ひだまりの家Ⅰ

●設計事例の所在地: 
宮崎県都城市
●面積(坪): 
38坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

ひだまりの家Ⅰ~森の中のひだまりのようないえいかがですか?

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

お子様がまだ小さく家事をこなしながらの子育ては大変。家事をしながらまだ幼い子ども達の様子を伺える間取りが希望

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

子育ての悩みを解決するため中央に中庭を配し、キッチンに立つ奥様が中庭を通してまだ幼い子ども達の様子が見えるよう開放的な間取りとした。また全体に自然素材である県産材のスギ材をふんだんに用いることで、裸足のまま過ごせる快適空間ができあがりました。

その他の画像: 

玄関より中庭を望む

中庭より浴室を望む

広大な子供室

中庭~ライトコート

浴室

キッチンより中庭を望む

多摩平の住宅

●設計事例の所在地: 
東京都日野市
●面積(坪): 
33.4
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

南側外観 (旗竿敷地の竿部分(駐車場・アプローチ)からの外観)

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

第1希望は、「旗竿敷地という表通りから奥まった敷地の特徴を活かした設計、LDKが開放的な空間となる設計にしてほしい」といったことでした。当時小さかったお子さんが、安心して遊べる場所も希望されておりました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

「ガラス張りでありながら、木の暖かみを感じます」という感想をいただき、私の考える開放的な空間に共感いただけたことだと思います。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

「旗竿敷地」という奥まった敷地に、開放的でありながら「奥行き感」が感じられるような家にしたいと思いました。建物を覆う木製のバルコニーが、建物との間にきれいな陰影空間をつくるので、それにより「奥行き感」と竿状のアプローチからの「連続感」を具現化しようとしました。
その陰影空間という中間領域により、ガラス張りで開放的なLDKが落ち着きのある場所となっていますし、バルコニー下の空間は、子供が安心して遊ぶことができる場所になりました。
また、夏の日射対策として、2階外壁のガラス面上部とバルコニー端部の手摺との間にタープが張れる工夫も施しています。

依頼者の声: 

2階のLDKを見て、「いろいろなチャレンジがしたくなる空間ですね・・」とおっしゃっていただきました。
「快適な空間」は、住まい手が徐々に自ら作っていくものだと思っている私にとりましては、その考えをご理解いただけたと思って感謝しています。
光にあふれた「奥まった空間」を、徐々にカスタマイズしていっていただければと期待しています。

その他の画像: 

2階の幅の広い木製バルコニーからガラス張りのLDKを見る。通りから奥まった敷地なので、ここまで開放的にすることができる。

2階ダイニングから子供室方向を見た内観。木造の軸組をそのまま現しとした。

2階の子供室は、引戸によってこのように仕切ることができる。

2階ダイニングから階段室を見た内観。階段室上部はトップライトとなっており、1階玄関スペースにまで光を落としている。

1階玄関スペースから階段室方向を見た内観。左側が主寝室、右側が洗面脱衣室+浴室空間

敷地の竿状部アプローチから続く土間空間(2階バルコニー下)。格子状の木構造により2階のバルコニーを構成した。

ユーザー 匿名ユーザー の写真
投稿者: 
匿名ユーザー (未認証ユーザー)

誤って使われることも多い、契約する前に理解しておくべき重要な用語の解説です。

◎建築士(一級建築士、二級建築士、木造建築士)とは:
「弁護士」などは、職能としての意味と資格としての意味がありますが、「建築士」は国土交通省所管の国家資格を表すものです。
一級、二級、木造建築士があり、それぞれに設計・監理の業務を行える守備範囲が定められています。

一級建築士の場合、建築系の大学(学科)を卒業した場合、2年の実務経験を経て受験資格が得られます(工業高校や専修学校のルートも
あります)。
学科試験(計画、法規、構造、施工)に合格すると、実技試験(設計・製図)を受けることができます。
試験の目的は、「建築設計の専門家」ではなく、建築技術分野全体を対象にしているので、「建築技術全般にわたる基本知識」を
テストします。
例えば、「計画」では西洋や日本の建築史から設計の作法、環境など、「施工」では建築現場の技術なども問われます。
しかし、試験で才能(創造性)など美的な能力は量れませんから、デザインや美的センスが低くても受かります。
2012年までの5年間平均の総合合格率は10.7%でした。

●一級建築士所得者の累計番号は約35万!
一級建築士の資格保有者は建築士法が制定された1950年からの「累計」で2013年現在、約35万人もいます。
昔は、建築士は年に1回所属などを国に報告する義務(年次届)がありましたが、建設省(現国土交通省)が40年ほど前から、
実態の把握を止めました。いま生存している人は28万人程度と推定されます。

設計・監理専業の建築士事務所(組織的、経営的に独立した一級建築士事務所)に勤務する建築士と、
設計・施工兼業建築士事務所(社内一級建築士事務所)の建築士をあわせても、設計に従事している人の総数は
6万人程度と思われます。
大多数の一級建築士は建設現場の技術者や行政、確認検査機関など広い分野でそれぞれの専門家として働いています。

◎設計者、工事監理者、工事施工者とは:
【建築基準法第2条(用語の定義)】
●設計者:その者の責任において、設計図書を作成した者をいう(以下略)。
建築関係法に責任を持つ立場として、建築確認申請書などに「設計者」の欄が設けられています。

●工事監理者:建築士法第2条第7項に規定する工事監理をする者をいう。
(工事)監理の際に、施工者が設計図と異なる施工をしている場合には、是正するよう指示し、
施工者がそれに従わないときはその旨建築主に報告するよう法で決められています。

これは、社内建築士事務所の監理者でも同じなのですが、同じ企業の中の施工部門に対し、厳しく指示することが
できるでしょうか。
そのため、「工事監理者」は名前だけで、実際には現場の担当者にまかせきりにしている例が多いのです。
設計・監理部門と施工部門が同一組織のなかで行われる場合には、「利益の相反」は避けて通れないことなのです。

*利益の相反とは:
【設計・監理】決められた予算の中で、“発注者のために”よりよい設計(監理)をするもの。
 つまり価値を追求する仕事です。
【施工】建築主のためとはいえ同時に“施工者の利益”を追求しなければならないもの。

 この二つが同じ組織の中で機能するには無理(矛盾)があることを指しています。

なお、読み方は同じ「カンリ」でも、「(現場)管理」と「(工事)監理」は内容が違います。
前者は、施工者の現場責任者が行う工程の管理や現場の職員や職人の手配や、協力会社を監督するもので
後者は、工事監理者(設計者が兼ねることが多い)が定期的に現場に赴いて、設計図書と施工状況を確認するものです。
関係者でも間違いやすいので、「カンリ」はそれぞれ「クダカン」と「サラカン」と呼んでいます。

●工事施工者:建築物、その敷地若しくは第88条第1項から第3項までに規定する工作物に関する工事の
請負人又は請負契約によらないで自らこれらの工事をする者をいう。

◎関係団体:
それぞれ加入義務はありません。

建築士事務所の団体(組織加入):(一社)日本建築士事務所協会連合会 http://www.njr.or.jp/
 傘下に47都道府県建築士事務所協会があります。

建築士の団体(個人加入):(公社)日本建築士会連合会 http://www.kenchikushikai.or.jp/touroku/meibo/index.html
 傘下に47都道府県建築士会があります。

建築家の団体(個人加入):(公社)日本建築家協会(JIA) http://www.jia.or.jp/

◎建築家:
基本的には一級建築士の資格を持ち(有名建築家には持っていない人もいますが)、建設会社や建材メーカーなどに
所属あるいは従属せず(組織的経済的に独立している)設計・監理を行っている設計者をいいます。
“従属していないこと”は建築主の代理人としての業務を進める上で極めて重要です。

「建築家」が資格ではない以上、ある人が「建築家」であるかは、本人の主張よりも建築主(依頼者)がその人の
職務経歴、作品歴などを見てご自分で判断するしかありません。

きっかけとして、金融機関や不動産会社や工務店や親しい友人などから紹介された場合でもご本人の自己責任で
決めなければなりません。鵜呑みは禁物です。

◎「西欧の建築家」と「わが国の建築士」とは違う
前述の理由から、西欧の建築家(アーキテクト)資格とわが国の建築士資格とは大きく異なっています。
日本の建築士資格は「設計者の資格」ではなく、「建築技術者」としての最低基準を示すものだからです。

建築関係のどの分野に進むにも、資格取得後の研鑽が必要です。
誰でも「一級建築士」を取ったばかりは自信が持てないはずです。25歳で取得したとして30〜35歳でようやく
一人前というところでしょう。
ただ、こと「デザイン」に関しては年齢や経験に関係なく才能豊かな人がいることもたしかです。
次に示す資格は、発注者が「建築家(設計できる建築士)」と「設計しない(できない)建築士」とを見分けるのに有効です。

◎建築士の上位資格「専攻建築士制度」と「登録建築家制度」:
2003年から、(公社)日本建築士会連合会と(公社)日本建築家協会が、一級建築士(国家資格)の上位資格として
それぞれ設けた資格です。「専攻建築士」は、「統括設計専攻建築士」をはじめ8つの分野に分かれています。

日本建築士会連合会の「統括設計専攻建築士」と、日本建築家協会の「登録建築家」は、ともに設計・監理を行う資格です。
前者は建築士の有資格者団体で会員は多くの職種についているので全部で8種の「専攻建築士」を設け、
その中で「設計・監理」に携わっている人を「統括設計専攻建築士」として認定しています。

消費者が「建築家(設計できる建築士)」と「設計しない(できない)建築士」を見分けるのに有効ですが、
設計者の能力(レベル)はご自身で確かめるしかありません。
後者は建築家の団体がつくった資格なので、「登録建築家」だけです。

それぞれ、建築士の資格取得後の実務経験年数や、業務実績などを審査するほか、
CPD(継続職能研修 continuing professional development)の継続的な単位取得を条件にしています。
当初は、それぞれの団体の会員だけの資格でしたが、最近会員外へもオープン化されました。

この2つの資格は、初めからいずれは統一する方向で来ましたが、いまだにまとまらずにいます。(江口 征男)

千住金久新社屋

●設計事例の所在地: 
東京都足立区
●面積(坪): 
58.36坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

3層にわたる大きな吹抜をもったLDKです。生活感を抑えたモノトーンな空間です。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

細長い敷地の奥に建つ4階建事務所併用住宅の計画です。周辺を建物に囲まれた中で豊かな内部空間を構成するために間取りだけでなくインテリア、事務所家具にもこだわった計画となっています。

その他の画像: 

日吉台の家

●設計事例の所在地: 
神奈川県横浜市港北区
●面積(坪): 
53坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

LDKです。テラスのガラスブロック越しにやわらかく差し込む自然光によって、落ち着いた雰囲気の空間となっています。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

雛壇の敷地に建つ二世帯住宅です。外観上特徴的なコーナーのガラスブロック壁の内側はテラスとなっています。また全体的に白を基調としたシンプルかつ落ち着いた空間で構成された建物です。

依頼者の声: 

ガラスブロックを使って欲しいと要望しましたが、このような使い方をするとは思いませんでした。光の感じもとてもいいです。

その他の画像: 

I-0115、高台の景観を十分に活かした開放感のある平屋の建築、設計すべて (宮崎県)

ユーザー ゆみ の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
宮崎県
現住所‐郡市区町村: 
東諸県郡綾町
依頼内容: 

高台の景観を十分に活かした開放感のある平屋の建築、設計すべて
 
■土地
 宮崎県郊外、綾町
 144坪プラス
 地盤は岩盤で隣家はありません
 建ぺい率70%、容積率200%
 
■入居家族
 夫婦 計2名
 
■入居時期
 2015年完成次第
 
■建物
 
品格があり、和のタッチ・重量感のあるモダンなデザイン、景観を活かした開放感のある大窓作り、第2のリビング・ダイニングにもなりうる大型ウッドデッキ、露天に近い風呂場の設置など、贅沢なようですが予算内でダイナミックなデザインにご協力いただける建築家の方、どうぞ宜しくお願いします。35-40坪ほどのゆったりとした平屋。
 
■その他
 太陽熱の利用など維持費も考慮したい
 
■総予算
 1,600万くらいまで。予算は少なめですがどうかご協力ください
 
 





町田の住宅

●設計事例の所在地: 
東京都町田市
●面積(坪): 
69.1(地下駐車場・倉庫含む)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

西側前面道路側の外観  盛土の造成地であるため地下に駐車場と倉庫を設け、住居は造成GL上部の2階建てとしました。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

東西に細長い敷地に対して、「将来南側にも2階建ての家が建つことを想定して、1階も気持ちのよい空間になるよう計画してほしい」「男の子3人の部屋を成長に応じて変化できるような子供室」といった要望を始めにお聞きしました。その他「玄関から直接土足で南側のテラスに行けるようにしてほしい」とう面白いご希望もありました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

「家全体がワンルームみたいで、おおらかな家になりそう・・」と言っていただいたことでしょうか。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

活発な男の子3人とご主人、何かと忙しい男4人のための仕事を、テキパキこなす奥様に使い勝手の良い住宅が求められました。
また、盛土の造成地であるため、北側の外部階段からアプローチして玄関に入り、そのまま南側のテラスに通り抜けできる、玄関とテラスが一体となる土間として使えることも、活動的な家族に適した計画でもあったようです。予備室となる和室をその土間を挟んで設けました。
1階が主にLDKと水廻り、2階が主寝室・3人の子供室という構成ですが、1・2階の居室空間は、できるだけ仕切りのない(引戸で閉じられるが)1室空間となるよう計画して、お母さんが家族の気配をいつでも感じられるよう、また、いろんな場所でそれぞれがいろんなことをして楽しめる家となることを目指しました。
そんな大空間での暖房負荷を考慮して、全室温水式床暖房を敷設しています。

依頼者の声: 

「学校みたいな家だなー」とおっしゃっていましたが、良かったと思っていただけたのかどうか・・ 私が考えていたイメージには近い感想でした。

その他の画像: 

南側外観(夕景) 赤い壁は階段室に面する収納扉等の色。家全体を引締める効果がその色の目的。

玄関からつながるテラスと庭のウッドデッキ。ウッドデッキ上部にはヨシズを吊るすパーゴラを設けて、テラスからさらに外部空間を連続させた。

玄関から連続する階段下の空間とテラス。靴脱ぎスペースを大きく設けることが家族全員の使い勝手を良くしている。

1階ダイニングからリビングを見た内観。柱をあえて空間の中心部に現しとすることで、シンボリックな空間とした。

1階リビングからダイニング、玄関スペースを見る。階段から2階へつながる1室空間をそのまま見せるように計画した。

多気の住宅

●設計事例の所在地: 
栃木県宇都宮市
●面積(坪): 
73.3
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

「光室」という建物中心の吹抜け空間の内観 スキップフロアーで構成された住宅の中心となる空間。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

小高い山の中腹傾斜地が敷地であるため構造的に安全であること、日当りが良くない敷地において建物全体が明るい内部空間とすることが求められました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

提案のメインとなる内部化した中庭空間について、「光室、それはいいですねー」と言っていただいたことでしょうか・・

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

山の林の中の敷地に案内されて初めて感じたことは、日本独特の仄暗い静かな美しさでした。この環境の中に明るく静かな抽象的な空間が作れないだろうか・・といったことが計画の中心となりました。
傾斜地に応じて、半地下ー1階ー中2階ー2階が連続するスキップフロアの構成にすることにしましたが、その全てのフロアに天空からの光を行き届かせる「光室」と呼ぶ中庭のような半外部的な内部空間を設けることにしました。
その空間に面するそれぞれの居室は、太鼓張りの障子で閉じたり開いたりすることができ、「光室」を中心に様々な空間が連続展開する変化に富んだ生活空間を演出することが可能となります。
障子を閉じると全ての空間が独立した抽象空間となり、開くと全てのフロアが一体となる有機的な空間になると言った具合に・・
山の中腹に切り取られた空間が、その自然の環境に応じて生き生きとした生活空間になることを目指しました。

依頼者の声: 

「光室は外のような内部で、いろんな使い方ができて楽しいです。」と言っていただきました。

その他の画像: 

中2階のリビング・ダイニングから、「光室」を挟んで1階寝室と2階寝室を見たところ。それぞれの寝室は太鼓張りの障子で閉じることができる。

1階寝室から「光室」を見た内観。 右側に見えるガラスの腰壁は半地下の居室へ光を落とす窓。

上の写真のガラスの腰壁を下の空間から見上げたところ。「光室」からの光が半地下空間にも行き渡ることが分かる。

中2階のLDKの障子を開いて「光室」と連続させた状態。

LDKの障子を閉めた状態。この障子を閉じると正面の外部との連続が強くなる。

北側の外観 正面の大きな開口は、半地下空間と1・2階寝室に面する開口。

前面道路上部からみた外観 できるだけボリュームを大きく感じさせないよう計画した。

アビタ戸祭(4戸の連続住宅)

●設計事例の所在地: 
栃木県宇都宮市
●面積(坪): 
170.8(4戸合計) 
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

北東からの外観  人工地盤を挟んで1階と2階は全く違った内部空間となっている。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

もともと1軒の平屋の住宅が建っていた300坪の敷地に、4軒の戸建て住宅を建てる建替えプロジェクト。
普通そのようなミニ開発では、それぞれの敷地境界を明確にするためそれぞれフェンスなどで仕切ってしまいますが、この敷地には数多くの屋敷林などそれまでの家が作ってきたの土地の記憶が色濃く残っており、その豊かな住環境を新たな4軒の住宅が共有できる計画になるように考えました。
最終的には、人工地盤により4軒の住宅をつなげてそれぞれのテリトリーに行き来ができようにし、そのことによりお互いが共用できるスペース「コモンスペース」をあらかじめ設定するといった、新しい戸建て住宅のあり方を提案することになりました。
それぞれの住宅においても、人工地盤の上下で全く違った内部環境(1階は大屋根の下の高断熱空間、2階はガラス張りの外部と積極的につながる空間)として、季節に応じてこの敷地がもたらす環境をそれぞれに満喫できる住宅を目指しました。
この土地の記憶を受け継ぐ様々な計画を盛込むこと試行錯誤により、1・2階のいろいろな場所でいろいろな風景を臨むことができる新しい4軒の連続住宅ができたと思っています。

その他の画像: 

計画最終時の模型写真。4軒の住宅の全体計画がお分かりいただけると思う。

隣から隣へ、人工地盤のウッドデッキがつながっていく。

2階上部のつながり。

東側外観 木の縦格子によりコモンスペース(1階庭)が仕切られている。

北側に連なる人工地盤下の駐車スペース。 各戸3台が駐車可能。

2階はガラスの外壁となっていて、デッキスペースと内部空間を連続させている。

2階内部空間から中庭を臨む。

2階内部空間。キッチンとトイレの箱でガラスの空間が二つに区切られる。

ガラス面には裏地付のカーテンにより、かなりの断熱効果が得られる。

富士見が丘の住宅

●設計事例の所在地: 
神奈川県横浜市
●面積(坪): 
23.5
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

敷地北側の前面道路からの外観(夕景) シンプルな箱形を組合わせた「家型」の表情

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

初めてお会いした際、「小さい家でも、南側の富士山を臨むのびのびした家にしてほしい」とおっしゃっていました。
それが第1希望。その他「収納スペースを確保する工夫をしてほしい」「台所には勝手口がほしい」などの希望がありました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

「いろいろな要望をうまくまとめてくれた・・」と言っていただきました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

造成宅地の中で当敷地は一番高い場所に位置していたので、気持ちよく富士山が臨めるよう、リビング・ダイニングを2階に配置して、さらに容積率にカウントされないバルコニーにその空間を連続させることにしました。そのバルコニーにはさらに屋上に上れる階段を設け、建物の延床面積以上の広がりが感じられるよう、LDからどんどん外につながる「のびのびした家」を目指しました。

依頼者の声: 

「木造なのに、こんなに気持ちのよい屋上までできるとは思いませんでした・・」という感想をいだき、この敷地のポテンシャルを最大限に引出そうとした私の意図をご理解いただけたように思っています。

その他の画像: 

南側外観見上げ。木製のバルコニーは台所の勝手口に続く外階段と屋上に上がる外階段につながっている。

内部階段上部はトップライトとして、1階から2階に上っていく過程で開放感が高まっていく空間とした。

2階のリビング・ダイニング・和室は1室空間として、さらにバルコニーにつながる「のびのび」構成を目指した。

2階北側の和室の平面的広さは押入含め6畳だが、天井高さを高くしてロフトとなる上部収納を設けた。

浴室にもトップライトを設けて、星空を眺めながら入浴できるようにした。

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