廻縁(まわりぶち)というのは、壁と天井との接点部分に設けられる見切り用部材です。壁と天井の仕上げ材の違いはこの部材があることでうまく処理することができます。入隅(いりすみ)や出隅(ですみ)は建築では美しく仕上げるために注意を要する部分ですが、廻縁は入隅で壁に設けられることが多いです。最近は壁、天井をクロス仕上げというのが多いでしょうが、このクロスの色や柄が違うという場合も多いと思います。その場合にこの廻縁があると仕上がりがきれいに行きます。木製の他にアルミやプラスチックのものもあります。フクビというメーカーがアルミやプラスチックのものを多く出していて、廻縁そのものが目立たないようにできる製品を作っています。写真のものはパナソニックのベリティスという商品で、H寸法は30mmです。壁と天井は同じクロスなのですが、仕上がりがきれいになるように廻縁を付けました。色は目立たないように白いものを選んでいます。下の写真は和室の場合です。米松の廻縁です。H寸法は33mmです。和室の場合は柱と壁との納まりなどにも関連するのでディテールの検討をしっかりとしないときれいに仕上がりません。
幅木というのは、床と壁との接する部分で壁の最下部に設けられる所謂見切り用の部材です。床と壁は同じ素材で造ることは少ないですから、そこに緩衝地帯としての小さい部材を造ることはとても多いです。この部材を設置することで、お掃除のときには壁を傷めることも少なくなり、お掃除しやすくなります。和室などではこの部材は作らないことが多いですので、壁が左官仕上げなどのような場合はお掃除のときには手を添えて壁を保護しながらお掃除するということが昔は行われていました。近年はそのようなことも少なくなりましたので、和風旅館などでは設計にひと工夫が必要になります。床が無垢材のフローリングなどでは、それが収縮をしますので、その収縮が見えないようにするためにも幅木が必要になります。幅木の下の部分でフローリングが収縮するのであれば、それは見えないわけですから、そのためにも必要なものです。写真は床が無垢の樺材で幅木は米松、いずれもオイルフィニッシュです。幅木のせい(H寸法)は45mmです。このH寸法は設計者によりいろいろですし、既製品でもいろいろなサイズがあります。だいたい50mm前後が多いと思います。胸の出(見込み寸法、壁からの出巾)は7mmですが、これもいろいろあります。もう一つの写真は、床と同じ素材(豆砂利の洗い出し)で造った幅木です。
2003年10月築のPC造一部木造二階建、レスコハウスの注文住宅です。型式認定の筈ですが、確認申請書では建築基準法第6条の3第1項の特例適用が「無」となっているなど、一見して型式認定と分かる記載は見当たりません。今般、小屋裏収納を拡大するために屋根の嵩上げ工事を予定しており、建築確認を手伝っていただける専門家を探しています。お心当たりありましたらご紹介ください。宜しくお願いいたします。 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
とある家創りの現場のワンショット。
家創りの現場って、機械が作るのとは違って、
一つ一つが、ハンドメイド。
でも。
素人ではなくて、その道のプロが関わっているので、
正確で、しかも繊細です。
写真は、基礎の立ち上がりの鉄筋と
コンクリートをカタチづくるための型枠です。
ラインがしっかり通ってますよね。
この段階でラインが通っていなければ、
出来上がる基礎も、きれいではありません。
構造的にしっかり出来上がることは大前提ですが、
こういった美しさにも、しっかり意識をしていきたいです。
そういった美意識の積み重ねによって、
素晴らしい家が出来上がっていくんだと思っています。
私は、現場で、職人の方々とは、よくコミュニケーションをとります。
工事のことも。
雑談も。
何を大事にしているのか。
それを感じていただけるように。
こちらは、お客様のご自宅でのワンショット。
おいしそうでしょう?
昨日、とある家創りの打ち合わせがありました。
工事が着工してから、三回目。
家全体の色を概ね決めていただきました。
あとは、現場へそれを伝達すれば、
順次つくってくれます。
バラバラ決めると、バランスが取れないので、
色決めは一気に決めるのがポイントですよ。
そうそう。
話は戻って。
打ち合わせ終了後に、ケーキをいただきました。
実は。
奥様が先日、誕生日だったそうで、お母さまがケーキを
お持ちになったそうです。
そのお祝いに、私も参加させていただいた感じです。
何だか。
そんな風に、ご一緒させていただくことって、
とっても嬉しいですね。
こちらは、とある家創りの計画案たち。
ちょっとした隙間時間を使って、集中して考えます。
実は。。
いろいろ書いてあるのですが、
すべて、同じ条件による間取りなんです。
考えていくと、いくつもいくつも閃いていきます。。
しかも。
もちろんですが、どれも使えますよ(笑)
行き止まりになったりしていません(笑)
いろいろ思いついて、たくさんのヴァリエーションができるは
とってもいいことなのですが、
ここから、絞り込んでいくのは、結構難解なんです。
お客様の要望に立ち返って、
お客様の立場になったつもりで、
基本、消去法で進めていきます。
最後に残ったものが、お客様の目に触れることになります。
しっかりと考えた内容だからこそ、
自信もってお話できるんですよね。
プロとしては、当たり前なんでしょうけど、
こういったプロセス。大事にしています。
すべては、素晴らしい家創りのために。
京都御所の東、うなぎの寝床状の敷地にたつ木造2階建てのシェアハウスです。
オーナーが街の中で3人の女子学生と住むため、「プライバシーを確保しながらも、交流したい」とのことでした。
以前住んでいた住宅の改装を手がけたご縁で、今回の新築住宅の設計を依頼されました。
オーナー、3人の女子学生だけでなく、オーナーのお友達や、併設するギャラリー・茶室への来客など色々な目的、タイミングで訪れる人々のために、路地であり庭であり明かり取りともなる空地を建物南側に細長くもうけました。
退職後、娘一家の家の近くで独り住まいを楽しむための家として、木造で暖かみがあると同時に、使いやすくて、たくさんの人が集える機能的なすまいになりました。
建物南側にもうけた路地庭にむけてすべての窓があいているので、室内に光が潤沢に入ります。
お友達の絵を展示したり、娘さんの料理教室になったり、多用途なパブリックリビングです。
隣家の白い壁に反射して光がさしこみます。
オーナーのプライベートリビング。最小限のミニキッチンが備えられています。
一番奥にある茶室では、定期的にお茶会が開かれます。
2階のシェアハウスへの階段。
3人の女子学生はこのダイニングキッチンを共有します。
2階の寝室。御所の緑が、天井の木の骨組と呼応しています。
廊下のつきあたりに室内の物干し場。
ギャラリーの飾り窓は道から見えやすいよう少し張り出した出窓になっており、夕刻、賑やかな様子が道からうかがえます。
南面に崖地を背負い北側の富士山を臨む。
計画地は、車一台がやっと通れるほどの細い坂道を登った先の斜面にある高低差のある土地だった。その昔、みかん畑であった所を開拓し造成したのであろう。進入に多少の不便を感じるが、それをものともしない富士山を臨む眺望が最大の魅力の土地であった。住まい手は県内別所で開業医をされており、当面は生活拠点はそのままに、今回の計画は、家族や仲間と週末を過ごすための住宅である。二度目の自邸建築ということもあってか、家づくりに気負いはなく、この家の果たすべき役割(要望)と、住まい手がこの土地に立った時の直観から発せられる閃きをおおまかに聞き取りつつ、それらを五感を満たすべく具現化していくことが設計のカギとなった。先ず、この景色との関わり合いの動線。高低差のある土地の一番下に門戸を設け、囲むように施した植栽の間をくぐり抜けるように階段を上って来る『閉』のアプローチから、富士山を望む『開』の大空間へ入っていくことで、五感も、もっと言えば第六感までもが開放されていくようなイメージがもてる演出をした。次にゾーニング。解き放たれた空間で、それぞれが心からくつろげるよう、パブリックとプライベートの心地よい距離感を大事にした。寝室などの完全なプライベート空間は明確に分離させ、パブリックスペースにも、北東のメインの大開口の他に、南西への開口も設け、四季の趣を楽しめる庭を配すなど、様々な表情をもたせることで、つながった一つの大空間の中であっても、各々の居場所やコーナーが生まれるよう配慮した。私の提案した間取りそのものは住まい手の要望と必ずしも一致してはいなかったが、すんなりと受け入れ、ご自身のものして頂けたのは、この土地の持つパワーに同じようにインスパイアされたに違いないと感じている。
日常の生活の中に非日常を体感することが出来る素晴らしい住宅を設計・建築して頂きました。当初、私達が思い描いていたイメージを含みながら、それを遥かに超えた住環境を造って頂き感謝しております。週末住宅とのコンセプトで計画しましたが、余りの住み心地よさに今では生活の拠点がこちらに移りつつあります。唯一不満な点は、この家にいると好きな旅行に出かける必要を感じなくなったことでしょうか。
昨日、とあるお客様と設計契約を締結し、
正式に家創りがスタートとなりました!!
お会いした当初は、ご両親の家の脇に家を建てる
ということでお話伺いました。
ただ。
その後、ご両親と、しっかりお話されて、
別の敷地に建てることに。
敷地が決まって、ヒアリング、そしてプレゼンを経て、
今日に至りました。
ある意味、とても自然な感じで、スムーズに。
なんとなくですが、ここまでの流れを見ていると、
今後も、とってもスムーズに家創りが進行していきそうです。
契約の手続きを済ませた後、
早速なのですが、家創りの打ち合わせをスタートしました。
まず最初は、全体のスケジュールの共有。
これから、どれくらいのスパンで、どんな流れで
進めていくのかご説明しました。
それをしっかり共有した後、具体的な内容へ。
まず最初に大事なのは、間取りですよね。
間取りについて、何か変更等の要望があるのかを伺いました。
こちらの画像。
私が用意していった資料。
ではないんですよ!!
お客様が準備されて資料なんです!
間取りや変更内容について、文章と画像を使って、
とっても見やすい資料をまとめていただいていたんです!!
拝見して、ビックリしました。
だって。
とってもわかりやすいんですから。
プロも顔負けな資料だったんですよね。
今までの経験上、ここまで丁寧なメモは、
初めて見たかもしれませんね。
こういった資料を準備いただくと、
お客様が伝え損ねることがなくなってよいのと、
画像のおかげで、イメージを共有しやすいです。
ここまでしっかりとした資料でなくてもいいのですが、
何か変更の要望や、わからないことがあったら、
忘れないよう、手書きでいいので、メモしておいて、
パートナーに聞いてみてくださいね。
言い忘れてしまって、できた後に気が付いた。。
それも寂しいですからね。
文章で、イメージで。
家創りのパートナーとは、しっかりと共有してくださいね。
しっかりできれば、素晴らしい家創りにつながっていきますので!
彦根駅から徒歩10分の旗竿敷地にたつ、デザイン賃貸住宅です。近隣駅に通勤するこだわりのある単身者むけ、少し広めの1DK6戸。コンクリートうちはなしにすることで、古い街並みの中に突出しすぎない落ち着いた顔を見せています。
町家が建てこむプライバシーを確保するのが難しいエリアに、デザイン性が高いだけでなく、気持ちの良い住環境をどうやって確保すればよいのか悩んでおられました。
同じようなアパートが増えつつあった彦根近辺で、10年後、建物が新築でなくなった時にも、選ばれる価値をデザインで出せる事務所として選んでいただきました。
南北に開口をもつ通り土間的なダイニングキッチンを提案することで、プライバシーを確保しながら採光と通風の豊かな室内を実現。さらに寝室とダイニングを可動の大きな引戸で仕切って、住む人のライフスタイルにあわせて部屋の形が変えられるすまいとしました。
駐車場より寡黙かつプライバシーをまもるファサード。
建物北側に共用階段と、各戸の通り土間の窓が開放的に開いています。
ダイナミックなまわり階段。
階段をみあげたところ。裏面を白く塗ることで、階段室を明るくしています。
通り土間の形をしたダイニングキッチン。右手の引戸を全開すると奥の寝室と一体に使うこともできます。
通り土間と寝室の間の開口をすべて開けると広いワンルームとして使うこともできます。
通り土間には南側にも窓があり、風が通り抜けます。窓際にある気持ちよい洗面エリア。
夜景。各住戸の通り土間の様子が感じられます。
道路からの印象的な夜景。
・がけ条例にかかる土地で新築したい ・がけ条例で擁壁が必要と言われて予算オーバ ーしている ・がけ条例で必要な距離を離すと敷地に建物が おさまらない ・とにかくがけ条例で困っている よろしくお願いします 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
20180403ホームページ更新■上和田の家確認申請前の事前申請作業中■文京区の築100年長屋リノベーション今週末にはついにお引渡しです■蘇我うらら保育室リノベーション完成~お引渡し完了■幕張本郷なないろ保育室リノベーション完成~お引渡し完了■大泉学園町の家敷地が大きくなり…検討会議①終了…更に続く■木月住吉町の家設計・施工物件に加わりましたhttp://www.geocities.jp/ohkokk/
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今回、偶然、このサイトを見つけましたが、まず、運営側の対応の速さと丁寧さに驚きました。崖条例に関する事でしたが、1日でその分野に詳しい建築家から数件コメントが届きました。...
お仕事を依頼した建築家:土屋隆志設計室一級建築士事務所 土屋隆志 ...
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