●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
ハレの空間(来客スペース)を南、ケの空間(生活スペース)を北に配置し、玄関を挟んで明確に分けることで動線が交錯ことを無くしました。ケの空間は憩いの場としてのリビングを中心に配置し、西に個室群、東に水廻りと主寝室を配置しました。また、敷地が西から東に傾斜しているのを利用してスキップフロアとし、冬の吹き上げる北風対策の為、平屋に近いプランとしました。このような「敷地に逆らわない」構成とすることで生じる床高と天井高の違いにより、各部屋にふさわしい空間ができ、また、各部分での多様な景観や四季の変化を取り込む仕掛けが、日々の生活の中でゆとりをもたらしています。