都心の木の家 SZ邸
敷地面積約100㎡の都心の木造2.5階建てのスキップフロア住宅。
吹抜と階段を中心にして各部屋がらせん状に取巻く構成になっています。
空からの光が吹抜を降りて、すべての部屋に注がれるようになっています。
荷物が多いため、諸室が面積内に納まるかどうか、が関心事でした。
さらに予算も厳しく高さの規制も厳しかったため、多くの課題がありました。
中央に吹抜+階段の縦シャフトを設けて光の通り道を作り、これを軸にした空間構成を提案しました。
高さ方向のゆとりが広がり感を生み、狭くても広く感じるという提案です。
限られた予算の中でどれだけ自然素材を使うことができるか、という点もテーマの一つでした。
親戚であり、実際の設計実績を評価してくれた点だと思います。
土壁は断念しましたが、地元(狭山地方)の杉を使用して、ローコストで木の家を作ることができました。
床は無垢の厚板を使い、天井なしとしています。
中央の吹抜+階段から注がれる光の効果が予想以上であり、家全体が光の柱に支えられている感じになりました。
その効果もあって狭小な面積ながらゆったりとした空気感を作ることができました。
とにかく落ち着くそうです。
狭さを感じないゆったり感が好評のようです。
設計段階では険悪な状態に陥ったこともありましたが、
完成後には、「空間構成が重要であることがよくわかりました。」と、満足していただいています。
DKと階段
居間の天井を高く取り、和洋折衷式としている。
LDK
居間
階段は光と風の通り道
階段を登った先に和室がある。
階段の途中にある寝室。
階段を軸にしてらせん状に部屋が配置されている。
キッチンから踊場を見上げる。
和室床の間
和室。
道路向かいの家も近いので障子を開けることが殆どないのが現状です。
障子越しの光は暖かく膨らんだ感じになります。
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