ユーザー 前田敦計画工房合同会社 前田敦 の写真

四半世紀という永い時が経っています。
メンテナンスフリーの建材と云えど、劣化は免れません

設備機器などは2度目の取替も必要になってくる時期でもあります。
同居する家族にも構成や住まい方に変化が生じてきていることでしょう

この時期になると、メンテナンスもかなり大掛かりなものになってきて
リフォームや建替えをいう話が持ち上がることもあるでしょう

ちなみにこの家では、2世帯住宅への改築ということになり
全面リフォームをおこなうことになりました。

劣化状況やライフスタイルの変化の状況にもよりますが
一般的にはリフォームの方が新築より安価にできます。

しっかりした構造体で組み立て、断熱や通気も高性能な仕様となっている場合
新築時には少し割高ですが、この時期においては改築度合いが小さく済むので出費も少なくなります。
リフォームする際には建築士のしっかりしたチェックを受けながら
最善の道を探っていくことが大切です。

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特に設備関係が寿命を迎える頃です。
配管はもちろん、設備機器そのものが劣化したり故障したりする時期です。

そうなると大規模な設備工事が必要になってくるだけでなく、
ライフスタイルの変化によりプラン的にも改造等が必要になってくる時期です。

実はこの時期こそ、リフォームの最適期なのです!

補修や新しい設備機器の導入だけではなく
今後のライフプランをイメージしながら建築家に相談してください。

子育てから開放され、趣味やSOHOを中心にした住まい方、
あるいは家族構成の変化やペット共生
体の不具合等がある場合はそれに対応した計画を盛り込んで行く時だと思います。

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瑕疵担保保証が適応されています。
これは、築年数が10年以内の住宅の基本構造部分(柱や梁など住宅の構造耐力上主要な部分、雨水の浸入を防止する部分)に欠陥や瑕疵がみつかれば、住宅を造った建築業者や住宅を販売した不動産業者が無料で補修しなければならないという法律です。

したがって、この瑕疵担保期間が過ぎる前に家全体のチェックをすることが必要です。

また10年という期間は永いもので、
建設当時まだ小学生だったお子さんがもう大学生?社会人?
成長されている姿に驚くほどです。

つまり家族のライフスタイルに変化が出始める頃でもあるので、
今後の住まい方を検討する時期でもあります。

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まだ5年しか経ってないのに?

そう思われる方が多いと思います。
しかし、5年に一度くらいの定期点検をお勧めします。

特に風雨に晒されているいる箇所(屋根、外壁、サッシ廻り、手摺、ウッドデッキ等)
水廻りとその周囲の床下は必須

海の近くでしたら塗装部分
湿気の多い場所でしたら床下・天井裏等は念入りにチェックしましょう。

高温多湿な我が国です。
最近では特にゲリラ豪雨、大雪、季節外れの突然の雹など
過去の経験では計り知れない自然環境の変化がみられますので、
大切な住宅と永く付き合うには定期的に点検を怠らないようにしましょう!

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住み始めて気付くことは多々あります。

あっ こうしておけば良かった!とか 思った以上に風が抜けて気持ちいいな♪とか
感じ方はいろいろです。

建築という行為は、工業製品ではなく、工業製品を使いつつも実は手造りのものです。
築後1年という時間を経ることで、四季を通じて変化する気象条件を体験して不具合が見つかることがあります。

そこで、設計者、工務店を交えて1年点検を行います。

屋根、天井、壁、床、の状態の確認、扉や窓の開閉、設備機器の状態などをチェックして
不具合があれば手直し工事を行います。
通常、この工事は建て主さんの負担はありません。

※生活が始まると、家に息吹が感じられます♪(土間のある家)

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工務店から建物を引き渡しを受け、引越を住ませて、諸手続きを済ませ
いよいよ新しい生活のスタートです♪

建築という行為での家づくりはひとまず完成したところですが、
これからが家づくりのスタートではないかと考えます。

家とは物理的には生活の容器のようなものかもしれませんが、
そこで生活を繰り広げる中で、生活スタイルに変化が生じてきます。

小さかった子供さん達はスクスクと成長し、その多くは巣立って行くことでしょう。
また、自分たちも歳を重ね、退職し、家での生活が激変します。
体も不自由になって、簡単に昇降していた階段が負担になってきたりします。

そうなることをある程度は想定しておいた家であれば、
簡単な改造でそれらの変化に対応することができます。

備えあれば憂い無し!

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工事残金や設計監理報酬の最終支払を済ませて、いよいよ引渡しです。
取扱いの説明を受け、説明書のファイルと鍵を受け取ります。
このときに住み始めて発覚するトラブルの際の連絡先等も確認しておきましょう。

引越し、登記や融資関係の手続を済ませて下さい。

※木造で1年、鉄骨・RC造で2年間、工事の瑕疵担保があります。
 現在では品確法も制定され、10年間は構造や雨漏りに対する補償もされています。

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審査機関の検査をパスしても、それは法規的な検査をクリアしただけです。
次のように検査は続きます。

1)工務店による社内検査
2)設計監理者による完了検査
3)施主による完了検査

※愛犬家住宅の場合は実際にペットも連れて行ってチェックをすることもあります。

設計者の立会いの基、工事完成検査を行います。そこで工事の手直しの指示を文書にて工事業者に指示します。

●外部・内部仕上の汚れ、傷、ムラ等のチェック
●建具などの可動状態のチェック
●電気、ガス設備の可動状態のをチェック
●水廻りの給水、給湯、排水状態のチェック
を行い、不備なところがあれば、手直ししてもらいましょう。

工務店が手直し工事予定を速やかに提出して是正工事を行います。
その工事がしっかりと行われていることにより、建物引渡という最終段階に入ります。

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数多くの打合せ、ショールーム巡り、サンプルでの確認等いろんな努力が結晶化してくる段階に入りました。いよいよ完成間近ですので各種の検査が行われます。

官庁または建築審査機関に工事完了届を提出し完了検査を行います。

確認申請書どおりに工事が行われているかどうか等を検査して、適正であると判断された場合には「検査済証」を発行してくれますので、これは大切に保存しておいてください。

※確認通知書や工事完成検査済証は、増改築の際に必要となりますので、一緒保管してください。

この段階で工事の仕上り具合のチェックや設計者による工事完了検査の日程を決めましょう。
また、今の住居や仮住居等からの引越しの段取りにも取り掛かりたいものです。

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内装および建具の色や仕上を決めて行きます。

また設備機器も最終確認を行い、承認後に工事に入ります。
特に、設備機器は取付位置を設計図を基に最終調整を行います。使い勝手を勘案しながら設計者と十分打合せをして決定します。

扉のハンドルやコンセント等の細かい決定が多く、かなり打ち合せ時間も必要ですので、時間をしっかりと取ってください。 
   
※内装工事は、将来メンテナンスやリフォーム等でも変更が容易です。
 あまりプレッシャーを感じない程度にし、大まかな要望を信頼できる設計者に伝え後は一任するのも良いでしょう!

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