●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
建物の安全性にはかなり神経を使っています。崖地そのものを建物で抑える構造としているために、その土圧を強固で自重のある鉄筋コンクリートの基礎だけではなく、30本余りの鋼管杭にも負担させることでこの基礎を構造的に成立させています。崖地や傾斜地での建築では一番神経を使うところです。
地盤の耐力だけではなく、その性質まで良く調べたうえで基礎の造り方を考えます。隆起でできた地層であれば、ちょっと切り土するといきなり岩盤というような場所も多々有ります。土地の成り立ちにより基礎の形状も違ってきます。
外装はこのような土地ですから、ほぼメンテナンスができないという前提でガルバニウム鋼板の屋根材を使用しています。一分木製サイディングもエステックウッド(熱処理木材)を使用しておりほぼメンテナンスフリーを考えました。