土地探し(150坪ほど)、金沢市文教区希望、設計。 設計はゆっくり相談して行いたいです。 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
昨日の夕方からは、新しい家創りの計画案を
考案していました。
実は。
80坪や90坪の大きな家を設計させていただくがある一方で、
狭小や変形の厳しい法規制の都市型住宅を
設計させていただく機会も多かったりします。
そういった敷地をお持ちのお客様との間で
よく話題に出すのが、「ホームベース型」の家。
敷地のカタチが、ご覧の通り、ホームベースみたいですよね(笑)
その境界線の中で、
カクカクとしたカタチで考えそうなもんですが、
敷地を最大限有効に活用するため、
ホームベース型の敷地に沿う感じで、
家の外形を決定しているんです。
斜めになっている部分を、どう使うのかがポイントです。
しっかり使えるようになってますよね??
斜めだからといって、無理した感じはないと思います。
ちなみに。
このフロアだけでなくて、この上の階では、
3つの子供室を配置していて、
とても使いやすくしているんですよね。
こちらの外観。
どう思われますか??
このホームベース型の家の外観なんですよね。
そんな風に見えないですよね??
無理して立っているって思えないと思います。
しかも。
目隠しを使った2階のバルコニー。
街中とは思えないほど、気持ちいい感じ。
目隠しルーバーの形をしっかりセレクトしているので
下から除かれることは、ほぼ有りえないんです。
こういったスペースは、周辺からのプライバシーが大事ですので。
そうそう。
このホームベース型の家。
敷地を最大限有効に使っているのは
とてもいいのですが。。
実は、一点だけ難点があります。
それは。。
耐震性能です。
といっても、耐震等級2は確保できているので、
周りに比べたら、安全なんですが、
弊社が通常、耐震3を普通としているので、
少し劣る感じは否めません。。
カクカクにすれば、耐震3になりますので、
何を優先するのかによりますよね。
狭小へ変形地での家創りでは、
設計はもちろん施工まで、
独自のノウハウが必要になります。
ちょっとしたことが、後で大変なことになったり
しますので、経験豊富なパートナーと家創り
することをオススメします。
お能をされているお父様の部屋です。ここでお稽古をされるそうです。
築50年のお家をリフォームしました。築50年のよさを生かし、住まい手らしい家にすること耐震、断熱改修をして2世帯が同居できるようにまた七宝焼きのアトリエ、お能のためのお部屋を設けたいという要望がありました。
オープンハウスにいらしてくださりました。
イギリスでは、築100年でも新築というそうです。古美るよさを生かしつつ現代の良さを生かすために何度か増築されていたお家を耐震改修しつつ高齢なお父様のために断熱を強化しました。
お能を趣味としたお父様、英会話教室の先生でもあり、七宝焼きのアトリエを持つイギリス人のご主人とお嬢様とねこたちのご家族の個性を生かしたいと思いました。
暖かくなった!静かになった!とおっしゃってくださりました。
ねこたちも無事にねこ扉を通ってくれたようです。
七宝焼きのアトリエです。写真はお施主さんの焼いたもの
家族の集まる居間です。たくさんの本が並ぶ予定です。
外壁は東北地方等で伝統的な方法 菱葺きにして持ち送り等を設け個性をだしました。
2階の子世帯の居間は畳から板の間に変更しました。屋根を広いバルコニーにしました
キッチンは今までと同じ導線にしました。奥にパントリーと野菜等を洗う水場を新たにもうけています。
玄関にはイギリスのステンドグラスを設けました。ねこ扉付です。
お父様の部屋の文机です。古建具を使い雰囲気をだしています。
木とタイルとホーローのお風呂です。
お父様のお部屋から広縁をみたところです。
玄関土間は墨モルタルです。イギリスのコインを埋め込んでいます。
1階居間下屋部分を利用して天井を高くしています。キッチン、和室につながる空間で薪ストーブや古建具を利用した食器棚があります。
都会から山間の自然あふれる場所にお嬢さんご家族との三世帯+織と染めの工房のある住まいをたてられました。山の風景を生かして、自然の素材で大工さんなどの手刻みでつくりたいというご希望でした。薪ストーブのある暮らしをしたい等 自然との関りのある暮らし方を希望されていました。
竣工したお施主さまからの紹介で建物をいくつか見てくださり決めてくださりました
住まいを工房をゆるやかにつなげています。新月伐採の木を大工さんの手刻みによって加工していただき、古建具や、木製建具、藍染めの壁、土壁等こだわりがたくさんつまったお家です。お孫さんやお孫さんのお友達もたくさん集まってかけまわっています
山の自然が感じられる暮らしのことを時々ご連絡してくださります。
朝の光の綺麗さや陽だまりのあたたかさや薪ストーブでつくられたスープのお話等自然と共にある暮らしは豊かそうでこちらも心があたたかくなります。
今年の冬、とても寒かったですが暖かくてよかったとおしゃってくださりうれしいです。
2階の織と染めの工房です。広い空間なので子供たちも楽しそうに走り回っています
本物の藍を入れて塗っていただいた壁です。ゆっくりと変わっていく様子も楽しめるかなと思います。
サンルームです。山間の暮らしでは大活躍していると聞いています
リビングにつながる和室の写真です。陽当りがよくここで本を読んだりお孫さんたちの遊び場になっていたりします。
リビングにつながるキッチンです。食器棚の扉は古建具です。キッチンもつくっていただきました。薪ストーブの位置はキッチンでもつかえ、居間でも使える位置に工夫しました。
十和田石と漆喰と木とホーローでつくりました。ホーローのお風呂は芯からあたたまりますね。
2階工房 別の角度からです。
外観です。漆喰と焼杉の仕上げです。屋根はガルバリウム鋼板の緩い勾配にして染めたものなどを干せるほうにしています。
洗面脱衣室です。鏡や収納等、3世帯同居のためたくさんお話をしました。
洋室です。ご自身でつくられた陶芸の作品を飾られるための棚を設けました。
ホームシアターは生活を楽しむ一つの仕掛けであり、日常の空間の必要とする質をそれで下げることは避ける事が大切です。 ホームシアターについて池田雅信建築デザイン事務所 池田雅信さんに伺いました。
私が初めてホームシアターのある住宅を手掛けたのが今から20年ほど前に横浜の山手に建つ住宅からです。その時のシステムは今では見る事も出来ない3管式のプロジェクターを天井にビルトインさせたかなり大掛かりなものでした。確か当時のそのシアターシステムの費用は数百万円のオーダーだったことを記憶しています。 つまり、その頃は一般の人が家庭でシアターシステムを楽しむことは夢のような話だったのです。その事例ではシステムの設計は専門家にお願いして、システムの為の器としての建物を設計するだけだったのですが、もともとがオーディオマニアだった為に以降の設計からはかなり積極的にシステム設計やシステムのインストールまで手掛けるようになりました。 ↑三管式プロジェクターを下がり天井面に設置し、機器が目立たないように造作パネルで囲んでいる。メンテナンス時にはこのパネルがダンパーで下に降りるようになっている。
最初に手掛けたような本格的シアターシステムから始まり、ただビデオディスクが楽しめる簡易なシアターシステムまで、発注される方の状況に応じて提案をしています。 ハードウェアーとシアターシステムのコンテンツが多様化しており、手掛けるシステムも様々です。ただし、一般的なホームシアターの専門店が行っているようなホームシアターを利用出る事を目的としたものではありません。 私は建築家にしか出来ないインテリアを含めたトータルに豊かな生活を楽しむことのお手伝いをすることをしたいと思っています。 最近では、必ずしも映像が暗転させた部屋でしか見られないような「プロジェクター方式」だけにはこだわらず、明るい部屋でもすぐに見る事が出来る大画面の液晶テレビ方式をお勧めすることが多いです。場合によってはスクリーンと液晶テレビを前後に重ねて配置し、その時々の見たいコンテンツと見る側の状況に応じてシステムが選択可能な方式も手掛けています。 ↑プロジェクターモード ↑液晶テレビモード コンテンツの質と量も大きく変わりつつあり、テレビ番組そのものがサラウンド情報を持つことが多くなってきていますし、短時間で流れる広告でさえもサラウンド音響が入っていることが多くその質の高さに驚かされる場合があります。更に、インターネット経由の映像コンテンツが増えていますので、必ず何らかのネットワークやPCインターフェース等をシステムの中に用意するようにしています。 また最近のテレビやレコーダーは必ずDLNAガイドライン(Digital Living Network Alliance:家電、モバイル、およびパーソナルコンピュータ産業における異メーカー間の機器の相互接続を容易にするために2003年6月に結成された非営利業界団体であり、同団体が提唱するガイドライン:ウィキペディアより)に対応していますから、宅内ネットワークを通して別の部屋からでも相互にそれぞれのレコーダーやストレージ等にあるコンテンツが見られます。 例えば、リビングは完全なシアターシステムで楽しみ、寝室ではテレビを利用した簡易なシステムで同じコンテンツを楽しむといったことが簡単に出来るわけです。
ホームシアターの定義を「家庭で楽しむことができる映画館のような臨場感あふれる音と映像のシステム」としますと、あまりにも機器が多様化したため、簡単には総費用を言えない時代になっています。 それでもホームシアターが始まった頃と比べると考えられない位にハードウェアーが低価格になり、映像システムの画面の大きさや方式にこだわらなければ、普通の家庭用液晶テレビでさえもホームシアターの感覚を味わうことが可能だと思います。 安価な多チャンネルAVアンプと小型のスピーカーシステムでさえも普通のテレビ用スピーカーとは全く違ったシアターシステムの世界が味わえます。特に低音専用のスピーカーは重要であり、映像コンテンツを身体全体で感じさせてくれます。
映像システムを「プロジェクター方式」に限ると、初級から中級程度の「システムの機器代」ならば30~70万円位でそれなりのシステムがスタート出来ます。
あとはこだわりの強さで上はキリがないと言うのも事実です。ただ、機材があれば直ぐに楽しめる世界ではなく、「インストール」と言う機器の「配置、配線、調整費用」があります。 実際には全体の性能バランスを揃えたシステムを組むための「シアターシステムの設計」が最初に必要となります。それらを合わせるとホームシアターはよく言われるのが100万円くらいから始まるとは言われていますが省略と妥協でこの額はかなり安くできると思います。 ただしこれはシアターコンテンツを楽しめるだけのレベルであって、それを設置した部屋のインテリアデザイン、照明コントロール、遮光カーテン等までは考えていない費用です。 私自身のシアター設計で重要視しているのはたとえどのようなシステムであっても、それを設置することで住空間が損なわれ、住み手の生活スタイルやインテリア空間の質が落ちることは極力しないようにしています。だからと言ってそのために建設費用が上がることは避けたいのでそのための工夫は常にしています。
まずは、機器類を出来るだけ見えないようにする建築的工夫です。基本的に大きな機器が多いのでインテリア空間への影響を最小限にしたいと思っています。
工事で行う場合は当たり前のことですが床、壁、天井内に配線を隠蔽します。ただ、普通の通信用信号線とは違う扱いもあり注意が必要です。 建築の電気工事と同時にシアターシステム用スピーカーケーブルを支給、或いはメーカー、型番を指定して施工してもらいます。同時に扱いを慎重にする必要がある映像ケーブルは木造等でも配管方式で配線を施工してもらいます。 ケーブルの規格が変わることもありますが、機器への取り回し(将来の機器交換等も含めて)でコネクターが痛み、突然使えなくなり交換する場合があります。映像ケーブルはコネクター付きで配線しますので、そうした配慮が必要です。 その他に、リモコンの為の赤外線信号ケーブルやLANケーブルも施工してもらいます。全て、通常の弱電工事であり、これらを床、壁、天井内に施工し機器の直前で体裁良く取り出しが出来ないと本格的なシアターシステムとは言えなくなってしまいます。 とても納まりの良い壁面取り出し用のスピーカー端子や映像端子がありますが、ノイズの混入や信号の劣化防止の為になるべく通線孔等で直接に機器に接続したいものです。配線の種類と量が多いので、現場との打ち合わせがかなり重要です。
スピーカー類は新築ならば壁や建具の中にボックスを作りその中に入れて見えないようにします。そのための設置方法やスピーカーを隠す専用スピーカーネットの納まりとその配色にも気を使います。 ただ、一部のデザイン性の高いスピーカーメーカーのものはインテリアの要素として積極的に見えるように建築側のデザインを調整したりすることもあります。
↑壁面収納の扉の中に仕込んだフロントスピーカー ↑壁に仕込んだフロントスピーカー。扉や壁に同面、枠無しでスピーカーサランネットを納めている。
当初からその投影距離を計算に入れた位置に機器を建築にビルトインさせます。これも下がり壁や収納スペース等があれば、その部分に仕込みます。あとは天井内にビルトインさせる場合にも前述のように機器のカバーをデザインして意匠にしてしまう場合もあります。 狭いスペースにビルトインする場合には機器の発熱量が大きいので、ファンによる排熱とそのためのサーモスイッチを設置する場合もあります。
↑壁面にビルトインされたプロジェクター、排熱とメンテの為に開閉可能な化粧格子にて納めている。
液晶テレビを映像機器として使う場合には、大型の液晶画面自体を出来るだけ壁や造り付け家具の中に入れて、利用していない時にはあの真っ黒なディスプレー面を見せないようにしています。インテリア空間に脈絡の無い黒い大きな無機質の面が存在するのは強く避けたいと考えています。
↑液晶テレビ収納用の造作家具扉(上下に壁面センタースピーカーとフロントトップスピーカーがあり、扉が空いた時には音が通るように、扉はスピーカーネットで作られている。 ↑液晶テレビを出した状態(扉は上下に開き)テレビはメンテ時にはダンパーヒンジで手前に倒せる機構を持っている。
アンプやディスクプレーヤー類は収納スペースや造作家具の中に見えないように収納させることが私のシアターシステムの大原則です。メタリックで冷たい機械とその中に表示される表示ランプ類はインテリア空間とは異質の存在です。 ただ、機器の操作は殆どが一般的に赤外線リモコンであり、その信号を隠蔽された機器に送る為の赤外線伝送システムを用意しています。この赤外線システムは壁や天井面に小さな受光器だけを設置するだけなので、殆どその存在さえも気が付かない程度で済みます。 残念ながら適当な赤外線システムが国内に無いため、輸入して使っています。また使い勝手上は、ディスク交換のやり易さを配慮して必要なディスクレコーダーやプレーヤー類はユーザーのすぐ近くに配置することもよくやります。
↑ダウンライトの直径が110mmなので受光器が小さいのが分かる ↑壁面に設置する赤外線受光器で直径15mm厚さ4.5mmのコインより小さい形状で、受光すると小さなLEDが光るので信号が受信されていることを確認できるようになっている。
多くのリモコンが部屋の中に散らばるのは好ましい風景ではありません。リモコンを少なくする方式は、今ではかなり選択肢が増えた世界となりつつあります。ここにきて急にはやり始めているスマートスピーカでも可能なようですが、一番原始的な方法は学習リモコン或いはプログラムリモコンです。 私がいつも使っている赤外線伝送システムのメーカーにもいくつかのシステムがあります。これについて解説するとそれだけで本が書けるかもしれません。 リモコンに関しては、凝り始めれば簡単なプログラムを組むことで、ワンタッチで電動の遮光カーテンを閉め、同時にスクリーンを下ろし、アンプ、プロジェクター、プレーヤー等の電源をオンにし、最後に天井の照明をまるで映画館のような感じで徐々に暗くすることも出来ます。 また見終わった時点で、その逆の手順で部屋を通常の状態に戻すことさえもワンタッチで行えます。ここまで行うと、たまにではありますが、メーカー間の赤外線信号等の相性や赤外線信号のノイズで動かないリスクも出たりします。
↑壁付のタッチパネルタイプのプログラマブルリモコンで、この事例ではアンプ、BDレコーダー、大型液晶テレビ、電動カーテン、照明、エアコンをこれ一台でコントロール出来るように設定されている。
AV機器を配置するスペースのベストな設計は背面からそのスペースにアクセスできる事です。機器の調整や更新等で設置機器の背面にアクセスする機会は他の設備類よりも多いものです。 それが難しい場合には、機器の棚自体に移動可能なキャスターを設けます。あるいはスライドレールの棚にして機器を引き出せるようにします。 新築やリノベーション等の場合には隣の部屋に収納スペースを設けてそこから機器背面にアクセス出来るようにする場合もあります。 大型の液晶テレビをビルトインさせる場合には、液晶テレビを大きなボード(部分的に配線個所には穴あけ加工がされている)に取り付けてそのボードと機器を前側に傾斜させたり、スライドレールで前後させたりして裏面にアクセスできるようにします。この場合には機器がかなり重いので、ダンパーを仕込むこともあります。 スピーカー類は基本的には長い期間メンテナンスの必要はありませんが、表面のネットは外せる納まりとし、交換することが可能です。
都市型住宅で防音までしてシアターを大音量で楽しむには、あまりにも建築費用がかかりすぎてお勧めできません。それでもと言う場合には、床、壁、天井の下地に遮音ボードの増し張りを行い、吸音材の充填を行います。 ただ高音域には効果がありますが、低音専用スピーカーの音に対しては殆ど無力です。残念ながら都市型住宅で楽しめる音量の範囲と視聴時間帯を住み手が配慮して楽しむ以外には難しいものだと思います。それでも、ハイグレード住宅の場合には、地下空間の利用や、重い下地材やコンクリート躯体による遮音を配慮するようにしています。 その点では別荘建築だと、隣家までの距離に余裕があるので少し安心してホームシアターを楽しめるかもしれません。
既に述べてきましたように、住宅規模の場合には家のどの部屋においてもシアターシステムを楽しめますが、通常は一番に空間容積(面積だけでなく高さも含めて)が大きいのがリビングルームだと思います。 シアターシステムの音場は空間の高さが高い程に豊かな音が聞けることが経験的にあります。壁が全く普通の仕上げであっても、天井に吸音をさせるだけでかなり質の高いシアター空間になります。 私の事例で、リビング・ダイニングルームにシアター設備を設置し、リビング側の照明を落として、ダイニングで食事をとりながらミュージックビデオを鑑賞すると、まるでシアターレストランのような感じがするとの感想を頂いた事例もあります。 個人的には小さなシアター専用ルームより、大きなシアター兼用のリビングルームの方がお勧めしたい方式です。
既に防音の話の中で防音の難しさについて述べましたが、マンションでもコスト等の制約があるのと隣戸への音漏れで音量は制限されます。それでも、かつてのオーディオのラウドネスコントロール(小音量時に低音域と高音域の音量バランスを強くする)と似たモードを備えるAVアンプも増えてきています。 そうしたコントロールを使えば、通常のテレビに備わっている音響よりは遥かに質の高いものが味わえます。注意が必要なのは、低音専用スピーカーの音が、気が付かない程度の音量でも周囲にかなり伝わっています。 一度は隣の部屋でそれを確かめてからボリュームをコントロールすると良いでしょう。ただ、最近のAVアンプは各チャンネルのレベルの設定が自動で行えるため、その設定を行った後に低音のみを再チェックをする必要があります。
実は、私のマンション用のホームシアター事例の全てがリフォーム(殆どは全面改修のリノベーション)です。 壁まで変更できる場合には、シアター機器スペースを必ず作ります。前面スピーカー以外のサラウンドスピーカーは予算の事とスペースが難しいことから、天井用のオーディオスピーカーにする場合が多くあります。 それでも、間接照明の照明ボックスに一緒に仕組んだ事例もあります。建築工事と同時並行でシアターシステムが施工できるので、全ての配線を建築に隠蔽出来ますから、リフォーム、リノベーション工事を行う場合にはシアターシステムに興味があれば、同時に施工することをお勧めします。 今は予算が無くて将来ホームシアターを行いたい場合には配線や配管等を行っておくだけでもかなりのメリットがあります。その場合に、映像用の配線は配管で送れるようにした方が良いでしょう。 ↑タワーマンションのリノベーション例で液晶テレビによる小さなシアターシステムを設置している。左側のプラスチックシャッターの中に50インチテレビが入っていて上部は飾り棚となっている。各スピーカー(フロント、センター、リア、サブウーファ)が壁や天井面に目立たない形式で設置されている。
プロジェクターによる投影で昔から言われている、「人が等身大で余裕をもって映せる大きさを基準とする」と言う説がかつてありました。最初の頃はそれにこだわって「16:9」の画面比率で高さが1868mmと言う150インチスクリーンを採用していましたが、部屋のスペースに余裕があればと言うことであり、それなりに離れて鑑賞できなければ意味がありません。 逆に設置スペースに許される範囲でサイズを選定する方が多い筈です。
機器のマニュアルをきちっと読む事が出来れば、あとはホームシアターを建築工事と同時に行わない場合で一番難しいのがワイヤリングです。私は長い建築の経験から電気工事のワイヤリングのテクニックは良く見聞きしていたので、自分でも良く施工します。それでも、最低限の通線工具は持っています。自分で行うこが可能な工事は以下です。
残念ながら毎年出てくる機器を全て把握するのは無理なことです。簡単な方法としては、専門誌のベストバイの機種を選び、価格情報サイトの評判を調べるのも比較的ハズレを引かない方法です。 ただ、機器間の相性に関しては、残念ながら殆ど分からないのが現状です。メーカーの建前としては共通規格に沿って製品を出していると言いますが、長く使わないと分からない相性問題が現実に存在します。 残念ながら、私の経験ではそれを確実に予測出来る専門家がいるとは思えません。なので、機器選定のリスクは誰にでもあり、DIYでなくてもその責を問うことは難しい場合が多いことを認識する必要があります。 それでも最近は不適合な事例がかなり減っているとは思います。
スピーカーケーブルは(5.1チャンネルで6組、最近では9.1チャンネルで10組等)太さはグレードが高くなると信じられない太さや幅のものもあります。理想は全チャンネル同じ長さと言われています。天井は比較的楽ですが、壁や床の中は苦労します。
最近ではHDMIケーブルが一般的ですが、あまり長く出来ないのと大量の配線をまとめているため、コネクター部分で傷みやすくかなり注意が必要です。液晶テレビを使う場合にはAVアンプとの連動もあり、必ずHDMIケーブルとなります。太くて一番苦労します。
機器を隠蔽させる場合には、赤外線コントロールシステム用の配線、4芯で電話線程度のケーブルです。別の部屋まで延ばしておけば、その部屋からも機器のコントロールが出来ます。最近ではWifi方式でそれを行えるシステムもありますが、どこかで信号を赤外線に戻す必要があります。
テレビを含むチューナーやレコーダー類とアンプにはネットワーク配線が必要です。Wifiで接続できる機器が増えつつありますが、経験的に家庭用のWifi機器は寿命が短く、可能であれば配線による接続の方が安心できます。 ブルーレイディスク等の場合には頻繁にソフトのバージョンアップがあり、それを行わないと最新のコンテンツが見られないということにもなります。(映像ソフトのプロテクトプログラムの更新等のようです)
こだわるとコンセントまでホスピタルグレイドが必要だと言う方もいます。電源はAVセンター以外に低音専用スピーカー、映像機器にも必要です。
既存インテリアを出来るだけ阻害しない配置を心掛けたいものです。AVアンプは重量があり、設置場所の強度に注意が必要です。
先に書いたように最近のAVアンプ(AVセンター)は調整用のマイクを標準装備していることが多くそれにより、自動的に音響調整は短時間で終わります。
一般的なメーカーの製品であれば、必ずネットで購入したい機器のマニュアルを事前に入手出来ます。逆に入手できないメーカーは採用しない方が良いでしょう。 購入前に、熟読して各機器の接続を良く頭に入れれば接続で間違う心配は少なくなります。基本的に、どのマニュアルも一般向けに書かれているため苦労しない筈です。
以上の中で、ワイヤリングを専門家に任せることができる場合(電気工事がある)にはDIYの壁がかなり低くなります。特に、シアター用のケーブルは普通の電気工事では扱わない為、割高であったり、流通がなかったりします。 そのため、自分で数量を計算して調達し、支給する方法もあります。ただし、数量を間違えると映像ケーブルのように、足すことが出来ない場合もあり、それが心配ならば電気工事の方に長さを出してもらうのも一つの方法です。
既にリビングルームへの設置で述べましたが、シアターシステムの設計を先行させてそれに合わせてシアタールームを設ける事はかなり贅沢なことです。もしもそのような事が可能ならば、システムを設計し(予算、コンテンツの種類、必要な建築音響性能)、そのシステムに合わせた空間を逆算することになります。 ただそうした可能性はあまりにも低いことであり、むしろ現状の許される建築空間の中でベストなシステムを考えながら同時にシアターシステムが元の空間に溶け込める努力の方が重要ではないかと個人的には思います。
DIYの機器の選定に述べましたように、機器間(特に違うメーカー間)の相性はとても難しく、専門家でも解決できないことが多くあります。その場合の解決は残念ながら、別の機器への交換しかありません。リスクは残念ながらオーナーが負うしかありません。確率としては、かなり低くても存在するリスクなので、十分にその点に関してはご理解を頂いた方が良いかと思います。
一度はどこかの専門店のシアタールームを訪ねて、実際に経験してみてください。究極のホームシアターは映画館で体験する以上の素晴らしい音と映像が楽しめると思います。その魅力を知ってしまったら「いつかはホームシアターを」実現してください。ただ、ホームシアターは生活を楽しむ一つの仕掛けであり、大事なのは日常の空間の必要とする質をそれで下げることは避けるようにしてください。
それから、ホームシアターはどこにでも作り出せます。今見ているパソコンのモニターや日常見ているテレビでさえ、ミニチュアの5.1チャンネルスピーカーを加えるだけで全く違う空間がきっと生まれる筈です。
蓼科高原のさほど古くない別荘地です。敷地の選定から、参加させて頂き、10以上の候補地から、この計画地が選ばれました。
現住所:神奈川県川崎市***依頼予定業務:リフォーム土地状況:旗竿地+4面擁壁+敷地内段差あり(約100坪)建物状況:自己所有一戸建て(築32年、建坪約45坪)、段差部は深基礎(簡易倉庫仕様)、ウッドデッキありリフォーム要望:断熱、耐震等含むフルリフォーム予算:1500万円(設計管理費、各種税込)その他:理想は建て替えができればいいのですが、予算が限られているため既存のもので活用できる部分は活かしつつ、特殊な地形も上手く活かしたデザインをご提案願える方、また安心安全耐久性住みやすさを優先しつつローコストの工夫をご提案願える方、宜しくお願い致します。なお、建設時も含めてきちんと設計施工管理ができ、かつ、打合せ等の交通費が過剰にかからないようであれば、遠方の建築家の方でも構いません。 建築家の所在地について:建築家の所在地にはこだわらない
昨日の午後、とある家創りの打合せでした。
以前、基本設計をもとにした、概算見積を提示しています。
ここ最近は、予算とのバランスを見ながら、
この家創りで、何にこだわって、
何を大事にしていくのかを、見極めていくプロセス。
今までの打合せで、ひとつひとつの内容について、
しっかり調査、検討されてきたこともあって、
安易に取りやめともいかず、
減額案についても、しっかりと、
じっくりと、ご検討いただきました。
減額内容について、何度か打合せを重ねてきて、
昨日、これ以上は、減額が考えにくいという
ところまで行きついていただきました。
(もう少し減額金額の確認はありますが)
こだわりの一つだった、セミオーダーのキッチン。
オールブラックでスタイリッシュなデザインでした。
コストだけのことをかんがえれば、主要メーカーの
キッチンも一つの選択肢で、大幅な減額も可能です。
ただ。
大事なこだわりの一つなので、すぐに変更とはいきません。
いろいろとご検討いただいたプロセスの中で、
ブラックのキッチンから、ホワイトのキッチンへ
発想を切り替えていただくことで、
選択肢の幅が大きく広がることに。
苦渋の選択だったと思います。
でも。
その切り替えは、妥協ということでもなく、
求めているミニマルな空間の実現には、
しっかり向かっていると感じました。
その切り替えで、
主要メーカーでのセレクトだけでなくて、
フルオーダーのキッチンへと話が展開。
まだ、最終の金額をみていませんが、
納得したカタチで、オンリーワンのキッチンを
オーダーキッチンで製作になる可能性が高くなりました。
結果論ではありますが、、
とてもいいセレクトへ着地されたと思います。
実は、いつも思うことがあります。
最終的にセレクトするものが、必然だったと。
紆余曲折があって悩むからこそ、
その良さが引き立って、納得につながるのかなと
思います。
予算との調整は、この家創りで何を大事にしていくのか
を再確認するプロセスです。
マイナスに発想するのではなく、
前向きに捉えながら、本当に実現したいことを
見極めていってほしいと思います。
京都市南区で36坪の土地を購入します。ここに簡易宿所2棟を建築したいと考えています。どのようなプランが入るのか知りたいのでご協力を頂けないでしょうか? 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
購入を検討中の4号建物80㎡程のリフォーム手書きでイメージを作成するので、建築基準法に沿っているか、構造上問題がないかチェックして図面に起こして頂ける方。1Fをカフェとして利用できるようにしたい。
住宅の基礎は従来の布基礎(T型の基礎)から参考図のように、ベタ基礎が多くなってきました。基礎が、不動沈下にも強く、地面からの湿気の防止(ポリエチレンシート敷き)にもなります。ベタ基礎にも課題があります。ベタ基礎をコンクリートで打つためには、型枠を、平らな部分と立ち上がりの部分とで、分ける事が多く行われています。しかし、この方法では、平らな部分と立ち上がりの部分に打ち継ぎが生じます。2度打ちになるので、旨く打ち継ぎが一体化すればいいのですが、打ち継ぎ部分にクラック(ヒビ割れ)が出来て、雨水の浸入を招くことも多いのも事実です。このような対策として、型枠を工夫して、コンクリートを1回で打ち、打ち継ぎを無くし、外部からの防水をする方法があります。これには、写真のように、内側の型枠を浮かして設置する必要があります。また、スランプ(コンクリートの堅さ)をやや堅めにして、打つ必要がります。現場監理を十分にすれば、強度のあり、雨水の浸入に強い基礎ができます。
基礎断面
家作りに役立つ情報をお送りします。ぜひご登録ください。
お仕事を依頼した建築家: FIVE COLOR[S] INK 一級建築士事務所 中島崚真 中島峻真様 ...
住居併用アパートの建築にあたり、ネットで色々と検索をしている時にふと目に止まったこのサイトですが、簡単にメンバー登録が出来、沢山の親切な建築家の方より、色々な意見が伺え、とても参考になりました...
このたび、建築家紹介センターを見つけ、利用させていただき、たくさんの建築家様からご連絡いただきました。様々な方からアプローチをいただき、...