T社東彼杵工場

●設計事例の所在地: 
長崎県東彼杵郡東彼杵町
●面積(坪): 
6,839.43㎡ (2069坪)
●建物の種類(大分類): 
その他
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

大村湾に面する町の高台に工場群を建て、中央に公園を造りました。工事に伴って排出される土と石を用いて築山を築き、作業員の憩いの場としてデザインされた公園です。誰でも気軽に立ち寄ってお弁当を食べることができます。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

工場に関しては設計(デザイン)監修という立場で臨み、敷地全体計画+将来計画とランドスケープデザインを行なうことを要求されました。
工場施設と設備は特殊な事情が複雑に絡むのでそれらの設計との連携がうまくできるかどうかという点がクライアントの関心事であったと思います。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

旧来の友人であり、私が古い民家などに強い興味を持っていたことへの共感があったようです。
さらに実績を評価していただいた点、工場本体は基本的には設計施工であったため私の負担が比較的軽かった点、などだと思います。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

工場本体に関しては、プレハブのパターンに合わせながら可能なことを引き出すやり方とし、ランドスケープに関しては地元造園業者と協議を重ねながら手作りで自然感を出す、という対照的な2チャンネル方式を同時並行的に行ないました。この方向性はクライアントの意図と合致していたと思います。
土や石などの廃材を利用して公園を作り、従業員や家族の方たちに憩いの場を提供することは、クライアントとの協働で実現しました。

依頼者の声: 

満足されたようです。公園については子供たちがたいへん喜んでくれたようです。

その他の画像: 

喫煙や飲食のためのフォーリー。
風が強い土地柄なので、半地下にした。中に石のベンチがある。

公園に散りばめられた巨石

工場棟のエントランスホール

メインの工場棟西側外観
チョコレート色を部分的に挿入することで金属パネルが生む単調さを破っている。
適度な緊張感がもたらされる。

予想以上に石が多く出てきた。
ここは小さな石を集めたところ。

手前の道路は敷地全体の中心軸を形成し、将来は手前側に拡張される。

巨石群が一定の間隔をあけて大きな円弧を描いている。
中心軸となる道路と石の円弧が微妙に交錯するようすは神と鳶しかわからない。

ユーザー 三浦尚人建築設計工房 三浦尚人 の写真

以前に設計監理をした二世帯住宅には、壁掛けの薄型

テレビがご両親の寝室とお祖母様の部屋にあります。

通常ならば、壁に薄型テレビ専用の固定式の付属金具

を取り付けるのですが、これだとテレビを観る位置が

限られてしまいます。

ベッドに横になりながら観たり、時には椅子に座って観たり

と、異なる場所からでもテレビが観られるようにテレビを

アーム型の金具に取り付けました。

普段、テレビを観ない時にはアームを畳んでおき、観たい時

には自分が観たい方向にアームを動かせるようにしました。

もちろん、このアーム型金具の取り付け位置にはあらかじめ

下地を木材で補強しておく必要があります。

またこの金具とテレビとは4ヶ所ビスで留めますが、それらの

ビス位置がテレビの裏にあるビス穴と一致していなければ

いけません。

つまり国際規格であるVESA規格に合ったメーカーのテレビ

でしか対応していないというデメリットもあります。

ちなみにこの規格に対応しているメーカーはソニー、東芝、

シャープなど限られてます。

さらに金具本体の強度からせいぜい24型までが取り付け

可能ですが、個室で観るテレビならばこの程度の大きさで

十分でしょう。

土壁の家-I 邸

●設計事例の所在地: 
広島県庄原市
●面積(坪): 
104.88㎡ (31.72坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

木造平屋建て。 山間の田んぼの中の一軒家です。伝統構法+土壁(土蔵造り)+本漆喰塗り。
クライアント所有の山林から杉を伐採し、天然乾燥をして利用しています。
屋根材は伝統的な石州瓦を用いています。
寒冷地であり、特注の木製サッシにペアガラスを使用しています。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

あまり細々と間仕切らないで大きく使える家にしたい、という希望。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

施工者である友人の紹介
施主・施工者・設計者の3者の協力関係がとてもうまく機能しています。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

木造土壁の良さや、設計の良し悪しについて知識のあるクライアントで、打合せはスムーズに進みました。設計者として苦労した記憶がほとんどない建物です。
この地域によくある伝統的な和風平屋の外観ですが、平面形式はミースのファンズワース邸をもじったようなセンターコア形式です。島状のコア4グループを直線状に並べ、周囲を回遊する形式です。
中央が固く重く、四周が柔らかく軽いというバランスです。

依頼者の声: 

無口な方で何も言われませんが、気持ちよく住んでいただいております。

その他の画像: 

外観。煙突は薪ストーブ用。

玄関とアプローチ

居間。上部に梁が露出しており、屋根裏部屋が見える。

和室と居間

角部屋の和室。平原と山が見渡せる。

キッチン。大工さんと建具屋さんの合作。薪ストーブが奥に見える。

子供の勉強はコアを周遊する通路空間の中にあります。
部屋に閉じ篭らず、小さな面積を広く使うための工夫です。
親もここでパソコンワークをします。

寝室の収納は手持ちの箪笥に合わせて作っています。手前の梯子を登ると屋根裏部屋に行きます。

模型。積雪地帯での長い庇を持たせるため、屋根の架構はトラス形式を応用しています。

土壁ワークショップの様子。

鉄骨+土壁の家

●設計事例の所在地: 
東京都世田谷区
●面積(坪): 
1253.72㎡ (379,25坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

3階建ての3世帯住宅。
メインの構造は鉄骨造、床はRC造、帳壁は木造土壁(土蔵造り)+本漆喰塗りという混構造です。
太陽熱と地熱を利用した緩やかな冷暖房システムを用いています。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

家相に沿った設計をすることなど、その他もろもろ。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

以前に2つほど設計をした実績を買われて依頼していただきました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

規模の大きな個人住宅であり、コスト的にも恵まれておりましたので、それなりに希望は多くありました。一つ一つの要求に応えることと、大枠を決めて進めることは別次元の作業になり、そのやりくりに努力しました。

依頼者の声: 

特にありません。

その他の画像: 

和室

LDK

廊下の先端の窓越しから、富士山が遠くに見えます。

廊下

西陽を防ぐため、小さな中庭を挟んで空中歩廊を設けています。

敷地内に残っていた大谷石を用いてアプローチを作っています。
塀の大谷石の隙間に照明を配置しています。

工事中の土壁のようす

土の教会

●設計事例の所在地: 
広島県庄原市
●面積(坪): 
290.99㎡ (88坪)
●建物の種類(大分類): 
その他
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

昭和中期に建てられた木造モダニズム建築の改装+増築です。 用途は教会+集会所+牧師住居。
既設建物に鳥かごを被せるような形で構造補強しています。
鉄網モルタル壁を取り除きすべて土壁(土蔵造り)にしています。大津壁という土に石灰を混ぜた仕上げです。
礼拝堂内部は、狐格子を用い、銅製のペンダント(照明器具)を吊るして、和洋折衷的な空間になっています。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

既設の礼拝堂を建替えるべきか迷っていました。木造モダニズム建築でなかなかよい設計(日本電建設計)でしたので、「せっかくだから残しませんか?」と申し上げました。長い協議の上、信者さんの愛着もあり、改装することに決まりました。
ワークショップを行い「皆で作る教会」というコンセプトは快く賛同していただきました。もともと教会建築には皆の協力で建てたという歴史があり、とてもよい経験をさせていただきました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

周囲の建築関係者はすべて建替えるべきだと進言する中で保存再生+改築を提案したのは私一人であり、とても驚きだったようでした。このことで会議の流れが大きく変わったと聞いております。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

地元の木材による伝統構法の手法を用いた建築です。 建具はすべて木製です。
断熱材は無農薬米の籾殻を薫炭処理したものを使用しています。 100%自然素材です。
アトピー等のアレルギーをお持ちの信者さんもいたので、誰でも安心して使用できるようにしました。

依頼者の声: 

多くの信者さんがいますので、いろいろな意見がありました。褒め言葉もあれば、批判的な言葉も受けました。
場はできても人のコミュニティがどう育まれるのかは、別の問題です。
よきコミュニティが生まれる場になるよう努力したつもりですが、そうなるように願っております。
今後も見守りたいと思います。

その他の画像: 

ファサード。右側に礼拝堂が納まっています。
斜めの柱と内側の既設の柱が長スパンの梁を4点で支えています。
斜め柱にすることによって広場を広く使うことができます。

礼拝堂内部。
右側のドアを全面開放すれば、礼拝堂と広場が一体になり、大きな集会にも使えます。

礼拝堂と集会所の間にあるアトリウム。
積雪を防ぐためガラス屋根をかけた中庭です。

集会所。

既設の木造モダニズム建築を覆うようにして構造補強をしています。
木造ならでは改修方法です。

関係者も無関係者もともに集い、土壁作りをしました。
甲奴の左官屋軍団が指導してくれました。

土壁用の小舞竹造りワークショップを皆さんで行いました。
竹きり、枝落し、竹割りの作業です。

ガラス張りの礼拝堂は、夜間は建物全体が照明器具になります。
闇夜を照らす道しるべになっています。

スキップフロアの集合住宅(ヤマザキアパートメント)http://www.geocities.jp/ohkokk/yamazaki.html

●設計事例の所在地: 
東京都墨田区
●面積(坪): 
66
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

幹線道路から70m程入った場所に、ヤマザキアパートメントは位置する。
敷地及び周辺地域は昔からの工場も残る準工業地域で、東京下町の要素を持つ場所である。
その場所に、地上3階建のクライアント住居も含む集合住宅を設計した。
1階にクライアントの住宅、2・3階に大小の賃貸ワンルームを7戸用意した。
撮影:小林達実

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

老朽化した家を…将来のことを考えて賃貸併用を考えたい。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

親身に相談に乗ってくれた。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

廻りには高いビルも多く存在し、日照も決して良い条件ではないが、
全ての住戸には、中央に配したコートから光・風・水の自然要素を取り込む計画とした。
建物は、吹き抜けを持つコートを挟んで2つのコンクリートの箱が建つ形状を持ち、外階段がつなぐ構造となっている。
宙に浮いたような階段にし、コンクリートの強さと見た目の不安定さをイメージした。
2つの箱は半層ずれたスキップ形状でつながる。
34坪の小さな敷地に豊かな空間構成を目指し、外観は単純な箱であるのに対し内部は豊かな空間を持つようにした。
今の集合住宅はあまりにもプライバシーが守られ、昔あった住人間の交流がなくなり寂しく思う。
交流を願って建物の中心に、階段・コートを配した。
この吹き抜け空間が、少しでも人々に交流をもたらしてくれれば嬉しく思う。

依頼者の声: 

予算も含めて、色々なパターンを検討して頂きありがとうございました!
これからもお付き合いの程、どうぞよろしくお願い致します。

その他の画像: 

I-0245、建ぺい率・容積率を最大限に活かしたシェアハウス(愛知県)

ユーザー 匿名ユーザー の写真
投稿者: 
匿名ユーザー (未認証ユーザー)
現住所‐都道府県: 
愛知県
現住所‐郡市区町村: 
名古屋市中村区
依頼内容: 

古い鉄筋3階建ての建物を壊してシェアハウスを作ろうと考えています。
建ぺい率容積率を最大限に活かして少しでも部屋数を多く取れるような設計を希望します。
法的なことは何もわかりませんので、ご経験のある方に相談したく思います。
建設予定地は名古屋市中村区佐古前町です。
よろしくお願いします。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する
 





ユーザー クラフトワーク 一級建築士事務所 後藤 康彦 の写真

風景を読み、地盤を読む。  
 
いくら頑丈な建物を建てても、地盤が悪く建物が沈下してしまい、そして湿気も多いの 
では困ってしまいます。 お金をかけて地盤改良を行なえば沈下は抑えられます。しかし、 
沈下は抑えられても地震の時は 軟弱地盤ほど揺れが増幅されて伝わってしまいますので、 
建物に対する 耐震性もより強いものが求められます。 地盤の見方を大きく見ますと、 
基本は地形と水です。 低い土地、水の集まる土地ほど決まって地盤が悪いものなのです。 
土地探しをされる時に地盤を見分ける簡単な方法をご紹介いたします。 
 
 
【軟弱地盤を示すランドマーク】 
 
敷地の近辺に下記に関連するものがある場合は要注意です。 
 
■河川  
■水路  
■池 
■調整池  
■低地  
■谷地  
■坂下 
■水田 
■橋 
■暗渠(水路を埋立てしたもの) 
■見通しの効かないS字カーブ(水路に沿っている事が多い) 
■車両重量制限の交通標識(軟弱な地盤の場合通行が制限されています) 
■道路の路盤面の大きなひび、亀裂 
■古い行政界(昔は水路を境にして管轄区分されていました) 
■水辺を好む植物(竹、アシ、ヨシ) 
■新しい造成地のコンクリート擁壁(擁壁の裏側を地盤改良されていないと不等沈下の可能性大) 
■現状古い宅地の古い擁壁(上に載っているブロック塀の傾斜、間知石擁壁の補修やはらみ等)
■盛土(新しい盛土は自重で長期間沈下し続けます)  
■近隣の家の外壁・基礎の大きなひび、亀裂(2〜3ミリ以上のもの)  
 
【地名から読み取る】 
 
谷などの低地に立地している宅地で地盤調査をすると、データは軟弱な値を示す場合がほ 
とんどです。すなわち、地名を手掛かりにするのであれば、低地を意味するような字が付 
く地名や水辺に関係のある字の付く地名を疑うことによって、地盤が軟弱かどうかをおお 
よそ予測することもできるのです。 
水を連想させるわかりやすい字だけではなく、危険を知らせてくれる字もいろいろあって、 
昔の生活の知恵や土地利用形態から付けられたであろう地名には、思いもよらない工夫が 
あります。 
町全体が平坦であってもどこかに必ず地盤の悪い地形が潜んでいます。その中で地名を探 
して見ると何かがわかるかも知れません、ただ、今風の新しい町名からはそこがかつて水 
田地帯や谷が入り込んでいたことなど想像のしようもありません。 
 
 
■地形から 
 
淵、溝、川、河、岸、滝、沢、池、谷、窪 など 
 
■さんずいの付く字 
 
淀、潮、汐、清、落、洗、浮、流、湘、汲 など 
 
■水辺の動物 
 
鷺、鴨、鶴、鵜、鴻、池、亀、蟹、貝、龍 など 
 
■水辺の植物 
 
稲、萩、井草、葦、芦、管、蒲、蓮、柳 など 
 
■人工的に作られた物や構造物 
 
田、掘、濠、堤、舟、井、橋、渡、坂、網 など 
 
■土質から 
 
泥、砂、須賀(砂礫)、五味(細かな土砂)など 
 
【近隣から情報を得る】 
 
近隣の人に思い切って聞いてみるのも情報を得る良い方法です。隣の家は建てる時に地盤 
改良したとか、自分の家の建具が5年で閉まらなくなったとか、いろいろな情報を提供し 
てくれます。「ここの地域は素晴らしくとても気に入っていて、土地の購入を検討している」 
と一言、言うのが教えてもらうためのポイントです。土地探しのお手伝いの時は何度も近隣 
の方に聞いてみて情報をたくさん得る事が出来ました。 
 
【埋没谷】  
 
埋没谷と言う言葉はあまり聞いた事がないと思いますが、かつてあった谷筋が土砂が 
堆積して埋まってしまい、地表で平坦な形状になってしまっている地形の事を言います。 
埋没谷のある土地に地震が生じますと、地震波が埋設された谷の側面で反射を繰り返し、 
そして複雑な波形を生み、それが増幅され地表の揺れを大きくしてしまいます。 
関東大震災においては、家屋の倒壊率と埋没谷とのあいだには明確な因果関係があった 
事が指摘されている様です。埋没谷とその延長線上の谷地においては被害が多かった 
地域であったことは間違いない様です。 
地盤下にある埋まっている谷を判断するのは難しく、周りの地形を見て判断するか、地 
形図を読んで判断するしかない様です。 

土壁の家-N邸

●設計事例の所在地: 
福山市
●面積(坪): 
116.05㎡ (35.1坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

木造伝統構法+土壁(大壁造り)の家です。
木材はすべて地元の無垢材(杉・桧・広葉杉)を使用し、サッシはすべて地元木材による特注製+ペアガラスです。
100%自然素材で中機密高断熱住宅です。(高気密には弊害が伴います。)
写真は土間吹抜とブリッジ。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

建築をよく理解するクライアントで、アアルトやカーンのような住宅をご希望されていました。工法や素材へのこだわりがある一方で、コストや部屋数がうまく折り合うかどうか、という点が希望であり悩みでした。私自身がクライアントの高度な希望に応えられるかどうか、という不安もありましたが、目指しているものが両者一致しているという共有感覚に支えられ、よい結果を生むことができました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

細かい打合せを重ねていくうちに、徐々に信頼していただいたようです。
「面割りになるからそれはよくない。」とアドバイスしたことに、「ピンと感じた。」と言われました。
最初は愛想がなくて人の話に耳を傾けないという印象を持たれたようですが、数を重ねるうちに「意外に真剣に考えてくれていた。」と思っていただいたようです。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

土壁の良さを知っていただくために実例を体験していただきましたが、それが一つの契機になっていたかもしれません。デザイン的にも居住性の面でも優れているということが理解され、方向性が固まったという感じでした。コスト面でかなり格闘しましたが、うまく射程距離範囲内に納まり、大変満足されています。
面積は小さくても広く使えるよう工夫しています。小さな子供たちがいつも駆け回っています。平面的にも立体的にも回遊性があるところが、子供たちの好奇心をかきたてているのかもしれません。

依頼者の声: 

住んでいて気持ちがいい。どこか普通の家と空気が違う。子供たちが楽しそう。とても満足している。たくさんの人が褒めてくれて嬉しい。まったく知らない人がいきなり来て、「誰が建てたのですか?」などと聞いてくる。

その他の画像: 

建物はL字型の平面の東面のファサード。

玄関土間。アウトドア派のご主人の作業場にもなる。

LDK。奥には、大工さんと建具屋さんで作った特注アイランドキッチンが見える。
床と家具は地元の杉(無垢)材使用。
照明器具はすべて裸電球です。これ以上ないローコスト設計です。

道路側の外観。

満月の夜

2階の部屋は自由に間仕切りができるようになっています。

黒い額縁が門です。石垣は、もともと敷地に転がっていた石を積み上げたものです。
周囲には後で柳や芝桜、パンパースなどを植えます。

金沢野町のホテル

●設計事例の所在地: 
金沢市
●面積(坪): 
3132.17㎡ (947.5坪)
●建物の種類(大分類): 
商業施設
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

金沢市の中心部に建てられた中規模シティホテル。
金沢らしい日本的な味わいを滲ませた和洋折衷的なデザインでまとめています。
エントランスロビーの天井は、色紙を重ね合わせたようなイメージで作りました。
孔開きの石膏パネルなので、照明器具にもなっています。
壁はテッセラ張り、柱型はベネツィアンスタッコ塗り。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

・高い収益率
・人を惹き付ける魅力(集客力)
・ホテルらしさと意外性
・金沢らしいしっとり感
・維持管理運営がし易いこと

依頼者があなたに依頼した決め手: 

この前に設計したホテルを大変気に入っていただき、すぐに依頼されました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

クライアントの意向を把握した上で、さらにそれを上回るような意欲的な提案を期待されておりました。ペンシルビルとも言われるような縦長建築で和風をどう表現できるか、に挑戦しました。これが期待に応える道だと感じていたからですが、意匠的に大変喜ばれました。しかし自分としては、縦型和風はまだ手の届かないところにあると感じています。

依頼者の声: 

やり手社長の伸び盛りの時期に建てたホテルなので、大変気に入っていただき感謝しています。現在では一大ホテルチェーンを築き上げております。素材や表現においてさまざまな試みをさせていただきましたがそれらの試みを肯定的に受け止めていただいております。

その他の画像: 

エントランスアプローチ。うなぎの寝床状の敷地です。長いアプローチの先に中庭がありその先にレストランがあります。中庭の手前で左に入るとエントランスがあります。

エントランスホール。ドームを逆さにしたような天井と間接照明。円形天井はベネツィアンスタッコ塗り。

レストラン。木を適度に使い、和洋折衷タイプの落ち着いた感じです。

日影の制限があり、低層棟と細長い高層棟の組み合わせになっています。

エントランスロビーの天井。明りが灯るとこうなります。

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