●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
東南の角地の敷地35.7坪に建つ、極めてシンプルでコンパクトな家です。
基本的には、夫婦2人が1階ですべての生活をスムーズに営めるように開放的な空間を用意し、その中で回遊できるふたつの動線を取り入れています。
この回遊動線は将来的に介護が発生した時に必要なフレキシビリティーにも対応しています。
2階には、必要ならば建具を取り払ってワンルームにできる2部屋を設けていて、今後の家族構成の変化にも対応できるプランとなっています。
主に埼玉県産材を使っていますが床のカラマツのむく板は岩手県産です。
インテリアの素材は、撥水加工の和紙、ケイソウ漆喰、杉のむく板、カラマツのむく板といった自然素材です。
外部も杉板、左官仕上げと手仕事が現れる仕上げとなっています。
また近隣の友人のため、及び自分たちの将来のために車椅子でリビングにアプローチできるスロープがしつらえてあります。