●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
雛壇状に造成された住宅地に建つ、混構造の住宅です。隣地からの悪影響を受けないように1階の西側部分を鉄筋コンクリート壁とし、その他は木造の軸組みによる構造としています。1階の平面は、隣接する周囲の住宅に倣った形で、北側の前面道路側に入口を設け、南側の庭に面して居室を並べていますが、開口は東西面には全く無く、南面は逆に全面開口として、平面の性格を強調したものとしています。一方2階は、内部に柱が無い7m×7mの大きな1室空間を設けて、居間と台所を兼ねた生活の主要な場所となるような部屋とし、南側にバルコニーを設けるために、そのヴォリュームは北側に跳ね出した形となっています。