防府の家

●設計事例の所在地: 
山口県防府市
●面積(坪): 
60
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

海辺のアジアンスタイルのテラスハウスです。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

「今後(半リタイヤ、老後)を考えて、バリアフリーなアジアンリゾートホテルのロイヤルスイートみたいなワンルームの半分別荘、半分住宅を設計して欲しい。」「老後のことも考えて、不便な山小屋生活みたいな別荘ではなく、ホテルの便利さ、気楽さも取り入れて欲しい。」等々要望された住宅です。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

「高温多湿な日本の風土に適した、木造で屋根のある家を多く設計されているので、正しく、アジアンスタイルの家を設計して貰えるだろう。」とゆう言葉を頂きました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

敷地は北西方向に海を望める別荘地的な環境なので、夏の西日対策と相反する開放感のバランスを考え、軒の出、高さ、引き込み簾障子、軒先き簾等々考慮しました。
又、60坪ワンルームの空調に関しては、当初の建築コストを抑えるために、空気式床冷暖房設備(オンドル)を取り入れています。
圧倒的な木と屋根と土壁で「一つ屋根の下」みたいなアジア的なデザインを心掛けた住宅です。

その他の画像: 

引き込み簾障子越しに自然と対峙するリビング

リビング内観

テラスを望む浴室

併用住宅の設計事例一覧

併用住宅の設計事例一覧

 
当サイト会員の投稿した設計事例のうち「併用住宅」というタグの付いている事例を表示しています。
実際にはもっと多くの建築家が賃貸併用住宅を手がけています。
 

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併用住宅・メニュー

 

併用住宅で住宅ローンの支払を楽にする
落ち着いて治療を受けられる整骨院併用住宅・加藤淳一建築設計事務所 加藤淳一さん
安心して医療を受けられる居心地の良い医院併用住宅・時空間計画 田代輝久さん
プライベートゾーンとパブリックゾーンが明確に区分された医院併用住宅・株式会社入船設計 入船重光さん
地域や環境に配慮した自由度とデザイン性の高い医院併用住宅・かわつひろし建築工房 川津悠嗣さん
客動線とオーナーの動線を分けたエステ併用住宅・スピカ建築工房 一級建築士事務所 滝川 良子さん
土地の有効活用につながる賃貸併用住宅・株式会社a.m.a design 建築設計事務所 朝倉 元
ターゲットユーザーに訴求するレストラン併用住宅・(有)プラス建築設計 黒田乃武仁さん
お客様がリラックスできるネイルサロン併用住宅・有限会社 山梨一正建築設計事務所 山梨正臣さん
土地や条件に最適なプランの賃貸併用住宅・株式会社Fit建築設計事務所 藤井将さん
住宅部分との動線分け、エリア分けされた併用住宅・芦田成人 建築設計事務所 蘆田 成人さん
住環境と事業部分の集客性・作業性を確保した併用住宅・アトリエ スプリング 一級建築士事務所 石原 潔さん
患者さんの緊張感を和らげる歯科診療室のある医院併用住宅・更田邦彦建築研究所 更田邦彦さん
無垢の木などの自然な素材を使い、時代に左右されない美しさの整骨院併用住宅・タイラ ヤスヒロ建築設計事務所 平 泰博さん
プラスアルファの豊かさのある工場併用住宅・黒川智之建築設計事務所 黒川智之さん
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ユーザー 芦田成人 建築設計事務所 蘆田 成人 の写真

フラット35は民間の金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する長期固定金利住宅ローンで、最長35年まで全期間固定金利での融資を受けられるのが特徴です。
全期間固定金利と言うことで景気動向や金利に左右されずに住宅ローンの返済が計画的に出来るのはメリットにもなるでしょうね。民間の金融機関にも全期間固定の商品もあります。損得比較は個人毎の条件もあると思いますので、よくご検討下さい。

場合によっては信用できる専門家に相談されるのも策かと思います。

融資を受けるには建築基準法に合致させることと、フラット35で定められた技術基準をクリアする必要があります。検査も建築基準法による検査と住宅金融支援機構による検査の両方に合格する必要があります。

融資が実行されるのは建物完成後、適合証明などの必要書類を提出してからとなりますので中間資金の融資がありません。

お金は最後で良いよと言う施行者はなかなかいないと思いますので
つなぎ融資が必要となりますので、資金計画にも組み込んでおく必要があります。

又、融資金利の決定も融資実行時点の金利となります。申し実時の金利とは違いますので、金利の動向を気に掛けておく必要があります。

省エネルギー性能や耐震性能に関して定められた一定の基準をクリアしている場合はフラット35Sと呼ぶ、少し金利が優遇される制度もあります。

山田さんち

●設計事例の所在地: 
埼玉県川越市
●面積(坪): 
89.18㎡(26.9坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

ウチが一番。寝る・食べる・くつろぐ・遊ぶを一つの部屋で済ませたいインドア派のご夫婦のためのワンルーム住宅。周りは住宅密集地。狭小敷地のローコストという条件を最大限楽しんでいます。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

仕事が休みの日でも家で過ごしたいご主人と、以前 雑貨屋さんで働いていたこともある部屋を飾りたい奥様の二人でくらす家です。採光や眺望、風通し、プライバシーの確保など条件の難しい狭小敷地ですが 「長く家に居ても心地よい」そんな空間を求められました。また、愛車のアルファロメオを納めるガレージやスタジオのようなキッチンも外せない要件でした。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

計画地がジャムズのある川越市なので近いというのもあったでしょう。雑誌やホームページで過去の作品を見てシンプルな木造の架構が気に入ったのと私たち2人のキャラクターで決めた....とおっしゃっていました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

建て主のライフスタイルを考えると部屋数を増やすことより居心地よい大きな空間を確保することの方が自然に思えました。要望であった車庫を1階に確保し、残りの部分には寝室と納戸、水廻りを配しています。2階はロフトを含めた大きなワンルーム空間です。コンセプト上 建物は木を仕上げとした部分と 白い壁の部分にエリアを分け、木の部分は上下導線と収納を集約、残った大空間を白い壁の開放的な共用部としました。木の部分の床はメッシュ状になっていて トップライトの明りを1階の玄関まで落とす光井戸の役割を兼ねます。また、玄関ホールから2階へ上る壁面はすべて壁面収納となっていますが、ローコスト化を実現するために扉を設けませんでした。これは持ち物にこだわりがありディスプレイしたい希望を持つこの建て主に合った減額案といえます。人が変われば減額案も変わる。「家とはこうだ」という一般的な固定観念に囚われては価格も一般的な金額から落ちません。長い時間を掛けた 建て主とのコミュニケーションによって生まれた住宅です。

依頼者の声: 

「前から住んでいたみたいにしっくりくる。」と言われました。それは良いということでしょうか?とたずねたら「凄く良いということです。」と返答いただきました。じっくり時間を掛けて人柄や暮らし方を家に反映した結果でしょうか。工事中何度も現場を見てもらったからでしょうか。デザインをした方としては「変わり映えしない」と言われているような気が....

その他の画像: 

道路側のファサード

ガレージ横の玄関/玄関上部はトップライトになっていて、暗くなりがちな1階に光を落します。

玄関ホール/床は土間となっており壁面はすべて壁面収納。ディスプレイとして使われる。またガレージ面は大きな開口部となっており愛車を眺める。

メッシュの床/歩行感を良くするためメッシュの上に透明のパネルを敷いている。

1.5層の天井の高いワンルーム空間。ご主人の希望でロフトで寝起きするプランです。1階の寝室は来客用。

ご主人はレコードのコレクター。この辺りの棚にはたくさんのレコードが並べられます。

夕景

F邸 ―三つの庭がある住宅―

●設計事例の所在地: 
東京都品川区
●面積(坪): 
104.5
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

居間から北の茶室の庭を見る
居間の北側には茶室の庭、居間の南には既存の石組を生かした池のある南庭がある。
居間は南北両側とも建具を全開し、南北の庭とダイナミックにつながることができる。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

依頼主は建築に非常に興味があり、また非常に造詣が深い。当初、依頼主は弊社の友人の建築家に設計を依頼した。たまたま敷地が弊社の近隣であったため打合せの場所として弊社が使用されることになった。しかし、最終案ができる前に友人は長期に海外に行くことになり設計の継続ができなくなった。そこで、友人の了解のもと弊社が設計者となることになった。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

場所の提供に伴い、会食の機会などが多々あり、弊社の経歴、経験、技術力などが十分依頼主に伝わったと思う。友人が設計の継続をできなくなったときスムーズに弊社に依頼をいただいた。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

建物はH型に配置した。中央の居間の南には既存の石組を生かした池のある南庭、居間の北側には茶室の庭がある。すべての部屋はこれら「南庭」、「屋上の庭」、「茶室の庭」という三つの庭に面している。構造は床と壁をコンクリートで造り、木造の垂木屋根をかけた混構造で住宅らしい暖かさを出した。浴室とトイレは南向きで池に面し全面ガラス張りの開放的空間である。黒い外壁は炭の粉の塗壁で塗装とは異なる魅力的な材質感がある。

依頼者の声: 

満足していただけたと思うが、依頼主の建築への興味は尽きず、竣工後もいろいろ手を加える話は有る。また、海外にいる友人の交友関係は依頼者とも弊社とも続いている。

その他の画像: 

居間から南庭を見る
ソファーなどは置かず、座位の生活を希望。和紙貼りの天井は点灯するとスリット照明が出てくる。

南庭より居間を見る

茶室の庭
正面は広間の茶室、上は垂木木造天井の寝室。

茶室から簀戸を通して庭を見る

茶室と床の間
建具などは既存の再利用。

2階寝室。
屋根は木造、欄間はガラスで垂木天井が2階全体に続く。

南庭に続く浴室
ガラスの向こうのテラスは南庭の池に張り出す。

ガラスのトイレ。
浴室に並ぶトイレも全面ガラス。南庭の池に面する。手前には蹲踞がある。

階段

屋上の庭

K邸 ―杜の筒/天空の筒―

●設計事例の所在地: 
東京都品川区
●面積(坪): 
52.2
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

杜の筒/天空の筒がわかる西側外観
水平の「杜の筒」の向こうに垂直の「天空の筒」の頂部が見える。西側は西陽を遮る壁で開口部は最小にしている。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

敷地のロケーションは、品川の海に向かう武蔵野台地の突端のひとつで、南東に下がる地形の頂部で後ろは神社である。この条件をどう生かすかが求められた。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

設計者の自邸である。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

北側には道路があるのでLDを筒状の空間にして2階に上げた。そのわきに1階から3階までのトップライトを持つ筒状の階段室を造った。神社の緑に向かう水平の「杜の筒」と空に向かう垂直の「天空の筒」が建物の中心を構成する。
「杜の筒」は日照とプライバシーをコントロールできるので、一年を通じて開放的で快適なLDを確保し、「天空の筒」は室内に光と風を取り込んでいる。このアイデアは2011年のパッシブデザインコンペ入賞という評価を受けている。(パッシブデザインとは、設備機器によらない建築的省エネ工夫設計です。)

依頼者の声: 

「杜の筒」は夏の日差しをコントロールし、冬は天気が良ければ日差しが床を温めるので暖房が要らない。南北両側が緑という贅沢な環境を楽しんでいる。

その他の画像: 

「杜の筒」の断面図
「杜の筒」は両端を夏至正午の太陽角度で切られている。こうすることで真夏でも終日ブラインドを下げる必要がない。冬は陽が入り暖房が要らない。北側は道路斜線をクリアし、陽を受ける明るい杜の緑を楽しむことができる。

「杜の筒」LDから北側の杜の緑を見る
北の緑は陽を受けて明るく美しい。バルコニーの手すりはシートを貼った擦りガラスで道路からの視線をカットしている(断面図参照)。一年を通じ北側も南側もブラインドを下ろさずそれぞれの緑を楽しむ生活ができる。 トップライトからの光が落ちる「天空の筒」の階段がガラススクリーンの向こうに見える。

「天空の筒」と階段
階段は鉄筋と透明FRPの段板で視線と光と風が通る。夏はトップライトの上に紫外線95%
カットのテントを張り、柔らかな光を取り入れる。

「光の掛け軸」のある和室。 
床の間の裏に照明が入れてある。消えているとただの和紙の壁で軸をかけることができる。点灯すれば「光の掛け軸」が出現する
この他にも伝統的材料と現代の材料が対比的に使われている。アルミ天井と竹の天井。ブラスト仕上げの鏡の腰壁と塗壁そして柿渋の建具など。材料の対比が楽しい数寄の空間を創っている。

和室の床の間
「光の掛け軸」を消灯すれば、和紙貼りの壁となる。

庭に面する明るい水廻り
水廻りは生活の大切な場でいつも良い場所を占めることになる。この浴室も1階中央の庭に面する場所にある。窓は床から天井まで開き庭を見れる。窓の内側に引違の乳白ツインカーボ板が吊られていて、夜は照明器具となる。奥の洗面はガラスで浴室と一体的空間であり、西壁のガラスモザイクタイルが朝陽を取り込む。

夜の浴室/洗面
照明が乳白ツインカーボ板の外側天井内にあるので、点灯すればパネル全面が発光する。

安心して医療を受けられる居心地の良い医院併用住宅・時空間計画 田代輝久さん


 
医院併用住宅は実際そこに住んで医療を行っているという安心感を地域の人々に与えられるという強みがあります。
 
医院併用住宅について時空間計画 田代輝久さんに伺いました。
 

お話を伺った建築家

 

ユーザー 時空間計画 田代輝久 の写真
名古屋市昭和区鶴舞4-1-22 キューブつるま1F
052-753-7773

 

貴社が医院併用住宅を手がけたきっかけがありましたら 教えて下さい。

 
私の妻が漢方内科のクリニックを開業しています。
以前は住居、妻のクリニック、夫の事務所、と三か所を別々に賃貸で借りて運営していましたが、長男の出産を機に一つの場所にまとめて、施設コストの圧縮と職住一体のコンパクトな暮らしへの転換を図りたいというところから計画を始めました。
 

医院併用住宅を建てる際に建築基準法上、注意する点がありましたら 教えてください。

 
有床の医院の場合、一般の建築に比べて耐火性能や避難施設などの規定が厳しく設定されていますが、無床の医院では一般の建築物の範囲で基準法に従って計画することになります。
また消防法上では、医院という特定用途が含まれる複合用途の防火対象物となりまして、医院部分だけでなく建物全体にかかってくる規制もあります。
 
他に医療関係の施設基準等もあり、保健所の指導を受けながら計画する必要もあります。
様々な制度的制限を与条件として満足させるだけにとどまらずに、デザインのヒントとして生かしていきたいというスタンスで設計に臨んでいます。
 

医院併用住宅はなにか優遇制度があるのでしょうか?
医院併用住宅とするメリットは何がありますか?

 
制度としての優遇は特にありません。
 
一般的に管理上の都合やコスト上のメリットなどから併用住宅を選択することが多いと思われがちです。
  
実際通勤時間がかからないことで時間に余裕が持てることや、特に私の妻の様に女医で子育てを両立させている場合に頻繁に行き来ができることで家事や育児との両立がしやすい面もあります。
ただそういった利便性ばかりでなく、実際そこに住んで医療を行っているという安心感を地域の人々に与えられるという強みがあると思います。
 
住宅が一緒にあることで医院に彩りを加えられる場合もあります。妻の趣味のガーデニングの為に駐車場を一台分つぶして花や野菜を栽培していますが、訪れる患者さん達にも好評ですし、うちで飼っている柴犬をエントランス付近に繋いでいると、患者さんのみならず道行く近所の人々も寄ってきて可愛いがってくれます。
 
そういった医師の人となりが表出して医院全体の雰囲気を作り、医療活動の助けになってくれる側面もあると思います。
 

医院併用住宅の間取りをつくる際に注意しているポイントを教えて下さい

 
建物の種類にかかわらずプランニングの際に重視することは、クライアントの思い描く空間と活動のイメージを対話を通して良く理解することです。
 
お聞きした話をもとに図を起こし、提案と議論を何度も重ねて提案を練り上げていきます。
図を描いて様々な角度から検討したり議論することで新しい発見もありますし、着手の際にはお互い想像もつかなかった様な案に収束することもよくあります。
 
医院として重視するポイントは、機能性や利便性の追及が必要なことは言うまでもありませんが、身体や心に不安を抱えて医院を訪れる患者さんたちに安心して医療を受けられる居心地の良い場を作ることも重視するというところです。
 

 
住宅としては、医院を経営する医師とその御家族が安全安心に暮らせる場をつくること。
プライバシーを守る環境作り、住まいが職場の延長ではなく気持ちが切り替えられる場となるような雰囲気作りなどです。
 
医院と住宅の関係として注意する点は、一つの建物としての外観のまとまりを図りながらも、できるだけ干渉しあわない個別の空間作りです。
アプローチの分離や騒音振動の干渉を最小限に抑えること等に配慮しています。
 

医院併用住宅は住宅ローンで建てる事ができるのでしょうか?

 
キューブつるまの場合は事業系の公庫からの融資を利用しました。
 

ハウスメーカーや建設会社とくらべて 貴社に医院併用住宅を依頼するメリットを教えて下さい

 
妻の医院経営の様子を日常的に間近で見ていることで、一般の建設関係者と比べると少しは医療の内情に明るく、開業を目指すクライアントのお話も理解しやすい面があるのではないかと思います。
設計者としては、単に対価を得て建物を建てるだけが目的ではなく、クライアントの事業や暮らしがよりよく実現できるためのお手伝いをするパートナーでありたいと考えています。
 
クライアントの頭の中にある思いを図面などで形にしていくのが私たちの仕事ですが、よくお話を伺い、できた図面をもとに話し合いを繰り返してより良いものに昇華させていく。
時には、潜在的な要望をくみ取って想像以上のものを提案し納得していただけるよう、提案と話し合いを繰り返し、設計案を詰めていきます。
 

キューブつるまの依頼者からはどのような要望がありましたか?

 
妻の開業する医院(名古屋市昭和区そらクリニックhttp://soraclinic.nagoya/)は、「つながる-こころとからだ-」がコンセプトで、精神と身体を一体にむすびついたものとして総合的に治療したいという医療方針を持った漢方内科です。
 
一般的な医療を行うスペースのほかに、ホメオパシーや鍼灸などの代替医療を行うスペースも設けること、制度上の制約から保険医療と自由診療のスペースの出入り口を別に設定できるような間取りを求められました。
 

その要望をどのように叶えましたか?

 
プランニングとしては、インナーテラスと名付けた空間を中心に据えて、受付、待合室、診察室、施術室、虹フロアと呼ばれる多目的室をコの字型に配置したプランにまとめました。
 
インナーテラスは用途を割り当てずに植栽を置くだけのガラス張りの部屋で、周りの部屋からの視覚上の広がりを持たせています。
また、入口から左右に保険診療と自由診療のスペースに分かれる配置とし、出入り口を別に設定できるような計画にまとめました。
 
デザイン上は、心身に不安を抱えた患者さんが、安心して診察施術を受けられるような空間造りに心がけました。
従来の医院建築は機能性や清潔さを求めるあまり、ややもすると冷たく恐怖心を感じさせる空間となるきらいがあったように感じます。
 
機能性や清潔さと同じ程度にぬくもりや安心感を感じさせる空間を目指しました。
木質系の仕上げを重点的に採用し、自作の家具なども製作して配置しました。
床暖房を採用したことも幸いし、温かみがあり、癒される空間が実現できました。
 
「病院じゃないみたい」と患者さん達に好評をいただいていますし、雰囲気に気圧されて子供さんが泣くことも全くありません。
 
妻のつながりで医療関係者に見学に来ていただく機会も良くありますので、名古屋近辺で開業をご検討中で見学ご希望の方は、御連絡くださればいつでも歓迎します。
 

 

キューブつるまはリノベーションのようですが 医院併用住宅の新築もやっていただけますか?

 
もちろん新築でも喜んで引き受けさせていただきます。
最近では古い医院併用住宅に隣接して住宅を新築する計画も設計しました。
 
改築は既存の建物の利用できるところを残して使うという制約があり割り切らないとならない点も多々あります。
一方新築は更地に建てるため自由度が高い様に見えますが、立地条件や気候風土に制約を受けます。
 
どちらの場合もそれに加えてクライアントの思い、予算、工期などが与条件となります。
与条件による制約がヒントとなって新たな形を生み出すという点については本質的に同様であると思います。
 

キューブつるまは用途変更などの手続きも必要だったのでしょうか?

 
建築指導課や消防署などの監督官庁との事前相談をした上で計画を進めました。
建築確認は床面積の増加がないことから不要でしたが、消防法上は医院として誘導灯や自動火災報知設備が必要となったため、消防署に計画届を出して完了検査も受けました。
 

医院併用住宅の土地購入前の相談にものっていただけますか?

 
土地購入前のご相談も歓迎します。
キューブつるまの場合も、この土地建物に決めるまでに、3件ほどのボリュームチェックとプラン作成をしています。
 
最初から改修ありきの計画ではなく、目星をつけた物件の利用計画を検討した結果、我々の望む場所づくりが改修で実現できるということが分かったうえで購入し、工事を始めました。
色々な可能性を検討した上で、思いを実現するのにふさわしい物件を選択することが良い結果につながると思いますので、できるだけ早い段階で相談していただきたいと思います。
 

医院併用住宅での開業をお考えの方になにかアドバイスがありましたらお願いします。

 
建築を計画する際に大切なことが三つあります。
知恵、手間ヒマ、資金です。
 
いずれかが全く欠けている場合計画は成立しませんが、いずれかが不足する場合は他の要素を強化することで補うことができます。
資金が足りなければ、時間をかけて安く施工してくれる業者を探したり、自分でできる部分は自分で作ればよいでしょう。

時間の制約が厳しければ、頭をひねって早くできる方法を見つけましょう。
そのためには多少常識を外れたことも許容できる柔軟な頭が必要になるかもしれません。
 
手間ヒマもかけられず新しい発想も受け入れられない方は潤沢な資金を用意してください。(笑)
 
答えはひとつではありませんが、建物はひとつしか作れません。
できた後で後悔する部分が少ないようにじっくりと余裕をもって計画に臨むようにしてください。
 
より良い答えを導き出すには相性の良い建築家をパートナーとして選ぶことが大切と考えます。
このサイトを通じて、話しやすくて相性の良い最良の建築家を探してください。
 

時空間計画 田代輝久さんの医院併用住宅・設計事例

  

画像 建物の名称 紹介文
キューブつるま

築26年の鉄骨造3階建の事務所ビルを、1階事務所、2階医院、3階住宅に改修しました。名古屋市の中心部に近い、閑静な住宅地に位置します。鉄骨造の長いスパンを生かして、自由な間取りが可能となりました。

 

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I-1264、再建築不可能の古家付き土地の購入でなやんでおります(東京都)

ユーザー とも1264 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
立川市
依頼内容: 

はじめまして、ニックネーム とも1264
と申します。宜しくお願い致します。
 
再建築不可能の古家付き土地の購入でなやんでおります。
 
築50年の平屋がありかなりのリフォームをしないと普通に住め無い状況です。
 
建て替え可能の方法を導き出し、ローコストの住宅建築を得意とする建築家の方を希望しております。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する
 





I-1263、収納レンタルスペースへ用途変更(山梨県)

ユーザー ジネン の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
山梨県
現住所‐郡市区町村: 
北杜市
依頼内容: 

お世話になります。用途変更費用について
現状 1F貸し店舗 2F貸し事務所(現在空き家)の中古物件の購入を検討していますが
購入後は 収納レンタルスペース(賃貸業)を開業したいと思います。
そこで 建物用途変更が必要と聞きました。
ただ 図面をはじめ 書類一式が一切ないようです。
 
建物用途変更をする際 費用はどの程度かかるでしょうか?
鉄骨2F建て
面積 約200㎡です。
 
収納レンタルスペースとは 部屋を細かく 間仕切りし ドアを付け 家財道具など
保管します。
管理は借主で 保障はしない、非倉庫業者であり 賃貸借業となります。
 
宜しくお願い致します。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する
 





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