●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
住宅密集地でありながら、窓を沢山設けた住宅をデザインしました。窓は風景を得るためだけにあるのではありません。風や明かりを得るために窓は存在します。各部屋には二方向以上に窓が有るようにし、どこにいても、明るく、心地よい風を取り入れることが出来ます。防火地域指定のある場所であるため、外観は無機質でシンプルな物になっていますが、室内は木の質感を十分に感じる、居心地の良い空間になっています。東京下町に住まうことの楽しさを再発見出来るシンプルでありながら温かいな住宅をイメージしました。
2018年 新建築「住宅特集」11月号 掲載