ユーザー アーキシップス京都 古前極 の写真

耐震性能 2000年(現行)基準 〉新耐震基準 〉 旧耐震基準

日本は地震大国、震度1以上の地震は毎日のように発生しています。
2016年に発生した熊本地震の報告書から、地震による住宅倒壊を考えます。

「地震による住宅倒壊を防ぐには」では被害が集中した熊本県益城町周辺で行われた調査から、「旧耐震基準」の古い木造住宅に被害が集中している点と、その理由について取り上げました。
一方で現在の建築基準法に適合する「2000年(現行)基準」は94%以上が無被害か軽微な損傷にとどまり、現行基準の有効性が際立ちました。

アーキシップス京都 耐震基準「2000年基準」の有効性

築浅木造住宅の倒壊 筋交い金物の有効性

熊本地震で倒壊した木造住宅の中には、少数ですが比較的築年数の浅い「新耐震基準」の家も、「2000年(現行)基準」の家もありました。
報告書ではこれらの倒壊した建物のうち、調査できた77棟を分析、被害要因として次の4点を挙げています。
・現行規定の仕様となっていない接合部 73棟
・著しい地盤変状の影響 2棟
・蟻害 2棟
・隣接建物の衝突による影響 1棟

77棟のうち73棟(94%)の倒壊原因が「現行規定の仕様となっていない接合部」とされます(グラフ2)。
意味は「耐力壁を構成する筋交い端部に金物での固定がなかった(写真1 国土交通省熊本地震報告書より転載)」。

アーキシップス京都 耐震基準「2000年基準」の有効性

写真:国土交通省「熊本地震調査報告書」より転載

建築物は重力や建物荷重など上からの力と、風や揺れなど横からの力を受けます。
木造軸組は、垂直の力を受ける柱と力を水平に分散する梁、歪みを防ぐ火打張り、筋交いや構造用合板で柱間を補強した面=耐力壁、で立方体を構成します。

この耐力壁=横方向の力に対する抵抗力を備えた壁量の基準は、1982(昭和56)年施行の「新耐震基準」で強化されました。
阪神大震災を教訓に改定された「2000年(現行)基準」では「新耐震基準」に加えて、「基礎形状」「柱頭、柱脚、筋交いの接合方法」「耐力壁をバランス計算して配置すること」が義務付けられました。

この「柱頭、柱脚、筋交いの接合方法」は「専用の金物で固定すること」を意味しますが、報告書では倒壊した73棟は「新耐震基準」=金物固定が規定されない時代の建物だったため、耐力壁が十分でなかった点を指摘します。

「新耐震基準」以後でも「2000年(現行)基準」以前の建物に倒壊があったことは、図らずも現行基準の有効性を示す例となりました。

アーキシップス京都 耐震基準「2000年基準」の有効性

耐震性能2000年基準の有効性

「地震による木造住宅の倒壊を防ぐには」この問いに対して有効な回答はひとまず、「2000年(現行)基準に適合する耐震性能の確保」です。
2000年以後の木造住宅にお住まいなら、ご自宅は適合しています。
2000年以前、特に1981(昭和56)年以前の古い木造住宅にお住いの方には、耐震診断を受けてご自宅の耐震性能を把握し、必要な耐震改修をお勧めします。

また、法改正後の2000年(現行)基準の建物で倒壊した建物は7棟ありますが、このうち3棟にも同じ原因が見られました。
法制後の不適合は、施工不良の可能性が疑われます。

築浅住宅の倒壊 地盤の著しい変状、軟弱地盤

ここまで見てきて気になるのは、「2000年(現行)基準」適合にもかかわらず倒壊に至った、比較的築年数の浅い木造住宅です。
被災20万棟のうちのわずか数棟ではありますが、現行法で対処できない地震被害があったことは否定できません。

施工不良のない現行基準適合の木造住宅は、どのような原因で倒壊したのか。
木造住宅全般に普遍化できる教訓はあるのでしょうか。

京都 建築家の注文住宅 アーキシップス京都

このコラムは、注文住宅を計画する方の参考になることを目的に、アーキシップス京都の経験に基づいて書き下ろします。
トピックス、技術、経験の内容は、主観に基づくことをご了承ください。

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

さて。
昨日までのお話しから一転。
本日からは、壁とか天井の仕上げのお話し。

ほんと。インテリアの仕上げ材って、
いろんな素材があるんですよ。

何にこだわるのか。
予算とのバランスはどうか。

それによって、ずいぶんと変わってきます。

そもそも。
どんな素材があるのか。
に限らず、その素材のいいとこや気になるところ。
コストがどうなのか。

その辺含めて、いろいろ知りたくないですか?

というか。
壁紙でいいんじゃない?

というのも一つの方向性なので、OKですけど、
全てを知ってから決めても遅くないと思いますよ。

では。順にご紹介していきますね。

まず最初に思いつくのは。。
やっぱり、壁紙ですよね。

壁紙の中でも、ビニルクロスが代表的です。

日本では、とてもよく採用されている素材で、
壁、天井いずれにも使えます。

もしかすると、皆さんが暮らしている、今の住まい。
そこも、ビニルクロスの可能性が高いと思います。

インスタなんかを見ると。
どこのメーカーのどの品番を使っているといった情報が
溢れていますよね。

ビニルクロスって、同じ品番であれば、全く同じ色柄なので、
竣工のイメージ画像があれば、それに近い感じで仕上がる。
それって、メリットかもしれませんね。

だって。
塗装とか、木材であれば、職人やその素材によって、
発色や木目が違ったりしますから。

量産されるビニルクロスだからこその均一さでしょうか。

それと。
とにかく、種類が多いですよね。

色のバリエーションはもちろん、柄もかなり種類があります。
レンガやタイルなんかも、ちょっと離れてみたら、
本物かどうかって、わからないかもしれませんよ。

タイルは予算上張れないので、タイル柄のビニルクロスで。
そんな方も多くいらっしゃいますね。

そうなんです。

このビニルクロスって、仕上げの中では、
とても、お値打ちな部類になります。

コスパよく、いろんな色柄で愉しみたい。

そんな方にはぴったりかもしれません。

でも。
ビニルクロスも気になる要素はあるもんです。

続きは明日お話ししますね。

必要とする防音性能に応じた防音室のある家・中川龍吾建築設計事務所 中川龍吾さん


防音室の換気はそれぞれの機器類の設置位置や取付要領、点検方法などをしっかり計画、現場チェックを行わないと防音性能に大きく影響してしまうので注意が必要です。
 
防音室について中川龍吾建築設計事務所 中川龍吾さんに伺いました。
 

お話を伺った建築家

 

ユーザー 中川龍吾建築設計事務所 中川龍吾 の写真
東京都練馬区関町南4-8-13
03-3929-7684

防音室の床材はなにを採用していますか

 
床材は通常フローリング材を一番多く採用しています。
 
大勢で使用したり、土足で使用する場所では長尺シートを使用することもあります。
 
防音の観点からはコンクリートのスラブや浮き床であれば通常問題ありませんが、木造の建物で2階に防音室を設ける場合にはその下地材が問題になります。
これに関しては後述させて頂きます。

防音室の壁材はなにを採用していますか

 
木造住宅の防音室の場合には石膏ボード、或いは合板系の下地材の上に、家全般に合わせた内装材で仕上げています。
 
吸音が必要な場合は、その上に吸音パネルを貼ったり、場合によっては壁の裏面をグラスウールとして有孔ボード+塗装仕上げとするケースもあります。
 
部屋の形状やボリューム、使用目的、音源の位置等によって音の響きに対する考え方が変わりますので、それに伴って壁面の吸音の必要性や必要とする部位は変わってきます。
 

防音室の天井材はなにを採用していますか

 
ほとんどの場合は岩綿吸音板貼としています。
 
想定する遮音性能により、浮き天井にするか否かとか、下地材の厚さ(重量)は変わりますが、基本的には天井は防振吊りとしています。
 
今日、高い吸音性能のパネル類がありますが、私が手がける防音室は使用目的が楽器練習、或いはAV鑑賞などですので、それ以上の吸音性能は音場がデッドになり過ぎるために必要がないと考えています。

防音室の空調はどうしていますか

 
一般住宅内の防音室(5~15帖程度)であれば、一般的な壁付エアコンです。
ケースによっては天井付(吊下げ型)も可能ですが、遮音の観点から埋込型を採用することはありません。
 
規模が大きくなるとダクト方式になりますが、その場合は消音エルボを介したり、さまざまな配慮が必要となります。
そのような設計にあたっては、音響設計事務所にも加わってもらいながら設計・監理を進めることにしています。
 
防音室で気にすべきは空調よりも換気だと思います。
ロスナイ+ダクト+消音フード程度の仕様で良い場合もあれば、給排気それぞれの換気ファン設置+GWダクト+消音ボックス等による場合もあります。
部屋の大きさや求められる遮音性能等により方式は変わりますが、それぞれの機器類の設置位置や取付要領、点検方法などをしっかり計画、現場チェックを行わないと防音性能に大きく影響してしまうので注意が必要なものです。

防音室の防音材はなにを使っていますか

 
防音室は室内で発生する音の音量と周辺環境の騒音レベルによって必要とする防音性能が異なります。
発生する音に関しては、その音源の周波数帯、音圧、発生させる時間帯をまずは把握する必要があります。
一方で室外側においては、上記の音が発生する時間帯に周囲がどのような騒音レベルであるかを把握する必要があります。
それにより、遮音性能の目標値を定めた上で、どのような防音対策を行うかを決めていくことになります。
 
重低音や和太鼓などの低周波の遮音が必要となるか。
重低音に対する防振対策はどのように考えるか。
といった事が課題になるケースもあれば、そうでない場合もあるでしょう。
 
ひと言で「防音」といっても、そのレベル設定や防振の考え方如何により、その方法はかなり違ったものになります。
 
RC造の建屋内の防音室であるか、木造の建屋内であるかによっても、条件は全く異なるものとなります。
 
前置きが長くなってしまいましたが、ここでは木造住宅における防音室を前提としてお話させて頂く事にします。
 
これまでの私の経験では、木造住宅に防音室を設けたいというお話で一番多いのはピアノやバイオリン、或いは管楽器などの楽器練習のためというお話が多いので、それに関するお話とします。
 
ピアノの場合、その騒音レベルは通常80~90dbですので、ここでは85dbと想定します。
(ピアノでも弾き方や曲目によっては90dbを超える場合もあります)
一方一般的な都市部の住宅地の騒音に関わる環境基準は日中が55db、夜間が45dbです。
日中であれば30db減衰、夜間では40db減衰の必要があるということになります。
 
前述の前提以上に静かな環境下の住宅であったり、夜間でも気兼ねなく演奏したいというニーズもありますので、それらへの配慮+安全をみると40db+α(50db弱)の遮音性能を持たせようというのが、想定としては正しいように考えています。
 
ここでようやくご質問への回答となりますが、上記のような前提条件下で使う防音材としては以下のような仕様を採用しています。
 

  • 窓:2重サッシ(夜間は鉛カーテンの使用を推奨)
  • 内壁(室内側):強化石膏ボード2重貼(t:12.5+12.5)、又は制振遮音ボード(t:25)(間仕切壁にあっては両面貼)
  • 外壁(室外側):モルタル塗(t:20)
  • 壁内:セルローズファイバー充填(t:105又はt:120)
  • 天井:強化石膏ボード2重貼(t:12.5+12.5)+岩綿吸音板(t:12)(天井内セルローズファイバー充填t:150以上)
  • 床(階上の場合):合板(t:24)+樹脂製遮音マット+フローリング(床下にセルローズファイバー充填t:150以上)

その防音材を採用した理由を教えてください

 
音響事務所から推奨されたものであったり、経験によるものであったり、またいろいろな建材を調べた結果などによります。

防音室を新築で作る場合、費用はどれくらいでしょうか?

 
前述の通り、求められる防音性能や建物の構造により、廉価で実現できるケースもあれば非常に高額になるケースもありますので、一概には言えません。
 
目標とする防音性能が40db弱であれば、建物全体坪単価に数万円の上乗せを見込めば実現できるでしょうが、60dbとかになると浮き床構造や2重壁構造とすることになったりしますのでかなり高額になります。
 
場合によっては木造では対応ができず、建屋をRC造にしたり、防音室を地下に設けるといった計画にしなければならないこともあり得るものです。

田端の家(防音室とお茶室のある2世帯住宅)で工夫した点を教えてください

 
まずはプランです。
この家では防音室を2階の子世帯の住まいに設ける必要がありました。
下階が親世帯ですので、親世帯の寝室とは最も離れた位置にすることを前提とする平面計画としました。
結果としては、1階の玄関廻りの上部に防音室を設けるものとしました。
 
また、敷地(隣地)の境界に面する位置に防音室を設けるのではなく、道路境界に面した位置としました。
防音室であるとはいえ、近隣への配慮、安全性をより高めることを意図したものです。
 
隣室との境の壁面は、柱の両面に厚さ25mmの制振遮音ボード(ゼオン化成、サンダムADボード)を貼り、その中にセルローズファイバーを充填するという仕様としましたが、
更に隣室である子供部屋側と主寝室側は防音室内に壁面収納を造り、より防音性能を高めるものとしました。

防音室のある家を建てたい方にアドバイスがあればお願いします

 
前述の通り、防音室はその利用目的や利用形態、使用する時間帯、周辺環境、建物の構造により求められる性能が異なるものです。
 
防音室を計画する際にはまずは前提となる諸条件を明確にして、遮音性能の目標値を設定した上で、それに見合った遮音構造の計画を行う必要があります。
 
性能不足でも過剰設計となっても工事費に大きく影響するものでもありますので上手くありません。
音響設計事務所、或いは知識と経験のある人が関与した形で適正な計画を進めることをお勧めします。

貴社に設計依頼可能なエリアを教えてください

 
直接設計並びに監理に関与させて頂く場合は、基本的には東京都内または近県です。
 
設計に対する監修であったり、セカンドオピニオンとしての資料精査や助言などであれば、地域に関係なく対応をさせて頂いています。

中川龍吾建築設計事務所 中川龍吾さんの防音室設計事例

 

画像 建物の名称 紹介文
田端の家(防音室とお茶室のある2世帯住宅)

「2世帯のより良い関係性を築くことができる家」
「家族それぞれがゆったりと自分の時間を過ごせる家」
「機能性や耐久性の高いしっかりとした家」
「明るく風通しの良い家」
「ワンランク上の性能を有する家」

I-3937、既存建物の図面作成(東京都在住・建物は千葉県)

ユーザー ST の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

・建物
千葉県浦安市
・規模
集合住宅(3階建)
・依頼内容
既存建物の図面作成(既存図面なし)
┗1~3階の自動火災報知設備(火災受信機、火災感知器等)が記載されている図面
 1~3階の自動火災報知設備系統図
 誘導灯設備が記載されている図面(誘導灯設置階)
 1~3階の立面図
 建物配置図
 案内図
 
一部屋を民泊としての運用を予定しており、
それに伴う工事に上記図面が必要となったため。
既存建物で、すでに入居者がいらっしゃる場合でも作成可能でしょうか。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日のお話し。
かなり衝撃だったのか、ご覧いただいた方が多かったようです。

それもそのはず。

自由設計なので、自分の好きなように決めていけるのですが、
いいとか、よくないとか、特に意見もなく進んでいくんですから。

自由設計っていいながら、
なんだかんだと制約があったりする場合が多いと聞きます。
なので、自由であることって、こだわりある人には大事ですよね。

でも。
おそらくですけど、規格住宅とか、半規格住宅とかでなければ、
それ以外は、自由設計の家づくりになってしまうのかなと思います。

言葉のあやなんでしょうけどね。

そうそう。
昨日の続きですよね。

いろんな自由設計がある中ですが、
私が思う、自由設計についてお話ししておきます。
(弊社が普段していることですが)

昨日の窓のお話しを例にします。

間取りが決まって、窓を決めていくプロセスになったら。。

まずは、私が今までの経験とお客様の要望を踏まえて、
どこにどんな窓を設置するのか、一通り提案を作成します。

もちろん、適当に決めているわけでないですからね。

例えば。
脱衣に窓が必要とします。

手の届く位置にあれば、簡単に換気できますよね。

でも。
手の届く範囲って、収納置いたりするかもしれません。

そうであれば、上の方がよいはず。
上にしたら、開閉しにくくなってしまいます。
そうであれば、電動で開閉できる窓にすればいいですよね。

もし、光でなく、換気がしたい!
ということであれば、窓でなく、強力な換気扇の方がいいかもしれません。

その辺を含めて、私なりに、経験を生かして、提案します。

その提案をベースにして、いろいろ体感いただいたりして、

そもそも窓が必要なのか?
開閉の方法はどうがいいのか?
大きさはどうか?
取付高さはどうか?

を検討していただきます。

何もないところから考えるって。。
めちゃ難しいですから。

ベースがあって、それをアレンジしていく方がいいですよ。

また、決めきれない場合は、何を迷っているのかをお聞きして、
それを踏まえて、アドバイスを差し上げて、決めていただきます。

少し説明が長くなりましたが。。
この例からお分かりと思います。

いろんなことを決めていく、意思決定が「自由」であって、
その決定のための素材提供であったり、プロとしての客観的なアドバイスは、
当然必要なのではないか?ということです。

昨日までご紹介した工務店の方法は、自由設計というより
放置設計が適切かもしれませんね。

家づくりって、迷うことも多いですから。
プロのアドバイスあるといいですよね。

みなさん。
どう思われましたか??

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

※寝室と個室の間に設けた家族共用のウィークインクローゼット・衣替え用のスペースとして用意しているので納戸的なイメージ・個室にはそれぞれクローゼットを用意

言葉巧みな誘い文句と

流行りには踊らされないように・・・・・。

ファミリークローゼットについての

所見を色々と。

住んでから後悔しないように

その必要とする理由、

手段と目的も間取りでは検討すべき内容です。

流行りで増えているものに

ファミリークローゼットがあります。

家事が楽になるイメージ、

片づけしやすいイメージで

要望される人も多いように感じます。

10年ほど前にはあまり利用しないし

聞かない名前だった部屋です。

ファミリークローセットとは

どういう役割の部屋なのか?

使いにくくなるのはなぜなのか?

逆にどういうファミリークローセットなら

使いやすくなるのか?

そういうところをしっかりと

自分たちの暮らしに応じて

吟味するように・・・・・。

まず、第一に

ファミリークローゼットとは

どんな部屋なのか?

家族誰もが使えるクローゼットが

ファミリークローゼットです。

従来の間取りの多くは、

クローゼットは寝室・子供室に付属してついていますよね。

着替えるのは寝室、

個人の持ち物は基本的には

個人の部屋に収納

という考えがあるからです。

でも、日常の生活動線を考えたとき、

下着や部屋着等は

お風呂入るときに

わざわざ寝室に取りに行くより

脱衣室にあると便利じゃないのか?

あちこちの部屋に

洗濯物を片付けるより

1室にあるほうが家事が楽じゃないのか?

という考えもあり

みんなの衣類が収納できる

ファミリークローゼット

もしくはその逆で

家への出入りの際に上着や鞄類を

移動の途中で着替えが出来る・・・・・。

そのような考えもあるかと思います。

ファミリークローゼットといっても

大きく分けて2つのパターンがあります。

脱衣室近くにある

ファミリークローゼット。

脱衣室近くにある場合、

下着やパジャマ類の収納がメインになります。

上記で書いたように、

お風呂に入る時に必要になるもの、

という考えです。

また、外から帰ってきた時に

着替えて脱いだものを洗濯機にすぐ入れる、

という人も脱衣室そばに

ファミリークローセットがあると便利です。

スポーツする人や

作業着で仕事する人なども

そういうケースが多いかと思います。

そういう場合は、

下着だけじゃなく部屋着も

収納することになるので

それだけの量の収納スペースが必要になります。

その場合、

ハンガーにかける収納よりも

引き出し式の収納がメインになりやすいかと思います。

帰ってきた時に

ここで着替えるなら

収納だけでなく着替えることも

想定した広さや

配置を考える必要があります。

玄関から見えるところだと

着替えるのはちょっと困りますね。

衣類を乾燥機で乾かすことがメインの家の場合は

脱衣ランドリーで洗濯~乾燥~仕分けをして、

下着類はファミリークローゼットへ収納できます。

また、洗面の近くでもあるので

帰ってきて手を洗って、

上着とバッグを置く場所としても使えます。

2階寝室近くにある

ファミリークローゼットの場合は

家族共有のウォークインクローゼットの

ケースが多いかと思います。

衣替えや着替えは「そこで」という理由が考えられます。

個室にクローゼットがなく、

すべての衣類がここにある場合は

かなりの収納量を確保しておかないと

後々片付かない家、

衣替えが面倒な家になってしまいやすいです。

また誰からもアクセスしやすいように

各個室の中心に配置することが重要です。

ドアをあけたら目の前がクローゼット、

となることが理想です。

寝室と子供室の間に

程よいサイズ感の

ファミリークローゼットをつくり

個室にも分別する量を確保した

クローゼットを設けておくことで

使い分けが出来て

家庭環境の変化、

家族の変化によっても適切に対応がしやすくなります。

一人がハンガーパイプ1本分、

という考えで大きさを決めるのもコツです。

寝室からすぐ隣なので

着替えるのは寝室でも不便ではないかと思います。

このように間取りの流行りに対して

自分たちの暮らしがどうなのか?

という部分は

しっかりと意識して

必要の有無を

そしてどのようなカタチが

生活に不便を生み出さないのか?

冷静に考える時間は大切です。

お知らせです
7月1日(土)より7月31日(月)まで

「完全予約制の個別相談」を行っています。

ホームページやInstagramを通じて

メールでのご相談も多いので

ゆっくりと落ち着いた状態で

お話しが出来るように

個別相談の機会を設けました。

望む暮らしのカタチを実現したい。

詳しくはホームページの

トップページをscrollしていただき

Contact【お問合せ】より

必要事項をご記入の上■確認画面■を

ご覧いただき送信してください。

やまぐち建築設計室では

「居心地の良い暮らし」を大切に、

価値観から紐解いた暮らしを

間取りからイメージを共有しながら

デザインを施しています。

素材・カタチ・暮らし・住環境、

一人一人のライフスタイルに合った

「よろこびの空間」提案を。

【HP】https://www.y-kenchiku.jp/

URLにて「やまぐち建築設計室」ホームページをご覧下さい。

I-3936、傾斜地での建築のご相談(神奈川県)

ユーザー hash の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
神奈川県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

(傾斜地での建築のご相談)
 
横浜市営地下鉄の***駅から徒歩約2分にある土地を取得することになり、建築のご相談をできる方を探しています。
現地は傾斜地であり現在は木が茂っています。土地は約600平米ですが、有効敷地はその1/3程度ではないかと思い、ご相談が必要です。
前の所有者が、戸建2戸の建築確認を取得しており、参考になるプランかどうもご相談できればとは考えています。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





I-3935、狭小 間口狭 ガレージ付3階建(東京都)

ユーザー みの3935 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

狭小 間口狭 ガレージ付3階建 東京区部
 
都内間口約3.85m 奥行約14m 約55平米 ほぼ長方形
近隣商業80%/300% 2種高度地区
南側前面道路は2車線道路
南北方向に長いが
南北方向から若干西に傾き、
東側長辺にも若干斜線がかかる
 
3階建て3LDK+ロフト
間口なるべく広く取りたい(承諾有り)
RC/S造は高いのでコスト削減策が必要(混構造・門型フレーム・高基礎
等?)
アルファード1台敷地内に収まる駐車場
バルコニー トイレ2カ所 浴室1614程度 キッチン標準サイズ
断熱そこそこ必要
 
RC/S造なら簡単なのだと思いますが
コスト抑えられる方法があれば
ご提案お願いします。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





I-3934、ボリュームチェックを依頼出来る先(東京都)

ユーザー 石田 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

初め投稿をさせていただきます。
弊社は東京の不動産業者となりまして
土地を仕入れ、主に戸建業者様およびデペロッパー様へ向けた
土地転売を主としております。
 
その過程でボリュームチェックを依頼出来る先を探しております。
 
間取り等は不要で、簡易的にどれ程の容積が消化でき、ワンルームの戸数は何戸取れるかくらいの簡易ボリュームで結構です。
当社はスピーディーな仕入を重視しております為、何よりスピードと価格を重視しております。
 
ただ、これまでボリュームチェックを依頼したことがないため、ご依頼できる先がありましたら
是非、一度お打合せをさせていただきたいと考えております。
 
今後、自社建築も視野に入れている為、自社建築する場合は実施設計もお願いできればと考えております。
 
ボリュームチェックの金額については、会社に稟議をあげますので、ぶつけてもらえますと幸いです。(希望としては平面図込で5万以内に収めたいです)
 
何卒、宜しくお願いいたします。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

とある工務店と工事の契約直前だったご夫婦。

お声がけいただいて、お話しする中で、
いろいろと気になる部分を発見。

そして。
ご夫婦が気になっていることをお聞きした。
そんなお話しでしたよね。

今日はその続きです。

ドキドキした内容については、ご想像に任せるとして。
なぜ、そんな風になったのか。。

そこには、相応のプロセスがありました。

わかりやすい例として、昨日話題になった、
窓の計画について、その決定プロセスをお話ししてみます。

こちらの工務店では、自由設計ということで、
施主のこだわりを尊重し、自由度の高い家づくりをしているそうです。

実際、よく耳にしますよね。
自由設計ですよって。
この工務店の自由設計を読み解いていきましょう。

こちらのお客様。
間取りが決まって、いよいよ窓を決めていくことになりました。

どんな窓にしようかな。
どの部屋に、どんな窓を、どう設置するのか。

部屋とのバランスも気になるし、
外観デザインにも大きく影響するので、
しっかり考えていきたいところ。

都心の狭小地なので、単純に引き違い窓にすればいい
わけではありません。

特に隣家が接近するところは、小さくてもいいですよね。

それに。
窓は断熱性能が高くないので、
無駄に大きくしても仕方ない。

そんな感じで、いろいろと考えることがありますよね。

ということで。
お客様は、工務店から指定のあった、
某サッシメーカーのデジタルカタログを見ていきました。

いろんな開き勝手はあるし、規格サイズがあります。
規格サイズを体感しながら、いろんなことを調べながら、
どの窓にするかを一つずつ決めていきました。

多少自信のないところはあるものの、一通り決定して、
工務店に提示してみたら、「いいですね!」ということで、
全て採用となりました。

自分で調べて、自由に決めれて、すべて採用されました。
自分の思い通りになっていますよね。

おぉ!さすが自由設計ですね!!
って思われたかもしれません。

ただ、お客様の感想は。。
サッシの分厚いカタログを隅から隅まで読みこんで、
いろいろ調べて、わからないのに決めていく作業に
相当時間がかかったし、楽しいというよりは、
どちらかというと大変だったそうです。

窓に限らず、家づくりのすべてについて、同じ感じで、
自由に決めれるかわりに、アドバイスはないし、サポートもない。

みなさんご想像できたと思いますが。
子供部屋に窓が少なかったのは、素人が決めたから。
「暗くなりませんか?」といったアドバイスもなく、いいですね!って。

なので、とにかく、ずっと不安でしょうがなかったそうです。

みなさん。
この自由設計。どう感じましたか??

ちなみに。
私も、自由な設計はしていますが、全く違います。
その辺について、明日お話ししていきますね。

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