ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

設計士さんと注文住宅を建てようとしていたご夫婦。

坪単価を目安にスタートしたことで、
変更もしていないのに、予算調整がうまくいかなかった。
そんなお話しでした。

他人の空言で聞いている方がいるかもしれません。

でも。
実は、業界的にも、坪単価の考え方は浸透していて、
注文住宅なのに、概算?ということで、導入されている
会社が多いですから。

実のところ。
独立したてのころは、実績も少なく、コスト感覚もないので、
やはり、坪単価を目安にしていました。

なので。
詳細設計が終わった段階で、予算をオーバーすることも。。
設計が概ね完了しているので、変更が大変でした。

何度か、どういった経験をして、ふと思ったんです。
坪単価ではいけないって。

そもそも。
最初に提示する工事金額って、
「概算」と言われることが多いです。

「概算」って、大まかな数字(金額)のことですよね。

詳細は決まっていないので、大枠としての金額を出しますよ。
そんな意味になります。

「大枠としての」金額なので、目安であればよい。
つくり手側としては、そんな感覚なんです。

だからこそ、過去の案件を参考にしながら、
坪単価をはじいて、それをもとに金額提示しているんだと思います。

でも。これまで説明してきた通り、注文住宅では、
目安になっていない目安なんですよね。

ただ、何も金額がないと、家づくりをスタートさせるのも
難しくなってしまいます。

では、私はどうしているのか。

少し前置きが長くなってしまいましたが、
明日その辺お伝えしていきますね。

【上田のシェルター】

●設計事例の所在地: 
長野県上田市
●面積(坪): 
63
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

中庭の夕景。鉄骨で薄く仕上げた曲面屋根の一部を切り欠いて中庭を設けた。周囲に高い建物がないことから屋根の高さは低く抑え、山並みと呼応する屋根形を採用した

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

◾️子育て〜バリアフリー世代へ、長く使える中庭のある平屋
長野県○市の郊外に建つ住宅です。
盆地を囲む山並みが美しく、近隣に高層の建物もないことから、広めの敷地を利用した平屋の住宅としました。山と呼応した曲線の屋根型を用い、平面のリビングと個室を分ける位置に細長い中庭を設けました。
この中庭は、住宅における採光のコアであると同時に、窓から引き込んだ風が抜ける通風・換気のコアにもなります。段差を極力無くし、子育てを終えた両親がバリアフリー世代になっても長く使える住宅を目指しました。

その他の画像: 

外観:曲面屋根に挟まれた中央が中庭。玄関ドアを開けると中庭の緑が広がる

中庭を挟んでLDKと子供室が向かい合う。中庭は、住宅全体の採光と通風のコアとなる

LDKの内観

キッチンの詳細

玄関西側の和室とのつながり。和室は客間にも利用される

和室内観。和室の天井、壁、建具は和紙張り

書斎の内観。障子戸で区切って個室化することもできる

中庭の昼景

サニタリーテラス。突き当りが浴室を含むユーティリティ

サニタリーテラスの外観。壁奥の丸窓は浴室

【横浜Y医院】

●設計事例の所在地: 
神奈川県横浜市
●面積(坪): 
51
●建物の種類(大分類): 
医療・福祉施設
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

ファサードの大ガラスを通して内部の木構造が見えます。屋根垂木の連なりがワンルームの奥行の深さを強調します。地域に開かれた「セカンド・リビング」となるような診療所を目指しました

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

◾️地域に開かれた木造のワンルーム/【2022年 ウッドデザイン賞 2022 受賞】
コロナ禍で孤立し、居場所を失いがちな都市において、診療所建築には地域の「かかりつけ医療拠点」としての公共性が求められます。
本計画では、敷地条件が厳しく、制限を受け易い都市の診療所を技術面で補完し、最大限木質化することで、病や怪我を抱えた人々に有機的で柔らかな空間を提供すると同時に地域の「セカンド・リビング」ともなるような診療所建築の新しい形式も追求しました。

その他の画像: 

地域の「セカンド・リビング」ともなるような開かれた診療所建築の新しい形式を追求した

雑居ビルと小住宅に囲まれた狭い間口から内部に広がるタコツボ型の地型。間口には家型のファサードを設けた

エントランスの吹抜け空間

2階より吹抜けを見る

1階の待合

2階のこども待合

2階土間通路の見返し

チャイルドスペース

2階北側:職員室の内観−1

2診の診察室

【ツナグ・モノリス】

●設計事例の所在地: 
神奈川県横浜市
●面積(坪): 
3
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

2階ベランダとエレベーターホールの様子

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

◾️築45年の診療所併用住宅と地域の街並や環境を維持する建築装置
築45年のRC造、診療所併用住宅におけるエレベーター棟(以後、EV棟)の増築計画です。EV棟は、母屋で暮らす建主の高齢化対策として新設されました。
EV棟の外観は母屋と同化しないようにスレートを下見板張りして“石柱”のような表情を造り、非建築的なスケール感を強調したのに対し、内部は床材や壁の色調、天井仕上げを上下階で区別して、移動の度に場面が切り替わるようにしました。

オブジェでなく、EV棟としての存在意義を持つ建築装置であるから、過剰な形態操作は抑え、母屋との隙間に既存建築だけでは予期できない空間を生み出すこと考えました。例えば、1階診療所の待合にある大窓から見るEV棟を背景に緑と置石を配した坪庭や、周辺建物の高層化でプライバシーを損なった2階ベランダがEV棟と新設した庇により中庭のような場所に再生されたこと、木目調タイルのベランダ床材をエレベーターホール内まで連続させることで、母屋食堂の空間領域を屋外に拡張させたことなどがその成果です。

映画「2001年宇宙の旅」の冒頭で、原始時代の地球に現れた謎の石柱と共鳴した人類が、“道具”を創造するシーンがあります。「モノリス」と呼ばれるこの石柱同様、母屋と共鳴して新しい“空間”を創造すると同時に、地域に対しても街並や環境を維持する装置になって欲しいと考えました。

その他の画像: 

診療所併用住宅2〜3階の住宅部分で生活する建主の高齢化対策として整備されたエレベーター(以後、EV)棟全景。既存母屋(診療所併用住宅:1階診療所・2〜3階住宅 延床面積467.37㎡)との関係

EV棟側面。診療所は敷地面積726.31㎡の角地で、街並に開けた場所にある

EV棟正面。診療所のアプローチに接続する袖壁裏のスロープ通路からEV棟に入る

エントランスのスロープ通路

EVホール1の内観。床はレンガタイル、幕板はモルタル掻き落とし、天井は木格子の上に障子パネル

EVホール2の内観。床は木目調タイル、幕板はアルミ板、天井にトップライトを設けた

スレート板を下見板張りしたEV棟の外観

母屋から渡り廊下とEV棟のホール2を見る。木目調タイルをホール内部まで引き込み、ベランダに面する母屋食堂の領域を拡張している

2階ベランダ。木手摺は室外機の目隠しとティーカウンターを兼ねている

母屋食堂からベランダを見る

【埼玉K医院・住宅部増改築】

●設計事例の所在地: 
埼玉県白岡市
●面積(坪): 
36
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

外観:住宅地に建っている。母屋である医院併用住宅のボリュームが大きかったので、増築部分は近隣の住宅とスケールを調和させるため、小規模サイズの空間を母屋の外壁沿いに配した

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

◾️医院併用住宅を二世帯化するリノベーション増築計画
住宅地に建つ医院併用住宅のリノベーション増築計画です。
医療機器のコンパクト化などで使わなくなった医院の一画を住宅にリノベーションして2世帯住宅化しました。また、子世帯の増加や親世帯の高齢化を考慮して「はなれ」と「エレベータ棟」も増築しました。
既存建築に生じた“もったいないスペース”を最大限活用し、最小限のリノベーションと増築を行ったことで、余った敷地を活用したプライベートガーデンを楽しむこともできます。現在の居住形態に則した無駄・無理のない計画を目指しました。

その他の画像: 

エントランススロープ−1:親世帯の高齢化を考慮してエントランスも車椅子対応とした

エントランススロープ−2:住宅内部まで段差なく入れる。靴箱の手前はベンチと手摺

院長の休憩室と客間を兼ねた空間:扉の奥が子世帯のLDK

廊下:アクリル棒を埋め込んだ壁が重々しさを軽減する

子世帯のLDK内観

浴室:ドアの向こうにバステラスがある

サンルーム:子世帯LDKに併設されている

はなれ内観−1:子供達の遊び場や親世帯の趣味室などに活用される

はなれ内観−2

奥の庭:左から縁側付きエレベータ棟、サンルーム、はなれが並ぶ

【あそか眼科】

●設計事例の所在地: 
埼玉県蕨市
●面積(坪): 
45
●建物の種類(大分類): 
医療・福祉施設
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

エントランス内観−1:奥の土壁には、掻き落としとコテ押えでコントラストを付けている

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

◾️医院建築/木格子で緩やかに分割される自然素材のインテリア
首都圏近郊の診療所です。
暗室化が求められる診察室や手術室が多い分、受付や待合、眼科の視力検査コーナーなど、開放性を確保できる空間が窮屈にならないよう、透け感のある木格子でを柔らかく分割しました。

待合奥にある木格子の上には、天井裏収納のスクリーンがついていて、これを下げることで、待合と検査コーナーを分けて使うこともできます。この機能を利用して、休日は待合だけを開放した講習会や健診、その他のイベントなどが行われています。

住宅にも転用可能な「部品」満載の建築事例です。
【2017年 AD CORE 納入事例コンテスト・大賞受賞】

その他の画像: 

エントランス内観−2

待合内観−1:木の格子は杉材

待合内観−2:木の格子の詳細

待合内観−3

待合内観−4:天井に内蔵したスクリーンを下ろした状態

待合から検査コーナーのつながり

待合内観−5

オリジナルデザインのテーブル、照明、受付カウンター

木格子の詳細

検査コーナーの内観

【喜久井町の家】

●設計事例の所在地: 
東京都新宿区
●面積(坪): 
55
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

夜景:光庭から室内を見る

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

◾️都心の長屋、光庭と小さな吹抜けでつなぐ二世帯住宅
都心の住宅地に建つ戸建住宅です。敷地周辺は寺院が多く、蔵を残した住宅が見られたるなど、歴史的な土壌を感じさせます。約7.5m幅の前面道路は、昼間でも車の行き来が少なく、沿道の住宅に日当たりと静かな環境をもたらしています。

この住宅の主な要件は、①奥行の深い長屋状の敷地の奥まで自然光を確保すること、②6000冊の蔵書を収める本棚と最低2台分の車庫を確保すること、③1階に高齢者が住まう二世帯住宅であること、の3点でした。
設計に際しては、生活と収納に必要な規模のゾーニングや平面をコンパクト化する過程で発見した「隙間」を最大限活用することを考えました。すなわち、前面道路に接する南東角の光庭や2〜3階をつなぐ小さな2つの吹き抜け、2つの階段と2・3階のガラス床といった光や風を通す小さな「隙間」の連なりが、長い建築の深部に自然光を導き、通風や家族の気配を循環させる役割りを果たすように設計しました。

その他の画像: 

外観:パンチングメタルの奥が光庭。ガレージはシャッターが開いた状態

1階駐車場:半分を吹抜けとすることで、面積から除いて建ぺい率・容積率を適合させた

2階LDK内観:小さな吹抜けから光を採る

小さな吹抜けの見上げ:階段横には本棚

2階LDKの最深部:本棚の上にも吹抜けがある

2階LDK・昼景。奥は子供用オープンデスク。子供と対話しながら家事ができる

光庭内観。3階デッキはメンテナンスと子供室のベランダに対応

3階通路。右が子供室2、引き込み戸で大きく使える

3階寝室。手前のサイドライトが2階LDKの最深部本棚に光を落とす

2階浴室

ユーザー プライム一級建築士事務所 西島正樹 の写真

【熊本・泗水幼稚園】の竣工1年後の様子を動画にしました。

木造1階建、家々が寄り集まった集落のような外観の幼稚園です。
動画では、外観や、中庭を囲う各部屋の紹介をしています。

下記のリンクから、よろしければご覧ください。

■【熊本・泗水幼稚園】竣工1年後動画(youtube):
https://www.youtube.com/watch?v=q1iccVRo8CQ

■【熊本・泗水幼稚園】(プライムサイト):
http://www.prime-arc.com/91/91.html

【笹塚の家】

●設計事例の所在地: 
東京都渋谷区
●面積(坪): 
29
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

狭小敷地に係る斜線制限等をかわし、実現可能な最大ボリュームの検討から発見した2階「書斎」の内観

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

◾️都心の狭小地、坂の途中の3階建
都心の狭小地に建つ戸建住宅です。
大きめの敷地を2つに割った旗竿地の前面の土地で、敷地条件は厳しめでした。

まず、実現可能な最大ボリュームの検討から2階LDKに附室する「書斎」を見つけました。
書斎の3階部分を居室化することはできませんでしたが、斜めの天井を架けることで、全館に光と風を循環させる通り道を確保しました。

また、坂の途中にある敷地の特性を活かし、3階の低地側に浴室とバステラスを設けて眺望を楽しめる場所も造りました。

その他の画像: 

外観−1:住宅が密集した近隣状況

外観−2:前面道路側の外観。前面道路は、写真右から左に下る坂道

1階玄関ホールの内観。通路の突当りにミニ植栽と寝室

2階LDKの内観。階段を挟んで書斎がある

3階への階段。3階正面がサニタリー

3階の居室。バステラスを挟んで浴室。階段側の木製折れ戸を開けると風が通る

【ツーバイシェル】

●設計事例の所在地: 
東京都新宿区
●面積(坪): 
52
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

玄関から最上階に繋がる階段。原則、外壁面に開口は設けず、中央の円筒を囲む外郭との間をガラス天井として採光する

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

◾️商業地域の喧騒から切り離された異界としての住処
都心の商業地域に建つ専用住宅です。
近隣は深夜営業の飲食店や事務所ビルが密集する地域で、外界の喧騒と臭いが気になる敷地条件に対し、高い断熱性と気密性、断熱性を有するツーバイフォー工法の木造耐火建築を採用しました。

形態は喧騒が気になる外界から、住処という異界に入り込む動線を強調した円形平面とし、上部をわずかに傾けることでシェル構造としての安定を図りました。

内壁は全体を左官による漆喰仕上げとして、外界と切り離れた洞窟のような空間を造り、調湿・蓄熱効果も高めました。

【2017年 ジェレミ・ステラ著「東京の家」青幻社 掲載】

その他の画像: 

円筒形の外観見上げ。両隣とも1階が飲食店なので特に夜間の喧騒を避けることを意識した。曲面壁の隙間に入ると、異界と感じられるような環境ストレスを感じさせない住処を目指した

都心の商業地域において、喧騒や臭いに閉じた外観。防火地域における木造耐火建築が認可された初期の建築。日本ツーバイフォー建築協会の第3回坪井記念研究助成に選出され、ツーバイフォー工法での形態設計手法について研究した

夫婦+幼稚園児3人の世帯だったことを意識して、門扉と外階段手すりは、“楽しさ”と“安全性”を両立させることを考えて設計した。外装は、RC基壇がモルタル洗い出し、円筒部分はガルバリウム鋼板平葺

基壇部分は、半分埋めて地階扱いとし、外階段を上がった玄関部分は法規上1階。玄関ドアは、市販のスチールドアを購入し、鍛冶屋さんに様々な金属を溶接あるいはリベット留めしてもらった

ダイニングの内観。ダイニングは玄関と同階。写真正面の黒い壁は、漆喰磨き、内装の黄色い壁は土の割れ壁仕上げとなっている

最上階のリビングの内観−1。ミニキッチンが付いている。円形平面の半分が、1段上がった畳スペースとなって、その上にロフトがある

最上階リビングの内観−2。室内採光は、併設するサンルームと階段およびリビング内のガラス天井から取り込む

最上階リビングの内観−3。畳スペースより板の間を見る。写真左にサンルーム、壁に造り付けられた黒い棚はテレビ台となっている。また、板の間と畳スペースの段差部分には、奥行きの深い引き出しが3列引き込まれている

リビングに併設するサンルームの内観。崖下にある敷地なので、崖上からの視線への配慮と、破損時の安全対策として、ガラスの下にポリカーボネイトの曇り板を重ねた

地階子供部屋の内観。地階といっても半地下なので、壁面採光も取れて明るい。子供3人に対して円形平面を3つの扇型に分けた。幼児だったので、個室化せず各人に1セットずつ可動式のクローゼットを用意した。階段横の部屋はご主人の書斎

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