本格的な木造入母屋本瓦葺きの本堂です。
天台宗の修行寺院に相応しく、京都市内から岩倉の山中を切り開いて移転しました。
土木工事や寺院建築の基本を勉強させていただいた、心に残る仕事です。
仁王門の金剛力士立像二体は、運慶・湛慶の流れをくむ仏師によって室町時代に作られたと伝えられ、とても立派なものです。仏法、寺院の守護神として、憤怒の形相で境内に魔物が侵入することを防いでくれます。
本堂の奥には、平成7年(1995)の本堂新築工事の際に発掘された海印寺古墳の一部が保存展示されています。7世紀初めころの円墳の横穴式石室だそうです。時を超えた幻想的な空間で、見学もできます。
この地は日本における孟宗竹の発祥地といわれ、境内に「日本孟宗竹発祥の地」の石碑があります。中国原産の孟宗竹を道元禅師が植えたと言い伝えられ、寺院の奥には孟宗竹の里山が広がっています。
薬医門とは、本柱の後ろに控え柱を建て、本柱を冠木(かぶき)で繋ぎ、その上に女梁(めうつばり)・男梁(おうつばり)をかけ、切妻屋根をのせた門のことです。
寺院などの山門によく使われますが、寂照院には上記の仁王門が伽藍正面ありますので、この門は勝手口のような働きになっています。
本堂・書院・庫裏・山門 寺院伽藍すべての建て替え事業です。山門は再利用できる状態でしたので、丁寧に解体した後、移築しています。
本来は吹きさらしの渡り廊下で本堂と他の建物を繋ぐ例が多いのですが、近年はやはり外気に触れずに行き来できるほうが良いようです。そうなると難しいのが屋根の納まりで、本堂の美しい屋根と書院の屋根の縁を一旦断ち、渡り廊下の屋根のレベルを低くして本堂の軒下に潜らせます。現場での微調整に、大工さんにも何度も無理をお願いし協力していただきました。
本堂向拝向拝の柱と本堂を繋ぐ海老虹梁という、うねった横架材です。昔はこのような自然の木を探してきて使ったようですが、現在では四角い材料からこのような形に切り出すことが多くなりました。向拝には凝った彫刻や組物、虹梁で装飾を施し、御堂の「顔」を調えます。
庫裏、書院玄関いらっしゃいませ と手をついてお客様を迎えるホールには、畳が敷いてあります。目の高さ、床の高さを考えることが日本建築の本質で、座る(正座する)生活がそこにはあります。なんでもかんでもバリアフリーではいけません。せめてお寺に来たときは、子供たちに正座をさせてはいかがでしょうか。
緩勾配の山門ですが、規模に見合った優しい表情の屋根です。解体・修理の後、屋根瓦を新しくして生き還りました。
犬と暮らす家と言うと とかく犬の世話に便利な機能や素材などがクローズアップされます。暮らしの動きの中でスムーズに世話ができ飼い主が犬達との暮らしを楽しむようになれば、それこそ犬達が求めた一番の幸せです。 犬と暮らす家についてジャムズに伺いました。
ジャムズ
もの心ついた時から我が家にはあたりまえのように犬がいて家族のように暮していました。犬は口をきかないので何を考えているか教えてくれません。 良く観察して相手の気持ちになり想像するしかないんですが、これが恐らく我が家の教育だったのでしょう。そして今、この観察力と想像力は大いに仕事に役立っています。 14年ほど前になりますが 自宅の建て替えをする話が持ち上がり、当然この時も犬を飼っていて当時は大型犬のラブラドールがいたのですが、これは、いままでの経験と知識を注ぎ込める良い機会だと情熱を持って家づくりに臨みました。
完成した自宅はテレビや雑誌などのメディアで多数取り上げていただきました。理想の愛犬家住宅をドッグトレーナーさんと考える雑誌の対談では近作「banhaus」の話をいただくきっかけにもなりました。
犬と暮らす家と言うと とかく犬の世話に便利な機能や素材などがクローズアップされますが、僕の場合は ライフスタイル、特に人と犬の日常導線や部屋の配置 ゾーニングなどのプランを大切にします。 そしてもうひとつ、犬だけでなく人が心地いい家であるということを大切にしています。 世話はシンドイとネガティブな要素ですが本当はその世話も犬との暮らしの楽しみだったはずです。暮らしの動きの中でスムーズに世話ができ飼い主が犬達との暮らしを楽しむようになれば、それこそ犬達が求めた一番の幸せなのだと思います。
トイレなどを除けば犬も人も要件はさほど変わりません。犬の暮らしやすい家は人にも暮らしやすい。 例えば、家の出入口付近にシャワールームを設けると散歩帰り犬の足をサッと洗うことが出来ますが、実際 子供が泥んこで遊んで帰ってきた時に、もしくは家庭菜園やスポーツ 趣味などで水を使う時には何かと重宝します。 また、大型犬は簡単に抱きかかえられないので段差や導線に気をつけなくてはいけないのですが、これはお年寄りにも住みやすい家といえます。 他にも犬には入ってほしくないエリアをゾーニングすることは赤ちゃんの安全対策になり、低音床暖房と安全な床材は家族みんなに優しいですね。 犬と暮らす上で特別な物といえばトイレが代表的です。問題点は見た目と臭いですね。 臭いものにフタをしたい気持ちは分かりますが排便の確認は毎日の健康をチェックする上で大事なポイントです。来客時などにサッと隠せるようにする程度にし、毎日のケアがしやすいことに重点を置きます。 汚れが飛び散らないようにし、万が一はみ出ても全体を洗い流せるよう仕上げを防水し排水を設けれられれば理想的です。 法律でシックハウス対策が義務付けられていますが、これに必要な24時間換気扇をペットトイレ部に設置すれば上手に臭い対策もできます。
床材は犬を飼うにあたり必ずテーマになるポイントですね。汚れに対する強さ、掃除しやすさ、キズつきずらさ、滑りずらさ、安全。そして忘れてはならない飼い主の好み。 機能だけ見れば陸上競技のトラックの床なんか理想的だし、病院の床も良さそうです。ですが、それらが暮らしの中にあって心地よい訳もなく、丁度いい妥協点を見つけないといけません。 犬の種類、毛の抜けやすさ、飼い主の好みなどから 一人ひとりに合った床材を探していきます。現在 各メーカーからペット対応床として高機能商品が出ていますので機能重視であればそんなチョイスも良いと思います。 難しいのは自然素材を使ったもの。自然の風合いや味を感じさせるフローリングの要望をよくもらいます。これにはノウハウが必要で注意点もあり とてもここでは語りきれません。
みなさんがお持ちの悩みと、世の中に出ている対策商品やアイデアにはズレがあるように思えます。 飼ってみると分かるのですが 実際の悩みは愛犬の無駄吠えだったり、留守中の心配、トイレが臭う、そもそも家が狭いなどだったりします。 簡単に解決できるものもありますが、これらの問題の多くは犬の本能的な性質に関わるものなので、グッズでただ押さえつけたりすることは健康的ではないように思えます。 以前、犬の専門家であるドックトレーナーさんとお話しさせてもらったことがあるのですが大切なのは犬の習性をよく理解すること。人の生活を犬達に強いてしまっていることを認識しなくてはなりません。
中庭型の住宅はプライバシーを確保した庭を持てる特徴があります。まさにドッグランとして最適で、ノンリードで走り回らせることが出来ます。 飼い主が目を離すことが出来る時間を作れるのも大きいですね。外出時も窓を開けておけるので暑さ対策にも安心です。 そもそも犬は飼い主と一緒にいたい欲求を持っています。中央の庭を介して家族の存在を感じる事が出来る中庭型住宅は愛犬家住宅として理想の形のひとつと言えるでしょう。 「banhaus」ではこの中庭に小さなプールを設けました。 ただでさえ最近の夏は暑くエアコン無くしては過ごせなくなってきました。暑さに弱い犬ならなおさらです。 我が家の子供(人です)は夏休みともなると、ほぼ連日庭に出した子供プールで遊びます。どんな猛暑でも水遊びをしている時は暑さから逃れることが出来ます。 見ているとプール→出て遊ぶ→プール→日陰で休むを繰り返しています。どうやら自分で調整しながら遊んでいるようです。 「banhaus」の愛犬バン君は大型犬のラブラドールです。夏 お邪魔した日のバン君が、ある日の我が家の倅と同じ動きをしていることを目にして一人満足しました。
長さ5mほどの水遊び場ですが およそ50万円です。
勿論 新築・リフォームに関わらずご相談をお受けしています。まずは大まかな話をうかがった後、実際にお邪魔してご家族と愛犬の様子を拝見します。
犬は時に家族に、時に相棒となってくれます。家に帰れば全身で喜びを表して迎えてくれるし、どんな時でも傍に寄り添っていてくれます。 今回は犬と暮らす家についてお話しましたが、あまり犬のことに特化しないでください。一番大切なのは家族が楽しんで暮らせる家を考えることです。 その家族の一員に犬がいるというだけです。家族が皆 同じように自然に暮らせるために少しだけ工夫してあげましょう。 僕はこれからも犬達との楽しい暮らしを考えていきたいと思います。もしそんな暮らしを楽しみたい方がいらっしゃれば是非声をかけてください。 いっしょに最高の愛犬家住宅を造りましょう。
プランは中庭を中心に居室を配した平屋です。バンを散歩に連れて行けない時など体力を余しがちな時でも中庭がドッグランとなります。また、近年の夏場の暑さは人にとっても犬にとっても過酷であり、もはや窓を開けて風鈴をぶら下げたくらいでは涼を味わうことはできません。
ただペットに対応した設備を設けるのでは日常を便利にしただけです。まずはお望みのライフスタイルを実現できるよう考え、その上で多種多頭飼いと2世帯住宅という要素を整理し、重複できるものは重複して コストダウンも計っています。
下記のキャンペーンは終了しました。ありがとうございました。 建築家依頼サービスを利用して建築家と面談した後、お客様の声を投稿した方にもれなく書籍「犬・猫の気持ちで住まいの工夫」をプレゼントいたします。 賞品:書籍「犬・猫の気持ちで住まいの工夫」 賞品紹介:しつけって、インテリアの工夫でできるんです!室内飼育のための家づくりに携わってきた、一級建築士・ペットケアアドバイザーの金巻とも子さんが、よく質問される悩みやトラブルを、Q&A形式でまとめました。床への粗相や、ゴミ箱荒らしの対策、退屈させない仕掛けづくりなど、しつけも兼ねたノウハウがつまっています。室内飼育のためのリフォームプランや床材リストなど、家づくりの具体的なアドバイスも掲載。イラスト豊富にわかりやすくまとめました。
1、建築家依頼サービスに建築家に依頼したい仕事の内容を投稿してください。 2、返信を頂いた建築家の中から1社以上と面談してください。 3、お客様の声を会員専用ページから投稿してください。 投稿した記事の中に必ず面談した建築家の名前を明記してください。 4、nakazato@kentikusi.jpまでメールであなたのニックネーム・賞品のお届け先・ご本名をお知らせください。
キャンペーン企画詳細 開催期間:2016年4月28日~2016年5月4日 賞品:書籍「犬・猫の気持ちで住まいの工夫」 賞品のお届け:郵送でお届けします。 ▼今すぐ依頼内容を投稿
●依頼したい仕事:用途変更(5階建てビルの4Fのみ) 5階建てビルのオーナーです。現在5Fで簡易宿泊業をしており、4Fででも簡易宿泊業をしたいのですが、現在の4Fの用途は事務所になっています。4Fで簡易宿泊業ができるように用途変更をしたいと願っています。1Fから3Fは、店舗や事務所が入っています。 今回、知り合いの建築士さんに頼んだのですが、その建築士さんはどうも用途変更に詳しくないようで、あやふやな返事が多く進まなく、途中で仕事を投げ出され困っています。 既存部分である1Fから3Fまではテナントさんが入っていますのでなるべく迷惑をかけずに最低限の工事で用途変更をしたいと思っているのですが、小さくない工事が必要だと言われました。 たまたま建築指導課で雑談の中でその話をしているとその工事は不要だと教えてもらい、建築士さんにその事を申し上げると仕事を投げ出されてしました。たまたまの知り合いだったので、不得意な仕事でも断れなかったのかなと思っています。 既存部分への工事を必要最低限にして、4Fのリフォームも必要最低限にしたいと思っています。もちろん必要な工事はしっかりとさせて戴くつもりです。 まずは、どのくらいの費用がかかるのかおおよそ見当をつけたいと思っています。 用途変更が得意な建築士さんに助けて戴きたく宜しくお願い申し上げます。 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
一般住宅を簡易宿泊所に用途変更し、民泊の営業を検討しています。1995年くらいに建築された物件ですが、用途変更の申請をお願いする場合、概算でも目安がわからないでしょうか。地域的には可能エリアです。 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
初めて利用させていただきます。今回、2Mほどの官地を挟んで隣地に高さ約4Mで約角度80度の玉石積みの崖のある間口8.5Mの土地を購入し住宅を新規に建てたいと思って検討中なのですが、現場を見に行ってきて資料を調べてもらった結果 初めの工務店さんでは『官地が間に入っているので崖条例の適応はないので問題なく建築できるけれど、安全面も考慮して擁壁は作った方がいいです』という回答で、特に問題はなしみたいな感じだったので土地の買い付け書を出してきたのですが もう一つの工務店さんから、後日『今回の土地は、市の建築許可は下りてもセンターの確認書が下りないかもしれないので引き受けれませんと言われ。擁壁を立てても土台ごと滑っていくかもしれないし正直責任が持てない・・・。』ということでした。 そもそも危ないと言われている土地を買うこと自体がおかしいのかもしれませんが、擁壁ではやはり危ないのでしょうか?詳しい資料がないので何とも言えないとは思いますがよろしくお願いいたします。 購入希望の土地は崖の下側です。 セットバックすると土地の幅(8.5M)から建築はムリなので擁壁での対応が出来ればと思っています。無謀でしょうか???
昨日は、こんな風景の中、ドライブ気分で大移動の日でした。
この季節は、山のグリーンが目に優しいので、
移動中も、何だか癒されますね。
窓を開けながら運転してると、
山の匂いがとてもいい感じでした。
昨日は、とある家のリノベーションの現場へ行ってきました。
お客様と現場で待ち合わせ。
一緒に現場の進行状況を確認してきました!
前回に比べると、天井が張られたり、
建具の枠が設置されていたりして、
部屋らしくなってきています。
話題は、家具の話にまでなりました。
インテリアのセレクトは完了していますので、
次は家具をどうするかですよね。
先日、大塚家具へ行ってきたそうです。
いろいろご覧になった上で、
ソファだけは、こちらで、しっかりとしたモノを
購入されるそうです。
家具のセレクトにお付き合いすることもあるのですが、
今回は家具が入った後で拝見することになります。
とっても愉しみですね!!
2階の床は、ウォルナットのフローリングです。
本物の薄い木が張ってあるフローリングなので、
質感がとてもいいんです。
仕上がった姿を想像すると、顔がにやけてきますね。
お客様と現場へご一緒するのは、愉しいです。
どんな風に仕上がってくるのかをご覧いただきながら、
ワクワクを共有していきます。
そういった、出来上がるプロセスも含めて、
愉しんでいただく。
そんな家創りをしています。
今後も続けていきたいです!
年前にデイサービスとして賃貸の建物で事業を始めましたが、介護保険法の規制により弊社のデイサービスとして運営を変え、市役所に所定の届を出したところ、用途が教会(以前は宗教団体が使用していた)になっており建物が古い為、用途変更はできないと市の建築課に言われました。建物が出来た時に、建築申請をして検査は受けていない、そのような話もあります。用途が変更できなければ、デイサービスとしての許可は出せないとのことで数日の間に事業をやめる、もしくは移転をしなければないりません。古い建物でも用途変更をする方法はありませんか?宜しくお願いします。 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
家作りに役立つ情報をお送りします。ぜひご登録ください。
現在契約を検討している物件がありましてご相談の掲載をさせて頂きました。2日後に地元の建築家さんからご連絡を頂きました。物件を見ながら素人目では分からない部分を大変親身に、...
当社から車で10分と言う近さでこの方でいいかと言う気持ちで設計と建築確認依頼までお願いしました。
契約価格はフラットを別にして2棟で240万円です。
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今回は他設計士さんにお願いすることになりましたが、このシステムは大変施主にとって有難いと思います。今はハウスメーカーさんばかりで、...