●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
築20年以上経つ特別養護老人ホーム内のデイケアセンターとメインエントランスの改修計画である。本改修で求められたのは、「ホテルのロビーの様な」落ち着きのある空間であった。
仕上の張替えだけでは元々の施設独特のスケール感が滲み出てきて、ホテルの様な上質で非日常的な空間にはならない。そこでこの施設のスケール感を決定付けている「ワイド巾木」と「直接照明」の2つの存在を消す為に、各居室の既存扉の上部に連続してLED間接照明を設置し、床から間接照明までを単一の硬質シートで貼り上げた。
既存施設の仕上げの割付け方を少しだけ変える事による空間の上質化を目指した。