青梅の終の住まい

●設計事例の所在地: 
東京都青梅市
●面積(坪): 
29坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

矩形を基本に必要に応じて小さな凸凹を設けた平面に
切妻の大屋根をかけた、シンボリックな外観。
前面道路は巾が広く一定の交通量があり、
向かい側には団地が、左側にはマンションが建っています。
その為、音や視線をかわすためにRCの壁を効果的な位置に配置しました。
また、「妻入りの平屋」は以前のお店の面影が残る形としています。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

・終の棲家にふさわしい必要十分なサイズ感と合理性を兼ね備えた住まい
・万一を考えて車いすで生活ができること
・薪ストーブ設置
・趣味の山登りの道具の収納

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

お施主さんは、青梅市で30数年洋菓子屋さんを経営してきた60代のご夫婦。
今回、地元の方に長く愛されてきたお店を惜しまれつつも閉じることに。
これを機に思い出の詰まったお店を、
ご夫婦+愛犬+愛猫の住まいへ建て替えることになりました。
深い軒下空間の向こうに拡がる明るい広々とした庭。
勾配天井の登り梁に自然と視線が誘導されるのびやかな居間食堂。
この開放的で気持ちの良い空間を中心に、
寝室やNESTと名付けた書斎等のパーソナルな空間と
土間収納、パントリー、水廻り等の機能空間をストレスのない動線でつなぎました。
家事動線のみならず、山からの帰宅時や来客時、就寝時等あらゆるケースに対応します。

その他の画像: 

RC壁に続く下見板張りに導かれて玄関へ。黄色いドアは引き戸。必要になった際にはスロープにする予定ですが、それまではゆったりとしたステップで。

登山の道具等も置ける広めの三和土。正面の開口は4畳程の水場もある土間収納につながります。さらに土間収納を抜けると洗面所→浴室へ。

玄関から引戸を引いて居間に一歩入ったところ。薪ストーブ設置もあり、南側の床はタイル貼とした。犬の水を置いたり、冬場はダイレクトゲインの効果も期待できるので植物を取り入れたりする場所としても便利に使える。格子の向こうがNESTと名付けた小さな書斎。

構造の梁をあらわしとした勾配天井。いきついたトップに並んだ3つの天窓から白い壁を照らすように光が落ちる。夏場の熱気抜きにも効果抜群。左奥は寝室につながる。引込戸は巾1200と広めに。

造作キッチンから南側を見る。ガラスの欄間を通じて軒が続いていくことがわかる。

NEST入口から正面を見る。ラワンの本棚は、オイルを施主塗装した。

NEST 正面のわずか30センチの窓は猫が外を眺める為の窓。天井の一番低いところは1800を下回っています。籠り感が心地良い。

造作したキッチンの手元照明。スチールの黒とラワンを組み合わせて。

南側は中心を大きく凹めて隣家からの音や視線を遮り、落ち着いたプライベートな場所としている。雨戸はガラリとしたので、夏場は鍵を閉めても通風が得られる。夜になるとガラスの欄間からもれる灯が街に温かみをもたらしている。

I-3299、ひな壇の土地に地下駐車場付き一体型住宅を建てたい(千葉県)

ユーザー ユメ3299 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
千葉県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

ひな壇の土地に地下駐車場付き一体型住宅を建てたいのですが、ハウスメーカーには分離型しかできないと回答を受けました。そんな中御社のHPを見つけ、建築可能かどうかメールしました。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する
 





I-3298、作業場を増築したい(宮崎県)

ユーザー たくぼ の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
宮崎県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

神奈川県の大磯町にある息子の土地(準防火地区)に作業場を増築したい。
去年年末に建売を購入。建ぺい率等は、問題ない。
2.5m×10mの作業場、手洗い場(水道と下水)も付けたい。
お願いしたいのは、以下。できれば2x4工法。
〇確認申請(設計と管理)
〇コンクリート基礎業者手配
〇水道工事と下水工事
組立、電気工事は、DIYでやりたい。
建築資材を配達してくれる業者を紹介してもらえるとありがたい。
在来工法の場合は、プレカット業者の紹介も。
予算300万円でできれば納めたい。可能なもの(内装、断熱材等)は、検査後に実施したい。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない
 





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

何だか、「秘密基地」感がありますね(笑)

きっと、照明のおかげなんですが。。

昨日、とある家づくりの現場で、定例打合せがありました。

そのワンシーンなんです。

こちらの家のお客様。

奥様が水曜日休みなんですよね。

そこで。

定例の打ち合わせを水曜に設定しています。

そうすれば、奥様の御予定が合えば、

現場でご一緒して、工事の進捗を確認できますからね。

さらに。

こちらの奥様は、現場の打ち合わせに参加したい!

というやる気満々のお方ですので、なおよいですね。

打ち合わせに参加いただけると、

専門用語や、細かな内容のやり取りはあるものの、

どんな風に進んでいるのかを感じられます。

ちなみに。

こちらのお客様は、同じ業界の方で、

専門用語もご存じだったりするので、

打ち合わせ自体も理解しやすいと思います。

ということで。

昨日は、お客様も参加しながら、打ち合わせでした。

通常、私が意思決定しているような内容についても、

直接伺えたりするので、現場としてはスムーズかも

しれません。

ただ。

その場で問いかけられて、意思決定をもとめられると

困るケースもありそうですね。

その辺は、うまく参加していただけるといいなと思っています。

そうそう。

昨日、現場では、吹付の断熱工事中。

お客様と一緒に近くへ行って、施工状況を確認しました。

現場発泡タイプなので、吹き付けていくと

どんどん膨れ上がってきて、柱間をどんどん埋め尽くしていきます。

仕上がりは、まるで、鍾乳洞(笑)

でも。。

これで、断熱と同時に、気密も確保できるんですからいいですね。

それと。

この吹付工事は、工事する人に技術差が品質に大きく

影響します。

主要メーカーだからいいということでもないんです。

ちなみに。

こちらの現場で、吹付してくれていた職人さんは、

私も知っている方で、この道15年以上の熟練さん。

とても丁寧で、しっかりと施工してくれるので、

ほんと安心できます。

大事な大事な家づくりですから。

ヤマボウシのある家

●設計事例の所在地: 
金沢市
●面積(坪): 
45坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

現代数寄屋建築の一例です

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

和風建築が多い金沢市で、外観は和風ながら、現代的な暮らしを快適に過ごせるように計画した。

その他の画像: 

現代の暮らしに合ったダイニングキッチン

現代の暮らしに合ったリビング

ユーザー 杉山真設計事務所 杉山真 の写真

こんにちは杉山です。
和風建築の特徴ですね!
私の師匠が教えてくれたところでは、、、
それには日本の地理的特徴が大きく関わってます。
四季がはっきりしている環境に対応している事が和風建築の特徴の一つ!
春の訪れと共に、お花見のシーズンが始まりその後に始まる
梅雨時期の高温多湿を快適に過ごすために、軒の出を深くして、雨が降っていても窓を開けて、湿った空気を外に出せる、外観になっています。
夏の暑さからも、直射日光が部屋に侵入することを防ぎます。
屋根で、通気し、二重屋根とすることで、熱を逃がします。
カヤ葺きや桧皮葺だと、もっと熱が部屋に達するまでの時間稼ぎが出来ますので、良かったのですが防火の関係で廃れてしまいました。
土壁は熱くなるまでの時間を稼いで、夜のひんやりとした温度と湿度を保ち、体温を冷やします。部屋の中で靴を脱ぐ、清潔な空間を保つという事も、快適に過ごす事と関係しているかもしれませんね。
秋には、景色を眺めることのできる窓の配置。
雪の降る冬には、厳しい寒さのなか、快適に過ごせるように、畳敷きの床断熱、真壁とすることで、気密性能を上げ、角度の低い日差しから貰える熱や、暖房の熱を躯体内に留める蓄熱層としての土壁はいつまでも温かさを保つ働きをします。
冷房や暖房の無い時代に快適に過ごせるようになってます。
家のメンテナンスに関しても、少しの工事で終われるよう、外壁を塗り壁や、下見板にし、不都合な部分だけ直せるようになってます。基礎部分も容易に出入り出来る事で、白蟻の対策としてます。
次に意匠としての特徴ですが、身近な例で、中国から伝来した当初の仏教建築群は左右対称を意匠的な特徴として挙げられます。しかしながら法隆寺にまでなると、左右非対称な配置になっています。そして数寄屋建築までになると、左右非対称の崩しの特徴がはっきりと見られます。
日本の芸術構成には非対称的な要素がちりばめられてます。
それらを幼いころから見慣れている、このバランス感覚が和風建築の大きな特徴になります。

ピアノ室のある国立の住まい

●設計事例の所在地: 
東京都国立市
●面積(坪): 
25坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

オーソドックスなネイビーのガルバリウム鋼板の外壁に、黄色いポスト、
真鍮のマリンライトと表札等の存在感のある物を組み合わせ、
バルコニー廻りの納め方を工夫することで、カジュアルでスタイルのある外観とした。
玄関上の窓は、キッチンに位置し、家族や来客の出入りが伝わり良いそう。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

・音楽を専門に勉強しているふたりのお子さんの為に防音室を用意する
・将来、ピアノ教室を開く可能性も考慮し、防音室は玄関に近い位置とする

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

家を建てる最大の目的だった防音室は決して削ることはできず、
限られたご予算の中でのチャレンジでした。
厳しい条件からスタートした案件でしたが、幾度もの打合せを経て納得する形に到達しました。
竣工後、ご長男にグランドピアノを弾いてもらい、皆で道路に漏れてくる音を確認しました。
完璧な防音室まではいきませんが、十分家を建てた甲斐のある防音効果が確認できました。
このように個室にせざるを得なかった防音室に対し、
2階に配したLDKは階段を中心に左右に配置したワンルームとしました。
視界が通り、家族の様子は伝わる連続するひと部屋ですが、
それぞれきちんとした「間」が確保されていて、
通過動線がない居心地の良い落ち着いた時間を過ごせるよう回遊動線としています。
また空間がふたつあることで、来客時には居間を宿泊スペースとして利用したり、
お子さんのお友達が来ていても食事を用意したりと使い方が拡がります。

その他の画像: 

玄関三和土は全体的なバランスとしては少し広め。入って右側の壁には補強を入れて、趣味の自転車をハンギングできるように。

1階廊下。階段の奥の水廻りは一歩凹ませ、ゆとりを。突き当りは寝室。

食堂と台所を仕切る家具は機能もサイズも「ちょうどいい」ものを造作。
トップにはタイルを埋込み、熱いポットも置けるように。

2階食堂から居間方向を見る。LDKは階段を中心にぐるりと廻れる空間。
巾4500のカウンター出窓の外には、2軒お隣の引込部に植わるざくろの樹木が。

10㎡強の区画を造作の間仕切り家具を置いて作ったふたつの子供部屋のうちのひとつ。間仕切り家具はコンパクトながらクロゼット、本棚、ガルバリウム鋼板を貼ったピンナップボードの機能を持った3in1。

三和土から直接入るピアノ室。音が直接響くことを防ぐ為に他の居住空間との間に階段を計画。階段を上ると左に食堂、右に居間がある。

ユーザー 石井設計事務所/Ishii Design Office 石井 保 の写真

日本古来の風土にあわせて純粋に建築されてきた民家は、「アノニマスデザイン」として普遍的で美しい景観を作り出していると思います。
特に夏の住みやすさを優先してきた住居は、大きな屋根によって日射や風雨から建物が守られ、その下に設けられた縁側は室内と庭を緩やかに繋げてきました。

そこからライフスタイルや建築技術が発展した現在でも、日本建築にある誠実なデザインを再編成し、生活の中に「心の豊かさ」を創り出していきたいと考えています。

通り土間のある家

●設計事例の所在地: 
愛知県名古屋市
●面積(坪): 
64坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

西側前面道路から見る外観。
RC塀の高さ、位置を変えてレイヤーとすることで
圧迫感を和らげ、長い接道面に変化を持たせました。
ハイサイドから灯りがもれている部分は南北に抜ける通り土間。
玄関と勝手口を兼用とした便利な場所です。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

・老後を快適に暮らせる動線、住まい。
・畑仕事をするので、収穫後玉ねぎを保管する場所や
 梅干し等の保存食を保管する為の充分な場所が必要。
・日常生活は1階で充分足りるが、水害の可能性がある地域の為、2階を作っておきたい。
 そこは、既に独立している息子家族や孫の長期滞在の場所とする。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

老後の住まいは、動作に対してゆとりのある広さが必要ですが、
同時に生活の基本となるADL(食事、排泄、移動、入浴等)に関する各居室間の動線は長過ぎず、
シンプルに計画しておくことが大切になります。
居間食堂→寝室→水廻り→台所はぐるりと一周できる回遊動線。
寒い季節でも冷えた廊下や玄関廻りを通過することなく生活ができます。
また、今も農作業を趣味としているご家族の為に、以前のお住まいにあった広い土間はその文化を継承し、玄関を通り土間としました。
住まいの表と裏を結ぶ通過交通で、一部にそのまま台所へと通じる土間の納戸も設け、大変便利に使っていただいています。

外観は以前お住まいだった養蚕農家のイメージを残したいと思い、大きな屋根が印象的な日本従来の農家のシルエットを意識しました。

その他の画像: 

玄関ドアを正面から見る。アプローチはバリアフリーの為、片側に手すりを設けたスロープに。開いた玄関ドアの奥には、同じデザインの勝手口ドアが見える。

フルフラットのオープンキッチンからリビングダイニングを見る。複数の人数で保存品の仕込み等を行うことの多いご家族の為、カウンタートップの広いオープンなキッチンを採用。

大きな屋根の小屋裏空間を利用した2階。既に独立している息子家族や孫の長期滞在の場所として使う為、ミニキッチンを設置。屋根が下がって天井が低くなる周囲の空間は、お蔵代わりの充分な納戸として利用。

洗面所・便所一室型とし、介護が必要になる可能性にも備えた水廻り。寒暖差のある廊下に出ることなく、クロゼットを介し寝室につながる。
浴室・洗面所共に防犯性、プライバシー性の高いハイサイドライトで明るく。

ユーザー 桑原建築設計室 桑原 廣 の写真

日本では、古くから開口部の戸締りには、引戸が用いられてきました。
代表的なものは、フスマ、障子ではないでしょうか?外部は雨戸により
戸締りをしていました。明治末期ごろからは、ガラス戸が普及して来ました。
その後、開口部の仕切りには、ドアタイプも増えてきました。開きドアは、
密閉性は優れていますが、ドアが開く時に、スペースが必要になり、
開け放す場合に障害になる場合があります。近年、開口部にも、
バリアフリーが要求されて来ました。引戸は、車椅子等などの障害に
なりにくいので、多く用いられてきました。
従来の引戸は、床側に敷居、上に鴨居が必要でした。しかし、金物の進化
により、上下、左右の枠が必要のないものも出てきました。参考写真の
左側の引戸は、枠が無く、すっきりしたデザインになっています。また、
引戸の閉まりにくさをなくすように、上吊り金物によって、引く力が
軽くなりました。引戸は開口を大きく開けると、解放感を得ることが
できるため、部屋の間仕切りには、フレキシビリティが得られます。
開口部の計画には、様々なタイプがありますので、専門家に相談する
ことをお勧めします。

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