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昨日、ちょっとした合間で、とあるギャラリーに立ち寄りました。

こちらの作家さんの作品を見るのが目的です。

超個人的に、アートは大好きなんですが、

このところ、アートに触れる機会を持てずにいました。

ただ。

先日、新聞でチラッと見かけてピンときたのと、

ちょうど家づくりに現場の近くというのも相まって、

見に行くことができました。

改めて、直観って大事にしたいなって思いました。

今、私が気になっていること。

その一端を表現されている作品だったんです。

ジャンルで言えば、日本画。

でも。

いわゆる日本画でもない。

余白を生かした構図や色使い。

ふと日本を感じる。そんなイメージでしょうか。

大いに、感性を刺激されました。

こういった時間って、ちょっとでもいいので、

しっかりと確保して、楽しもうと思います。

こちらは、キッチンハウスのショールーム。

実は。久しぶり。

半数以上の展示品が入れ替わっていて、

なかなか新鮮で、楽しく、有意義な時間になりました。

ミニマルで、スッキリとしたデザインのキッチンが多いですね。

かっこいいんですが、グッとくるキッチンは意外に多くなくて、

しいて言えば、こちらの框組のキッチンが気になりました。

木目にすると、カントリー調になってしまいそうですが、

少しモダンな印象に見せる色合いやコーディネートは

さすがな感じでした。

そうそう。

そのあと、担当の方と情報交換しました。

こういった機会も大事ですよね。

こちらは、とある家づくりの現場。

昨日は、ところどころに刺さっている棒(アンカーボルト)の

配置や本数、組みあわせを検査してきました。

無作為に配置してあるように見えますが、

全て、構造計算で算出された位置になってるんです。

また、入れ忘れていたり、配置が違ってるのに、

コンクリートを打ってしまうと、大変なことになります。

なので。

間違いがないかを、職人、施工者、私のトリプルチェックで

確認するんですよ。

もちろんですが、何も指摘なく、完璧でした。

こういった細かなチェックも、大事にしてます。

いろんな楽しいことが進行中。

ほんと。毎日楽しさせてもらえて、感謝です。

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注文住宅・マイホーム・住宅設計・見取り図・間取り図

設計とデザインのチカラで

暮らしの空間を上質に整えてみませんか?

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中庭の存在と暮らしのデザインが

毎日の環境を変化させますからね・・・・・。

見える部分と見せる部分と

見え方をしっかりと意識して整える様に。

LDK空間での仕掛け色々と。

照明器具を吹き抜け空間で「ランダム」に

レイアウトして

その照明に透ける工夫がある事で

夜になれば「シャボン玉」から「陰影」の仕掛けが

壁へと映えるように・・・・・・。

あえて照明のトーンを落とし

リラックスできる場所のシーンを

つくると「夜の時間」の意識も

変わりますよね・・・・・・。

暮らし方の感度色々と。

時間の価値が生まれる空間のデザインに工夫を。

Produce Your Dream>>>>>

建て主目線+αの提案・・・・・。

明日の暮らしを設計する

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写真の中央に見えてる、黒いパーツ。

周りに溶け込んでいなくて、目立っていますが(笑)

こちらは、制震ダンパーといいます。

あまり頻度は高くないのですが、これまでにも

何度か採用してきています。

そもそも。

耐震、制震、免震なんて聞くけど、何が違うのか?

それは、こちらを見るとイメージしやすいかもしれません。

地震で、地面が揺れた時の建物の動きを示してます。

耐震は、建物を固くして、地震で揺れても壊れないようにします。

なんとなくなイメージは、鉄筋コンクリートの家って、塊なので、

その塊で地震に耐える感じだと思いますが、そんなイメージ。

制震は、建物の固めるのではなく、揺れる状況にして、

その揺れを、ダンパー等の装置を使って、吸収していく感じ。

免震は、建物と基礎を切り離すことで、地面の揺れを

建物に伝えないようにします。

基礎だけ揺れてて、建物はそのまま揺れない感じです。

構造のよってもいろいろあるんですが。

木造ということで限定してみると。。

免震もあるんですが、そもそも相当コストが高い。

その分安全なのかというと、そこまでとびぬけていいわけでもありません。

他でも、しっかり採用すれば、同等以上になると思ってます。

では。

制振はどうなの?

もちろん。悪くはありません。

でも。

だからといって、それだけに頼るというのは、ベストではないと

思います。

そもそも。

木造であれば、制振は、新築でない建物に採用すると効果が高いです。

新築の場合は、ある一定まで、耐震(固める)ことができるので、

その作り方を間違わなければ、よほどよいのです。

ただ。

古い建物は、どこまで改修しても、新築ほどに固めることが

難しいので、地震の時に、ある程度揺れてしまいます。

なので。

揺れを吸収する制振という考え方はフィットしますね。

なので、木造の古い住宅なんかに採用するのはオススメ。

では。新築の家に制振ってどうなの?

はい。

採用するのも一つの選択肢です。

私がよくお伝えするのは、

しっかりと建物をバランスよく固める(耐震)ことが一番で、

万一、固めた壁が破損してしまった際に、揺れてしまうので、

制振を入れておく。

つまり。

万一に備えた、保険みたいな感じですね。

なくてもよいのですが、気持ちを落ち着かせるために採用する。

それくらいの気持ちでいいのではと思っています。

気になる方は、いろいろ調べてみてくださいね。

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家を新築する前段階の工事で現場は動いています・・・・・・。

今回のケースでは、土地の設計造成等は

僕の方での対応では無いのですが

次の段階での予定など

建築工事に対しての調整範囲もあるので

現在の様子を見に・・・・・。

土地造成後の現場スタートですが

見た目の造成以外に色々な段取りや

変更部分と調整があり

情報の収集とかも・・・・・・。

今の段階では「状況」を確認しながらになりますが

コロナウイルスの関連で

建築業界の周辺状況が変わっている部分。

各建材・資材メーカーのホームページでも

商品発送の遅れや当分の商品受注停止案内もありますので。

勿論、建築業界だけではなくて

様々な業界で「その影響」が見受けられますが

デマだけは避けたいですよね・・・・・。

冷静な判断は大切です。

そういう意味でも

状況判断しながら「対応」調整中のところです。

「現場の工程」も見ながら

要約の内容ですが建材・資材・設備関連の

発注時期やメーカーの受注状態

商品の動きだす時期を考えながら

時期的な予定の部分も・・・・・・。

他の業界でもそうですが、

部品や資材の内容によって

動きが異なりますよね。

予測の範囲をいろいろと・・・・・。

それと同時に「イメージ」の部分も

この時間だから出来る部分にも

視野を向けて検討の途中ですよ。

和風でモダンな暮らしの空間

素材感、じっくりと

プランと間取りにあわせてデザインした

暮らし方の趣・・・・・。

そこに照らし合わせて「生活環境の持つ意味」

デザイン感度の部分も色々とこの時間だから。

和の素材感を丁寧に・・・・・・。

暮らしの空間に存在する五感が感じる要素。

大きくは視覚ですが、

料理を美味しいと感じる要素と同じく

味を感じる時に「味覚」にその他の感覚が無い場合と

味覚以外「他の感覚」がある場合で

味の感じ方・・・・・違いますよね。

それと建築の空間は同じですから。

様々な要素が重なり感じる

暮らしの空間としての意味・・・・・・。

図面の中にある「サイズ」も「色」も

そういう部分ですからね。

便利で高性能だから暮らしやすいか?

と考えたらそうでは無い事

皆さんには理解できますよね。

人のサイズ感や暮らしのイメージは

それぞれが暮らした経験から「置き換えられます」。

だから生活の文化と理想とのギャップを

うまく調整しておく事が大事・・・・・。

今回のLDKの中心にある「畳リビング」も

そういう意味ですよ。

家具を置かなくても良いスッキリとしたスペース

という意味だけではなくて

それぞれが暮らしやすい

生活の環境整備という意味で。

ごろ寝が出来る

リビングのスタイルと

畳の座面から見える周囲の「サイズ感」

それらが拡張性を持つ空間に・・・・・・。

暮らし方の提案は間取りのカタチや

ドアの位置だけではなくて

その人暮らしの環境をどのような素材で

そのようなサイズで、

どのような環境として「整える」のか?

ですよ・・・・・。

理屈や原理、

設計環境各論にプラスして

人の暮らしに対する意識の部分を大切に。

住む事による違いのある世界。

人生がそこで変わるという事。

どんな暮らしの場面を

皆さんは意識しますか?

和風の仕掛けが織りなす

暮らしのシーンをイメージ中ですよ。

大切だと思いますよ、

日々の暮らしにも

そういう視野と感性と認識が・・・・・。

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ユーザー ❨株❩アトリエ Y&R 栗城裕一 の写真

擁壁の耐用年数については、その構造にもよると思いますが、参考になるのは税法上の減価償却耐用年数でしょう。これによると鉄筋コンクリートのもので50年、コンクリートブロックのもので30年、石造りのもので50年となっていますので、それぞれ最低そのくらいは持つと思ってよいでしょう。実際はそれより長いはずですから。

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こちら。

少し前に、こちらのブログでご紹介しました。

そうです。

家の気密性能を測定する機器です。

こちらは、断熱、気密性能について、

ものすごくこだわりの強いお客様の家。

先日、気密測定を実施したのですが、

風の影響を受けてしまって、測定できず。。

昨日は、その仕切り直しで、再測定となりました。

天気は雨だったのですが、風はおとなしめ。

関係者が集まって、いざ、測定スタート!

「ピー!」

なんと。一度目は、測定できず。。。

ちょっとした不安がよぎります。

二回目。

緊張した空気の中で、測定。

無事、測定ができました!!

今まで、何度も測定に立ち会いはしていますが、

測定できなかったことは、前回が初めてだったので、

どうなるのか不安ではありましたが。

測定できたことに、ほっとしました。

測定結果を説明してもらっています。

測定結果は。。。

秘密です(笑)

工事中としては、できすぎな数値で、

サプライズなほど優秀な気密性能だという結果になりました。

仕上がっていくと、もっと数値はあがるので、

すごい家になることになりました。

目標値を超えた結果に、お客様も大満足!

(検査には立ち会っていました)

関係者も大満足でした。

特に、現場監督は、つきっきりで、気密の処理をしてくれていたので、

その気持ちと行動には、頭が下がります。

ちなみに。

ここまですごい気密性能を出すためには、

相当な労力もそうですが、コストも結構かかります。

なので。

本気で気密を目指すのであれば、サポートはできますが、

その分、ご予算を別途ご準備くださいね。

こちらは、別の現場のワンショット。

紙に包まれた木材から、金物が飛び出してます。

どこに使うのかって?

秘密です(笑)

紙に包んであるのは、この部材がそのまま化粧になっているから。

(壁等で隠さず、露出するという意味)

樹種は、レッドシダーです。

レッドシダーっていうと、最近では、天井や壁に使ったりしますが、

それは板状のモノ。

こんな角材って、なかなか使わないんですよね。

それを、あえて使うんです。

しかも。

目立つ場所に!

どんな雰囲気になるのか。

今からたのしみでワクワクします。

また、工事されたら、ご紹介しますね。

いつも決まった、似たような家づくりではなく、

いろんなデザインの、いろんなコンセプトの家づくりに

関わらせていただいているので、毎日ワクワクします。

ほんと。感謝ですね。

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家をたてたいと思った時に
大切な事色々・・・・・。

家づくりってむずかしいと思いますか?
勿論・・「簡単」ではありません。
家は3回たててはじめて満足できる
といわれますが、1回でかなり満足されている方も居るのは事実です。
でも、100点ではありません
なぜなら、年数とともに生活スタイルが変わるからです

例えば、当初は「一人一台スマホを持つ」なんて
少し昔・・・ガラケーの時代には
そんな考えもなかったですよね。

スマホ自体の認識も違っていたし
ガラケーが要の時代でしたし。

でも今はスマホで「家の家電」も、
照明も電動シャッターも電力の状態も
操作したり確認したりする時代・・・・・・。

変化の時間も早くなっていますし
考える内容も変わっていきますよね。
だから「可変性」が今は大切・・・・・。

当然、そんな時代の間取りや
家族構成を考えた状態では
いいところに「電源」や「コンセント」がないのです。

家づくりには色々な経過や
住んできた家での常識が大きく関係しています。

僕も仕事がら、色々な家庭の事情や家族の文化を
みながら、考えながら家の事を
デザインに落とし込んでいますからね。

うまくいかない理由はそれなりにあると思いますよ。
原因と結果のように・・・・・。

予定が予定のままであるというケース。
実現しないけどもしかしたらを
大きく考えすぎて「本来の暮らし」を無視した家となる場合。

物が沢山あるというケース。
収納は広ければいいだろう、
とおもって「だだっぴろいスペース」を
収納としてつくると、
結果、とにかくめちゃくちゃに
モノが押し込まれる
魔のスペースになりますから・・・・・。

その他にも色々とあるかとは思いますが、
家づくりがうまくいかない
その根本的な最大の理由は、
夫婦(家族)のコミュニケーション不足と
家づくりを行う僕たち側のにんげんとの
価値観の違いが一番のところ。
今迄の独立して16年目、
業界で28年の経験上そう思っています。

本当にそうなのか?
そういう部分も
丁寧に話しあうことが出来る場合と
そうでは無い場合で随分結果は変わりますからね。

家づくりで本当に大切なことは
そういった価値観の部分・・・・・・。

互いを認めあうことと
ガマンをすることはまったく別のコトなので
きちんと、どうしてもコレが好き、
とか絶対にコレはゆずりたくたい、とか
人には分かり合えない部分があります。
感性だって違います。
それは当たり前のことなんです。

同じ人間だけど同じ人では無いですからね。

ですが、これから先の人生
長い時間を一緒に過ごす家族
家族の基本は社会活動の最小単位です
ガマンばかりの関係って、
ほんとに長続きするのでしょうか??
実際の夫婦生活に置きかえて考えても
恋愛に置きかえて考えても
分かりやすいですよね・・・・・。

幸せのカタチはどんなカタチなのでしょうか?
家づくりからは、
お互いのこだわりや価値観がみえてきます。
それは「つくり手側」も同じ事。
そんな時、ちゃんと向き合って
お互いの大切なことを伝え合うこと
そして、限られた予算の中で
お互いに譲り合うこともとっても大切です。
例えば・・・・・。
書斎はあきらめるから
妻の希望するキッチンをつけてあげたい。
と言ったご主人に
キッチンはいいから
夫の趣味のスペースをつくってあげたい。
と奥様はそんなお話しをしたり・・・・・。
お互いをどう考えて愛情を持っているのか?
家族の譲れない想いは
皆で仲良く楽しくくらしたい
そういう部分に最終はいきつくと思います。
たくさん話を重ねて、

おもいを伝え合って・・・・・・・。
おたがいにしたのはガマンだけでは
幸せな場所にはならないと思います。
家づくりの根本的な事は
いえをつくるのが目的なのか
そこに住み、暮らす事で得る時間や幸せを考えるのか?。
夫婦には他人が関わることで
みえてくる問題や解決法がたくさんあります

二人だけで煮詰まって
イライラしてしまうよりも
思い切って相談してもらうと
違う道がみつかることがあるのです。
家は技術だけでないんですよ。
何を知っていて何を知らないかの部分・・・・・・。
多くの家づくりにかかわってきて
本当に多くの家族の悩みに
関わってきました。
そういう部分・・・大切だと思いますよ。
家づくりの時間に。
大切だと思いますよ、

日々の暮らしにも

そういう視野と感性と認識が・・・・・。

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新築でもリノベーションでも建築すること

建設時間のなかで暮らしや住まいを考えるときに

実際に「ものをつくる現場」での作業は大切で

工業製品なども普段使っている身近なモノでも

それ自体をつくりあげる環境では

品質の管理・・・食品等での衛生管理等

リアルなそれの場所での事が

生産の品質を左右していますよね・・・・・。

今日は実際に2案件、相談事として「教えてほしいです」と

お問い合わせがあり「相談案件」として「メールと電話」で

それぞれ「無料相談」させていただいた内容に通じる部分を

blogでも書きたいなと・・・・・。

ご相談者さんにはそれぞれ

ご了承をいただいたので。

では話しの内容を元に戻して・・・・・。

品質管理や衛生管理のように、

建築の現場にも「それ」があります。

建築家や設計者・設計事務所が行う設計監理と

工務店建設会社・建築会社の行う「現場管理」「施工管理」。

今回は「現場管理・施工管理」についての内容・・・・・。

新築の場合でもリフォームもまったく同じで、

どんな小さな事でも事柄によっては、

やり直しが難しい、

又は大変大掛かりに修復を必要とする事態になります。

本当に「現場での施工管理」が重要なのです。

今・・・現に「コロナウイルス」による

現場や商品メーカーサイドでのやりとりでも

設計者・設計事務所への状況説明や判断材料提案等

そういった部分も実際の商品納品ルートの関連からも

情報管理と情報提供も含めて「情報の共有と管理」は普段からの

対応力の部分でも差があり・・・・・。

建築工事・建設工事、新築やリフォームの本質である

施工管理に関して詳しくお知りになりたい方は、

是非この先を今回は長文ですがお読み下さい。

今回はいつもより随分と長文になりますが、

きっと現場に対する、

新築やリフォームの現地での「作業」に対して

みる目が変わります。

僕も内容によって

現場サイドの「管理側の人間」を

使い分けています・・・・・。

精度の高いハイクラスの現場管理能力を有する

建築会社の諸経費や雑費等は

確かに他より少し金額が高いかも知れないと思っていたけれど、

山口先生がお話をされていたように、

あれだけの日々の作業内容と結果であれば

逆に安いと思えました・・・・・。

というお話しを、

最近お引き渡したお客様から頂きました。

この「住まい手さん」は人生の中で

家を何度か建てており、

また福祉施設や自身の医院を持っている方ですが

施設などは「大手ゼネコン」で建てています。

口癖は、

建築家の先生の対応力、

設計力もデザイン力も大事

現場を管理する建設会社も大事、

その現場監督も大事

ほんで・・・前線で作業する職人さんも皆大事やから。

それとは別に以前に建てたお住まいや

古い施設の補修など、他社さんのリフォームや

新築を経験されていて、

世の中の「その」内容とリフォーム、新築等の

レベル感をご存じの方でしたから

僕がその現場に「あてがった」内容に対して、

ご理解頂けて大変うれしいと思いました。

僕自身も数十年前に自宅を新築して

業界側の人間がクライアントの立場になり

立場が変わる事で見える事の意味も

経験している事の意味も

早い段階で実感する事が出来ました・・・・・。

まだ建築家として独立する前で

勤務建築士(企業建築家)の時でしたが。

自宅を建てて、施主(クライアント)、

家を建てる・リフォームする住まい手の立場

を実際に経験する事で

たどり着いた結論は、

お客様にとって、満足があり、

価値ある新築やリフォームには

以下の3点が欠かせないという事です。

当たり前の事なのですが・・・・・。

施工管理によって工事品質を保つ

腕の良い職人さんを使う

少し先の将来を見据えて現場を考える

その中でも今回は「施工管理」の重要性を

このブログを読んでいる皆様に

知って頂きたいと思います。

以下で詳しく書きますが、

本当の意味での、「お得な〇〇〇」と言うのは

「価格が安い事では無い」という事が

きっとご理解頂けると思います。

施工管理が現場の「要」、その理由・・・・・。

施工管理という言葉は、

耳慣れない言葉かも知れませんが、

建設業界ではよく「工事看板」にも

記載されている内容で、

簡単に言うと現場が計画通りに

上手く出来上がる為に行う全ての業務を管理する仕事です。

建築や建設業界ではない方は

新築やリフォームがどのような手順で行われるのか、

ご存知無い方も多いかと思います。

多くの方は、図面があれば「材料が現場に搬入されて職人さんが来れば自然に出来上がる」

程度に考えているかも知れません。

実は新築でもリフォームでも色々な制約があるのですが

特にリノベーション・リフォームでは

以下のような多くの難しさが有り、

①開けてみなければ分からない

②仮住まいや中古住宅購入ではなく生活している場合、使用不可が難しい。

③生活空間内で工事する為、作業、生活の場が区切れない。

など・・・リフォーム・リノベーションの場合は

「新築以上に過酷で困難な問題や制約」の中で

工事が行われています。

その為、上記のような困難な状況を

クリアしてリフォーム等を行うには、

しっかりと準備を行い、

且つ、施工中も十分緊急対応が出来る

「施工管理体制が必要」になります。

これは新築の場合でもリノべーションの場合でも

同じですよ・・・・・。

業者によっては施工管理体制がずさんな為に

素人のようなミスを起こす事が多発しています。

きっとリフォームを甘く見ているからだと思います。

又、お客様の側も少し考えるか、

注意すれば分かる様な

「業者のうまい誘い話にまんまとのせられた」と言う、

そういう例もあります。

今回の「お問い合わせ」で相談された内容は

そういう内容でしたよ・・・・・。

世の中にうまい話はないし

金額が安ければ安いだけの物です。

状況をしっかりご認識頂き、

よく業者を見分ける事で、

被害者にならようにして下さい・・・・・。

適切な建築家・設計者の「設計監理」と

建設・建築会社の「施工管理」

これが重要・・・・・。

施工管理の具体的な業務とは・・・・・。

施工管理は契約後に行われる業務全般をいいますが、

設計で示されたプランを実際の形にして行く過程です。

着工前の主な業務

①実際に現場に対応した精度の高い寸法や位置の確認

②どのような工法や職人さんが最適かの検討

③上記を円滑に行う為の適切な予算や工程の調整

④工程に合わせた材料等や職人さんの手配

⑤着工に向けての各種申請業務

⑥着工に向けての養生や挨拶の準備

施工(工事)中の業務

①作業車の駐車場や材料搬入ルート、仮置き場の手配

②職人さんへの指示出し、音や埃など近隣への気配り

③解体後の現況確認を行い、準備した材料や工法で対応出来るか確認

④墨出し(機器や間仕切りの取付け位置を示す作業)

⑤配管ルートや配管交換に関しての検討確認

⑥業者間の取合い調整(位置や工程など業者間の問題を調整する、)

⑦大工工事など、仕上前作業の施工チェック

⑧仕上げ業者の作業指示と施工チェック

⑨器具付け作業の作業指示と施工チェック

⑩完了検査~手直し業務

⑪お引き私書類の準備と精算

作業中のルーティン業務

①現場に行き、作業の確認指示を行う。

②夕方までの出来高作業の確認と翌日以降の作業の打合わせを行う。

③現場での不明点の対応(内容に応じて、お客様やメーカーと打合)

④工程の微調整(作業の進捗に合わせた各工程の調整)

上記の様に施工管理者は、

日々非常に多くの事をこなしています。

最近はWEB会議なども使ったり・・・・・。

もし施工管理担当者対応出来ていない状態で

リフォームやリノベーションが行われたら

きっとこんな事になるのだと思います。

ある日突然、図面だけを持った職人さんが現れて、

奥さん車どこに止めたらいいのですか?」、

「キッチンの取付け位置はこの辺でいいですか?」

(奥様)トイレ、今日使えるようになるのですか?

「材料が足りないので、無理かもネ!・・・」

「大工さんがまだ終わってないので、今日、出来ないね奥さんいつ大工さん来るの?」

などという事が次から次に起きるのでしょうね。

施工管理者が、上記の様な事をすべて

情報と内容の「交通整理」しているので

現場での動きや工事が円滑に進みます。

勿論きちんと設計者や設計監理者にも

きちんとした内容が伝わってくるので

設計者として監理者としての判断も

出しやすくなります・・・・・。

リフォームの質を決める品質管理・・・・・。

施工管理には上記の様に

多くの業務が有るのですが、

最も重要なリフォームの出来具合を左右するのが

「品質管理」と呼ばれる業務です。

この業務は、計画した事がどれだけ

「正確で綺麗、且つ機能的」に出来上がるかを握っています。

図面に描いている精度や内容、

それに指定した内容に対して

現場の状態に適した、材料や工法の選択、

最適な職人さんの選択、

納品業者への適切な時間指定、

現場での職人さんとの確実な打ち合わせ、

施工後の確認など、

全てが確実に行われて

ようやく高い品質の現場でのリフォームや新築が出来ます。

上記を行うには

事前に十分に考えて、

準備をする時間を持ち

終わった工事を確実に確認する時間を持ち

設計監理者、各職人さんや「お客様」と

十分に内容を確認出来る打ち合わせの

スケジュール管理能力と時間を持つというように、

「管理と品質現場への意識の資質」が必要になります。

何でもかんでも受注をして、

準備不足で新築・リフォームを進めるような会社では

失敗する工事が多発するのは当然です。

勿論・・・当方で施工者を選定する時には

資質と現場との相性も含めて検討していますよ。

価格の差は施工管理の差・・・・。

残念ながら長期に続いたデフレは

商品の価格と同時に今までも質の良くなかった

工事品質をより下げています。

例えば、一度おこなえば長期間は

換えられないものまで価格競争の圧力に負けて、

「安い事がよい事」のような風潮になっています。

その為にきちんとした工事を行いたいと

丁寧に考えている業者には

受注の機会が激減して、

低価格を売りにしている業者が多くなってしまい、

益々新築もリフォームの品質が下がっています。

勿論そうでは無い部分を知っている

ご相談者さんは当方へ設計監理を依頼し

適切な施工者の選定からを理解して「施工管理」に対しての

意識も高いです・・・・・。

常識的に、「商品や工事が良質ならば、価格も高く、粗雑なものは安い」

というのが基本です。

勿論「企業努力」などにより価格を調整しているケースもあります。

そういうケースを除く、

安くするからお得ですよ・・・・・。

と言うのは「質が悪いから安くしますよ」とも

解釈出来るという事です。

そういう路線の業者さんは、

「品質も下げるし、価格も下げる」という

考え方で商売を行っています。

例えば・・・・・。

通常500万円を仮に450万円の価格で受注した場合には

材料費や工事費はどの業者も販売ルートが

ある程度決まっていれば「ほぼ同じ額」なので、

差は「社員の給料である施工管理費」になります。

会社員の人も自営の方も

分かりやすいですよね。

自分達の給料やボーナス、

働いている環境に置き換えると・・・・・。

一人の社員に多くの現場管理をさせる事で、

結果的に個別の現場管理費は小さく出来ます。

しかし、価格を下げると言うことは、

品質を下げることで

やり直しが出来ない事にもなる事があります。

設計監理の価値もそうですが

施工管理の価値を正しく知る事は大切ですよ・・・・・。

施工管理費を削減する事は

どういう事につながるのか?。

この分、すこし価格が高くなるかも知れません。

この価格の差は施工管理の差、

即ち・・・直接的にも間接的にも「品質の差」です。

しっかり施工管理した、

高い品質なので価格も少し高いです・・・と言う、

ごく当たり前の事で、

品質の高い事を求めている方には、

価値と満足のあるお得な結果になるはずです。

消費税等の駆け込みやお得情報の駆け込み等も

そうですが・・・・・。

そして新築でもリフォームでもリノベーションの場合でも

品質は見た目もありますが、

見えない部分が重要ですから。

同じ商品を設置する場合でも、

図面の中身の事を施工管理者がどこまで考え、

どこまで気をまわし、

職人さんに指示が出せるのか?

という事で、現場の本質的部分で差が出来ます。

それが、「施工管理の本領」とするところです。

とことん考え抜いたアイデアや

隅々まで行き届いた気遣は、

かたちを成す事により

使い勝手や安全性暮らしの質に大きく寄与します。

当然、見た目の出来の良さにも違いが出ます。

こうした事で、

現場全体としての価値が高まり、

お客さんにとっても、

そのプロセスも含み

最良の状態を手に入れたという

満足が生まれます。

このように、施工管理は、

考える、確認する、思いを入れる等、

目に見えない事ですが、

現場となる住まいや建築の質を左右しています。

面倒なことでも現場でのプロセスを

きちんと活用して

丁寧に考えると現場での昇華として

良いアイデアが出て来ることが多々あります。

又、ちょっとした準備工事を行っておく事で、

将来的な部分で大きな無駄の削減に繫がる事も良くあります。

施工管理が行き届いた現場は

作業が行われている段階で

少し割高く感じても、

実際に暮らし、生活が始まり

それら全体を使い始めると

満足があり、将来的にも得な結果をもたらすと考えています。

工事費を不足のないように

見積り経費にも

施工管理がしっかり行える様に計上する事。

見せかけやすくした見積書の存在も

あちらこちらで聞きますが

きちんと計上する事、

その結果、しっかりした施工と

施工管理が出来るのと考えていますよ。

そして職人さんを適材適所に入れるのも

施工管理の仕事です・・・・・。

ここからは職人さんの話ですよ。

施工管理者がしっかりした判断の下に、

適材適所に職人さんを

適時に入れる事で

現場の出来が大きく変わって来ます。

普通の難易度の仕事は

ある程度どの職人さんでも出来る事が多いですが、

難しい仕事では

職人さんの腕の差がはっきり出て来ます。

業者は、限られた職人さんを

仕事内容によって使い分けします。

ここで問題になるのは、

安い価格で受注をした場合には

予算が無いので「腕の良い職人さん」を

使う事が出来ないという事です。

昔から『押っつけ仕事』という言葉がありますが、

「何とか納まっていさえすれば良し」

と言うレベルになりかねないのです。

一度良い仕事を見れば

誰でもその違いは分かります。

僕も実際に完了検査で何度も経験していますが、

きちっとした施工管理者の下で

職人さん達もしっかりと適材適所、

水準のバランスが取れていると

現場の完成度も異なってきます。

最終的には引き渡しの際には

多くの方に腕の良い職人さんの

良い仕事を味わって頂きたいと思います。

施工管理・・・・・その重要性は

設計図をカタチにするだけではない部分が

重要という事です。

現場に於ける施工管理の重要性を

多くの方にご理解頂き、

設計監理も含めて

ダメな業者に依頼しない事を期待いたします。

今回はいつもより長文となりましたけど

最後までお読み頂き、

ありがとうございました・・・・・。

人の価値観が人生を左右する様に

毎日の暮らしの場所は

要因のデザインによって

質が異なりますからね・・・・・。

意識のデザインを丁寧に大切に。

どんな暮らしの場面を

皆さんは意識しますか?

大切だと思いますよ、

日々の暮らしにも

そういう視野と感性と認識が・・・・・。

Produce Your Dream>>>>>

建て主目線+αの提案・・・・・。

明日の暮らしを設計する

建築と住まいとその暮らしを豊かに

URL(ホームページ)

http://www.y-kenchiku.jp/

<<<Yamaguchi Architect Office

ギャラリーアートステップ

●設計事例の所在地: 
神戸市中央区
●面積(坪): 
25
●建物の種類(大分類): 
商業施設
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

ギャラリーの固定棚展示スペース

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

フレキシブルな展示方法と自然素材

依頼者があなたに依頼した決め手: 

幼馴染であったので信頼してもらえた

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

天井はスケルトンで高くみせながら、ルーバー状にツーバイエイト材を並べて空間をつくった
壁は押しピンを抜いたときに孔が残らないような素材を選定した
床は堅い目のパーケット材で自然観を演出した

依頼者の声: 

期待以上のものができ引き渡せたようです、その後も食事の誘いをうけたり付き合いが増えているのは嬉しい・・

その他の画像: 

王子公園駅前マンション

●設計事例の所在地: 
神戸市灘区
●面積(坪): 
130
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

下層は店舗、上階は賃貸住宅の計画です

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

収支計画と外観

依頼者があなたに依頼した決め手: 

理にかなった提案であった

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

店舗面積を広くとるため、建ぺい率いっぱいまで使った

依頼者の声: 

多くの選択肢があると迷うだけで、本当に信頼できる業者を選択することにした

その他の画像: 

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