減築のメリット・確認申請・注意点・事例について

減築とは

減築とはすでに建っている建物の一部を取り壊すなどして、床面積を減らすことを言います。
子供が独立して、夫婦二人だけになり家が広すぎる場合などに減築される場合が多いようです。
床面積を減らしてなんのメリットがあるのか不思議に思う方もいらっしゃると思いますが、下記のようなメリットが考えられます。

減築のメリット

 

日当たり・通風の改善

減築することで日当たり・通風が改善される場合があります。

使い勝手の改善

古い家は増築に増築を重ねた結果、動線が長く使い勝手が悪くなっている場合があります。
家をコンパクトにすることで、長かった動線が短くなり、使い勝手が良くなる場合があります。

メンテナンスが楽になる

床面積が減ることで掃除などの手間が減ります。
また屋根・外壁の面積が減ることで屋根・外壁のメンテナンスコストを減らせる場合もあります。

固定資産税が減る

床面積が減るため、固定資産税も減ります。

補助金が貰える場合もある

耐震補強などのリフォームをした場合、補助金をもらえる自治体があります。
減築をすることで家全体の耐震性が向上する場合は、申請すれば補助金が貰える場合があります。
補助金の制度については地元の建築家が詳しいと思いますので、地元の建築家にご相談ください。

減築と確認申請

 
基本的に建物を建築・増築する場合は確認申請という手続きが必要になります。
建築基準法の第六条に確認申請が必要な工事について明記されています。
 
減築の場合は、床面積が減るので確認申請は不要な場合が多いです。
減築と一緒に用途変更をする場合や大規模の修繕や模様替に該当する場合などは確認申請が必要になる場合があります。
詳しくはお近くの建築家にご相談ください。
 

減築の注意点

 

建物表題変更登記が必要

減築して床面積が減った場合は、建物表題変更登記をする必要があります。
一般的には土地家屋調査士に依頼します。
 

耐震性に注意

減築することで建物の耐震性が変わります。
減築すればかならず耐震性が向上するというものではありません。
逆に耐震性が低下する場合もあります。
減築する際には必ず建築家にお願いして耐震性もチェックしてもらうことをおすすめします。
 

工事中の追加工事に注意

建物の内部・構造部分は壊してみないとどうなっていないかわからない場合があります。
工事中の対処が必要になって追加工事が必要になる場合があります。
 

防水・雨漏りに注意

減築の際には屋根や外壁なども一部、解体する必要があります。
雨漏りしないようにしっかりした防水工事を行う必要があります。
 

仮住まいが必要になる場合もある

住んでいない部屋を減築する場合でも、仮住まいが必要になる場合があります。
 

減築の事例

 

自然派住宅の大規模リノベーション


旧2階寝室を減築して屋根付のルーフデッキへ改修した事例です
 

NATURA


減築前は四角い外観で道路境界ギリギリまで建物がありました。
リフォームを機に減築し、店の手前に和風の小さな庭を設けました。
そして、減築によって現れた建築当初の入母屋をそのまま生かし、1階部分に軒を付け加え、2階窓部分には木製の格子を取り付けて和風の趣を強調したデザインにした事例です。

減築に活用できる補助金

減築を進める際には、補助金の活用や設計の工夫が重要です。
当サイトでは、補助金制度の情報に詳しい会員建築家に相談することができます。
専門家に相談することで、補助金を最大限活用し、効率的な減築プランを立てることができます。

  • 耐震改修に関する補助金

    減築が耐震性の向上を目的とする場合、自治体が提供する耐震改修補助金を利用できることがあります。
    このような補助金を活用した耐震性向上のための減築についても、建築家にご相談ください。
  • 省エネリフォームに関する補助金

    減築と同時に断熱性能の向上や省エネ設備の導入を行う場合、国や自治体の省エネリフォーム補助金の対象となることがあります。
    断熱性能の向上や省エネ設備の導入については、建築家のアドバイスを受けることで効果的に進めることが可能です。
  • バリアフリー改修に関する補助金

    高齢者や障がい者のためのバリアフリー改修を伴う減築の場合、バリアフリー改修補助金を活用できる可能性があります。
    高齢者や障がい者に優しい住環境づくりのため、建築家のサポートをぜひご活用ください。
  • 長期優良住宅化リフォーム推進事業

    耐震性、省エネ性、劣化対策などの性能向上リフォームを行う場合、国土交通省が実施する長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助金を利用できることがあります。
    長期優良住宅の基準を満たすリフォームについては、経験豊富な建築家が心強いパートナーとなります。

減築の得意な建築家を探すなら建築家相談依頼サービス

 
減築の得意な建築家を探すならぜひ建築家相談依頼サービスをご利用ください。
あなたの依頼したい仕事を投稿するだけで引き受けていただける建築家から返信をもらうことができます。
 

建築家相談依頼サービスの流れ

 
建築家依頼サービスの流れ
 
相談・依頼を引き受けてくれる建築家を探すまでたったの2ステップ
相談・依頼したい仕事の内容を書きこむだけで
相談・依頼を引き受けてくれる建築家を探すことが出来ます
 

  1. 相談・依頼を記入する
     
    下記のフォームに建築家に相談・依頼したい内容を書いて下さい。
  2. 返信がメールで届く
     
    あなたの相談・依頼を引き受けたい建築家から返信がサイトに掲載され、メールで届きます。
    返信を書いていただいた建築家にはプライベートメッセージを送ることができますので
    連絡をとりあってください。
    お断りする場合もお断りのメッセージを送っていただければ幸いです。

建築家相談依頼サービスの料金

 

 
建築家相談依頼サービスは会員建築家が支払う料金で成り立っています。
そのため、一般の方は無料でサービスを利用することができます。
なので、参加していただいた建築家には誠実な対応をお願いいたします。
 

減築が得意な建築家

当サイトには多くの建築家がいますので、減築を手がける建築家もたくさんいます。
その一部をご紹介します。

ユーザー 感共ラボの森 森健一郎 の写真
神奈川県

感共ラボの森の特色をご説明いたします。
■「健康で心地よく、省エネで美しい」バウビオロギー住宅を提案
■夏涼しく、冬暖かい、快適室温がシンプルに循環する「自然循環の家」
■キイノクスハウス モデル住宅コンペ入賞

ユーザー 株式会社 深田環境建築デザイン 一級建築士事務所 深 田 晋 の写真
福岡県

建物づくりとは建築物という「形」をつくるだけではなく、その空間によって生まれる『生活スタイル』や、そこで過ごす『時間』、『家族の絆』や『感情』、『感覚』までも創造していく事だと思います。

ユーザー 田中博昭建築設計室 田中博昭 の写真
佐賀県

風土に学び、地域に根ざした建築を目指しパートナーと共に活動をしております。

ほかの建築家を見る

減築の設計事例一覧

当サイトの建築家が手がけた設計事例のうち、「減築」というタグの付けられた事例をほんの一部だけ紹介します。

建て主様は造園業を営む50代半ばのご夫婦です。行動も会話もゆったりとしたご夫婦でスローライフという言葉がよく似合う方でした。そんなお二人のため、緑に囲まれた自然派住宅をご提案しました。
・旧和室を玄関と連続した広い玄関土間へ改修→大きな鉢植えを置いても負けない空間

昭和5年建築の木造店舗のリフォームです。店の手前に和風の小さな庭を設け、減築によって現れた建築当初の入母屋を生かし、1階部分に軒を付け加え、2階窓部分には格子を取り付けて和風の趣を強調したデザインにしました。

この建物は有田内山の朽ちかけていた古い民家を減築などを施し再生したものです。現在建物は、海外からのお客様のゲストハウスとし主に利用されています。

他の設計事例を見る

I-2919、ログハウスを利用して集会所(山口県)

ユーザー 特にありません。 の写真
現住所‐都道府県: 
山口県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

ログハウス(車庫)10坪程度を利用して集会所(子供及びシニア)が利用する建築する。
用地は自己所有物件で(約 300坪)一部を部分使用して建築したい。
(申請依頼先を探しています)
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する
 





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

気持ちよさそうな光が差し込んできてます。

こちらは、とある家のテラス。

LDKからつながるテラスでなく、主寝室の脇にあるんです。

こんな気持ちのいい空間であれば。

朝、明るい光を感じて、目を覚まし、

この時期(初夏)であれば、テラスへ出て、

背伸びしながら、朝の空気を吸いこんだりする。

そんな風に、一日をスタートできそうです。

そういうのって、贅沢な時間だなって思います。

このテラス。

主寝室からつながるということで、プライバシー確保のため、

しっかりと壁で囲んでいます。

ただし。

壁で囲みすぎると、光が差し込みにくいことと

風通しが悪くなります。

そこで、画像のように、目隠しのため、アルミ製の格子を

よく使います。

昔ながらの町家なんかで使われてるような縦格子は、

見慣れていることもあって、イメージしやすいですよね。

ただし。

そういった格子は、そのまま使ってしまうと。。

正面から見ると、中が見えてしまいます。

斜めから見れば、大丈夫ですけどね。

LDKのように、多少見えてもよいのであればよいのですが、

主寝室ともなると、そうもいきません。

そこで、そんなケースで、よく採用するのは、こちら。

断面を見ていただくと、長方形ではないのがわかりますよね。

この斜め上からのアングルだと、しっかり中が見えています。

でも。

下から見上げることを想像してみてください。

実は、格子の奥の板のおかげで、奥が見通せなくなるんです。

何を言ってるのかというと。

斜め上からの光はしっかりと通してくれて(もちろん風も)、

正面や斜め下からの視線は遮ってくれる。

2階のテラスの目隠しにしたら、とても効果てきめんなんです。

こちらは、とある家の2階LDKにある、大きなバルコニーです。

都心にある家だということと、テラスの奥が

交通量の多い道路に面しているため、

プライバシーの確保は必須ですよね。

それでも光と風を取り入れるために、

先ほどご紹介した、目隠し格子を採用しました。

ちょうど正面の格子がそれです。

奥が透けて見えているように見えますが、

反対からは、そこまで見えることはありません。

下からのアングルはこちら。

2階のある木目の格子ですが、中見えますか???

いやいや。

完全にふさがってるようで、見えません。

この目隠し格子。

なかなかの優れものなんです。

今回のような場面で、取り入れてみたい方は、

LIXILの「コートラインⅡ」で検索してみてください。

いろんな形状、色柄がありますよ。

知らないと、普通の四角い格子になりますので、

ちょっとしたことなんですけど、とても有効ですので、

参考にしてみてください。

I-2918、狭小物件がお得意な方(神奈川県)

ユーザー RY の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
神奈川県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

狭小物件がお得意な方を探しています。限られた土地を有効に利用するプランについて相談させてください。
 
===========
 
【要望&希望】
 
・商業地域の狭小地なので、敷地は最大限活かしたいと思っており、様々な可能性を模索したいです。
 (道路境界までの距離なども含めて柔軟に考えられると嬉しいです)
 
・可能であれば、1Fに仕事スペース(将来的に対面で商品販売できるような仕様も念頭に置いたもの)を作りたいと思っています。
 
・限られた空間ではありますが、収納と床面積はできるだけ大きく取りたいと思っています。
 (ロフトなども含めた検討を希望です)
 
・ガレージスペースも確保できるプランあれば大変助かります(軽~コンパクトサイズの駐車できるサイズ想定)
 
・庭が確保できない代わりに、屋上はできるだけ大きく取れると嬉しいです。
 
・ハーフビルドなども関心があり、可能な限り積極的に家づくりには関わりたいと思っています。(双方に無理のない範囲で)
 
・特にキッチンなどに対して要望が多くなる可能性が高いので、必要に応じて分離発注なども相談に乗っていただけたら嬉しいです。
 
===========
 
【概要】
 
・土地は、神奈川県横浜市****の35.01m2(細長いホームベース型)。

・五叉路の交差点で、東南側(約8m幅)と北側(約6m幅)の道路に面した角地。

・用途地域は商業。建蔽率90%(80+10%)/容積400%。

・第7種高度地区、準防火地域。

・2方向のうち片方の隣地境界までの距離は30cmでOK(合意済み)

・予算感としては、当初相談したハウスメーカーより3階建で約1,100万円(税込)の提案を受けているため、これに多少のオプションを含めた程度の金額を基準に考えたいと思っています。(現在の参考プランだと延べ床面積は約70m2。コスト感に不満はないのですが、設計変更の自由度などにやや制約が大きかったので、現在ほかの可能性を検討しているところです。)

=========

宜しくお願いします。

建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない





ユーザー ❨株❩アトリエ Y&R 栗城裕一 の写真

集合住宅のエントランスというお題が以前ありましたので、ちょっと遅くなりましたが、少し書いてみます。
写真は、道路から入る入り口部分です。あまり構えずにさりげなく入っていける衒いのない作りになっています。館名文字も仰々しくなく、取り付け高さも低めにして控えめな品のある趣にしています。入り口やポーチ、中のロビー(ステンドグラスの向こう側)などにはステンドグラスを使用してちょっとした贅沢をしました。

ポーチの見返しです。道路側の窓は高さを抑え低く設え、道路からこちら側が見えにくくなっています。

ポーチ部分です。奥のドアを開けると風除室で、そこに集合のインターフォンがあります。右のステンドグラスはロビーの窓。床は石英岩乱形の割肌のものを使っています。壁は外壁と同じ汚泥をリサイクルした、タイルに砂目地をタイルにかぶせるように使ったもので、全体に柔らかい表情になっています。

風除室です。スリットの向こう側は中庭、その向こうにエレベーター、集合玄関機(インターフォン)があります。右手がオートロックのドア。

オートドアを入って、ロビーを見る。季節の演出をオーナーの奥様が絶えずされていて、入居者に潤いと季節の変化を感じ取っていただいています。ちょうどクリスマスの飾りつけがされています。

中庭部分、ヒメシャラが植わっています。右手奥にエレベーターのドアが見えています。

ロビーの見返し。奥左手が中庭、中庭を過ぎるとエレベーターがあります。

I-2917、ガレージにコンテナを建てるため建築確認申請を依頼(京都府)

ユーザー おおはま の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
京都府
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

ガレージにコンテナを建てるため建築確認申請を依頼しようと思っています。、
コンテナ会社でもして頂けるのですが、費用的に違うのか見積りを出して頂きたいのですが、可能でしょうか。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する
 





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日、とある家づくりの打合せへ行ってきました。

こちらのお客様とは。。

お会いしてからこれまで、9か月ほどにわたり、

土地探しからご一緒してきました。

もともと地下鉄駅近くにマイホームを!ということで、

お会いする前、なかなか希望の土地に出会えず、

最終的には、分譲住宅の購入を考えて。。

それでも、注文住宅に憧れがあって、

建築家に話を聞いてみよう!ということで、

弊社のホームページから問い合わせをいただきました。

お話させていただいてから、一緒に土地探ししましょうということに。

ネットに掲載の土地から、不動産屋からの土地情報から、

いいかもという候補になる土地を視察に行ったりしました。

思い返してみると、いくつも視察してますね(笑)

ただ。

エリアを広げたため、希望の地域からは離れるし、

地下鉄からの距離もどんどん遠くに。。。

そこで。

条件に合う土地がなくて、マンションのリノベーションも検討しました。

駅から近くて、ある意味、希望に沿う間取りもできそう。

真剣に考え始めます。

でも。。。

本当にマンションでいいのか。新築がいいのでは。。

途中、弊社設計の竣工の家を御覧になって、ますます

戸建て住宅に気持ちが傾いたり。。。

そんな時に。。

とある土地に出会います。

建築条件付き。

でも。いろいろ事情があって、私の設計でもいいことに!

慌てて、プランを作成して、決まっていた工務店で

見積もりを出してもらいました。

見積もりを受領して、土地の取得を意思表示しないといけない。

その直前になって、別の土地が出てきました。

なんと。。。

もともと、希望されていた小学校区で、駅からもほど近く。

当初の条件にフィットする、驚きの土地だったんです。

急遽、連絡いただいて、敷地の視察、調査、そして

計画案の作成をしてみたら、すごく条件がよかったんですよね。

そこで。

契約直前だった土地をお断りして、

最終で合われた土地で、手続きを進めていくことにしました。

そこからも、少しいろいろありましたが、結果。。

手付を打って、理想の土地を購入することができました。

根気よく、諦めず、探し続ければ、理想の土地に出会える。

それをしっかりと体現していただけました。

諦めて、マンションにしていたら。

別の土地にしていたら。

全く違うことになっていましたね。

そんなことを、思い出しながら、打合せさせていただきました。

というのも。

昨日は、家づくりの設計の打合せ第一回目だったので。

土地探しから家づくりにステップアップされました。

土地探しが大変だった。

そんなことをおっしゃっていましたが、

これからは、家づくりに、愉しくかかわっていただきながら、

お客様らしい、素敵な家を実現していただけるよう

しっかりサポートしていこうと思います。

これから家づくりがスタート!

楽しみがまた、一つ増えました!!!

ご縁に感謝です。

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日、とある家づくりのため、関係者で集まって、打合せがありました。

間取り図のようで、そうでもない。

何やら、不思議な図面ですよね。

こちら。

プレカット図という図面の一枚なんです。

プレカットって?

と思われる方も多いかなと思いますので、

少し説明しておきます。

木造の家って、昔からのイメージだと、棟梁さんがいて、

その人が、運んできた木材を、大工道具使って加工して、

少しずつ、家が建てていく感じ。

最近では、一般の方でも、さすがにそんな風に出来上がる

とは思ってなくて、材料を運んできたら、それをくみ上げていく。

そんな風には思っていただいてると思います。

昔現場で大工さんが加工していたプロセスを

事前に工場で加工してくるんですけど、それを「プレカット」といいます。

もちろん。

工場で、大工さんが加工するのではなくて、機械を使って加工します。

その機械を動かすための図面が、プレカット図といわれてるんです。

一枚目の画像は、その図面に一枚です。

弊社の場合は、基本的に、構造計算と実施するので、

全ての家で、構造図面というものが存在しています。

それで建てれるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、

その構造図面を読み解いて、プレカット図に落とし込むことが必要です。

ただ、単に落とし込むだけでなくて、部材同士の細かな取り合いが

しっかりとキレイに納まるのかを検討しないといけません。

その検討をする中で、細かな内容ですが、変更があったりするので、

それを、構造上問題ないかを構造設計者に確認しながら進めます。

ここで決めた内容のまま、材料が加工されて、現場に入ってくるので、

不整合や間違いがあってはいけません。

なので。

じっくりと、しっかりと、みなで確認していく流れとなります。

設計者として意図を伝えて、納まりを検討しながら、

そこにいる関係者が頭で3Dを描きながら、イメージを共有する感じ。

ここでのプロセスが、建て方の時に、とても役に立ちます。

いずれにしても。

構造に関係するところですので、間違いないように、

最善の注意を払いながら、打合せしてきました。

そうそう。

昨日、とある家づくりで、資金の関係のすり合わせをするため、

お客様とFP(ファイナンシャルプランナー)と打ち合わせしてきました。

ちょうど先日、工事の金額が確定したところ。

これから、住宅ローンの関係の手続きをしていくことになるのですが、

その前に、立替払いとなる、自己資金の金額であったり、

支払のタイミングだったり、銀行さんに融資のタイミングだったりを

皆で共有するプロセスでした。

この辺が曖昧だと、契約時や着工時に混乱するので

しっかりとすり合わせと準備が必要です。

いろいろお話しながら、問題なく、進めていけそうだ

ということで、話をスムーズに進めていくことができました。

こちらの家づくり。

いよいよ!といったところです。

楽しみでしかないですね。

ユーザー 大島功市建築研究所 一級建築士事務所 大島功市 の写真

令和3年20210615更新ホームページ更新(^.^)/~~~

■国分寺市暮らしのガイド2019-2021に掲載中!!!
■大和町プロジェクト杭工事完了~根切り~基礎捨てコン
■古市場町の事務所ビル工事契約~設計契約に進みます
■大泉学園町の家Ⅱ近隣説明終了~練馬区役所へ申請業務に入りました
■とんがりやねの直売所~橋本農園完成写真(撮影:小林達実)をアップしました
■西町の家リノベーション完成写真(撮影:小林達実)をアップしました
■ARVO APARTMENT(南大谷アパートメント)完成写真(撮影:小林達実)をアップしました

http://ohkokk.boo.jp/

ユーザー アーキシップス京都 古前極 の写真

住まいと健康の深くて長い関係

住み心地がよくて、ランニングコストが少なめで、環境にも貢献できる、高気密高断熱の住宅。
弊社の作品事例の省エネ性能を、自社評価してみました。
評価には、国立研究開発法人建築研究所が提供している専用ソフトを使います。
今回は子育て世代のエコハウス「wings」が対象です。

まず「主たる居室」=LDkの面積と、「その他の居室」=寝室等の面積、そして住宅全体の床面積を入力します。
次に地域区分で、全国8つの地域から該当地域を確認します。
「wings」の所在地は京都近郊で、該当する地域区分は5でした。
次に「外皮面積の合計」。
これは人間なら表皮、住宅でも壁・窓・屋根など文字通りの家の「そとづら」の合計面積で、立面図を元に積算した結果、合計は302.29m2。

次に「熱貫流率と線熱貫流率」で外皮平均熱貫流率を指しますが、これはいくつかの計算の組み合わせで出る数値です。
まず外皮の熱損失量の合計を算出、その数値を先ほどの外皮面積の合計で割算して得られる数値で、いわゆる「Ua値」。
一口に「外皮の熱損失量の合計」と言っても、窓もあれば壁も屋根もあります。
窓はガラスやアルミ・樹脂などの素材で成り立ち、屋根や壁の内側には吹き付け断熱材も木材もあり、それらをパーツごとに熱伝導率や厚みをかけあわせたり、メーカーの仕様書を探して数値を当てはめ、積算し・・・と、なかなか大変な作業です。
やっとの思いで出した外皮の熱損失量の合計147.32w/kを、外皮面積の合計302.29m2で割って、「wings」の外皮平均熱貫流率がでます。
「wings」の数値は、
147.32w/k ÷ 302.29m2 = 0.4873Ua
この数値も地域区分によって基準値が決められ、少ない方が高い評価です。
5地域の基準値は0.87Uaなので、wingsの外皮平均熱貫流率0.49Uaは、地域区分で求められる水準より高水準でした。
1・2地域(北海道)の基準が0.46Uaなので、いい線いってます。
次に規定の日射取得量を外皮面積で割る公式に従い、暖房期と冷房期の日射取得量をそれぞれ2.25η(イータ)AH、1.82ηACと算出。
外皮の後は住宅設備機器の省エネ性能です。

冷房や暖房の種類や方式(部屋ごとか全館か?など)のあと、換気扇と熱交換器について細かく聞かれます。
室内の温度保持に関わる換気の方法は、より重視されるようです。
弊社では24時間換気は熱交換器を伴うダクト式第1種換気が標準仕様なので、機種の仕様書を参照しながら「比消費電力」「温度交換効率」などを入力していきます。
給湯器も弊社はエコキュートを標準仕様としているので、同様に機種名や「JIS相当効率」などを記入。
給湯熱源から給湯先までの配管方式や分岐先の配管径、照明器具は全てLEDか調光できるか、など省エネポイントを問われるので、今後の参考にもなります。

「wings」は太陽光発電やコージェネは装備していないので、数値の入力を終えたら計算ボタンをクリック。
すると「エネルギー消費量」の表が出現し、
「この住宅の基準値は、現行の規定で78.8GJ、H28年以降の基準なら72.8。」
「入力された数値で判定すると、この住宅のエネルギー消費量は57.8GJで、いずれの基準をも下回りました。」
「その他を除く設計一次エネルギー消費量を基準一次エネルギー消費量で割った省エネ指標のBEIは0.65、住宅の誘導基準値0.9を下回りました。」
との結果が得られました。
これらを元に「BELS」建築物省エネルギー性能表示制度で星の数を算定。
満点5つ星で、5つ星の評価を得ることができました。
写真は自己判定のラベルですが、審査機関にお金を払って判定してもらえば、金色の星がずらりと並んだ華々しいラベルを発行してもらえます。

京都の建築家設計事務所アーキシップス京都

このコラムは、注文住宅を計画する方の参考になることを目的に、アーキシップス京都の経験に基づいて書き下ろします。
トピックス、技術、経験の内容は、主観に基づくことをご了承ください。

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