ATELIER-ASH

●設計事例の所在地: 
滋賀県蒲生郡
●面積(坪): 
***
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

水田地帯にある民家の改装です。
母屋に隣接する離れをご自宅に改装しています。
離れと母屋の間に人が集まり、バーベキューをしたり子供達が遊んだりする場所をつくりました。
そこには柔らかな光と風が入ってきます。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

母屋に住む両親と良好な関係を保ちたい。
親族や友人が集まれる場所が欲しい。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

「光の扱い方がとても美しく、楽しく生活が出来そう」との事です。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

元々ある建物の良さを引き出し、落ち着いた空間が出来る様に意匠や材料の使い方に注意した。
両親との適度な距離感を保てる様に工夫した。

依頼者の声: 

「中庭から見る部屋が感動的に綺麗」と言って頂けました。

その他の画像: 

キッチンリフォーム

●設計事例の所在地: 
仙台市宮城野区
●面積(坪): 
13.0坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

キッチン、リビングのリフォームである。
室内は光の入らない暗い状態であったが、2階の一部屋を取りはらって吹き抜けとしその下に手づくりのアイランドキッチンを設けた。
フードは左官のトロ舟を逆さに吊るし、排気ダクトは吹き抜けに立ち上げ屋根の上で抜いている。
建て主の希望どうり、人の集まる家にすることができた。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

予算的な制約を逆手にとり、手づくり感のあるリフォームを実現している。そして、床は無垢材を採用、アイランドキッチンには食洗機を組み込むなど快適性にも配慮している。

その他の画像: 

shohji -二つの中庭を持つ、旗竿敷地の家-

●設計事例の所在地: 
京都府宇治市
●面積(坪): 
42
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

DKゾーンとなります。
ダイニングは造り付けのベンチ形式とし、それと同じ素材を同じ高さで左方のデッキ空間へと繋げていっています。
気候の良い季節には開口部を開け放つとダイニング空間とデッキ空間は一体化し、内外空間の境界を曖昧にしつつ、広がりを生み出してくれます。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

所謂「旗竿敷地」と言われる四周を建物に囲まれた土地で、更に実質的に建物を建てられるエリアとしては10m×12m程の決して広くない状況の中で、「周辺の視線を気にせず開放的な空間を確保して欲しい」というご要望からスタートした住宅です。
また、「和」を好まれる若夫婦で、「和テイスト」を組み込んだデザインを要望されていました。
建物名となっている「shohji」は、障子を多用したいというお施主様のご要望を、そのまま建物名にしたものです。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

コンペ形式の案件で、数社のプランの中から当社に決めて頂きました。
他社との違いは「空間の開放性だった」旨、お聞きしています。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

限られた敷地の中で、2つの外部空間を立体的に組み込み、内部空間との連続性により実空間よりも広がりを感じる建物となっています。
また四周を囲まれた条件の中プライバシーを確保されたLDK空間は、光と風を呼び込みつつも外部の視線からは遮断されており、伸びやかで開放的な生活を生み出しています。

依頼者の声: 

「このような悪条件の土地に、こんなに明るく開放的な空間が出来るとは思いもよりませんでした。想像を超える提案に、やはり建築家に依頼して良かったと思っています」とのお言葉を頂戴致しました^^!

その他の画像: 

ダイニングの造り付けベンチから2階の中庭デッキを見たアングルです。
ダイニングベンチと同じ高さのデッキはサッシュを開け放すと一体化し
内部空間と外部空間との境界が曖昧になり、視覚的な広がりを生み出します。
写真左手はダイニング空間から2段程下がったエリアとなっており
ベンチの延長がスタディースペースのデスク機能となっています。
デッキ空間の先に見えるのは、自分の家の壁面ですので、周辺からの視線を気にすることなく
このような状態で生活が可能となります。

リビング空間も中庭越しに光は燦燦と降り注ぎますが
視線の先にあるのは自分の家の壁だけです。
プライバシー確保の為のレースのカーテン等は不要です!

奥に見える躙り口のような小さな扉は、離れ空間の入口です。
リビングから一度外に出てアプローチします。
42坪の家の中に組み込まれた2階レベルの「立体離れ」空間です。

「離れ」空間へのアプローチです。
下を見下ろすと、1階部分の中庭が見えます。

リビングや離れへのアプローチから見える中庭です。

「離れ」空間の内部です。
僅か1.5帖の空間ですので、カメラで全容を収める事が出来ませんが・・・。

この家の名前にもなっている障子部分です。
普段は引き込まれているのですが、ダイニングとリビングを仕切る必要がある時等に
引き出してきて障子壁を形成します。
障子の裏から光が当たるような照明配置としていますので
家の中に光壁が出現したような雰囲気を創り出す事が可能となります。

路地空間から見たファサードです。
駐車スペースを奥まで引き込んでおりますので
その上部空間を有効に活用する為に、2階部分は2mの片持ちで支えています。
一見すると鉄骨造の建物に見えるのですが、架構の工夫で木造で成立させています。

S-431、登り梁への変更による費用アップについての目安は?(静岡県)

ユーザー ミルク の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
静岡県
現住所‐郡市区町村: 
駿東郡長泉町
ご相談の内容: 

現在、図面確定に向けて検討中の施主です。
 
木造住宅 2階登り梁への変更による費用アップについての目安。
間口5間(東西)、奥行3間(南北)の総2階です。
 
太陽光パネルを一面に張る為、南に傾斜した片流れのガルバリウム屋根にしました。
片流れによりできた空間を活用する為、2階のダイニングキッチン部分(東西3.5間×北側2間)を勾配天井にする事にしました。しかし、小屋組みのごちゃごちゃした感じが露出するのが嫌で、特に小屋束が思っていたより多く、登り梁に変更したいと考えています。
 
どのくらいコストアップになるのものでしょうか?材は米松か集成材になります。
もし100万円違うなら諦めようと思っています。
 
 
担当のローコストのハウスメーカーでは経験が無く目安も分からないと言っており、正式に図面を引いてプレカットメーカーに依頼に出すのですが、問題はこのハウスメーカーが駆け込みキャンペーンで完全にキャパを超えてしまっており、見積りをだすのに1ヵ月程かかる会社なのです。既に2回見積りを出していて、時間的に次の見積りで最後にしたいと思っており、登り梁以外の仕様はほぼ固まっているのです。





ユーザー 匿名ユーザー の写真
投稿者: 
匿名ユーザー (未認証ユーザー)

●建築士資格の詐称

耐震偽装事件を契機に国交省が調べたところ、資格詐称など“ニセ一級建築士”の横行が
明るみに出ています。

大手ハウスメーカーに、ニセ建築士が勤務していたことも報道されました。
入社時に確認しなかったか、改ざんした免許証にだまされたのでしょう。
大企業だからといって安心は禁物です。

耐震偽装事件後の法改正で、「建築設計・監理業務委託契約」を締結する際には、責任者(管理建築士)
が建築士免許証を提示して重要事項説明書などを使って契約内容を説明することになっています。

●建設業登録をせずに工事を請負う“モグリ”建設業者

【建設業法第3条、同施行令第1条の2】
 工事1件の請負代金の額が建築一式工事にあっては1千5百万円に満たない工事又は延べ面積が
150㎡に満たない木造住宅工事、建築一式工事以外の建設工事にあたっては5百万円に満たない工事を
除き「建設業の許可」を受けなければならない。(正確には条文をお読み下さい。)

 よみかえると、延べ面積が150㎡(約45坪)を超える木造住宅工事で請負代金5百万円を超える場合、
非登録業者は工事を請負うことができません。
登録していなければ、建築士や建築施工管理技士もおそらくいないでしょう。
つまり、日曜大工程度の工事以外は、登録業者に頼むべきでしょう。

*無登録の悪質リフォーム業者が高齢の女性を騙して、5百万円未満の契約を数ヶ月ごとに
複数回繰り返していた事件もありました。

●契約する前に確認しておきたいこと

◎建築士事務所(一級・二級・木造建築士事務所)登録
 閲覧場所:(一社)日本建築士事務所協会連合会 http://www.njr.or.jp/
      及び都道府県の建築士事務所協会(上記でわかります)
 閲覧項目:建築士事務所の名称、所在地、一級、二級、木造の別、開設者、管理建築士

【建築士法第23条】
 他人の求めに応じ報酬を得て、設計、工事監理、建築工事契約に関する事務、建築工事の指導監督、
建築物に関する調査若しくは鑑定又は建築物の建築に関する法令若しくは条例の規定に基づく手続き
の代理を業として行おうとするときは、一級建築士事務所、二級建築士事務所又は木造建築士事務所
を定めて、その建築士事務所について、都道府県知事の登録を受けなければならない(一部略)。

 建設会社(ゼネコン、ハウスメーカー)も設計を外注する場合を除き、社内建築士事務所を登録して
います(例:A建設一級建築士事務所、Bハウス一級建築士事務所)。

 なお、管理建築士は、建築士事務所の建築関係法令に責任を持つ立場ですから、登録された事業所に
専任(常駐)することが求められています。ところがいない可能性(名義借り)もあります。
耐震偽装事件で発覚した名義貸し(借り)を期に「日経アーキテクチュア」誌などのWEBサイト
Kenplatzが読者(多くが建築・土木技術者)アンケートを行った結果、多くの名義貸し(借り)の実態が
明らかになっています。

【建築士法第24条3項】
 管理建築士は、その建築士事務所の業務に係る技術的事項を総括し、その者と建築士事務所の開設者
が異なる場合においては、建築士事務所の開設者に対し、技術的観点からその業務が円滑かつ適正に
行われるよう必要な意見を述べるものとする。
(筆者注:「開設者」とは経営者のことで、中小規模の建築士事務所の多くは、管理建築士と同じ者が
兼任しています。社長が資格を持っていない場合は、分担することになります。)

*ご参考 耐震偽装事件の深層( http://archi-journal.com/ )  第一章
 1−05.「国交省 出し渋った21件のリスト公表」
     【コラム/「名義貸し実態調査」のあきれた内容】

◎建築士(一級・二級・木造建築士)登録(個人)
 閲覧場所:(公社)日本建築士会連合会 http://www.kenchikushikai.or.jp
      及び都道府県の建築士会(上記でわかります)
 閲覧項目:登録番号、登録年月日、氏名、生年月日、性別、建築士試験合格年月、合格証番号、
      処分履歴、法定講習履歴(以下略) (住所や連絡先がわかるものではありません)

【建築士法第3条、第3条の2、第3条の3】には
 一級(二級、木造)建築士でなければできない設計又は工事監理について規定されています。
用途や規模ごとに定められています。法律上一級建築士は、全て設計してもよいことになっています。

◎建設業者登録
 国土交通省 建設業者・宅建業者等企業情報検索システム
 http://etsuran.mlit.go.jp/TAKKEN/kensetuInit.do

*註:
 登録名簿に載っていることと、閲覧団体の会員であることとは無関係です。
 実は団体に加入していない建築士の方が多いのです。
 弁護士は各地の弁護士会に所属せずに業務は行えないことになっているのですが、
 建築士が建築士会に入会することは義務付けられてはいません。(江口 征男)

 次回は、《建築士、建築家、設計者 どう違うのか》を書く予定です。

S☆邸

●設計事例の所在地: 
京都府京都市
●面積(坪): 
52
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

リビングを見下ろす、ちょっとした空間に、花柄の鋳物を組み合わせた手摺りをつけました。冬の寒いときは、ポリカボネートをはめた扉を閉めて、暖かい空気が逃げないように工夫をしています。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

京都市内の3階建て長期優良住宅です。
京都市内の場合、景観条例をクリアーするために様々な検討をしております。
特に今回は外壁の色やテクスチャーを決めるのに苦労しましたが
とても雰囲気の良い外観に仕上げることが出来ました。

その他の画像: 

建物外観
2階ベランダは屋根付き。
3階の鉄製手すりはロートアイアンを組み合わせてつくっています。

玄関へ至る廊下の壁にクライアントが見つけてこられたコートフックを取り付けました。

廊下の巾をゆったり取ったので、コートを掛けてもじゃまになりません。
庭からの柔らかい光が、廊下を包みます。

吹き抜けのあるダイニング。
シャンデリアを吊すために、化粧丸太梁を設けました。

少し色をつけて、アンテーク風にしています。

キッチンの壁はヴェネツィアンガラスタイル。
手前の作業台には傷が目立たないように、ステンレスにバイブレーション加工をした板を
貼っています。

洗面室のドアの奥に洗濯室を設け、洗濯機、物干し、
除湿器などが揃っているため雨の日でも洗濯できます。

小鳥柄のアクセントクロスを張った寝室と、鳥かご照明のある子ども部屋。
いずれもフランスから個人輸入された物を使っています。

I-0110、どの様な家が建てられるか(千葉県)

ユーザー だい の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
千葉県
現住所‐郡市区町村: 
流山市
依頼内容: 

気になる土地があり、どの様な家が建てられるかと思い依頼します。フィオーレ喜連川という別荘地に傾斜地の土地があります。
義父(72)が半身不随で自立が無理で妻が介護をしております。自宅に温泉が引ける土地なので療養するのに検討しています。
先日フィオーレ喜連川を見学に行きましたが傾斜地が多く、車椅子から家に入るのをどうするかと考えてしまいます。
風呂とトイレは広めで後は介護ベットを置くので何もない空間がいいかとは思っていますが、私に子供が3人いて7歳、5歳、2歳なので、一緒に行ったときは寝室が別の方がいいかとは思っております。
最大で7人になるのでどうしたものかと悩んでおります。療養が主なので平屋またはロフト付きでいいのかなぁとは漠然と思っております。
傾斜地になるので基礎等も心配です。地熱や全館床暖房みたいなのもあったらと思っています。金額は1500万くらいで建たないかなぁと思っております。
無茶だとは思いますが、よろしくお願いいたします。





ユーザー 建築家紹介センター 仲里 実 の写真


 

追加工事費はできるだけ減らそう

 
 
せっかく予算を立てて家作りを進めていても、家作りを進めていると契約後や工事完了後に追加費用が発生することがあります。 
 
そうなると事前に予算を立てる意味がなくなってしまいます。 
追加工事費はできるだけ減らすようにしましょう 

追加料金が発生する理由

 
 
どうして追加工事費が発生するのでしょうか? 
追加工事は発生する理由は下記のようなものです。

工事中に気が変わる

 
 
契約前に決めていた仕様や設備を工事中に気が変わって変更してしまうことがあります。 

思っていなかった費用が発生する

 
 
素人には想定していなかった費用が発生して追加費用として請求されることがあります。 

契約前によく決めていない

 
 
契約前に細かい仕様や設備などを決めすに、契約してから設備や仕様を決めることがあります。 
その場合、たいてい追加費用が発生します。 

別途工事・別途見積もり

 
 
見積の段階で別途工事・別途見積もりとなっている場合があります。 
もし、別途工事・別途見積もりとなっている工事をハウスメーカーに依頼する場合は追加費用になってしまいます。 
 
例えば外構工事を別の業者に依頼する場合は、ハウスメーカーの見積書の外構工事欄は別途工事になっていても問題ありません。
外構工事もハウスメーカーに一緒に発注する場合は事前にその部分も見積もりしてもらうようにしましょう。 

工事前に地盤調査をしていない

 
 
契約後に地盤調査をしたら思っていた以上に地盤が悪く地盤改良に追加費用が発生することがあります。

アイデア

工事中の追加料金を減らす方法

 
 

工事費に含まれる項目を理解する

 
 
見積書をよく見て見積書にはどこまでの工事が含まれているのかをよく理解しましょう。 
 
できれば建築家に設計を依頼して見積書などもチェックすることが望ましいです。 

図面をちゃんと書いてもらう

 
 
建築家に依頼して図面をキチンと書いてもらうことで工事の範囲をはっきりさせることができます。 

見積には項目を詳しく書いてもらう

 
 
たとえば 
○○工事一式 ○○円 
みたいな見積書ではどこまでの範囲が見積書に含まれているのかわかりません。 
きちんと項目別に金額を明示してもらうようにしましょう。

工事中の変更は極力しない

 
 
工事中に設計を変更すると結果的に高くつきます。 
契約する前にキチンを打ち合わせして図面と見積書を作ってもらい工事中は極力変更しないようにしましょう。 

工事中に変更する場合は必ず見積もりをとって納得した上で変更する

 
 
どうしても変更する場合は必ず変更した部分についての見積書をとって金額などを確認してから工事してもらうようにしましょう。 
 
現場で監督さんに軽い調子で 
「ここには手すりをつけときましょうか?」 
と聞かれたので 
「そうね」 
と答えたら工事完了後に手すり代と手すりを取り付けるための下地代を請求されたという例もあります。 

工事業者は追加費用が多いほうが儲かる

 
 
工事契約前は建築主もいろいろな業者を比較検討しています。 
工事業者も高い工事費では受注できないので、頑張って適正な工事費の見積もりを出すようにしているはずです。 
 
しかし、工事にとりかかってからの追加工事は他の業者と比較されることも少なく、ほぼ業者の言い値になってしまう場合が多いです。 
 
なので、業者としてはできるだけ追加工事費が多いほうが儲かるようになっています。 
 
工事契約前には図面・見積書・契約書をよく見て追加工事費が発生しないようにしましょう。 

とは言っても初めて建物を建てる方にとって図面・見積書・契約書を入念にチェックして、追加工事費がでないようにするということは難しいと思います。
 
できれば建築家に設計を依頼して、詳細な図面を書いてもらい見積書や契約書も建築家にチェックしてもらった上で契約することがベストです。
建築家に依頼する場合は設計監理費を建築家に支払う必要がありますが、工事業者に追加費用を支払うことを考えると決して高い費用ではありません。

八代の家

●設計事例の所在地: 
八代市
●面積(坪): 
40坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

西側の外観は、夏の西日対策として開口の大きさを最小限に抑え、又せり出した外壁により空気層が増し断熱効果を向上させています。 また夏の西日を避け西の快適な海風を取り入れる為、オープンコートが引き込み口となり、内部全体に心地よい風が吹き抜けます。オープンコートは縁側的役割で、親しい人達と気楽に集う場であり第二の玄関でもあります。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

「生活観を表に出ないようなシンプルで光と風を感じられる明るい空間がほしい。」「リビングは生活の中心であるためプライベートは確保しながらもゆったりとした開放的な空間が欲しい。」

依頼者があなたに依頼した決め手: 

数回の打ち合わせの中、「親身に相談に乗ってもらい根気よく、親切、丁寧な打ち合わせであることより、今後付き合うことができる」と判断されたため

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

敷地は北南東2階建住宅に囲まれ、また西は袋小路の突当りの道路があることから、条件が良いとはいい難い土地であります。そんな条件からお施主様の一番の希望は、開放的で光と風を感じられる明るい空間がほしいとのことでした。「光・風・広がり」を持つ内部空間を充実するために、オープンコート・プライベートコート・庭などの位置・ボリュームを先に考えこの土地のデメリットを再構築することからスタートしました。

依頼者の声: 

真夏にお伺いしたときのお話で「日照は、プライベートコートを軸に太陽光が日時計のように室内を動き、一日中明るいです。また風も少し強いくらいよく流れて、ついつい昼間寝入ってしまいます。」とのことでした。

その他の画像: 

LDKは、5Mの天井高とオープンコートとプライベートコートに挟まれており、内外一体の開放的な空間となっています。

リビングよりプライベートコート・和室を望む。コートを囲んだ各スペースは、隣家とのプライベートを完全に確保された内外一体のすまい空間です。

リビングよりダイニングキッチン・吹き抜けを望む。タテヨコに広がる空間です。

キッチンから廊下、リビングダイニング、プライベートコートを望む。キッチンは、住まい全体を意識できる位置にあります。

この家の階段は手前のストリップ階段と廊下の先に見える箱階段があり、上下階が回遊できるよう配置されています。

2Fフリールーム。第二のリビングであり大開口から隣家の狭間を抜け田園風景を望む。

2階フリールームから内外一体の住空間を望む。大開口は隣家のどうしの狭間に合わせて設置しています。その先には田園風景、桜並木、山並みが眺望できます。

和室からプライベートコート、リビング、オープンコートを望む。この建物全体の奥行を認識できる場所です。奥行の深さを自然に感じるため、植栽等で視線を誘導しています。

正面の庭は、光を取り入れ風の抜けのスペースです。また玄関、浴室、便所に面し、広がりに貢献しています。

8帖程度あるルーフテラスは、クリア屋根を設置しています。

ユーザー 建もの探訪ファン の写真
建もの探訪ファン
感想: 

 
「『なるほど。』って言ってた?」
 私が「建もの探訪」を見る水曜日の朝、私の夫はきく。彼は「建もの探訪」は見たことがなくて、それでも渡辺篤史さんのものまねはたくさん見たそうで、そういう番組があることも、渡辺さんが「なるほど」って言うことも知っているのだ。
 「玄関に入る前までに、もう既に2回『なるほど』って言っていたし、今日はとりわけ、『あー気持ちいいですねえ』って、たくさん言っていたよ。」
 番組の始まりに「なるほど」のことを思い出して、今回はちょっと、なるほどを数えてみた。
 
                    ◇ ◇ ◇

 今日の建ものはこちら。
 http://www.tv-asahi.co.jp/tatemono/backnumber/#!/2013/42
「四隅から明かりを採る家」。
 
                    ◇ ◇ ◇
 
 番組を見る前に番組HPをのぞいてみた時、「やけにすきっとしたお家だなあ」と思ったけれど、やっぱりすきっとしていた。ただ、番組を見終わった時、「なるほど」を数えることに夢中だったせいではなく、 ちょっと悪くいえば、「家」としての印象が、なんだか薄かったなあと思った。
 
 「きれいな図書館に行った時に感じるかんじ。」
と、しばらく考えて言葉を見つけた。
 大手建設会社の建築部に所属されているご夫婦が、自ら設計した自邸。ご夫婦はオフィスやホテルの設計にそれぞれ携わっておられるというから、私が見つけた言葉も大きく的外れではないのかもしれない。十分に機能的で無駄がなくて、特定の趣味趣向で有機的なものを置いたり飾ったりすることを前提としていなくて、それだけで十分に美しい建もの。
 
 ただ、すごく周到に練られた美しい建ものだけれど、なにか「家」ではないような、そんな印象もあった。「家」であるならば、人間くささや暮らしのストーリーがもっともっとにじんでいる方が、もっともっとよい色気があって魅力的な気がする。
 
                    ◇ ◇ ◇
 
 生活くささに欠ける、そんな印象はあったけれど、玄関を入ってすぐ目に入る木製の階段は本当に美しくて、「わあ!素敵!」と、思わずため息が出てしまった。木製で、黒く塗られた鉄の手すりで縁取られている。でき上がった壁には絵を壁にかけることしかできないけれど、自分が美しいと思うものを建ものに取り込んでしまえるのだから、「自分で設計する」というのは、本当に素敵なことだ。
 
                    ◇ ◇ ◇
 
 もし私がこのお家に住んだら、、、。
 何より楽しみなのは、やはりこの建ものキーワードでもある四隅の窓。
 特に2階にあるダイニングでは、外からは中が見えない縦に大きなフィックス窓。そこから通りを行き交う人を毎日ぼんやり眺められる。
 朝食を食べながら、
「あの人が通ったから、6時45分。」、
「今日はみんなダウン着ているから、お外は寒いのね。」。
ほっと一息つきながら、
「あ、素敵なベレー帽が通った!」、
「静かな日だねえ。みんなどこへ行ったかしらん。」
 
 街を、人を、空を含めて切り取った窓があるのは、とても豊かだ。この「街」に住んでいるんだ、と、毎日ちゃんと感じられることは、とても大切だ。
 我が家の窓から見えるのは社宅の駐車場。窓辺のシクラメンの後ろに見えるそれらは、少々変化に乏しく、もっと「街」に開いていたらよいのに、といつも思う。

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