●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
建物形状は、プロポーションの異なる2つの家形のヴォリュームが部分的に噛み合うようにつながる形となっています。背の低い棟はLDKと水回りが、背の高い棟には寝室や書斎などの個室と共用の図書スペース(2階)が設けられています。2つの棟は互いに重なりあった部分にある階段室を介してつながっていて、棟や階が互いに分かれているようでつながっているような、中間的で曖昧な印象となるようにしました。こうすることで、2階の図書スペースはLDKの延長のように感じられ、キッチンにいながらもの様子が伺うことができ、時には階段が子供たちにとっての読書スペースに早変わりします。