ユーザー 前田敦計画工房合同会社 前田敦 の写真

地鎮祭を行う場合には、日時や方式について工事業者と事前に打合せを行って下さい。
神道式が一般的なようですが、仏式、キリスト教式等、多様な方法があり、また地域によっても異なる場合があります。

※通常、ご家族、設計者、工事業者の役員、現場監督さんが参加されます。
 ここで、関係者が一堂に会しますので、親睦を深めておくと良いでしょう。

ここから本格的な工事に着手するので、工事車両の出入り、騒音等でご近所に迷惑がかかることがあるので、大まかな工程表を持参し、事前に挨拶を済ませておくとよろしいかと思います。

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決定した工事金額、実施設計図面に基づいて、工事業者と契約を締結します。

設計者はこの契約に立会い、工事監理者として契約書に調印します。
万が一、契約に不明な点がある場合には、設計者立会いの基で、覚書等を交すとよいでしょう。

※協議事項は、全て書面にして双方のサインをするようにしましょう。
 
工事契約が終了した時点で、工事担当者と一緒に近隣に挨拶に行って下さい。
ご多忙の場合は地鎮祭の直前に行かれてもよろしいかと思います。

その際に、概ねの工事規模や工期を説明しておくと良いでしょう。 
工事をスムースに進めるには、なにより人間関係が大切です。

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実施設計図に基づいて工事業者に工事費見積を依頼します。

通常、3~5社にお願いし、見積明細内容が適正で、金額の最も安く、過去の実績等を勘案して工事業者に決定します。

見積比較表

同じ図面、仕様でも工務店によって金額の違いがかなり出てきます。
こうして複数の工務店を競争させることによって工事価格を下げることができるのが「建築家」に直接設計監理を委託するメリットです。

予定金額を越えている場合には、ネゴシエーションや軽微な設計変更により、契約金額を決定します。
この段階から、設計者としては建築監理業務に着手することになりますので、設計者が図面と照合しながら見積明細や金額等をチェックしていきます。
 
※諸事情により、工事業者が決まっている場合には、競争がないために、工事金額が高くなることがあります。

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基本設計で家のプランが概ね決まったら、次にその図面に基づいて実施設計に着手します。

実施設計は、工事業者に発注したり、建築確認申請等の各種申請に提出するために必要な詳細図面を作成していくプロセスです。

建物の用途や規模によっては構造計算や設備設計も必要になりますし、
各種仕上げや仕様(照明、システムキッチン、衛生機器等)を細部に渡り決定して行きます。

ショールームに出かけて、実際に使用する製品を直接確認することも大切な行為です。

ショールームで実際の製品を確認した結果、決定したタイルの施工例

※ここで制作する図面が工事契約図になります。
※建築確認申請をはじめ各種申請手続きには別途申請手数料が必要となります。

<ふたりの家へリノベーション。上下階を結ぶ光と階段空間/Nagaさんの家>川越市

●設計事例の所在地: 
埼玉県川越市
●面積(坪): 
改装部分87.48㎡(26.46坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

ご夫婦ふたりの為だけの家へとリノベーション計画を行いました。まず現在の住まいの設計図から大体の構造を推測し、希望の内容が実現できる可能性を予想して予算の掛け方をアドバイスするところから始まりました。構造の診断の上で補強を加えながらオープンキッチン、階段、吹抜けを重点的に改造しています。壁紙の青はご主人の強い希望。一部アクセントに白い壁を提案。青と白の調和で整えた提案です。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

五人家族の住んでいた住宅の細かい部屋の連続は、狭くて息の詰まるような間取りでした。暗く壁に囲まれ、隅に追いやられた閉鎖的なキッチン。ふたりが離れていても、繋がりのある空間は同じ部屋に居なければ実現できそうにないこと。構造的に無理な部屋わりをしていた構造的欠陥のある住宅です。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

他の建築サイトの計画。「相談した他の建築士や工務店さんからは、出来っこないと初日から言われた計画に、可能性ありと具体的に説明をてくれたから・・・」とのこと。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

上下の階を結び、どこに居てもご夫婦がなにか繋がっている雰囲気を感じる空間の実現の為、中央に吹抜けを確保して、その中に階段も新造して旧階段を収納空間として隠ぺい。二階の階段周囲の床も光を一階に落とすスノコ状の構造にした。階段が部屋から廊下に出て二階へ行くという、一度関係が切れてしまうのを廃止したのも大きな選択だった。「二階は全て青い壁に・・・」という要望から暗く成り過ぎないように、照明やアクセントとなる白い壁の提案などに苦心した。

その他の画像: 

2階の壁裏の洗面空間。以前は白い壁の右側に3つの洋室が並んでいた。

1階の図面

2階の図面

昼間は2階の南面窓からの陽ざしが、夜はピンスポットの灯りが格子越しに落ちてくる。

昼間は2階の南面窓からの陽ざしが、夜はピンスポットの灯りが格子越しに落ちてくる階段に面して壁に囲まれていたキッチンを開放し、オープンキッチンに変更。夕方は格子越しに夕陽の紅をかんじる空間。

前庭と中庭のある二世帯のための都市型住宅

●設計事例の所在地: 
東京都練馬区
●面積(坪): 
207㎡(63坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

敷地は広いのですが、隣家とアパートがかなり密接に建て込んでおり、外部に向かって開放しにくい周辺環境でした。三世代二世帯住宅ということもあって、広々としたパティオ(中庭)を設け、上下階のすべての部屋が中庭に面して、どこにいても家族の気配が感じられる、程良い距離感を作ることができました。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

・広い敷地を将来分割できるように、道路側に空地を残して、畑として使いたい。
・二世帯の住宅は各々独立した玄関が欲しいが、親世帯の気配が感じられるようにもしたい。
・隣家とのプライバシーの問題を植栽を植えることで解決したい。
・リビングに小上がりの畳のスペースが欲しい。
・キッチンはオープンキッチンで広々と。
といったご希望がありました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

広々としたパティオの中央にシンボルツリーを植え、それを挟むように2階の左右のウィングに大きなルーフバルコニーを設けて、グリーンのプランターを並べたプランの模型をご覧になって、大変満足されたようでした。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

三世代二世帯の家族が中庭を介して、独立したスペースを持ちながら、お互いに動きと視線が感じられるような部屋の配置としました。また下階の日照と通風も考えて、2階の部屋は北側に寄せて、各ウィング共、南側に大きなルーフバルコニーを設け、緑を楽しむと同時に隣家とのカモフラージュともしました。

依頼者の声: 

「二世帯の玄関が独立しているので、お互いに気を使わなくて済むので、楽・・」
「パティオを通して、母親の動きが垣間見えるので、安心感があります。」
「天気の良い日はパティオで食事をしたりしても、プライバシーが保てるので楽しい。」
「小上がりの畳コーナーがあるので、ゴロゴロ出来て、とても楽ちん」
「オープンキッチンなので、部屋中が見渡せて安心します。」
「家の中のどこにいてもグリーンが目に入るので嬉しい。」
といった声をお聞きしました。

その他の画像: 

子世帯の広々としたリビングダイニング。小上がりの畳コーナーはゴロゴロするのに実に重宝なスペースとなってます。

畳コーナーからパティオを通して、母世帯の部屋が垣間見える距離にあります。

畳コーナーからダイニングテーブル越しに、ゆったりと広いオープンキッチンが見えています。

キッチンから部屋中が見渡せてとても便利。パティオ越しに母世帯の部屋の様子も伺えるので、安心感があります。

子世帯の広々とした玄関ホール。パティオに面して、シンボルツリーが見えてます。壁には奥様のコレクションのお皿が毎年1枚づつ増えています。

パティオを見下ろす2階には、大きなルーフバルコニーがあり、グリーンで溢れています。

マンションに囲まれた、光庭のある都市型住居

●設計事例の所在地: 
東京都渋谷区
●面積(坪): 
286㎡(86坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

二方の隣地と道路をはさんで向かいがマンションという、都市に特有の環境の敷地に建つ、地下1階、地上2階+ロフトのコンクリート造の個人住宅です。外側にはシャットしながら、建物中央を上下に抜ける光庭(ライトウェル)を通して、トップライトから降り注ぐ間接光が、部屋全体に柔らかく回り込んでいます。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

・プライバシーの問題もあり、外部に対しては出来るだけ、開口部を少なくしたい。
・但し、下階の各部屋にも自然光が届いて、明るく気持ちの良い空間になるように。
・内部に向かっては、各部屋お互いの気配がわかる程度にオープンで開放的に。
・白を基調としたスッキリとシンプルモダンなイメージでまとめて欲しい。
といったご希望がありました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

ラフプランをスタディしている段階で、平面的にも断面的にもキュービックなプランの中央を、光庭が縦に貫く空間のイメージをご説明するために、模型を作ってお見せしました。2次元の図面では分かりにくかった部分も、3次元の模型をご覧になり、即理解、納得していただけました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

建物の中央部に屋外の「中庭(パティオ)」を設け、それに並行して作った、屋根の大きなトップライトから吹抜けを介して各フロアを縦に貫く、屋内の「光庭(ライトウェル)」から、柔かい間接自然光が、地階の玄関ポーチまで回り込むように計画しました。

依頼者の声: 

「地階の玄関に立った時に、天井のガラスブロックから柔かい光が降り注ぎ、ビックリしました!」
「1階のリビングダイニングは外部の窓が少ないにも関わらず、実に明るく、開放的でゆったりとした空間になりました。」「屋外のパティオのサッシュは、プライバシーを気にする必要がないので、開け放していると、日照だけでなく風も取り込めて、実に気持ちが良いです。とてもマンションに囲まれてるとは思えません。」といった感想を頂きました。

その他の画像: 

1階のダイニングキッチンからゆったりとしたリビングを見ます。左に「中庭」と「光庭」が並んで見えます。「中庭」のサッシュはプライバシーを気にすることなく開放できます。道路側のサッシュはFIXとし、不透明ガラスで採光のみの機能を果たしています。

建物中央の「光庭」からは、トップライトから降り注ぐ間接光が各部屋に柔らかく回り込んでいます。さらに床にはめ込んだガラスブロックを通して、1階の玄関ポーチまで光を落とします。

トップライトの下の「光庭」を渡る廊下のブリッジは、下に落ちる光を遮らないよう、床を透明の強化ガラスとしました。「中庭」からの自然光もふんだんに入ってきます。

地階から2階まで上がるステンレスの螺旋階段は、トップライトから落ちる自然光が下まで届くように、段板のステップを透明強化ガラスとしました。夏の厳しい日射を遮るには、電動のロールスクリーンが活躍しています。

地階のバスルームには、広いサンルームが付属してあり、屋内のドライエリアといったスペースとなって、明るい光が差し込んできています。

バスルームのサンルームからは、屋外の植栽スペースに出入りが出来るようになっており、さらに向かいのプライベートスペースにつながっています。

ベッドルームは壁一面の建築化照明の優しい間接光で、ラグジュアリーな雰囲気を演出しています。

地階の駐車場と玄関ポーチは、天井に嵌め込まれたガラスブロックからの間接光と植栽スペースのドライエリアからの自然光の採光により、地下とは思えない明るさが確保できました。

旗竿敷地の敷地延長部分を、地階の駐車場に車を入れる緩やかな斜路として使っています。夜間は門型のアーチに仕込んだLED照明が、玄関までの入路を優しく照らしてくれています。

道路側から見た、建物全景の夜景です。FIXサッシュの不透明ガラスとガラスブロックからは、室内の暖かい照明の光がこぼれてきています。向かって左隣と奥にはマンションが見えています。

ユーザー 西薗守 住空間設計室 西薗守 の写真

建物全体の気配が感じられる
奥様の居場所…
壁面収納とカウンターを設けた中二階の家事コーナー~
1階の気配…そして2階の気配
司令塔…!?
ご覧ください。

建主様のご厚意により完成見学会をさせて頂くことになりました。

ご来場を心よりお待ちしております。

■日時;2015年11月7日(土) ・8日(日)~14日(土) ・15日(日)
     11:00am~5:00pm
    <完全予約制です>

■場所:福岡市西区 愛宕浜のマリナタウン近くです。

■ご見学をご希望の方は
西薗(にしぞの)にメールもしくはお電話をお願いします。
(携帯 : 090-9609-8700)
(メール : nisizono@f8.dion.ne.jp)

蓼科高原の家

●設計事例の所在地: 
長野県茅野市蓼科高原
●面積(坪): 
98.95㎡
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

八ヶ岳が一望できる週末住宅
Casa of Tateshina, Chino-shi, Nagano

7mの大開口からは八ヶ岳やアルプス山脈が一望できる快適な別荘です。
レッドシダーの床材が内と外をつなげます。
内と外との気配や空気感によって、内外の境界がなくなり空間を一体化してくれます。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

この雄大な風景と建物が一体になり、その風景にとけ込む様にするにはどうすればいいのかと考え続けておりました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

空気感を感じれる家や、素材感、漆喰仕上げ、暖かさや温もりのある家づくりを希望されていました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

7mの大開口を設けることで、内と外との空気感をつなげ、そしてレッドシダーを内と外の床材に使うことで素材感や、連続性を増幅させることができます。
空気感や気配を感じる魅力ある家づくりを心掛けました。

依頼者の声: 

ここまで、開放的な家となるとは想像もできませんでした。
大開口で内と外とがつながり、またレッドシダーの床材が内と外をつなげてくれています。
暖かみのある左官仕上げの粗壁もとても気にいています。
境界のないような家となり感激、感動、感謝しております。

その他の画像: 

空気感は大開口を通して、内部空間の隅々まで行き渡ります。
正面に南アルプスの山々が見渡せます。

大開口を開け放すと、レッドシダーで統一した連続性のあるひとつながりのスペースとなります。

まったく境界が感じられないくらい、内と外とがつながります。

白い壁がこの家の背景として、ほのかな陰影を映し出します。

床板を同じレッドシダーで統一させることで, 内と外の空気感がつながります。

新鮮な空気が室内にまで入り込んできます。

露天風呂は、四国の青石で作りました。

内風呂も、大きな開口部を開け放つと開放的になります。

林の傾斜地にひっそりと建っています。

犬と暮らす清里高原の家

●設計事例の所在地: 
山梨県北杜市
●面積(坪): 
111
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

広い芝生の庭と愛犬のモモ

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

「東京は温暖化によりイングリッシュローズを育てる環境ではなくなった」という花屋を営む建主の友人が、バラ栽培に適した高地に拠点を移すべく土地を探し始めたのが計画の発端です。その後、友人3人で清里の高原に土地を入手しそれぞれに週末住宅を建てようと話が進みました。
普通はここまでの話で終わるのですが、これはその最初の計画として実現しました。

東京では望むべくもない広い芝生をもつ庭とテラスをもつ家を造ろうということになりました。大型犬モモと大勢の仲間で週末の生活を楽しむための家です。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

建物は大きな片流れの屋根フレームの下にL型テラスを配するシンプルな構成。渓流のせせらぎが聞こえる西側に犬といっしょに使える浴室を配置、ここからテラスへとつながる動線を確保し、天井の低い北側に水回りを集約しました。南側谷間への眺望の開けるリビングはテラスを介し庭につながる大きなガラス開口です。
日頃制約の中にかすかな創造性を見いだすのが設計と感じていましたが、ここまで余裕があると逆に難しいものです。
大きく張り出したテラスは束材の腐食を考慮しすべてコンクリート基礎上からの片持ちとし、南面大開口部は耐久性に配慮しビル用のサッシュ部材を用いています。

その他の画像: 

東側のエントランス部分、外部のフレームはガルバリウム

30帖程度のリビングスペース、薄い屋根形状がそのまま内部に

壁は漆喰、床は犬がすべらないようなフローリング処理(シベリアンウォールナット)

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