●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
■「採光と通風」の確保
旗竿地における採光と通風の確保というご要望に対して、家の中心の最も暗くなる場所に吹抜を設け、この吹抜の上から陽ざしを採り入れるものとしました。
吹抜上部に設けたトップライトは高断熱型、電動のパンダグラフ式で、上下昇降式の開閉ができるものとすることで、結露防止を図るとともに煙突効果も加わり、家中の風通しも良いものとしました。
■「高齢化対応」に対して
全ての生活が1階だけでも送ることができるように諸室を配しました。
それぞれ小さなスペースではありますが、リビングダイニングに面するセカンドリビングは将来のベッドルームに、たたみの間は介護する人の仮眠の場にもなりうるものとして計画しました。
また、生活の中心となるリビングダイニングの周囲をひと回りできる表動線と裏動線をつくることにより合理的な生活動線とし、上下階を吹抜けでつなぐことにより、家のどこにいてもご夫妻の気配が伝わるようにしたものです。