住宅密集地では隣家が迫っているため、窓の位置や大きさも制約を受けやすく、室内は暗くなりがちです。解決する一つの策が、天窓から入り込む光を階下に通す明かり床です。3階に明かり床を採用して、2階のダイニングキッチンの採光をしっかり確保したO様邸について、設計した増田健次さんにお話を伺いました。
O様邸は東西約14メートル、南北約5.2メートルの長方形の敷地で、西側が幅約6メートルの市道に面しています。1年以上かけて奥様の実家近くにようやく見つけた土地でした。しかし、残り3方は、隣家が境界線から30数センチというぎりぎりに建っていました。しかも、南北のお家はどちらも3階建て。さらに、駐車スペースが欲しいというO様の要望をかなえるには、1フロア当たりの建築面積が40平方メートルを切ることになります。
O様宅はご夫婦と子供1人の3人家族。必要な部屋数やリビングの広さなどを考えて、増田さんがまず提案したのが3階建て住宅です。そのうえで、リビングとダイニングキッチンの共用スペースを2階に配置することにしました。1階は和室と納戸、バス・洗面所とトイレ。3階はプライベートゾーンで、夫婦の寝室と子供部屋、ご主人の書斎とウオークインクローゼットなどです。 2階は唯一開けた西側にリビングをつくり、建物幅全面にバルコニーを設けました。しかも、バルコニー側は全面窓にしたうえ、バルコニーの屋根にも天窓をつくったため、採光は十分です。 ところが、奥のダイニングキッチンまでは、その光も届きません。奥様は、カウンターキッチンにして朝食は向かい側に座って摂りたいというご希望も持っておられました。ここに何とか自然の光を取り込みたいと考えたのが、明かり床です。
3階廊下部分に設けた明かり床は、難燃性で光透過率90%というポリカーボネート製で、長さ約1.3メートル、幅約80センチ。廊下と階段の真上に設けた大きな天窓から入った自然光は、明かり床を通して、2階の朝食スペースに降り注ぎ、朝食時にも照明はいりません。 さらに、3階建てにして光が入りやすくしたため、温まった室内に上昇気流が生じて、洗濯物が乾きやすいというメリットがあると、増田さんは指摘します。夏場には天窓を開放することで、室内にこもった熱気を放出することもできます。 明かり床の唯一と言っていいデメリットは、厚みがないと重みでたわむことです。しかし、ポリカーボネートは一般的なガラスの200倍以上の強度があるうえ、O様邸では厚みが約10センチあるものを使っているため強度は十分。違和感なく歩けます。
リビングを2階に配置することのメリットはほかにもあります。1階だと建物全体の荷重がかかるため、柱や壁を多くして耐荷重性を高めなければなりませんが、2階だと壁を少なくして、部屋を広くすることができるのです。 くつろぎの場であるリビングが外から見えにくくなるという効果もありますが、増田さんはそれに加えて、バルコニーに高さ1.6メートルのスリット入りのフェンスを設けました。これが、通気はありながら外から室内を遮る役目を果たし、夜はスリットから漏れる室内の明かりが、和のたたずまいを醸し出しています。
増田さんはこれまでに手がけた住宅でも2階リビングを採用しており、「2階リビングのデメリットといえば、階段の上り下りくらいですが、O様はご夫婦ともまだお若いので、かなり長い間問題なく住んでいただけます」と話します。
↑小さな窓が並んだ立面
住宅密集地に家を建てる際に気を付けなければならないのは、窓の位置と大きさです。隣家との間が非常に狭いので、隣家と窓が向き合う形になると開けることもできません。このため増田さんは、事前にきっちり南北の隣家の窓の位置と形状を測って、それとずらすような位置に小さめの窓を多くつくりました。 窓を小さくすることには、もう一つ大きな利点があります。実は、奥様は土地探しの合間に、増田さんが手がけた多くの住宅を見学して回りました。そこで気に入ったのが、古民家のように柱や梁を見えるようにする構造です。 ところが、O様邸は準防火地域になっています。準防火地域では準耐火構造が必要で、一般的に柱や梁は壁や天井で隠すようにしなければならないのです。 しかし、特例があります。それが、窓を小さくすることだったのです。増田さんは、壁面積に対する窓の大きさをち密に計算して、奥様ご希望の焦げ茶色の柱や梁を見えるようにする構造を実現したのです。
↑畳の小上がり
リビングにはさらに工夫を凝らしています。O様の希望に沿って、畳敷きの小上がりを作ったのです。35センチの高さを確保したため、中央は掘りごたつ式にし、夕食はここでゆっくり摂れるようにしました。夕食後は横になってくつろぐこともできます。 さらに、畳の下は収納として使えます。実は、敷地面積が狭いにもかかわらず、O様邸には収納スペースがとても多いのに驚かされます。1階の納戸や3階のウオークインクローゼット、階段下収納は言うまでもなく、和室と主寝室・子供部屋の押し入れのほか、3階の階段室の一部はタンスもおける広さですし、子ども部屋にはロフトがあって収納スペースになっています。
狭小地に住宅を建てる際に困るのが、隣家との間が狭すぎて、外側から壁の施工ができないときです。O様邸は何とか外からの工事が可能でしたが、増田さんが手がけた物件の中にはそんな住宅がありました。 解決策の一つが、柱の間に鉄鋼版をはめ込んで上から落としていく工法です。これなら内側から壁を作れます。費用も外から行うのとあまり変わらないそうです。 ただし、難点は横長の鉄鋼版を使うため、強度が弱くなること。増田さんは「工夫のしがいがありますが、あまり板を細長くすると建物としての限界に近づくので、ち密な構造計算が必要です」と話しています。
シンプルで大きな平屋の二世帯住宅 限られた予算の中でハウスメーカー数箇所相談してみましたがどこも坪単価と建具のオプション金額での回答しかいただけなく予算の中でやりたいことが実現できそうなアイディアを出してくれそうなところが少なく感じております。 無謀な事を言っているつもりは全くないのですが自分のやりたい方向を押し付けてくるハウスメーカーの話や進め方に波長が合わないと感じてしまいます。 ローコスト住宅等の雑誌などを見ているとコスト削減のために工夫されているお家が沢山あって憧れますが、難しいものなのでしょうか? 沖縄県で建築予定なので、できれば県内の方からアドバイスいただけると大変うれしいですが、県外の方でもプロからのの意見等聞かせていただけると大変うれしいです。 よろしくお願いいたします。 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
中古住宅兼事務所をゲストハウスにリフォーム予定の為、ゲストハウスに対して強い方希望します。一軒、中古の家をゲストハウスにリフォームする為購入したいと思っています。しかし、法規等も含めその家を購入しゲストハウスを開くことが可能かどうかがわかりません。その後のリフォームデザインも含め、相談させて頂きたいです。 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
初めまして。今回、浦安市にて小規模保育所(約100㎡ほど)で定員19名の小規模保育所を賃貸物件を借りて開設する計画(32年4月OPEN)があり、保育所の設計~監理~申請業務まで経験のある設計士さんを探しております。そういった案件についてご相談できますか?宜しくお願いします。 建築家の所在地について:建築家の所在地にはこだわらない
並んでいるのは、モザイクタイルです。
昨日、名古屋モザイク工業のショールームへ行ってきました。
その際のワンショットです。
タイルって、ほんときれいですね。
並んでいるのは、モザイクタイル。
大きさが違ったり、釉薬があるのか、ないのか、
天然石なのか、ガラスなのか。
カタチが正方形なのか、長方形なのか、ユニークなカタチなのか。
ひとえに、モザイクタイルといっても
その幅は、凄いんですよね。
さらに。
タイルの種類によっては、色をミックスする配分を
自分で設定できたりするものまであります。
そうなんです。
同じタイルを使っても、配分の違いで、
自分だけのオリジナルができたりするんです。
すごくないですか??
それと。
モザイクタイルは、大きな面積を張ろうと思うと、
結構な金額になってしまうため、
床以外の場合、アクセントで採用することが多いのです。
頑張って使っても、これくらいですね。
(リビングの正面に使ってます)
これ以上の面積の場合は、少し目がチカチカするかも(笑)
しれません。
でも。
大好きな色合いだったら、頑張って使ってもいいですよ、
洗面台の周りに、こんな風に使うことが多いですね。
こちらはタイルが〇なんです!
ブルーな色合いもいい感じですよね。
ちなみに。
化粧鏡は、お客様の支給品。
とても雰囲気に合ってます。
自分だけのモザイクタイル。
ぜひぜひ採用してみてください。
そういえば。
来週、名古屋モザイクのショールームでは、
新商品展示会があります!
楽しみです。
わが家のキッチンはオリジナルデザインの製作家具です。製作家具の場合、凝りすぎてコストが上がらないようにするためか、後々こうしたら良かったと思うところが出てきます。炊飯器は使用しないときはしまいたいという思いと、水蒸気対策としてワゴン収納としました。デザインで炊飯の作業性と衛生面を考えて、炊飯器置台下に普段使用しない調理器具の収納を設けましたが、床面に近いためか埃が付きやすい場所となり、使用前に清掃となり不便をしておりました。今回、その場所に蓋をつけるDIYを行いました。片面は塞ぎ、片面に蓋を設けました。使用材はシナ合板です。塞ぎ部は切断で多少の隙間が出ても塗装とコークボンドで綺麗に納まります。蓋つまみと丁番が出っ張るためワゴン収納側板部につまみ避けガイドの硬質ウレタン材を取付けました。全て手持ち品でつくることができました。つまみは手芸材料の緑の木製ビーズです。12年半が過ぎようとしていますが、製作家具であり、扉をメンテナンスし易い塗装とし、傷つけば補修としているので、今回も含め、ビルトイン食洗機取替時のパネル問題などDIYもし易く(前回DIYブログ参照)、手づくり感があるためDIYもあまり目立たずに済みます。
炊飯器ワゴン。炊飯時は排気口を手前にし周りに水蒸気がかからないようにしています。
ワゴンを収納した状態。
蓋開け。蓋は開けた状態で止まります。
穴塞ぎ。
ガイドの硬質ウレタン。
こんにちは。初めまして。都会を離れ落ち着いた環境で暮らすべく、長生村に購入した50坪ほどの土地に低予算で4坪の2x4建築のスモールハウスを基礎以外セルフビルドで建築しようと計画してます。現在は土地管理のため東京から千葉に移住しました。何も知らず役所に相談しましたが新築には建築申請書が必要で布基礎が必須と知り、申請書を自分で書ける様に参考書を読む等しましたが諦めました。屋根裏物置・トイレ・シンク付き4坪の和モダンな平屋を考えていまして、アイデアスケッチから独学でCAD図面を描いてみたりしてるのですが強度など不安があり、もしかしたら設計もお願いするかもしれません。よって、まずは土地購入後の手順などの相談(水道や浄化槽、測量・地盤調査、基礎工事など)、図面の相談(場合によっては図面作成の依頼)、そして建築申請書代行の依頼です。よろしくお願い致します。 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
GW明け一番は、とある家創りの現場打ち合わせから。
GW前に打ってくれた基礎が、仕上がってました。
GW期間中に、しっかりと固まってくれて、強度が出てます。
とてもいい流れなんですよ。
しかも。
仕上がりが、とてもきれいです。
この基礎屋さんは、何度か工事してもらっているのですが、
毎回、このクオリティなので、安心です。
現場では、監督、棟梁と打ち合わせ。
実は、来週頭に、建て方の予定なんです。
そのための流れの確認だったり、
棟梁に伝えるべき内容を伝えたり。
とても密度の高い打ち合わせとなりました。
来週の建て方。楽しみです!!
夕方から、とある家創りの打合せへ。
いろんなサンプルをお持ちして。
実は。
前回までに、一通り、色を決めていただいたんです。
それを、整理して、現場に伝えるため、
最終確認をさせていただきました。
通常、最終の色を決めるプロセスは、工事が始まってから。
もちろん、設計の段階で決めていただく方もいるのですが、
時間とともに、変化することもありますしね。
すべての色を、一気に決める方が、統一感も出ますね。
部分的に決めていくと、チグハグになってしまうことも。。
なので。
設計である程度イメージは広げていただいて、
工事に入ったら、最終確認→決定としています。
ちなみに、こちらのお客様。
とてもユニークな壁紙を採用されています。
想像すると。。
今から仕上がりが楽しみです!!!
静岡市を拠点に、静岡県内、近県エリアで設計活動をしている、㈲滝下秀之建築アトリエの滝下です。
弊社では「併用住宅」を設計する場合、上階がいかにも住まいとわかる、もしくは外観から生活感がにじみ出るような建物にならないように心掛けています。
例えば店舗併用住宅の場合、その店のイメージが外観を見て伝わり、建物全体が店舗に見えるよう、外観イメージをつくりあげていきます。
◆寿司店舗(1階)+二世帯住宅(1階一部と2階)<木造2階建て> の成功例①を紹介します。
<外観>夜景親子二代にわたる高級寿司店のイメージを崩さず、2階の住宅部分の小窓も含めて、ランダムに小窓を配置した外観は、特に夜間は建物全体が行燈(あんどん)のように見え、周囲の背景にとけ込みます。建物中心のピロティーを通り抜けると、駐車場がある。
<店舗カウンター部分>カウンター席に座るととかく味気ない風景が見えてきますが、ここでは正面に坪庭を配置し、カウンターの客に安らぎを提供します。
<住宅玄関>建物中心のピロティーを通り抜け、店舗から見えない場所に住宅の玄関を設置しました。
<LDK+中庭>子世帯のLDKを見る。大きな窓の奥にはデッキテラスがあり、明るく開放感抜群。キッチンの上にはロフトがあり、そこから屋上へつながる。1階は店舗だが、個人のプライバシーは完全に確保されている。
住宅設計室 クープランニングは、大阪市西区京町堀を拠点に、注文住宅.狭小住宅.小さな住宅の設計監理を手掛けています。
写真は、大阪市旭区今市で新築された住宅です。土地購入前からのご相談を伺い完成に至っています。地下鉄と京阪線の中間に位置する好立地の売り土地を見つけられました。当初、壊れそうな古家が残されていたのですが、解体撤去の上、更地の状態で引き渡していただいています。住宅密集地ですので、採光の取り入れ方や、周辺とのプライバシーの関係性などをいかに守るかを考慮した平面計画としています。大阪市内の売り土地の場合、同様の密集地が多くなりますので、この住宅は、そういった住環境でのモデルケースになるようなプランとして捉えています。
住宅設計室 クープランニング https://www.cooplanning.com
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福岡の人が立ち上げたサイトのようで、県外の建築士等は相手にしてないかな?福岡県内限定のレベルだと思う
お仕事を依頼した建築家: エヌスペースデザイン室佐藤 直子様 ...
このサービスを利用する前に困っていたことは建築家を探す手段が分からなかったことです。 ...