住宅|建築家の設計事例

この建築は、4世代4世帯の住居と仕事場、及び賃貸住居3戸からなる複合建築です。家族構成は20代の兄家族・弟・50代の親夫婦・70代の祖母です。高密度に積層する建築の中で、住まいが閉鎖的にならずに広がりが感じられるためには、ゆとりある外部空間が重要です。

軒下の空間を広く深く確保し、軒先に外付けブラインドを取り付けることで生まれる、外と中をつなぐ中間的な空間【外廊下】が、プライバシーや陽射しや風の通りを緩やかに調整してくれる、ゆったりとした住宅です。

貨物用コンテナを利用した住宅に住みたい!を可能にしました。

エアコンなどを使用しない自然な環境を望まれました。

◇時代遅れにならないシンプルな外観形状と素材使用、秋のこないインテリア提案としました。
◇子育て期から、将来の永住に備えた設備、バリアフリー対応としました。

高低差のある敷地で、敷地の前に大きく広がる桜並木をどう取り入れるか。またオフシーズンの季節をどう楽しむかということでした。

玄関に設けたシューズクロークは常に玄関を美しく保て、そこに設けられた建具には姿見の鏡が仕込まれています。また、台所近くに設けられた脱衣所からは直接 物干場に出られるようになっています。ウッドデッキになっているので段差もなく安心して行き来可能です。

通行量の多い道路からの景観が、工事前と大きく変わらないよう、ボリューム・素材等に配慮した。
「劇的」に変えることよりも、長い間受け継がれてきた地域の風景を継承することを重視した。

前面道路は4mの狭さにもかかわらず交通量が多く、左右はRC造の4階建以上の建物、奥はさらに高いところに木造2階建が建つ傾斜した谷間のような敷地でした。風致地区の規制やガケ地条例を検討し、建物は土留め壁として存在するようコンクリート造となっています。

大きな台風が発生する地域でもあり、外殻には防風ネットを設置することができるなど2重構造の形態は地域の風土から生まれたものでもあります。

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