●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
各個室とユーティリティからなる1階と3階の天井高さは必要最小限とし、LDKのある2階の天井高さを最大限に確保しました。
3階は太陽光発電システムの為に決められた屋根形状を利用してロフトを設け、天井の最低高さが1.7メートル余りであるにもかかわらず、のびやかな空間にしています。
お仕事やプライベートで、本や書類の多いご家族の為に、1階から3階に至る階段室の北側壁面は、全面を収納棚にしました。
収納するものがある程度限定されていれば、このような壁面収納方法には、一般的な収納や納戸を計画するより面積を有効に使えて、かつものの出し入れもしやすいという便利さがあります。
隣接するお寺の甍と境内の景色を、外からの視線を気にせずに楽しめるように注意深く窓の計画をし、室内から外へ向かって視線が通るような、伸びやかな空間作りを目指しました。