京都市上京区にある、寺院の本堂修復・耐震補強工事です。築260年の建物が、生まれ変わりました。
江戸時代中期(1750~1760頃)の建物で、彫刻・彩色なども美しく、当時の特徴を良く残しています。傾斜した柱を矯正し、床下および小屋裏の腐朽部材の交換、金物での補強、そして土葺きの瓦屋根を金属瓦に葺き替えます。
本堂 内陣
ものづくりをされている会社の施設です。会社や、その製品のイメージから、外観はメタリックで、端正なフォルムとしました。
階段を上がると、室内に入る前に半屋外のデッキスペースがあります。建物のデザイン、プランニングの中核となる空間で、深い庇に守られ、気候の良い日は、憩いの場となります。
デッキスペース
事務所
休憩室・食堂
更衣室前の目隠し壁
外観
高齢者のための平屋住宅です。縦格子を設えた玄関前は、緩やかなスロープとして、車椅子が必要になった場合に備えています。
外観は和風のイメージで、屋外の床は、設計当初から施主のご希望だった、鉄平石の乱張りとしています。
玄関アプローチ
パーゴラのかかったスロープ
昨日のブログは、階段特集だったのですが、
反響が大きかったので、もう少し階段のお話です。
こちらの家。
LDKの一角に階段があります。
ちょうど吹抜けの中にある感じです。
開放感がすごいですよね。
L字型で、こんな風にスケルトン階段にするには、
鉄骨階段になりますね。
というのも。
木製ですと、曲がっている部分を構成できないからです。
それと。
軽やかに、さらっと階段が据えてあるように見えますが、
実は、周りの壁と、かなりしっかりと固めてるんですよ。
固定するために、わざわざ専用の柱を入れてますしね。
そういった配慮がなされていないと、階段が揺れます。
こわっ。。
そもそも、鉄骨自体は、とても揺れやすいので、当たり前ですが。
直線の場合は、まだよいのですが、折れてる場合は、
しっかり固定しておきたいですね。
ちなみに。
その固定方法を知らずに作って、揺れが気になるとなった場合。
階段下に、鉄骨の柱を設置しないといけません。
せっかくの浮遊感が台無しになりますので、ご注意ください。
そうそう。話は戻りますが、一枚目の階段。
黒い鉄骨の板から、少しですが踏み板を出しています。
これ。
お客様のこだわりだったりするんですよ。
正面から見た時に、真っ黒じゃない方がよいそうです。
面白いアイデアでした。
こちらの階段は、一枚目と上り方は一緒ですよね。
先ほど説明した通り、構造的なことがあって、
木製の階段の場合は、途中までをスケルトンにできないんです。
ただ。
途中からだけでも、スケルトンにできると、
開放感がありますよね。
こちらの家では、もともと階段下を収納にしていたのですが、
階段が玄関ホールと隣接するカタチだったので、
スケルトンにして、ゆとりを持たせようということになりました。
実際、こちらの家の玄関おホールって、ゆったりしていて、
そこで何か寛げそうな広さになってます、
無駄に感じる方がいるかもしれませんが
こういったちょっとしたゆとりに空間があると、
窮屈な感じのない、ゆったりとした雰囲気になります。
こちらの階段は、色を白くしてます。
何をやってるのかというと。。
階段を目立たせるのではなく、溶け込ませてるんですよね。
こちらの家は、床が白い大理石なんですけど、
その中に、いきなり木目やブラックの階段というのも
フィットしないんですよね。
とはいえ、大理石でつくるわけにもいかず、
木製で、色を統一して、存在感を消しているんです。
もちろん、階段のカタチをしているので、まったく消せている
わけではないのですが、気にならないくらいにはなりました。
手摺を白くしたり、透明の素材を使ったのも、
その主旨に合わせて選定しています。
ちなみにですが。
白いからといって、真っ白にはしていませんよ。
床面を真っ白にすると、汚れが気になりますから。
少し木目を残した、白木目にして、埃等が気になりにくい
配慮もさせていただいてます。
まだまだ、いろんな階段がありますね。
いろんなデザインの家づくりをたくさんさせていただいたからこそ、
いろんなデザインの階段をつくらせていただきました。
意外にも、こんなにいろんな階段をつくれる設計士さんは
多くないかもしれませんね。
たかが階段。
されど階段。
いろいろ楽しいです。
とある家づくりの階段です。
木製のスケルトン階段になります。
鉄骨の階段とは一味違って、少し武骨な感じ。
LDKの中では、キッチンが主役になることが多いのですが、
リビング階段で、しっかりとつくりこめば、
こんな風に、主役級の存在感を演出できますよ。
こちらの階段
オブジェみたいで、きれいです。
階段そのもの以上に効果的なのは、
上の窓から差し込んできている光ですね。
きれいな光のラインができています。
踏み板の隙間から漏れている光によって、
きれいな陰影ができているのもいいですね。
そうそう。
この階段ですが、手摺だけは、スチールなんです。
もし、手摺を木製にしていたら。。
武骨を通りすぐて、やぼったい感じになってしまいます。
もちろん、それを意図していればよいのですが。。
武骨で重量感のある階段と、細くてシャープな手摺。
そのアンバランスな組み合わせによって、
この雰囲気をつくりだせているんです。
こちら。
同じ木製の階段なんですけど、どうですか?
折れ曲がっているか、直線なのかは別として、
蹴上のない、スケルトン階段の一つですね。
踏板を、両側の壁で固定して、
踏板が浮いているような浮遊感を出しています。
この階段のカタチって、ふさいでしまったら、
よく見かける階段になってしまいます。
こちら、ご覧の通り、螺旋階段ですよね。
螺旋階段は、そのカタチが曲線で構成されていて、
階段そのものが美しくなります。
こちらの家のように、白や黒でなく、藤色にしたりして、
自分らしさを演出するのもよいでしょう。
階段の踏み板は、木製にしています。
鉄骨素材の方がシャープで美しく仕上がるのですが、
やはり、日常使うことを考えると。。。
冬に冷たかったり、カンカンと音がしたりしますから。
それでも、これだけの存在感になるのは、螺旋階段ならではでしょう。
家を構成する、いろんなことに、しっかりとこだわりながら、
家づくりをしていくと、自分だけの、自分らしい家づくりが
できていきますよ。
そういった、丁寧な家づくりを、今年も、今後もしていきます!
あけまして、おめでとうございます!!
昨年中は、大変お世話になりました。
本年も、よろしくお願いします!!
ほんと。
毎日、ブログをご覧いただいてる方には、
感謝の気持ちでいっぱいです。
そして。
毎日、ブログを更新できるだけの、いろんな家づくりに
関わらせていただけて、これまた感謝です。
私は、建築、そして、家づくりが大好きです。
そんな大好きなことに日々接しながら、
楽しい時間を過ごさせてもらえて、世界一幸せ者だと思います。
そんな感謝の気持ちを、家づくりを通して、
還元していき、よりよい家づくりのサポートをさせていただく所存です。
今年も、精いっぱい、全力で、家づくりのサポートをしていきます!!
今後とも、温かく見守ってやってくださいませ!!
それでは、よいお正月を!
201311完成の渋谷の家http://ohkokk.boo.jp/sibuya.htmlこのお家は坂の途中に立地し左右で結構な高低差があります。こういう高低差がある土地の場合、玄関までのアプローチの工夫が必要になります。今回は高齢のお母さんがいらっしゃるので坂道を利用したスロープを使ったアプローチを考えました!高低差は…ないよりはあったほうがお金がかかるので、このようなデメリットをうまく利用することが建築家には求められると思います。デメリットをうまくメリットに変えた設計ができていれば嬉しい限りです!
道路からの高低差1.9mの土地を購入しましたが、造成工事費用を何とか抑えたいと考えています。何か良い案があればよろしくお願いします。 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
いろんなモノが並んでます。
白くて、ドロッとした質感のモノは。。
漆喰なんです。
生クリームみたいですが(笑)
昨日、とある家づくりの現場で、お客様と一緒に
漆喰を塗ったんです!
まずは、道具からということで、一枚目の写真ですね。
漆喰の脇が、ひしゃく、その隣はいろんなカタチのコテ、
そして、コテ板になります。
全て、お客様のご準備いただきました。
コテは、いろんな大きさ、形があります。
おそらく、使う場所によって、使い分けをするのかもしれませんが、
なにせ、素人がやることなので、その辺は考えず(笑)
お客様、私で、自分で一番使いやすいコテを使って、
順次仕上げていきました。
最初は、なかなかうまくいかないのですが、
だんだんと要領を得ていくんですよね。
主寝室の壁4面を塗ったのですが、
午前中で、養生の設置と一面のみ。
でも。
昼休憩をはさんでスタートしてからは、
慣れてきたせいか、スピードアップして、一気に仕上がりました。
この時には、まだ乾燥はしていませんでしたが、
とてもいい風合いになっていました。
端々は、少し粗いところもありましたが、
概ねの箇所は、きれいなコテ仕上げでしたよ。
プロではないので、素人っぽいラフな仕上がりではありますが、
そのラフさが、これまた、いい味になるんです。
当たり前ですが、壁紙よりは、厚塗りの漆喰ですから、
空気の質はよくなるはずです!
就寝時って、夏場に結構汗をかいていたりして、
湿度が高くなることもあります。
そんな時に、湿度をしっかりと調整してくれると思います。
漆喰塗り完了の記念にご主人と撮影しました。
壁はキレイに仕上がりましたが、自分たちまで(笑)
家づくりをご一緒させていただいたっていう意味で、
とってもいい記念になりますね。
楽しい時間を共有させていただきました。
感謝!!
中庭の見下げ
以前設計した事務所兼用の小住宅が子供の成長とともに手狭になり、隣地を購入。新たに高齢の親との同居を前提とした2世帯住宅を新築する設計を依頼された。 敷地は比較的ゆとりがあるため、1階に主空間であるリビング、ダイニングおよび親の部屋や客室である和室を中央の中庭をはさんで適度な距離をおいて配置する接地性の高いコートハウスに。リビングの大開口は中庭側に開くことでプライバシーを確保、2階の個室群は東側の公園に開く方向に配置した。太陽光パネルを設置した2階の屋根は1階の屋根と連続、はしごを使わずとも登ることができるようにし、その三角部分は隠れ家的書斎空間でもある。
1階の水廻りは中庭に向けて配置することで、外部からの視線を気にすることがなくゆっくりとリラックスができる空間とした。玄関も広めに確保し、愛犬のスペースも確保。
ローコストでという要望は相変わらず、今までの家で不都合に感じていた点など様々フィードバックを行い、快適な家を目指した。
南側の外観
個室と中庭
中庭に面したリビング
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相談させていただき、建築家の方にお話を聞いていただけたのは大変有意義でした。現在も継続中ですが、自分の相談の仕方がまずかったのか、返信いただけたのが限られた人数に...
2015年の残暑が厳しい頃にこのサイトに依頼を掲載させていただきました。多くのお返事を頂き、数人の方とのやり取りを経て、ほぼ直観的に(?)TAM建築設計室の新井さんに我が家の『家づくり』...
早々に連絡を頂き、面談までさせて頂きました。このような機会を得られるのもこのサイトのお蔭と感謝致しております。今後設計の先生と共に発展出来ればと思っております。...