●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
敷地は緩い南傾斜の段々田んぼや畑が連なる一角で、気持ちの良い風が吹き抜けていました。
その風が家の中をめぐるように窓を計画し、南に下がって見える田園風景、その先に広がる、ぐんまらしい景色(ここにしかない景色)を取り込み、楽しめるように計画しました。
構造は、柱、梁を伝統的な仕口や継ぎ手で組上げながら、経済的スパンとし、材料や施工手間を押さえるようにしています。
居間は天井を作らず、屋根勾配なりの少し高い天井と平屋のおおらかさを活かし、
個室では、小屋裏部屋を作り、無駄の無い空間活用をしています。
南傾斜の敷地に合わせて、内部を2 段の床構成とし、少し変化を与えています。
外観は南に緩やかに伸びる南北に長い緩勾配の屋根と東西に広がる切り妻屋根が段々田んぼの風景になじむようにしています。