エントランス
賃貸マンション10階建て
狭小地や複雑に角度がある変形敷地に建設する場合、敷地に沿って最大限の床面積を確保するために微妙な角度を付けたり、また法規上の斜線規制に沿って削ったり、はり出したりする場合があります。鉄筋コンクリート造は敷地に合わせて、とても柔軟に対応できる工法です。 鉄筋コンクリート造について株式会社ユミラ建築設計室 弓良一雄さんに伺いました。
建物のつくり方には木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、組積造(補強コンクリートブロック造など)などがありますが、鉄筋コンクリート造はその中でもメリットが多い工法です。通常RC造「Reinforced Concrete」(補強されたコンクリート造)と言われますが、これは鉄筋(引っぱり力に強い)をコンクリート(圧縮力に強い)で包んだつくり方で中身が詰まった工法です。 木造や鉄骨造のようには構造体に隙間のあるつくり方ではありません。 狭小地や複雑に角度がある変形敷地に建設する場合、敷地に沿って最大限の床面積を確保するために微妙な角度を付けたり、また法規上の斜線規制に沿って削ったり、はり出したりするにはとても柔軟に対応できる工法です。
暮らしの中で建物内に伝わる音には2通りあります。空気中を伝わる「空気伝播音」と叩いた衝撃で発生する「個体伝播音」です。
空中を伝わる音です。たとえば人の話し声やテレビの音などです。これは重い素材をもちいることで遮断できます。コンクリートは、重量があるため遮音性に優れています。
音が素材を通して伝わる音です。コンクリートはこれに対して特に優れているとは言えません。コンクリート面を金槌などで叩くと離れた階にも音は伝わります。これは糸電話と同じ原理です。これを防ぐためにはコンクリートと他の素材との間に緩衝剤を挟んで伝播を断ち切ります。 実際の建物では音の伝わりやすい床下にゴム付きの緩衝剤を入れたりして衝撃音がコンクリートに直接伝わるのを防ぎます。こうした配慮によりコンクリート造は木造や鉄骨造に比べより高い防音性能を得る事が出来ます。
半永久的、100年くらい、イヤもう少し短く70~80年くらいという方もいるかもしれません。コンクリート造で長く現存している建物は多くないのではっきりとは証明されていませんが、しっかり施工された建物であれば100年以上の耐久性はあると思います。 しかし問題になるのはコンクリート造の建物自体が強固でも必要な設備やそのための配管の交換やメンテナンスです。コンクリートの耐用年数に比較して、設備機器や、設備配管などの耐用年数は短いため、機器の交換が難しかったり、技術革新により旧来のものがなくなったりなど不都合が生じる可能性があるからです。 木造も日本古来の建物は長い間残っています。耐用年数は比較しても余り意味がありません。どれだけメンテナンスできるかによります。
コンクリート造は強固な建物になりますが、解体や増築のための一部取り壊しであっても労力がかかります。計画時に将来の構想などよく考え検討して設計することをおすすめします。 建物のベースあるいは骨格となる部分をRC造でしっかりつくり、木材や鉄骨などを組み合せる事もできます。設計者とよく話し合いながら計画を進めるのが良いのではないでしょうか。
私どもの事務所では、打設されたコンクリートの表面をそのまま仕上としてみせる打放しコンクリートの建物を多く設計しています。石造りに似た打放しコンクリートが好きです。仕上材がいらないので余分なコストをかけずにすみます。断熱材を適切に組み合せると保温性のある鉄筋コンクリートの建物を実現できます。 また「躯体防水」という方法もあり、多く設計しています。コンクリート自体に防水性能を持たせるため、将来に防水のやり替えをしなくてすむ工法です。工事費はあがりますが長期的には経済的な方法です。 打放しコンクリートのデメリットはコンクリートの表面の劣化という事ですが、打放しを生かしたまま表面を保護する浸透性の疎水材などを施す事で解決できます。コンクリート自体は他の材料に比べ劣化に強い材料です。
↑立川の賃貸マンション 建物の外部、内部の仕上を可能な限り打放しコンクリートとしました。コスト減につながります。コンクリートは石に似ているので汚れが気になりません。住人が入れ替わる賃貸住宅に適した方法です。入居者が変わるたびに汚れた仕上材を交換せずに済みます。
↑奥沢の賃貸併用住宅 外壁に製品化された断熱材入りのセメント板をコンクリートの型枠として使用し、そのまま打込んだ「外断熱工法」の建物です。外壁部分に断熱材があるので、室内は壁天井とも打放しコンクリートとしています。コスト減につながります。
↑経堂の賃貸併用住宅 奥沢の賃貸併用住宅と同様の「外断熱工法」の建物です。屋上の防水はコンクリートに防水性能を持たせた「躯体防水工法」でつくりました。土を入れて植栽スペースを設けた屋上テラスをつくっています。室内は同様に壁天井とも可能な限り打放しコンクリートとしています。コスト減につながります。
↑店舗+賃貸住戸の小ビル 都内の商店街の細長い敷地に計画した建物です。形の自由度の生かせる鉄筋コンクリートだから実現できた建物です。他の工法では同じ高さの室内をつくるために各階の高さが20cm程度余分に必要だったり、法規制の日影規制や道路斜線、高度斜線の影響に対応したうえで最大限の容積を確保することが困難だったりするために、こうした形ではつくれません。打放しコンクリートの質感も最大限生かしてコスト減をはかりました。
鉄筋コンクリート造は木造や鉄骨造に比較して心配するほど高価ではありません。遮音性能が高く、地震に強い堅固な建物を実現できます。木の暖かみを生かした木造の建物も魅力的ですが、骨格を鉄筋コンクリートで強固につくり、内部に木材を多く組み合せ、両方の良さを持つ安心の建物をつくる事が出来ます。
私どもは鉄筋コンクリート造の建物を数多く設計しています。多くの経験や知識があるため、その良さを最大限生かすことができます。 施主の希望をよく検討して合理的な設計をし、設計後は施工会社数社のから競争の見積をとって厳しくコスト管理します。結果的にハウスメーカーや建設会社に依頼するよりも安価で質の高い建物を実現できます。
地階のスペースと屋根裏スペースは床面積の建築基準法上のボーナスでつくり、最大限の床面積を確保しました。
打放しコンクリート造の10階建て賃貸マンションです。巣鴨駅近く、白山通り沿いに建ちます。
タウンハウス(長屋)形式のワンルームマンションです。玄関にはそれぞれが専用庭を持ちます。内部の仕上はコンクリート打放しとし、浴室などの水廻りはガラス貼として開放感のある空間をつくります。
屋上庭園3階屋上にフレームを設置し、格子手摺やワイヤーを取付けて立体的な緑化を出来るようにしています。床のコンクリートで大きな植栽升をつくり客土を施しました。
オーナー住宅と3戸の賃貸住宅からなる集合住宅です。周囲からのプラーバシーを保った良好な環境をつくるため、隣地との間に昔風な板塀をアレンジして、半透明のポリカボネード板とスチールで現代的な表情の板塀をつくりました。ポリカボネート板が外部との間のプライバシーを守り、風通しや採光が確保できます。
名古屋市地下鉄徒歩10分圏内で土地から購入しての賃貸併用住宅を検討しています。大手ハウスメーカーにも何社か相談させていただきましたが、デザインなど決め手にかける部分があり、是非建築家の先生にアドバイスをいただきたく投稿させていただきました。 土地に関しては建蔽率/容積率が60/200~の地域で、土地面積が160~220㎡程度、間口9m前後の候補地がいくつかあり、建築プランがある程度決まった後に決定したいと考えています。以下が現在希望している建築内容になります。・建坪290~340㎡程度で自己居住面積120㎡程度、賃貸160㎡~、共有部10㎡~程度の3階建を検討しています。自己居住は3階が主、1階、2階を賃貸部分として1LDK40㎡前後(間取りによっては1LDKに1K25㎡~の組み合わせなども検討)を配置し、総建築費8000万程度で外観デザインの良い、住居部分はある程度のグレードを保った賃貸併用住宅を希望しております。・デザインはシンプルでモダンなものが好みです。・賃貸部分に関しては内装などのデザイン性はある程度求めたいところですが、収益性を考慮し、設備や建材の費用は抑えたいと考えています。 以上、宜しくお願い致します。 建築家の所在地について:建築家の所在地にはこだわらない
神奈川でDIYにてログハウスを建築しようと考えております。建築面積が100m2を超えるので建築申請に建築士の方のサポートが必要になり建築士の方を探しています。予算が限られていますので、あとからあとから請求されると困るので、明瞭会計でしっかり見積もりを出せる方よろしくお願いします。 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
なんだかわかりにくいのですが(笑)
昨日、新しい冷暖房システムの導入を検討するため、
そのモデルハウスへ行ってきました。
写真は、その中でも大事なパーツの一つなんです。
説明は後ほどします。
駐車場から玄関へ入った際に感じたことは、
単純に「暖かい」でした。
冬、家に帰ってきて、玄関先でそう感じれることって、
嬉しくないですか?
その後、説明を受けながら、質問しながら、
1時間半ほど過ごしたのですが、暖か過ぎず、
寒くもない、自然な感じでした。
説明の中で言っていたのは、
「ベースをつくってる感じ」とおっしゃっていたのが的を得ています。
冬であれば、寒く感じないための空気。
夏であれば、暑さを感じないための空気。
を作り出していました。
例えば。
夏の冷房をもっと冷やしたい!ということであれば、
自分でエアコンを追加したり、扇風機を使ったりして、調整する。
冬であれば、補助熱源として、オイルヒーターなんかを
足してもよいですし、フリースを来てもいいですね。
ちなみに、昨日説明していただいた方は、ジャケットを
羽織っておらず、下着+シャツ一枚でした。
そういった家全体のベースとなる仕組みがあると、
一年通して心地よく暮らしていけます。
そうそう。
一枚目の写真は、吸気のフィルターです。
掃除しやすいなと思って、写真撮影しました。
とてもよいシステムなので、ご希望がフィットするお客様へ
御提案して、近いうちに採用をしようと考えています。
快適さ。大事にしています。
午後、こちらのかわいらしいカフェで、とある家づくりの打ち合わせでした。
御要望を踏まえた計画案として、5案を提示。
それをもとに、いろいろと問いかけをさせていただきました。
ちなみに、どの案も、しっかり生活はできますし、
法的にも問題はありません。
しかも、御要望は盛り込まれています。
違うのは。
何を大事にしているのか。
にあります。
それによって、間取りが違ってくるんです。
もっとたくさん思いついていたのですが、
その中でも、本質を問いかけできる計画案として
いくつかピックアップしてお話しました。
ここのこれはいい。
こちらのこれはいい。
なぜそう思うのか。
どこが気に入っているのか。
どんな動線が大事なのか。
いろいろ聞きながら、案を絞り込んでいきました。
最終的には、概ね一つの案とその変更版までに
行き着きました。
じっくりとお話しながら打ち合わせしてたのですが、
気が付いたら、4時間半も打ち合わせをしていました。
でも。
楽しんでいたせいか、長いと感じることなく、
あっという間。
そんな楽しい時間を共有できたことに感謝ですね。
飛鳥時代に中国から伝わり、その後、改良が加えられ、日本独自の進化を遂げた和紙は、最近、再び注目されはじめた素材です。
楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)の3種類の原料から作られ、洋紙に比べ、格段に繊維が長いため、薄くてとても頑丈で寿命が比較的長く、見た目の美しさや手触りだけでなく、その優れた耐久性も魅力だと言えます。
建築では主に、障子や壁紙、照明器具などに使われています。
特に、障子はやわらかな光を空間に拡散し、均一で美しい明るい光となり、温かみのある優しい光となって空間全体を包み込みます。
また、窓と障子の間に空気層も生まれるので断熱性も高まります。
和紙は、日本人の暮らしの中で、機能的、情緒的に適したものとして、長年継承されてきた貴重な素材です。
中山間地域における木造校舎の利活用計画
地域に分散する木造廃校舎の利活用の提示。その地域資源としての価値の再発見・再認識。保存・活用への士気の鼓舞。
木造校舎の利活用を目的としたアートイベント①
木造校舎の利活用を目的としたアートイベント②
はじめまして。素人なので範囲外の質問になるかも知れませんが、少しのヒントでも頂ければと思い質問させて頂きます。 コロナ禍に置いてアウトドアの需要が増加しているとのことで、キャンプ場の経営をと思い土地探しをしておりました所、最適な物件を見つけたのですが、以下の問題がある物件でした。 ・市街化調整区域・土砂災害特別警戒区域 不動産会社によると、擁壁を設け、RC作りでなら再建築は可能とのことでしたが、その内容がどういったものかも分からず、建築またはリフォームにかかる費用が全く想像できない状態です。 1人分の住まいと、管理棟(受付等)、キャンプ(orBBQ、カフェ)施設を考えています。 宿泊業が可能なのか、BBQ場やカフェなら可能なのか、住居以外の部分にも擁壁は必要なのか、建築やリフォームをする場合の条件をどのように提示するものなのか、などをお聞かせ願えればと思います。 ・不動産詳細190坪の土地に天井が抜けている木造2階瓦葺に古屋、宅地・道を挟んで山があり間口約70m全てが特別警戒区域・滋賀県大津市 以上、よろしくお願いします。 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
とある家のリビングからの眺め。
先に見えているのは、季節外れのクリスマスツリー(笑)
そこがポイントではありません。
開いているドア周りを御覧ください。
ドアがあるのに、天井が奥までつながってますよね。
室内のドアって、何も指定しないと、高さの標準は、
2mほどになります。
天井高さとして、標準的なのは、2.4mなので、
ドアの上に40cmの壁ができますよね。
こちらは、それがありません。
天井まで高さのドアになっているからです。
壁がないだけなんですけど、ドアを開けた時の開放感が
違うんですけど、感じますか??
例えば、こちら。
こちらのドアも、少し高めにしているのですが、
天井との間に、壁が少しあります。
ちょっとした差なんですけど、
実は、とても違って見えてくるんですよ。
ちなみに、こちらもご覧ください。
こちらは、天井までの高さに建具になっていますよね。
二枚目に比べると、視線が奥へと抜けていく分、
開放感は相当あります。
あれ?
一枚目の少し違うのってわかりましたか?
よくご覧ください。
三枚目は、建具の周りに、建具と同じ色の枠が
ぐるりとまわっています。
一枚目に戻ってご覧ください。
どうですか??
建具の周りに、枠がありませんよね。
そのおかげで、同じ天井までの建具でも、
スッキリ感や見え方が異なります。
枠があると、天井に枠のラインが入るので、
視線は一旦切れてしまいます。
枠ない方は、連続していくのがわかっていただけると思います。
ミニマルに見せたいということであれば、
一枚目の建具がオススメですね。
ただ。
手前と奥で天井の素材や色が切り替わる時には、
枠がある方が見た目がおかしくなりません。
どちらかがいい!ということでなくて、
どんな使い方や見せ方をしたいのかによって、
使い分けたいですね。
こういった選択肢があることを知らないと、
そもそも候補にも挙がりませんので、
ぜひぜひ覚えておいて、建具を決めるときに参考にしてください。
建具自体も、いろいろ種類があるのですが、
枠や高さにも、種類があって、選べるんですよ。
ちょっとした差が、大きな差になりますから。
昨日は、終日、デスクワークでした。
普段外出が多いので、なかなかデスクワークの時間が
取れません。
なので、腰を据えて、いろんな考え事をすることができました。
今日から、また、外出続きになりそうです。
といっても、楽しいですけど。
30坪程の新築 神戸市在住注文住宅を検討しておりモデルハウス見学などを進めています。しかしデザインや間取りでなかなか良いと思えず設計事務所や工務店さんにも相談してみようかと思っております。 土地探しも今からなのですが予算的に神戸市西区、三木市あたりを候補にしています。 予算は土地が1000万までで探しており建物、設計費、付帯工事、外構、諸費用、消費税で2000万円です。 希望としては土地の広さによりますが、広ければ平屋希望小さなパティオ(坪庭のような)が欲しい外観はシンプル(でもコンテナに見えないデザイン) 土地の値段次第だとは思いますがこの予算でも建築は可能でしょうか?知人はハウスメーカーで建てている人ばかりなので情報もなくご相談させて頂きました。 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
家作りに役立つ情報をお送りします。ぜひご登録ください。
早速丁寧なコメントを頂きました。おかげさまで目的とした件について回答が得られました。いろいろと有り難うございました。だいち
この度は、建築家依頼サービスを利用させて頂きありがとうございました。お蔭様で多数の方からご連絡を頂きました。 弊社近くの建築家様がいらっしゃったので、...
契約した建築家名・事務所名を教えて下さい (有)米戸建築工房...