ゴールはカーボンニュートラル2050
ではその「脱炭素化社会の実現」とは?
「脱炭素化社会の実現」は地球温暖化の鈍化を目的とした国際公約で、日本は「カーボンハーフ2030」そして「カーボンニュートラル2050」を約束しました。
温室効果ガスの排出を、2030年までに2013年度比46%に削減、2050年までにプラマイゼロまで削減・創エネすると言う約束です。
なぜ2050年かといえば、国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の「IPCC1.5度特別報告書」に、「産業革命以降の温度上昇を1.5度以内に抑制との目標(1.5度努力目標)を達成するためには、2050年近辺までのカーボンニュートラルが必要」と報告されているから。
世界中、これで方向が決まったのですね。
ここまで進んできた急速な温暖化で異常気象が頻発、山火事、洪水、氷棚の崩落、日本でも台風や梅雨末期降雨の激甚災害化等々、温度上昇の効果は身近な恐怖として体感しています。
遅まきながら「なんとかしなきゃ」というのがこの1.5度努力目標で、その通過点がカーボンニュートラル2050で、その施策の一つが住宅ゼロエネで、東京都民もその一翼を担いましょう、と言うのが今回の条例です。
個人の家づくりと地球温暖化を同列に扱う感覚に慣れませんが、省エネの延長に創エネがあり、創エネの一つが太陽光発電です。
これからの家作りは、脱炭素化社会の実現に一翼を担う行為、でもあるのです。