漆喰|建築家の設計事例

築100年の古民家リノベーションです。

大黒柱や差鴨居など、力強い軸組みが魅力的な住まいでした。
でも、すきま風が寒く、耐震的にも不安があるとのこと。
あわせて、今の生活スタイルもなじむように改修することになりました。

戦火を免れた築85の長屋改修。大部分の施工を設計者とその有志とで行う。

何度もお施主さまの生活スタイルをお聞きし、どういう時にどの空間におられるのか、その空間で何を望まれているのか、そして好き嫌いを把握できるようにしました。
描かれている夢を現実化するために、何度も模型やパースをご提示し、双方の思いが通じるようにしました。

玄関に入った時に、元の住まいのままかしらと、懐かしくなるよう、ほぼ、以前の住まいの玄関を踏襲しました。板の間の床材、リビングの建具、障子、下地窓等、適材適所に配置しました。

この坪庭は、これまで放置されて活用されていなかった、これを全面にRINOVATIONすることで、全体のクオリティは大きく変化しました。

図面をおこすため詳細まで家屋調査を行いました。そのうえでリノベーションプランを考えプレゼンを行いました。建材は檜・杉・漆・漆喰・珪藻土・植物性塗料など出来る限り自然なものを用いました。古い材料に馴染み新しい空間を構成するよう気を配りながら、材料と色を決めていきました。

ちなみに、店名の「Cafe'at HUG」は珈琲+食事を表現した造語のようです。

普通狂いの少ない集成材で行うピン構造を無垢材で行うこと、柱や梁を化粧材として使う真壁工法をピン構造で行うことは苦労しました。ピン構造のメーカーに真壁構造を理解してもらうのに時間を要し、全ての納まりをこちらで考え指導しました。

たくさんの暮らしが楽しくなるようなご希望(土間の応接件リビング・暖炉・眺めの良い和室・民家の大きな梁を使いたい・2世帯住宅・趣味で買った骨董の欄間を使う等)たくさんのご希望がありましたが、ごく自然に普通に納まっているような家に見えるような家づくりを考えていきました。

湿気の多い土地であるため、基礎をしっかり作り、土台が腐らないようにした。古い萱を下ろし、茅葺の姿をガルバリウム鋼板で再現。サッシと断熱材で、寒さ対策。水回りは、機能優先で一般的なメーカーのものに一新した。内玄関を設けたり、土間から直接入れる気軽な客間を設け、生活しやすいように。

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