木造住宅のコンクリートの基礎高は、構造上、地面から400が標準でしょうか。床下点検のため、土台の下を人が入れるようにするためにも350~400は必要です。(この家は土台下360) 玄関のタタキの部分は、打ち水をしたりするので、建物の床下に入って行かないようにコンクリート基礎天端より少し低い方が良いわけで、(この家は60)タタキは、1階床面より300下がった位置になります。300の段差をひとまたぎで上がるのは、チョットしんどい・・・。そこで、その中間の位置にもう1ステップ、式台を設置しています。 他にも玄関には、いろいろな工夫があります。チョット腰を下して靴を履いたり、脱いだりする丸太の腰掛。 しゃがんだり、立ったりする支えとなる手摺。上下の動作には、縦に手摺を付ける方が良い場合もあります。
壁は大容量のエントランスクローゼット(壁面収納)が備え付けてあります。
天井には、奥行きを感じさせるように互い違いに付いた木製の装飾。 正面は、来客の際、注目して頂き、玄関の演出を感じてもらう(Eye Stop)。曲線を使った飾り棚にしました。 玄関には、暮らしのための様々なコンテンツが用意されています。
海辺の町で暮らす終の棲家です。余計なものは捨て、必要なものだけで住まうスローライフを考えたコンパクトな平屋です。外壁は黒い板で覆い、海からの潮風を防ぎます。
現在のお住まいはものが溢れていたので、終の棲家となる家では、シンプルなスローライフで暮らしたいというご希望でした。
当事務所で設計した建物の雰囲気を気に入っていただいた
玄関は大きな土間とし、ご夫婦の趣味である自転車や釣り道具がおけるようにしました。海側にコーナーで大きな窓を設け、海や緑の景色を部屋の中に取り込みました。床はブラックウォールナットの無垢材、天井も木を表して温かみのあるインテリアとしています。
「シンプルで住みやすい」というお言葉をいただきました。
玄関ポーチや扉は、外壁と一体となるデザインとしています。国立公園内ということもあり、周囲の景色に溶け込むように配慮しました。
玄関は、ゆったりとした広い土間スペース。自転車や釣り道具も置けます。
リビングはコーナーを大きく開けて、海や緑の景色を取り込みます。窓の外にはウッドデッキが連続し、深い軒がかかります。
深い軒空間。先端に樋は付けずに雨が落ちる地面に雨落としの砂利を敷いています。これは、樋の掃除をなくす工夫です。
リビングダイニングと玄関の土間は、連続した広々とした空間となっています。コンパクトでありながら、広く感じられる工夫です。空調のため、大型建具で区切ることも可能です。
木製の大型建具で仕切った状態。ガラスは下半分を曇らせています。
海側から見た外観。海風を配慮して軒を低く抑えています。
深い軒と縁側
リビングダイニング
ダイニングテーブルと一体のキッチン
狭小地に建つ住宅
狭小地での採光通風と広さを確保した
奥行きのあるアプローチ
特殊な壁断熱を採用
木造在来工法の自然素材に拘った住宅
最低限のバリアフリーと通風を確保した
旗竿地は土地の価格が周辺相場に比べ安い事が、お客様にとっては一番のメリットです。総額の予算の中で土地の価格を抑えることが出来れば、その分建物本体や家具等に費用を掛けることも出来ます。 旗竿地についてアルファテクトアソシエイツ 青木 一成さんに伺いました
掲載事例は、あるコンペにて当社案をご採用頂いたことがきっかけです。 それまで「旗竿地」とは無縁でしたが、「採光」、「通風」、「プライバシー」という家づくりにおける3大要素を熟考する上で私自身にとりましてもとても良いきっかけとなった案件です。
やはり、土地の価格が周辺相場に比べ安い事が、お客様にとっては一番のメリットかと思います。総額の予算の中で土地の価格を抑えることが出来れば、その分建物本体や家具等に費用を掛けることも出来ますので。
ほとんどの旗竿地は、四周を建物に囲まれておりますので採光、通風、眺望、プライバシー確保の問題など様々な諸条件を抱えています。 ただ、都心部での敷地の場合、旗竿地に限らず多かれ少なかれ同様の状況を抱えている敷地が多いものです。それを「デメリット」と捉えるか、単なる「敷地条件」と捉えるかで家づくりへのモチベーションが変わるかと思われますのでデメリットとは捉えなくても良いのだと思っています。 唯一のデメリットとして考えられることは「工事費用」の面かと思われます。竿部分の間口が重機が入らないような寸法や形状ですと資材搬入や施行面で、工事費がコストアップする可能性があります。 決して旗竿地一律のデメリットという訳ではなく、状況次第という内容ですが。
私は、家づくりにおいては『レースのカーテンを閉めなくても良い家』ということを基本理念に常にクライアント様に提案を行っております。“レースのカーテンを閉めなくても良い・・・”というのは、レースのカーテンでプライバシーを確保するのではなくプランニング上の工夫でレースのカーテンに頼らなくてもプライバシー確保が可能となる・・・ということです。 無論、全ての部屋が・・・というのはなかなか難しいものがありますので日中の生活の主体となる空間であるLDKを中心に、そのような状態を構築出来るようにご提案を差し上げています。 それは旗竿地の場合でも例外無く同様のスタンスです。一概に旗竿地と言いましても、その広さや周辺環境により状況は大きく異なりますが得てしてプライバシー確保が難しい状況の敷地が多いかと思われます。 日中からレースのカーテンを閉め切り、周辺からの視線を気にしながらの生活は決して快適なものではありません。 せっかく家を建てられるのであれば心地良く過ごして頂けるように「レースのカーテンを閉めなくても良い家」となることを心掛けています。やはり明るく且つプライバシーの確保が成されると、ゆったりと気持ち良い生活を送って頂けますので。
旗部分の敷地のサイズが、約10m×12m程の決して広い敷地ではない上に四周は完全に建物で囲まれており、採光面で1階部分の生活環境は決して良い状況を創り出せそうもありませんでしたので、生活の主体となるLDKを2階に上げることを基本ベースとし、限られた敷地を「有効に使い切る」ことを念頭にプランニングを行いました。 「有効に使う」為に敷地を立体的に捉え、且つ「外部空間も重要な生活空間である」との考え方から外部空間と内部空間とを連動させつつ、その境界を曖昧にし敷地全体の中にそれらを立体的に配することで光を取り込みつつ、視線が伸びる伸びやかな空間を生み出し、且つプライバシーの守られた「レースのカーテン不要」の空間を実現しております。 大きくは以下の内容を組み込んで計画をしております。
プライバシーと採光・通風を確保する為に、この限られた空間の中に2つの中庭を立体的に配し、外部空間との連携を図っています。LDK空間はレースのカーテン無しの状態でサッシュを開け放していても完全にプライバシーが確保された状態を創り出しています。 2つの中庭という外部空間が、家の内部空間に大きなポテンシャルを生み出してくれています。
「境界の曖昧さ」を構築することで、実空間よりも広い感覚を得られるよう工夫しています。 具体的には、「造り付けのダイニングベンチ」、「2階中庭デッキ」、「スタディーコーナーテーブル」という、本来異なる機能、異なる高さに存在するモノを同じ材料で同じ高さで一続きのゾーンに構築し空間と機能の連続性を緩やかに創り出すことで、各々の箇所の境目を曖昧とし広がりを感じる状態を創り出しています。 言葉だけではなかなか想像が付かないですよね(笑)
この家では、ご主人のご希望の「書斎」空間を“立体離れ”形式で2階に設けています。生活空間から一度外に出てアプローチする、僅か1.5帖程のこの小さな「離れ」は、まるで茶室のような空間です。 従いまして、入り口は茶室の躙り口のごとくに小さな入口としていますが、内部は程良いサイズの空間となっています。延床面積42坪程の住宅ですが、そこに日常と切り離された「離れ」空間を立体的に組み込み生活に変化を生み出しています。
竿部分を駐車スペースとするには幅が狭い為、駐車スペースは旗部分まで入れ込んでいるのですがその為空間の有効利用の為に、その上の2階部分を10m程に渡り、2mオーバーハングさせています。 ご覧になった方は皆さんが「鉄骨造ですか?」と聞かれるのですが、架構の工夫で木造で実現させております。
建築基準法上、建物を建てるには敷地が道路に2m以上接道している必要があります。旗竿地は、この接道長さが2mから3m程度と狭いものが多いのですが通常の敷地と異なるのは、この接道長さにより建築基準法以外に、各都道府県や市町村による条例の規制が掛る場合が多いということです。 例えば、私が住んでおります京都市ですと、竿部分(路地状部分)の長さにより、その部分の必要な幅員も以下の通りの規制が掛ります。
東京都の場合でも、路地状部分の長さが20m以下の場合は幅員2m以上、20mを超える場合は幅員3m以上となっています。 更に、耐火・準耐火建築物以外で延床面積が200㎡を超えるような場合には4m必要とされたり、4m未満の場合には3階建て以上の建物は不可であったり、路地状部分の幅員によっては共同住宅等の特殊建築物と言われる建物は不可・・・等、各地域により個別の規制が掛けられているのが実情です。 これは主に防災の見地から、条例により地域に即した規制が掛けられているということです。従いまして、旗竿敷地を購入検討される方は、まずはその地域の条例を確認されてからご検討されることをお勧めします。
上記の通り、条例規制により共同住宅等の特殊建築物と言われるモノが建築不可となるような敷地条件のものでなければ設計はさせて頂きます。共同住宅不可のエリアでも、重層長屋形式でしたら建築可能な場合もありますので、まずはお気軽にご相談頂ければと思います。
これから敷地を購入される方は、前述の通り、まずは地域の条例の確認をされてから、ご自分の建築計画に合うかどうかのご判断をされる必要があります。なかなか一般の方には分かり難い内容も出てくるかと思いますので、設計事務所等の専門家に依頼された方が安心かとは思います。 既に旗竿地を所有されている方、或いはその敷地の建物の建て替えを計画されている方も同様です。建築基準法や条例は改正されていっておりますので以前は建てられたものが、現在の条例では建築不可となる場合も珍しくありません。事前の確認が重要です。 一律に「旗竿地」と言いましても、その状況によりまして条件は千差万別です。どのような敷地でも様々なメリット・デメリットが存在するのですから、「所詮旗竿地だから・・・」とマイナス方向に捉えるのではなくその特徴をどのように活用していくか?という思考に転換されることをお勧めします。 設計事務所は、その特徴を的確に捉え、的確に展開していける集団だと自負しておりますのでご相談されてみては如何かと思います。きっと想像以上の回答を得られるものと思います。
限られた敷地の中で、2つの外部空間を立体的に組み込み、内部空間との連続性により実空間よりも広がりを感じる建物となっています。
狭小地を有効に活用した2世帯住宅です。リビングダイニングを包み込む大らかなアールの土壁。調湿や消臭効果がある土壁です。床暖房とシーリングファンによって、夏冬も快適に過ごすことができます。
狭い敷地に2家族5人がいかに快適に住めるかが大きなテーマでした。各々のプライバシーを確保しながら、風や光を取り入れ、いかに効率よく空間を配分し、全員が満足する豊かな空間を作ることがご希望でした。
家づくりに取り組む姿勢に共感されて依頼されました。豊富な設計の経験を活かした家づくりができるところが決め手でした。
プランは、1階に寝室などの個室をすべて配置し階高を低く抑えています。2階は高さ制限いっぱいまで天井を高くして家族全員が集まる大らかな空間としました。中庭をとることで、各部屋へ光と風が十分に入るようにしています。2階の大きなリビングダイニングに沿うように収納部屋、和室、ロフト、浴室、洗面湿、ペントハウスを3段構成にして、効率よく空間を分けています。またリビングダイニングとキッチンは床暖房としています。
「2階のリビングダイニングは、風と光がよく入って、気持ちがいい。シーリングファンを回していればエアコンを使わなくてもすごせるの。」という声をいただきました。
天井の高いリビングダイニング。道路から見ると窓がないが、中庭やトップライトから光を十分に取り込んでいる。正面の上が和室、下が収納部屋。
玄関の扉は、古い蔵戸を再利用している。扉を開けると中庭に視界が開ける。
杉の無垢材で作った階段。手摺は鎌倉の伝統のある鍛冶屋さんが製作。階段の下には建て主さんのお気に入りの調度品が飾られている。中庭の効果で光があふれ、解放感がある。
外観は、バス通りからのアイストップになるため、角を作らない優しい景観となるように大きなアールの土壁としています。
キッチン奥の食器棚は、炊飯器や電子レンジ、コーヒーメーカーなどがすべて隠せるようにしている。上部の障子を開けるとペントハウスを介して換気ができる。
みどりのタイル張りの浴室。中庭から光と風を取り込んでいる。メンテナンスが楽なハーフユニットを採用している。
建物の中心にある中庭にはヒメシャラとモミジを植えている。隣地側には木の塀を立ててプライバシーを確保している。
洗面器の下は、ガラスを敷いた無垢の厚い杉板。木目とみどりのタイルのコントラストが美しい。
トップライトから光が降り注ぐ和室への階段。手摺は北鎌倉の鍛冶屋さんが製作。歯車時計は建て主さんのお気に入り。
リビングのトップライト
■依頼内容:収益性の高い賃貸併用住宅を建てたいと考えております。 ■建設予定地:世田谷区***** ■状況:土地を新規契約し8月末に更地予定 旗竿地ですが、11m×12mのほぼ正方形が取れます。 ■建物への希望:延床150平米の2階建て、1階に1K×3部屋、2階が自宅部分。RC、RC混を希望します。自宅部分設備グレードは高く無くて良いです。予算内に収めたいと思っております。 ■予算:3000万円~3500万円 ご検討のほど、宜しくお願い致します。 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
高円寺で家を持ちたいと考えております。平均の土地価格で考えると普通の土地を買って注文住宅は難しく、再建築不可の物件のリノベーションを検討中です。主人が自営業のため、再建築不可の物件のローンが通るのかも少し厳しい状況ではありますが、デザインにもこだわりがあり建て売りは考えておりません。また、現在住んでいる賃貸が開放感と日当たりに恵まれ、とても気に入っており、それ以上の物件になかなか出会えないこともあり、開放感と日当たりを確保できる家を、どんな形(リノベーションや注文住宅、借地権や再建築不可物件など)でもかまわないので叶えられたらと思っております。探している場所が、高円寺、中野、阿佐ヶ谷の辺りなので、住宅が密集しており、日当たりの確保がなかなか厳しいことが多いです。また。再建築不可や借地権などの物件は非常に多いです。良い出会いがあれば…と考えております。宜しくお願い致します。 建築家の所在地について:建築家の所在地にはこだわらない
工場・倉庫兼保養施設のプラン(外観・間取り)のみの依頼 広さは50~60坪程の予定で、工場・倉庫の増築を検討しています。2F(屋上)に社員等が利用できる宿泊設備と食事ができる施設を併設したいと考えております。 業務用の水を製造販売しており、1F部分には、 事務所・前室・製造室・資材室・製品保管室・出荷場が必要となります。 2Fの保養施設には リビング・寝室・キッチン・トイレ・バス 屋外でバーベキューなどの食事ができるスペースと設備を設置したいと検討しています。 建物・土地ともに借地(所有者:JA)で、購入し工場の増築を検討しておりましたが特定用途制限地域となっており、現在行政への申請方法や建築が可能か調査中となっております。 工場・倉庫は一般的なもので良いのですが、保養施設はこだわりがあり、いざ建築する段階になった場合に設計に時間をかけたくないと思い、時期早々ではありますがプランだけを固めておきたいと思っております。 よろしくお願いいたします。建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
家作りに役立つ情報をお送りします。ぜひご登録ください。
ご紹介頂いたTAM建築。当方からの要望に当初「出来ます」と言うことだったので話を進めましたが、結局、途中でディクライン。確かに難題でしたが、徒に時間ばかり浪費した上...
建築家を紹介いただきありがとうございました。建築家の方と話し合う機会が持て助かりました。 このメールにて紹介を終了しようとおもいます。...
再建築不可の土地なのですが、現在、道路として幅が不足している私道を協定通路として申請するための話し合いから進めていただいています。話し合いはまだ長期間かかりそうですが、...