ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、窓の枠についてのお話しでしたよね。

アルミと樹脂のハイブリッド、樹脂なんかがあって、
コストバランスとこだわりで選んでくださいね。

そんなお話しでした。

今日は、性能つながりとして、ガラスについて
お話ししていこうと思います。

ひと昔前の戸建てや賃貸物件の場合、
窓のガラスって、一枚が多いです。

冬に結露でガラスが曇ってる!
それに困っているようでしたら、おそらく一枚ガラスですね。
しかも。
窓に近寄ると冷気がすごかったりします。。

ということで。
ここ10年ほど前から、二枚ガラスの間に空気層のある
ペアガラスが採用されるようになり、最近では主流になりました。

住宅用の窓ガラスで、一枚ガラスを探すのが難しいほど(笑)

ペアガラスになるだけで、かなり断熱性能がよくなるので、
結露はかなり解消されます。

さらに。
ガラス面に、視線は通すのに熱を反射してくれるフィルムを
貼りこんだガラス(Low-Eガラス)が出てきて、
こちらも、かなり主流として採用されるようになりました。

夏の強い日差しの熱は、このフィルムで軽減できます。
ちなみに断熱だけでは、日差しの熱は通過します。

ということで。
2023年現在であれば、ペアガラス+LowEガラスは
最低ラインとして採用することがオススメです。

いやいや。
もっと、もっと、性能をよくしたい!
ということであれば、いくつか方法があります。

一つは、ペアガラスの間にある空気層に、
ガスを封入することです。

さほどコストはアップせず、断熱性能はよくなります。

それ以外だと、ガラスを三枚にすること。

ガラスが三枚あって、空気層が2層になるので、
断熱性能は格段にアップします。

実際、ショールームなんかで体感してみると、
おぉ!違う!とうなるほどです(笑)

ただ。
ガラスの枚数が増えると、その分、窓が重くなり
使い勝手に影響するので、注意が必要です。

それと。
ビックリするくらい金額は高くなります!

でも。無敵な快適さがほしい!
ということであれば、採用を検討してもいいかもしれません。

ガラス面って。
壁とかに比べると、すごく熱の出入りが大きいです。
性能を上げると、その分、数値ではなく、体感上の効果が
見込めるので、投資効果はあると思いますよ。

コストとこだわりのバランスを見ながら、
自分に最適を探して採用いただけるといいなと思います。

明日は、窓の開き勝手とかのお話しへ入っていきます。

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

※住まい手さんにとって程よい居心地を生み出す玄関ホールと回遊の為の通り土間

理想のマイホームに近づけるための発想にも

色々とアイデアの存在が必要になります。

質の良い設計とデザインで

人生の潤いを生み出す暮らしの空間を丁寧に・・・・・。

やまぐち建築設計室ホームページ 

使いやすい暮らしの空間として

玄関の間取り。

リビングやキッチンほど

皆さんはじっくり考えることが少ないと思います。

「玄関」の事。

毎日出入りに使う部分なので、

便利だけではなくて

過ごしやすく使うためには、

知っておきたいポイントもたくさんあります。

暮らしやすさを生み出す

玄関にするためのポイント。

余裕のある広さ。

まず検討したいのが玄関の広さです。

できれば、

余裕のある広さだと使いやすくなります。

気をつけたいのは、

広すぎてもかえって使いにくいという事。

一般的な広さでは、

土間とホール部分を合わせて

3畳くらいでしょうか。

土間部分の奥行きが1.2mくらい、

靴箱を置いたとしても

ホールの横幅が1.35mくらいは取れます。

玄関で家族が2人並んで

靴を履いたりもできる広さです。

持ち物に合わせた収納スペースの確保。

収納スペースの取り方も、

悩むポイント。

玄関に収納したい荷物の量と相談して、

どれくらいの収納を

設けるのか考えてみるように。

靴や傘がメインなら、

一般的な靴箱でも十分です。

アウトドア用品や子供の自転車、

雨具なども置きたい場合は、

シューズクローゼットが

あった方が便利かもしれません。

収納スペースが広いと便利ではありますが、

その面積分コストは上がりますので、

バランスよく取り入れるべきです。

そして動線をさえぎらない

玄関ドアの向き。

最近は、開き戸にする方が多いのですが、

扉の開く向きをよく検討するように。

玄関に向かって

左右どちらかに壁があれば、

壁に向かって開くように。

開けたときの角度を広く取るためです。

また、外や駐車場から

玄関に歩いて来た時、

人の動きをさえぎらない向きを

考える事が重要。

玄関ドアに向かって

右側に駐車場がある場合、

左から開けるドアだと、

一旦ドアを通り過ぎて開けるようになり、

動きがさえぎられてしまいます。

明るさの確保を

どの程度で考えるべきか?

玄関の明るさについてです。

明るさのチェックというのは、

意外に忘れがちなもので、

いろいろと検討したはずなのに、

気がついたら

玄関が真っ暗な

間取りになっているという事にならないように。

できれば、

昼間は照明をつけなくてもよい

そんな明るさを確保したいものです。

明るい玄関にするためには、

明かり取りの窓がついた

玄関ドアを選んだり、

玄関周辺または

離れていても適切な範囲に

窓を設けたりするように。

そして玄関が使いやすくなる間取り。

外で使うものを

玄関土間周辺で収納する。

雨具や傘、アウトドア用品、

子供の自転車やベビーカーなど、

玄関周りに収納しておきたいアイテムを、

スッキリと片付けることができます。

シューズクローゼットも兼用する事で

屋外収納も必要なく、

使いたいときに

外へ出しやすいのも検討の理由です。

玄関土間の広さに余裕があれば、

玄関土間を広めに確保するのも良いです。

趣味の自転車のメンテナンススペースに使ったり、

遊び場になったり、

ちょっとしたベンチや椅子を置いて

コミュニケーションスペースや

ゆとりの場としたり・・・・・。

ライフスタイルに合わせて

さまざまな使い方ができます。

広めの玄関ポーチ玄関を出たところに、

広めの屋根のあるポーチを設けるのも、

便利です。

雨の日でも濡れることなく

鍵を出したり傘を畳んだりできる他、

予備の自転車置き場に使ったり、

最近の傾向であれば

置き配スペースに活用したり

することもできます。

あまりじっくり

考えることも少ないかもしれませんが、

広さや収納だけでなく、

明るさ、扉の開く向きまで

キチンと意識しておくと、

毎日出入りする玄関が

とても便利になります。

僕は住まいの提案や間取り計画の際にも

そういう部分も含めて

打ち合わせに対して

調整を提案しています。

そういったポイントで、

暮らしの使い勝手が

変わってきます。

暮らす場所の範囲は

リビングや寝室、水回りもそうですが

外部、庭やガレージスペースも含み

全体像をプランとして検討することが大切。

暮らしに馴染む

大切な空間の在り方をイメージしながら

日常に程よい上質を。

家造りのご相談も気軽にお問合せ下さい、

理屈だけではなく

感度でよく考えた住まいは暮らしが楽しくなりますから。

設計デザインの問い合わせ
ご相談・ご質問・ご依頼等は
やまぐち建築設計室
オフィシャルホームページ
お問い合わせフォームから
気軽のご連絡ください。
----------------------------------------------
やまぐち建築設計室
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
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※見通しを良くする窓と裏庭からの出入り動線・ロフトへの動線

ユーザー 建築家紹介センター 仲里 実 の写真

青森の旅館が無料で引き取り手募集しているそうです。

2013(平成25)年に閉業した2階建て地下1階の旅館。広さは668平方メートルで、1階は3部屋、2階には8部屋の客室があり、地下1階には大広間と2つの浴室がある。持ち主の鈴木明弘さんは「誰か使ってくれる人がいるのであれば、無料でぜひ使ってほしい」と話す。

青森の旅館が無料で引き取り手募集 再活用の方法を探る

上記の記事内に連絡先も書かれています。
再活用できる方がいれば、ぜひ連絡してみてください。

ちなみに改修などのご相談は建築家相談依頼サービスで気軽にご相談ください。

I-4003、旅館業の簡易宿所にリフォームすることを検討中(山梨県)

ユーザー ろはぽん の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
山梨県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

お世話になります。
貸別荘タイプの宿泊施設を関東近県で運営している者です。
 
この度、山梨県富士吉田市にある築約40年のRC戸建てを購入しました。
現在、この建物を旅館業の簡易宿所にリフォームすることを検討中なのですが、
土木事務所により
・確認申請は出ているものの、検査済み証がないので、建築基準法に適合している(不法建築でないこと)を建築士に見てもらってください。
と言われております。
そこで、現地(あるいは写真や図面)を見て頂き、上記の確認をお願いしたいと思っております。
なお、建築面積は広めであるものの、1階車庫、2階居室、3階屋上のシンプルなRC作りとなっており、素人レベルで恐縮ですが建蔽率や容積率において特に問題となりそうな部分はなさそうです。
(何か書面をたくさん提出するようなものではなく、上記である旨を建築士さんにサインを頂く形で良いようです。)
また、もともとは事務所・車庫だったようで、延床面積が約400平米のため、どのように区切って利用すれば、用途変更が不要かについてもご相談させて頂きたく存じます。
 
もし可能でございましたら、上記のご対応が可能か、またどれくらいの金額感でお引き受け頂けそうか、教えて頂けますと幸いです。
 
なお、当社は、数は多くはありませんが、新築・中古問わず戸建てを購入・改修し、特徴を持った魅力ある簡易宿所として手堅く営業していくといったビジネスを進めておりまして、今後も適宜ご相談させて頂きたいと考えております。
できましたら、今後もいろいろご相談・お仕事をご依頼させて頂けるようなパートナーになってくださる方を探させて頂いております。
ご検討いただき、もし少しでもご興味を持っていただけましたら、お気軽にご連絡・ご質問頂けますと幸いです。
よろしくお願い致します。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない





I-4002、土地を購入し注文住宅を建てたい(大阪府)

ユーザー KuNi の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
大阪府
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

土地を購入し、注文住宅を建てたいのですが。
 
購入を考えている土地があるのですが、希望条件より小さく、
ハウスメーカーの方の提案ではなかなか希望の間取りが得られず、検討中です。
こちらで相談して、希望の間取りが出来たら購入に踏み切りたいのです。
 
70・84m2 建蔽率60% 容積率200%
全面道路4.7m
約11470×約6240の長方形型
 
5人家族で車所有の自転車5台
キャンプや、スキーなどが趣味の為土間兼クロークが欲しい
2階に水回りを集中させたい。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





I-4001、所有ビルの用途変更をお願いしたい(神奈川県)

ユーザー 光山 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
神奈川県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

はじめまして、所有ビルの用途変更をお願いしたいです。
場所は神奈川県横浜市***。
1階既存用途は遊技場→飲食・物販店(仏具店)
1階440平米 飲食132平米 仏具店297平米
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日から、窓のお話しをしています。

まず最初に決めないといけないこととして。
窓の枠の素材について。

結露のすごいアルミから、
樹脂やアルミ+樹脂のハイブリッドが主流に。
というお話しでしたよね。

その話で、少し補足しておきます。

窓の主要メーカーって。
YKKAPとLIXIL、三協立山アルミがあります。

その中でも。
樹脂サッシでいえば、YKKAP。
ハイブリッド窓でいえば、LIXIL。
が主流になっています。(2023年9月現在)

もともと。
主流が、アルミからハイブリッドに移行した感じ。

数年前まで、樹脂サッシは一部のこだわり屋さんだけ
が採用するという印象だったのですが。。

ここ数年、断熱の性能への意識が高まってきて、
樹脂サッシが、かなり増えてきています。

ただし。
樹脂の方が、ハイブリッドよりコストが割高なので、
断熱を重視する方が採用するケースがまだ多いです。

ちなみに。
熱の通しやすさを示す指標があるのですが、
ハイブリッドが、樹脂同等の性能にまでになって、
数値上の差は、かなり肉薄しています。

体感上、目を閉じて触ってみても、差は感じない。
そんなレベルなのですが、サーモグラフィーで見ると
少々違うかなくらいでしょうか。

そうそう。
話の流れで、樹脂とハイブリッドの比較になってますが、
ハイブリッド窓には、断熱性でいくつかグレードがあります。

一番性能のいいハイブリッドが樹脂同等で、
それ以下は、樹脂より少し性能が落ちるため、
採用については、しっかり理解して決めた方がよいかも。

グレードって何が違うの???
と思ったかもしれません。

簡単にいうと。
アルミと樹脂の比率だったり、その素材の接し方ですね。
高いグレードは、熱の伝わりを減らす工夫がしてあります。

低いグレードだからといっても、アルミとは
天と地ほどの差があるので、よほどの条件でなければ
よほど結露は発生しないですから。

ということで。
窓を選ぶ最初にステップは性能面。
断熱性能ですよね。

しっかりこだわるなら、樹脂サッシ(YKKAP)
コストバランスということなら、ハイブリッドサッシ(LIXIL)
になりますね。

※YKKでもハイブリッド、LIXILでも樹脂はありますが
各メーカーの強みというか主流という意味です。

少しマニアックな側面もありましたが、
快適さにつながる大事な要素でもあるので、
しっかり理解してから決定したいですね。

明日は、窓のガラスのお話しです。

G-stays 新宿 集住→ホテルへの変更

●設計事例の所在地: 
東京都新宿区
●面積(坪): 
614.79㎡(185坪)
●建物の種類(大分類): 
商業施設
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

新宿歌舞伎町に建つRC造7階建・築32年のワンルームマンション(32戸)を外国人をメインターゲットとしたホテルに用途変更しました。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

実際には無許可でホテルとして使用していた築32年のワンルームマンションを、オーナーが変わったタイミングで適法に運営するためにはどのようにしたら良いのか分からず、相談する専門家を探していたようでした。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

私がパートナーとして所属していた会社(インスペクションをメインとする不動産関連会社)に弁護士を介して相談があり、私どもが過去に用途変更の経験があったため、このプロジェクトに共同設計者として参画することになりました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

検査済証はありましたが、元々駐車場として申請していた部分を住戸に変更していたり、開放廊下を塞いで室内化していたりと完了検査後に違法な改変が行われていました。私が前職で区立中学校の設計を担当していたこともあり、面識のあった区役所の関係者に相談すると「適法化を前提とするなら」と様々なアドバイスや協力を頂くことが出来ました。地域内の建物を適法化して運営することは新宿区にとってもメリットになると判断されたのではないかと推測しています。建築基準法の改正によって、EVシャフトや備蓄倉庫の面積が容積対象外になったこと等を最大限に活用して、適法に用途変更申請と増築申請を行い、新たに検査済証も発行して頂く事ができました。

依頼者の声: 

オーナーからは当初は検査済証が得られるとは思ってもいなかったと言われ、ホテルの運営事業者からは旅館業としての営業許可も下りて適法に運営できることを大変喜んで頂きました。一時期はコロナ禍で客足は減ったものの、漸く回復の兆しもあり、何とかやっていけているとの連絡も頂き嬉しい限りです。更に、このプロジェクトをきっかけとして同じ運営事業者からは引き続き相談や依頼を頂いており、現在同じ新宿区で今度は一棟貸しのホテル営業に関する用途変更と旅館業申請の手続き中です。

その他の画像: 

外観は普通のワンルームマンションです

以前は既存ブレースをボードで塞いでエントランスホールを屋内扱いとしていましたが、今回の改修で違法部分を撤去して再び開放廊下に戻しました。

エントランスホール側は法的には開放廊下ですが、ルーバーを新設することによって適法ながらも少しは室内の雰囲気を出す工夫をしています。

ブレース部分とルーバーの詳細

ホテルフロント部分:後ろの壁も違法改修で設けられたもので、元々は開放廊下で面積不算入部分でした。今回の改修で当時の状況に戻して開放廊下部分にフロントを設置する訳にもいかず、他の部分で容積対象面積を何とかやりくりしてフロント部分は室内として面積を算入することにしました。

フロントの様子です。

エントランス横の壁面に多言語表記のウェルカム看板が設置されています。

(株)デンサン社屋

●設計事例の所在地: 
茨城県土浦市
●面積(坪): 
721.25㎡(218坪)
●建物の種類(大分類): 
商業施設
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

JR土浦駅に近い霞ヶ浦のほとりに建つコンピュータ・ソフトウェア会社の本社ビルです。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

クライアントのコンピュータ・ソフトウェア会社は、これまで親会社のビルの1フロアで業務を行っていましたが、手狭になったため隣地を取得して本社ビルを計画することとなりました。親会社のビルの設計者は既に引退していたため新たに設計者を探していたようでした。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

クライアントの親会社の社長が高校の野球部の後輩でした。新年の会合の後で声を掛けられ「子会社の新社屋計画があるのですが誰か設計できる人を知りませんか?」と相談されたため「私設計できますけど(笑)」と言って後日顔合わせをお願いし「先輩後輩抜きに提案だけでもさせてください」とお願いしてプレゼンをしたところ、クライアントにも気に入って頂け依頼を頂くことになりました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

コンピュータ・ソフトウェアの開発・運用・技術支援を行う企業の本社として、JR土浦駅に近い霞ヶ浦のほとりに新社屋を計画しました。霞ヶ浦の浸水対策として、約10年前に建てられた隣地のビル同様1階床レベルをGL+1.2mに設定しました。
1階にはセミナーやイベントだけでなく、スタッフのリフレッシュ空間としても利用可能なフリースペースを設けました。設計室は2階にまとめて計画し、ハイサイドライトから光を採り入れることで3方を隣地に囲まれた条件でありながらも明るい執務環境を目指しました。
鉄骨造の特性を活かしてフリースペースと設計室は約200㎡の無柱空間を実現しながらも、屋上は設備機器スペース以外を片流れの大屋根とすることでコンクリート量を減らし建物の軽量化を図っています。
2階建ですがバリアフリー仕様のエレベーターを設け、1階にはオストメイト対応の多機能トイレを計画するなどノーマライゼーションへの取り組みも反映させています。

依頼者の声: 

竣工以来大切に使って頂いています。親会社を含めたグループ会社の全社員対象の研修や会議等にも1階のフリースペースを活用して頂いているようで「これまでこのようなスペースがなかったので助かる」との感想をもらいました。外壁の一部と軒裏に天然木材を使用していますが、これから経年変化で落ち着いた色合いに変わるのが楽しみです。

その他の画像: 

ファサードはALC下地の上に塗装鋼板です。スチール製のメンテナンスデッキの無機質な風合いと軒裏の天然木を対比させています。

エントランスの風除室にも天然木を採用しています

エントランス正面にエレベーターと廻り階段を配置しています

1階フリースペース。

2階メンテナンスデッキ

2階オフィスフロア

片流れの勾配屋根を活かしたハイサイドライト

2階廊下と階段

夜景

1階デッキ下に照明を組み込んで植栽を照らしています

ユーザー 南俊治建築研究所 南俊治 の写真

鉄骨造のリフォームの事例写真です。もとは倉庫建築でしたが教会堂にリニューアルしました。
その時、構造の柱・梁を残して外壁のやりかえ、内部の大規模なやりかえを行いましたが、以前知っているひとにとっては新築されたのか、聞かれたくらいです。
苦労したことは旧耐震構造の場合、耐震強度をチェックする必要があり、壁にブレース斜め部材で
補強したり、基礎は掘ってまたあらたに補強したりと見えないところに気をつかいます。
何もしなくても一見わからないのですが、大きな地震が来たときに明らかになります。

一級建築士 南 俊治

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