メンテナンス費用が少ない小さな家・H2O設計室 一級建築士事務所
小さい家は屋根の面積が小さくなりメンテナンスに必要な費用も少なくなります。
小さな家について、H2O設計室 一級建築士事務所 森 大樹さんにお話を伺いました。
貴社が小さい家を手がけるようになったきっかけがありましたら教えてください
考えるまでもなく、土地の大小には関係なく、ご依頼を受けて参りました。
そして当然ですが、土地の大小に関係なく設計に取り組んできたので、ご依頼が続いているのだと思います。
小さい家のメリットを教えてください
屋根の面積が小さく済むことはメリットだと思います。
住宅に限らず、建築は自然から私達を守る役目を持っています。
そして建築自体も屋根によってその大部分が護られています。
屋根は太古の昔から風雨は勿論、熱からも守ってくれてきました。
役割の分だけ良い材料であること、そしてメンテナンスの量も小さいことは助かります。
小さい家のデメリットを教えてください
新築や解体など、機械が使えない場合も多く、工事に手間もかかり金額が割高になります。
小さい家の間取りで注意している点を教えてください
多くの皆さんは、暮らしやすさを間取り図からご判断するかと思いますが、その間取り図は、その小ささを尚更見せるだけかもしれません。
しかし、小さな家も大きな家と同じなのは、高さ方向にはまだまだ空間が残されているという点です。
私達が注意しているのは、そうした足元の広さしか伝えきれない間取り図に加えて、模型などの補足資料を大変重要な資料として考えていることです。
そして平面的、立体的な吹抜け空間も、対角の方向に向かって視界を通せること、それをいつ見るのか?を考えています。
「小石川植物園に向き合うローコスト住宅」の間取り図
小さい家の外観で注意している点を教えてください
敷地的にも小さい場合が多く、プライバシーを守るように窓の配置には気を配ります。
当然間取りと同時に考えなければうまくはいきません。
小さい家の費用はどれくらいでしょうか?
90万~110万/坪
小さい家のインテリアで注意している点を教えてください
間取りで注意しているように、とにかく上下の重層的な利用です。
椅子の下から上、階段の下、使える空間と隙間は徹底的に使うこと。
そして適した収納の形式を整えることに尽きます。
「小石川植物園に向き合うローコスト住宅」で工夫した点がありましたら教えてください
明かりの取入れ方がきっと目を引くことでしょう。
「小石川植物園に向き合うローコスト住宅」では隣家も近く、高窓から明かりを取入れて、吹抜け通して確保しています。
小さな家が片付く家となるか否かは、この光の取入れ方から始まっているのです。
私達の手の届く場所を窓とするか、壁として収納が設置される場所とするか・・・?
よく考えて、工夫して決めています。
土地が見つかっていない場合でも問い合わせしていいのでしょうか?
ご相談がございましたら、いつでも構いません。
候補となる土地があるなど、現地を見る必要等がある場合は交通費程度のご請求はさせて頂いています。
小さい家を建てたい方にアドバイスがありましたらお願いします
住まいは、『安く建てられる・・・建てる。』という目的ではなく、『小さいからこそ、実現する住まい易さ』を大切にされる方々が成功していると思います。
そして、使うものの収納力と日々捨てるものを選別しやすく、また一時保管する場所の確保をよく考えること。
それを設計者とよく話し合うことが大切だと思います。
H2O設計室 一級建築士事務所 森 大樹さんの小さい家・設計事例
画像 | 建物の名称 | 紹介文 |
---|---|---|
小石川植物園に向き合うローコスト住宅 | 60㎡の敷地で住宅が建て込み、三方隣家に囲まれていて北側に道路があります。 | |
<Light Well House> | 外部に窓が少ない家はなぜ出来るのか。そんなご質問からこの住まいのコンセプトは決まりましてた。立方体の中心に光の井戸を掘る、Light Well…各階に光を届ける吹抜け空間がこの住まいを支配しています。 |
小さい家・メニュー
建築家相談依頼サービスの申し込みは今すぐこちらから(無料)↓
当サイトの建築家に相談・依頼したい方は下記から相談・依頼したい内容を投稿してください。
投稿した内容は下記のページで公開され、当サイトの会員建築家から返信をもらうことができます。
https://kentikusi.jp/dr/netirai/jirei
このサービスは一般の方・業者の方でも無料で利用できます。