瓦場の家
施主による自力施工や設備支給など当たり前のような時代になりましたが、
この住宅は施主が「自分で作る」をコンセプトに徹底的に施主が出来ることを
追求しながらまとめて行った物件です。
自力施工。この一言です。使用する材木も自ら材木屋に出向き、構造材以外は全て自分で
選び出し、自ら「製材」までして現場に運び込んでいました。木製の窓は一部の掃き出しを
除いて施主が作り、取り付けました。それらが施工できるように詳細な図面を書き、また
技術の指導までをやって欲しいと事前に相談を受けていました。
工務店での一括請負は絶対に駄目だということで、私のネットワークを利用して
各業種の職人のコーディネートが可能であったこと、また報酬に表すことの出来ない
きめ細かなアドバイスや実際の工事の補助なども可能だと言い切ったことが
信頼に繋がったと思います。実施までの図面も相当に多く書きました。
兎に角、大変な仕事でした。素人が家を作る。本物の「直営工事」を実施したいと
考えていらっしゃいました。またコストダウンは中途半端なものではなく、斬新な
アイデアを要求されました。またそれらが効果的に働くことでモダンで、ありきたりで
無い空間を作るようにとも依頼されました。最終的には、コンサバ志向の奥様との
折り合いをつけて、このような形が出来上がりました。
いつか家を建てるのなら、この人に頼みたいと5年位前からサイレントで
本多さんに注目していました。家作りに対する考え方や、建築に対する
情熱をブログなどで知っていましたから、依頼することに全く迷いは
有りませんでした。実際に工事が始まると何度も挫折しかけて、もう自分では
出来ないと諦めかけましたが、本多さんの励ましや、そのご家族にまで
工事を手伝っていただき、私たち家族や親戚にまで、その輪が広がって、
本当に大切な思い出を作ることが出来ました。まだまだ家は未完成ですが、
死ぬまで進化し続ける家を目指して頑張ります。
通常の木造住宅の工期とは懸け離れた期間、工事は行なわれました。手作りでなければ実施できなかった要望は沢山あります。
建物全体は「山小屋」が、モチーフになっています。完全な2階ではなくて2階は屋根裏部屋のようになっています。建築面積を小さくすることでコストダウンをはかり、勾配の付いた天井によりユニークな空間を作っています。
子供部屋は、あえて間仕切りせずに成長に合わせて家具やパーテーションで仕切るように計画して有ります。天井の低い部分は机を置くと集中力が増します。また天窓からは明かりも入りますが、ベッドを置けば星空も見ることが出来ます。
階段を上がりきった所に設けたトップライトからリビングに向かって明かりを落とします。日常の動線にドラマが生まれるように自然光の配置に気を配りました。
内装の仕上げの基本は「ラワンベニヤ表し」です。安い建材を使って仕上げを省くことでコストダウンを計りました。左に見える階段はストリップ階段で段板は施主が削りだした桧、ササラはSS400、通称「黒皮」と呼ばれる鉄板です。これは無塗装で適度に錆が浮くようにしてあります。天井も一部2階の床板が、そのまま見えるようになっています。手間に関しては微妙ですが、出来るだけコストダウンを計り、アートとクラフトを意識した見たことの無い空間にまとめました。
建築家に設計を依頼するメリット・デメリット
建築家に設計を依頼しなくても、設計施工を一括で請け負ってくれる業者はたくさんあります。
なぜ、あえて建築家に設計を依頼する必要があるのでしょうか?
建築家に設計を依頼するメリット・デメリットは下記のページをご覧ください。
▼建築家に設計を依頼するメリット ▼建築家に設計を依頼するデメリット
建築家相談依頼サービス・最近の相談依頼事例
建築家相談依頼サービス・目次
建築家紹介センターでは建物を建てたい方にお近くの建築家を紹介する建築家相談依頼サービスを行っています。
建物について相談・依頼したい方はぜひ、下記のページをご覧ください。
建築家相談依頼サービス・目次 |
---|
建築家相談依頼サービス・トップページ |
建築家相談依頼サービスの流れ |
建築家相談依頼サービスの特典 |
建築家相談依頼サービス・お客様の声 |
建築家相談依頼サービスの料金 |
建築家相談依頼サービス・最近の相談・依頼事例 |
建築家相談依頼サービスのよくある質問 |
建築家相談依頼サービスの安心安全宣言 |