ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

いろんなガラスが並んでいますね。

実は、昨日、工事が進んでいるお客様と

ステンドグラスのガラスをセレクトしに行ってきました。

こちらの家では、玄関ホールからリビングへ入る、親子ドアに

大きなステンドグラスを取り付ける計画なんです。

すでにステンドグラスが嵌めこまれている

輸入建材等もあるのですが、ピンときません。

そこで、完全フルオーダーでの製作となりました。

インターネットでも販売はしているのですが、

デザインはもちろん、ガラスの質感や透け感は、

実物を見ないとわかりません。

なので、オーダーでの製作をしてくれる

「ハイライツグラス」さんにお願しています。

(名古屋市+ハイライツグラス」で検索してみてください)

ステンドグラスというと、最初にイメージされるのは、

色鮮やかな感じですよね。

外部に面した窓であれば、色鮮やかな感じでよいのですが、

内部の建具となると、そうもいきません。

色鮮やかということにもなりにくい状況です。

それと。

家全体の雰囲気が、装飾があるのに、

スッキリとしていて、上品な感じなんです。

そこで。

奥さまのコンセプトとして、

色を使わない、半透明なガラスで構成することになりました。

最初の写真のガラスも、その一部です。

デザインに合わせて、いろいろセレクトしていきます。

半透明といっても、ガラス表面の凹凸具合で、全く違った表情に。

中には、ポイントで、斜めにカットされた

カットガラスを取りれたりします。

写真に写ってるガラスの中には、

普段は色がないのに、光が当たると

虹色に光るガラスがあったりするんです。

それも、上手に取り入れながら、

しっかりセレクトしていただきました。

もちろん。

ステンドグラスを創りつづけて数十年の

プロのアドバイスをしっかり受けながらですよ。

正直なところ、私には、同じに見えるガラスでも、

ちょっとした違いをしっかり見極めていらして、

しかも、どこにどう組み合わせるといいのかを

提案していただけるので、とてもいいですよ。

ステンドグラスって、奥が深いなと思いました。

とっても魅力的な仕上がりになりそうで、

今から愉しみです。

ほんと。家創りって、いろいろ愉しいです。

構造種別ごとの外断熱工法・内断熱工法

「外断熱」の基本を知ろう

 
今では建築に断熱を施すことは常識ですが、ある時期までは「断熱」の無い建築が主流でした。
今日、断熱材の種類や工法について、色々な情報が溢れていますが、基本的な考え方を押さえておかないと、情報の出し手の意図や都合に振り回されてしまいかねません。
そこで、今回は、最近よく耳にするようになった「外断熱」の基礎知識を整理してみましょう。
 
建物には、木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造等いろいろな種類がありますが、簡単に言いますと、この骨組み、「構造躯体」に対して、「断熱材」が部屋内側にあるのが「内断熱工法」、部屋外側にあるのが「外断熱工法」となります。
「構造」の違いによって、断熱の考え方にも少し違いが出てきますので、構造種別ごとに、少し詳しく「外断熱/内断熱(工法)」を見ていくことにしましょう。
 

1. 鉄筋コンクリート造

 
構造躯体の内側、外側が一番イメージしやすい「鉄筋コンクリート造」から、お話を始めたいと思います。
 
現代の日本では、マンションを始めとする鉄筋コンクリート造建築の多くは、「内断熱工法」で造られています。
建築環境工学的には、断熱材の性能と厚みが同じであれば、断熱材が躯体の内側にあっても外側にあっても、断熱性能は同じになります。
ところが、現実の施工では、内断熱の場合、例えば外壁に床や間仕切り壁が取りつくところなどに、断熱材が連続しないところが出てきてしまいます。
断熱が切れてしまうと、そこから熱が逃げてしまうので(「熱橋」といいます)、エネルギーのロスが生じます。
 
また、場合によっては、表面温度の低下から、結露やカビの発生につながることもあります。
これに対して、「外断熱工法」の場合は、床や間仕切り壁のない外側に、断熱材を切れ目なく連続して施工することができるので、そういった問題が起こりにくいのです。
 
また、外断熱の場合、建物全体をすっぽりと断熱材で包むことになりますので、熱容量が大きいコンクリートの躯体全体を「畜熱体」として利用することができます。
その結果、外気温が変化したり、エアコンをオン・オフしたりしても、急激な温度変化が起こらない、快適な室内温熱環境が実現します。
出入りする熱量(断熱性能)が同じでも、もともと蓄えている熱の量が多ければ、温度の変化は小さくて済む、お風呂のお湯が冷めにくいのと同じ理屈です。
 
それからもう一つ、これは「断熱性能」や「温熱環境」とは異なる話なのですが、建物の耐久性の面でもメリットがあります。
日射や外気温の変化により、躯体であるコンクリートは伸縮を繰り返して、徐々に劣化してしまうのですが、外断熱工法では、構造躯体の外側で断熱しているので、熱伸縮も小さくなります。
また、断熱材の外には仕上げ材も施工されますので、躯体が風雨からしっかりと守られることになります。
これらが相まって、コンクリート躯体の劣化対策として、外断熱は大きな効果があるのです。
 
これらのメリットを考えると、鉄筋コンクリート造と外断熱は相性が良いように思われます。
海外では、外断熱が主流となっている国も多いようです。
 
しかし、実際に外断熱工法を採用しようとすると、コストと耐久性、防火性能のバランスがとれた外壁材がなかなか見つからない、また、住宅に設けられることの多い、庇やバルコニーなどの外壁から跳ね出す部位周辺の断熱処理が難しい、と言った技術的課題があり、残念ながら、日本ではまだまだ普及しているとは言えない状況です。
 

2. 木造

 
それでは、木造における「外断熱」工法とは、どういった工法なのでしょうか?
 
ご存知のように、木造住宅には、大きくは柱、梁などの軸組により構造躯体がつくられる「在来工法」と、パネル化された壁により構造躯体がつくられる、2×4工法を始めとする「枠組み壁工法」があります。
どちらの工法の場合でも、柱と柱、あるいはパネル内に空隙がありますから、そこに断熱材を充填すれば、余計な場所を取らずに済み、合理的です。
こういった、以前から行われていた断熱材の施工方法に対し、躯体の外側に断熱材を設ける施工方法を「外断熱」と呼んでいます。
 
ところで、鉄筋コンクリート造のところで説明した、「構造躯体の畜熱性能」を利用し、快適な温熱環境を実現することが外断熱工法のポイントだとすれば、躯体の熱容量が小さく、蓄熱効果が期待できない木造住宅に対して「外断熱」という言葉を使うことには、違和感が生じます。
また、「内断熱」という言葉も、躯体の部屋内側でなく、躯体の隙間に断熱材を詰める形で施工する木造住宅には、今一つそぐわない印象です。
 
そういった理由から、木造住宅に関しては「外断熱/内断熱」でなく、工法の実態に即して、「外貼り断熱/充填断熱」と呼ぶ専門家も多いのです。
とはいえ、「外断熱」という言葉は広範囲に市民権を得ており、一般的には木造住宅に関しても使われているのが実情です。
やや面倒な話ではありますが、こういった言葉の背景についても知っておいて頂ければと思います。
 

メリット

まずは、鉄筋コンクリート造と同じように、断熱材が、柱や梁などの部材で分断されずに、継ぎ目無く連続した形で施工できる、という点が挙げられます。
木は、鉄やコンクリートに比べて熱貫流率が低い(=熱を通しにくい)材料なので、その部分で断熱材が切れることは、以前はあまり問題視されていませんでした。
しかし、充填工法には、断熱材が連続していないだけでなく、筋交いやコンセントボックス周りなど、断熱材の施工がしにくく、性能低下に繋がりやすい部位がある、というデメリットもあります。
近年の、より高い断熱性能を求める動きの中で、外断熱が注目されているのです。
 
また、木造建築には「壁体内結露」という、壁の中に入り込んだ部屋の湿気が外壁面で冷却され、結露現象が生じることがありますが、外断熱工法はそれへの対策としても有効です。
現在の木造住宅は、木製建具に代わってのアルミサッシの採用や、外壁下地に構造用合板を全面に貼る、といった工法の変化により、一昔前と比べ、かなり高い気密性能をもっています。
省エネルギーの観点からは、気密性能の向上は望ましいことですが、そのことが壁体内結露を発生しやすくさせている、ともいえるのです。
壁体内結露が起こると、湿潤状態になった壁内の木部が腐朽し、耐久性に大きな影響を与えます。
 
対策としては、部屋の中から外に順に透湿抵抗の高い(湿気が通りにくい)材料を配置する、木造躯体部分と、サイディングなどの外壁仕上材の間に、空気の流通する隙間(通気層)を設け、壁内に入り込んだ湿気を逃がす、などがありますが、外断熱工法は、壁体内結露の防止に適した材料配置になっており、この面において非常に優れた工法です。
 

デメリット

 
これは鉄筋コンクリート造などの他の構造でも同じですが、断熱材や通気層の厚さ分、外壁が外に膨らみ、建物の外形が大きくなってしまいます。
敷地が限られ、隣地境界との距離に注意を払わなければならない都市部では、特に注意が必要です。
また、断熱材の厚みによっては、窓などの開口部に特殊な部材が必要になりますので、建設コストが割高になります。
 
そして、気になるのが外壁の仕上です。
外断熱工法の場合、下地となる木造躯体から、断熱材や通気層を越えた先に仕上材を取り付けなければなりません。
外壁には十分な耐久性が要求されますので、しっかりと施工する必要があります。
 
また、万一の火災に備え、断熱材は燃えにくい性能であることが求められます。
仕上材の防耐火性能と合わせて、外壁全体でどのレベルを確保しておくのか、十分検討しておく必要があります。
 

鉄骨造

 
鉄骨造では、鉄骨の骨組みをそのまま見せるようなデザインの建築を除いては、一般的には骨組みの外に外壁や屋根を造って躯体を包みます。
断熱材は外壁材に組み込まれることが多いので、鉄骨造の多くは「外断熱」工法である、とも言えます。
 
鉄は熱伝導率が非常に高いので、結露防止の観点からも、構造体の外で断熱を行うことが望ましいのです。
ただ、蓄熱の観点からは、熱容量の小さい鉄骨躯体には多くは期待できません。
また、多くの軽量鉄骨造の工業化住宅は、断熱の主軸を「充填断熱」部分に置いているようです。
 

まとめ

 
以上、各構造種別ごとに、外断熱工法(外貼り断熱工法)と内断熱工法(充填断熱工法)について、その特徴を見てきました。
断熱工法は、建物の構造や周辺環境、期待する性能にマッチした工法を、総合的な観点から選択することが必要です。
本記事が、皆様の適切な断熱工法選択の一助となれば幸いです。
 

執筆者

有限会社 金山眞人建築事務所 金山眞人
杉並区上井草4-14-9 グランドール西山303号
03-5303-9350

 

コンバージョンの意味・リノベーションとの違い・atelier FISH | アトリエ・フィッシュ 山下誠一郎 山下真未さん


 
街中の商業ビルが立ち並ぶエリアにそもそも住む事が難しい(集合住宅が建っていない)場合でも、商業ビルを集合住宅にコンバージョンする事で住めなかったエリアにも住めるようになります。
 
コンバージョンについてatelier FISH | アトリエ・フィッシュ 山下誠一郎 山下真未さんに伺いました。
 

お話を伺った建築家

 

ユーザー atelier FISH | アトリエ・フィッシュ 山下誠一郎 山下真未 の写真
神戸市灘区八幡町2-10-11 メゾン六甲302
078-854-1607

 

コンバージョンの意味を教えてください

 
コンバージョン(conversion)とは、直訳すると、「変換」「転換」「転化」といった意味になります。
建築の場合、簡単にいうと「用途変更」という意味でしょうか。
例えば、事務所だったところを住宅にするとか
倉庫だったところを宿泊施設にするとか、そういう意味です。
 

コンバージョンとリノベーションの違いを教えてください

 
コンバージョンは、先に述べた通り「用途変更」です。
それに対し、リノベーションは同じ用途で「改修」意味が通常使われています。
ちなみに、リフォームという一般的に使われている意味では、和製英語で
英語本来の意味では、精神的な事(心を入れ替える等)が正解です。
 

新築に比べてコンバージョンのメリットとは何ですか?

 
既存の構造や仕上げを利用しコストを下げるという事も目指すとですが、
例えば、街中の商業ビルが立ち並ぶエリアにそもそも住む事が難しい(集合住宅が建っていない)が商業ビルをコンバージョンする事で住めなかったエリアにも住めるようになる等です。
 

建物をコンバージョンする際に注意しているポイントを教えて下さい

 
まずは、合法的に事が進められるかどうかという事でしょうか。
また、以前の建物用途の建築的な性格をよく知る事が大切だと思います。
以前納屋を住宅にコンバージョンした時は、至る所から隙間風が入ってきて(納屋では問題無い)その対応に苦労しました。
 

 

建物を購入する前の相談にも乗っていただけますか?

 
もちろん可能です。
できる事と出来無い事の半分以上は、その建物にすでに含まれている事ですから。
これは、コンバージョンだけでに限った事ではなく、
店舗のテナント物件や新築する場合の土地選びまで全ての場合において事前に相談を受けています。
 

SAHは飲食店から動物病院へのコンバージョンですが工夫した点を教えてください

 
動物病院の場合、動物臭をいかに計画換気で排出するかというのが大きな課題です。
一層あたりの階高が高かっため、天井内に空調設備や換気設備を納める事ができました。
また、ダムウエイター等の既存設備を活用し医院が多層に別れてもスムーズに運営を行えるよう工夫しています。
 

 

法律・手続きなどでは苦労した点はありましたか?

 
飲食店から動物病院へのコンバージョンは、特に難しい事はありませんでした。
事務所からシェアハウスの場合は、色々と苦労しました。
 

住宅からシェアハウス・ゲストハウスなどへのコンバージョンも設計していただけますか?

 
条件が合えば、設計だけでなく シェアハウス・ゲストハウスのコンセプト作りから建物の設計はもちろん、
ロゴマークや広告宣伝、hp作成、オープニングのレセプション、オープン後の運営サポートに至るまで携わります。
業務内容は、建築設計をコアとしてそこから派生する様々な事柄に及びます。
アイディアとデザインというフィルターを通しそれらの作業を行います。
 

 

atelier FISH | アトリエ・フィッシュ 山下誠一郎 山下真未さんのコンバージョン・設計事例

 

画像 建物の名称 紹介文
SAH

元お寿司屋さんだった建物のコンバージョンです。
目指したのは、具合が悪くならなくても定期的に訪れたくなる動物病院です。

 

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

とある家創りの現場のワンショット。

真っ白で、鏡面塗装仕上げです。

塗装の仕上がりもそうですが、

框の掘り込みも含め、とっても繊細できれいです。

そして、ハンドル。

こういったデザインの場合、

ゴールドにしたり、陶器を使ったツマミに

なったりすることも多いのですが、

今回は、シルバー色でシャープなデザイン。

女性っぽい装飾的な印象なのに、

カッコいいイメージに仕上がっています。

天板は、クオールストーン。

少しキラキラした素材で、高級感があります。

食器洗浄機には、ミーレという海外製を

採用しています。洗浄力と収納力が違ったりします。

しっかりとこだわった、こちらのキッチンは

CUCINAというメーカーのもの。

ある程度の規格はありますが、

しっかりとオーダーできるのでオススメです。

興味のある方は、ぜひショールームをご体感ください。

昨日、こちらのテレビボードが設置されていました!!

天板や、面材には、本物のウォルナットを採用。

自然なムラ感が、とってもいい風合いになりました。

床のウォルナットと同じ樹種なので、

統一感もばっちりです。

色合いからして、とてもシックな感じ。

こちらを白にしたりしてもよいのですが、

ウォルナットにすることで、リビング正面が、

締まった感じに仕上がりました。

こちらの家。

ベージュや白といった優しい色合いを主としながらも、

ところどころに、ウォルナットを採用することで、

ぼやけた感じは全くなくて、きゅっと締まった、

メリハリのあるインテリアを実現しています。

全体のバランスは、ほんと素敵になりました。

こちらをセレクトされた、奥さまの感性に、

とてもいい刺激をいただきました。

感性は感性で磨かれます。

ほんと。感謝。

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建築家紹介センターでは建築写真を手がけるカメラマンと提携して建築写真の撮影サービスを行っています。
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 JPGデ-タをファイル便にてお客様にお届け致します。
 オプションでDVDでのお届けやプリントも可能です。
 

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受注範囲

 
・基本的に東京都・埼玉県・神奈川県です。
 
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料金

 
・基本料金:1棟・写真15点・45000円(税別)
 
・当サイトの継続有料会員は5000円割引いたします
 
・点数が多い場合や大幅な修正が必要な場合はカメラマンにご相談ください
 

撮影を委託するカメラマン

Photo office Pure カメラマン 河 野 謙 一
〒359-1142 埼玉県所沢市上新井5-12-1-D208
 

ご相談・ご依頼は今すぐこちらから↓

 

木で包まれた温泉を楽しむ家

●設計事例の所在地: 
栃木県さくら市
●面積(坪): 
45坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

のんびり週末、季節を楽しむ別荘として計画されました。

余裕のある敷地に鳥が羽ばたくようなイメージで
周辺の自然環境と一体となる板張りの外壁しつつも
一部飛び出したように持ち上げられたリビングの屋根が
アクセントになっています。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

・余裕のある敷地をどのように活かしたら良いのか
・目立つようなデザインにする必要はないが
 都会の喧騒から離れて、気持ちが解放されるような
 伸び伸びした時間を過ごしたい
・普通の住宅のイメージでは物足りない
・アレルギーの懸念がるので、本物の自然素材でつくりたい
・遠隔地なので、施工を確実に監理できるか不安
・コストも別荘地価格にならないようにしたい
等の、不安とご要望がありました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

・無垢の木で家全体を包むようにつくる「新・あぜくらの家」
 と言う、建材を一切使わないつくり方に安心感があった
・無垢の木をふんだんに使っても、さほどコストアップにならない
・木材産地から直接購入できるのと大工さんなどの職人が
 最初から確認できて、設計段階から見通しが立てやすかった
・木を活かした設計経験が豊富で、提案に期待が持てそうだった

 「遠いところを何度も足を運んでくれて、一緒に建物のイメージを
 確認していくうちに、現実感が湧いてきました」と
 最初の企画段階での感想を後ほど頂きました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

伸びやかな敷地を活かして、どのように外観は控えめで
中に入ると、都会の喧騒を一瞬で忘れるような空間が
提案できるかに腐心しました。

東京からたどり着いたら、両手を広げたように迎えてくれる
ウィングを伸びやかに伸ばしたシンプルな切妻屋根。
その中央にリビングの屋根がピラミッドの様にチョンと
乗っかることで、中に入ることの期待感を暗示させてくれます。

アトピーなどアレルギー症状を考慮して、合板などの建材を使わず
杉の無垢の柱、梁、厚板で、家全体を包む木の家としました。

低めに抑えられた玄関からリビングに入ると、1.5階分屋根が
持ち上げられた空間がダイナミックに迎えてくれます。

二つのウィングは、寝室、個室、来客用の部屋となり
奥の浴室は4.5畳の広さがあり、温泉を満喫できます。

冬は床暖房により、足元が温かく、天井高さによる暖房の
問題を解消しています。

依頼者の声: 

「庭とウッドデッキ、リビングが一つに繋がり、
 別世界に来たようでもあり、懐かしくもあり
 のんびりした暮らしを楽しめます」とご評価いただきました。

その他の画像: 

玄関はシンプルに、屋根の形がそのまま見えます。

リビングに入ると、1.5階分の屋根の形そのままが見えます。
南側の木製サッシの窓からの光があふれ、家全体が
木で包まれていることが分かります。
ピラミッドのような屋根は、4本の登り梁がトップで交わり
かぼちゃ束と言う小さな柱で一体化しています。

ダイニング、キッチンは奥の平屋部分にあり
コンパクトにまとめられています。
排気窓が一番上にあります。

ダイニングコーナーで食事をしながら、リビングの空間と
庭を望むことができます。

個室は本棚、机を造り付け、静かに外を眺めながら読書ができます。

来客用の和室は漆喰と障子、杉、畳のシンプルな構成。

南側のリビングの角の反対側の角を利用した浴室です。
木の浴槽と隅木と言う登り梁がそのまま見える
温泉施設のような造りです。

アプローチもなるべく自然の石で、つくり込まないように
しています。
来客様も含めて2台分のカースペースと駐輪スペースです。

ウッドデッキは広めにして、バーベキューも楽しめます。

ユーザー 桑原建築設計室 桑原 廣 の写真

リフォームと言っても、キッチン、浴室など部分的な改装から、構造まで
耐震補強して耐久性まで図る全面的なものまであります。新築や
中古住宅をリフォームする場合、どうしても表面的なきれいさを
求めたり、機能面の充実を図るため、設備機器の更新に目が奪われ
がちです。リフォームは今後、住宅を使い続けるためにするためですが、
目の前の事に、注視しがちです。特に木造のリフォームする場合は
注意が必要です。木造は築20年を超える時、構造の補強を考える
べきではないでしょうか?現在より20数年前は、耐震補強は不完全
でした。内装をする前に、耐震診断をしてからリフォームを考えて
見てはいかがでしょうか?写真の住宅は、築40数年経過していたので、
基礎と柱、梁以外全てリフォームしました。基礎は補強工事して、
床はコンクリートを打ち、壁が合板で補強して、断熱材を入れました。
2階の床は合板で水平部分の補強をしました。内部は、部屋の入れ
替えをして、光りと通風に配慮して計画しました。家の中心に光りが
入るように、トップサイドライト等を設けました。フルリフォームは、
住まいを今後快適にし、資産にもなりますので、総合的に専門家を
交え、計画してください。

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

もうすぐ完成する家です。

昨日、最終の設計検査と、残工事の確認をしてきました。

外壁のタイルが、とってもいい表情です。

タイルって、重厚感ありますよね。

でも。

単にタイルを張るだけでは、重厚感につながりません。

実は、重厚感を感じていただくよう、

しっかりと工夫をしているんですよ。

わかりやすいところでは、濃い目のタイルを

組み合わせていること。

白一色でしたら、なかなかうまくいきませんので。

もっといくつかあるのですが、その辺は内緒です(笑)

また時期を見てご紹介します。

外構もしっかり仕上がってきていました。

こちらでは、アプローチの階段を、かなりゆったりさせました。

もともとスロープだったので、そういったご提案にしたのですが、

出来上がってみると、この階段って、とても大らかで

ゆとりを感じます。

なので。

今後ぜひ採用してみようと思います。

機能門柱と家との位置やデザインのバランスも

とてもよくまとまりました。

家だけでなく、外構も、大事なんですよ。

そうそう。

この家の南側には、横ルーバーの手摺を採用しています。

デザイン??

実は違います。

布団を干した時に、風通しのよい手摺で、

かつ、視線をしっかり遮れるもの。

ということで、こちらのルーバーとなりました。

でも。

結果的には、外観に表情を与えてくれることに

つながっていますね。

機能からデザインが生まれる。

モダンなデザインが好きな私としては、

とてもいい響き。

デザインのためのデザインではなくて、

機能があって、そのためのデザインであってほしいです。

でも。

カッコいいことも大事ですけどね。(笑)

I-1633、遊技場は飲食店に変更したい(東京都)

ユーザー 小月 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
千代田区
依頼内容: 

遊技場は飲食店に変更したい
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない
 





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、珍しく事務所で一日過ごしました。

普段、外出してばかりなので、

一日、じっとしているのは、珍しいです。

そのおかげで、

たっぷりとデスクワークができました。

とある家創りの基本設計図書です。

昨日、資料を整理整頓して、とりまとめしました。

とっても重要な書類なので、気合い入ります。

家創りって、いくつかプロセスがあるんですよね。

その中でも、設計でいうと、基本設計と実施設計。

基本設計は、家の概ねの方向性を決定します。

実施設計は、工事に向けた詳細な設計です。

なので、お客様との家創りのプロセスとしては、

基本設計が重要となります。

この基本設計の段階で、いかに精度高く、家創りを

検討しておくかで、あとあと変わってきてしまいます。

写真の中にもあるのですが、とっても重要なのが。。

「見積書」です。

しっかりと打合せして内容が決まっていても、

予算とのバランスがしっかりしていないといけません。

私の場合は、ざっくりとした、いわゆる「概算」ではなく、

しっかりと見積もりしてもらっています。

逆にいえば、見積もりできてしまうくらいまで

基本設計で、しっかりと決め事を決めてしまいます。

ざっくりと。。。

そんな家創りですと、とっても危険。

最後に見積もりしてみたら、予算オーバー!

なんてことになったり。。

建築家によって、基本設計のとらえ方が違うと思うので、

その辺は、しっかり確認してください。

そうそう。

現在、計画中の家創りの外観パースです。

とってもユニークなカタチしていて、

カッコいい感じです。

このパースを見ながら、いろいろ考えて、

外観の見え方や色合い、バランス感覚等を

しっかり確認していきます。

その辺を検討したら、再度修正をかけて、

仕上げていきます。

じっくり進めていく感じなので、

まとまった時間が必要なんですよね。

一昨日から引き続きのこと。

ミースファンデルローエという巨匠のデザインを研究です。

単に勉強ということでもなくて、

実際に、この巨匠の事例をベースにしたデザインにするため、

まずは、そのデザインのことをしっかり把握します。

これまた愉しい。

当たり前ですが、学生時代とは違って、

実務的な視点から見るからです。

しかも、論文のようなアカデミックな研究でなくて、

実際の物件への検討をするという目的なので、

モチベーションも違います。

とってもいい機会になりました。

そういった機会をいただけた、お客様との出逢いに感謝ですね。

しっかり素晴らしいご提案をして

恩返ししたいと思います。

ほんと。

一日、充実したデスクワークデーでした。

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