関町の家2

●設計事例の所在地: 
東京都練馬区
●面積(坪): 
24.1坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

LDK南東より。インテリアは既存躯体を白塗装、床、家具、建具を濃いブラウンで統一しました。使用材は合板や足場板等ラフな既存躯体に負けないざっくりとした質感のものを選びました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

築37年のレトロモダンな集合住宅の一室のリフォームです。 ここでは、解体後の既存躯体を活かし、下地材や仮設材といった一般加工前の「気取らない素材」を選び、白とダークブラウンに染色することで、カジュアルでありながら落ち着いた雰囲気のインテリアをめざしました。
床や家具、建具といった直接手足に触れるものにはダークブラウンを、あらわしになった既存躯体の天井と壁には空間を包み込むものとして白を塗りました。
ダークブラウンの間仕切りを兼ねた収納家具は、既存躯体をゆるやかにエリア分けしながら、分けた各エリアに適した収納を確保するようレイアウトされています。
奥様の趣味は料理、ステンレスの2つの大きさや形状の異なるカウンターは、多様な使い勝手に対応し、家電、食器、食材等がコンパクトに収められています。
ご主人の趣味は茶道、テラスを待合とし外部からのアクセスとすることで、「離れ」の雰囲気をつくり出しました。この空間を包み込む天井や壁は白に染色せず、解体躯体あらわしのままとし草庵風の佇まいとしました。

その他の画像: 

LDK東より。奥に壁面もステンレスにしたオープンなキッチンが見えます。

LDK北より。左が寝室エリア、右がLDKエリアで、上部の梁と下部のローボード家具でゆるやかに分節しています。

LDK南西より。ローボードの奥が寝室と書斎です。

茶室入口。

茶室北東より。ここは仕上を撤去した既存コンクリートのままの仕上。墨出しの線や、ボードを貼っていた糊の跡もそのまま残しました。

茶室南東より。正面入口と左手収納部は合板仕上げ、階段の側壁は鉄板黒皮仕上げです。

茶室南西より。炉や正面の建具、床の間の構成と素材は茶室のセオリーを崩さずに押さえました。

茶室西より。正面建具の奥がバルコニーになっていて、ここを茶室待合に見立て正面右下の躙口より客人はアクセスします。

鍛鉄のかんぬき。ここのお住まいの露出で出てくる金物(フックや茶室内金物等)は鍛鉄のものを使っています。写真はトイレのかんぬきによる鍵です。

設計者

ユーザー 一級建築士事務所田建築研究所 田中秀弥 の写真
オフライン
Last seen: 54分 33秒 前
登録日: 2012-07-24 10:26

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