●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
敷地全体、園庭から保育室、階段まで「遊び学ぶ場」と考え、陽光と自然の溢れる公園の様な施設づくりを目指しました。
◻️建物と園庭配置
採光、通風の良いスレンダーなL型の建物を敷地北側と西側に配置し、南東側を園庭としました。園庭を挟んでL型の「木漏れ日の森」を配置しました。これは道路から園庭、園舎への覗き込みを防止すると同時に、園庭への盛夏の直射日光を和らげます。
スライド式ゲートで通退園時以外は閉じられるアプローチコートはシンボルツリーと緑化された「緑のトンネル」で園児と父母を迎えます。上部には「天空のガゼボ」が望め、園の賑わいが伺えます。
アプローチエリアには駐輪場、ベビーキャリー置場、車椅子利用者用スロープが設置されます。
◻️1階
緑溢れるアプローチコートの後、園舎に入るとそこは右側に園舎が一望できるエントランスギャラリーです。医務室を兼ねる事務室 会議室を過ぎると特徴的な階段が2階へ導きます。階段の奥は0歳児から2歳児までの保育室が配置されます。
調理室は建物中央部に園内サービスの拠点として配置されます。
◻️2階
建物中央部に遊戯室を配置し、日々の園内活動や発表会会場として活用できます。調理室直上にあり、荷物用リフトで2階に位置しますので、3歳から5歳迄の保育室への食事サービス、遊戯室をランチルームに使う選択肢も可能になります。
2階各室は園庭を一望する屋根付きテラスで繋がります。
◻️屋上
屋上は組立式プール利用と付加的な園庭として使うことが出来ます。
盛夏の日よけ、プールの観覧ギャラリーとして「天空のガゼボ」を提案します。園児のみならず先生、父母の待機場所としても機能します。
屋上は園庭〜緑のトンネル〜2階テラス〜天空のガゼボと連続した動線での日々利用可能です。
この他、空調室外機設置スペース、組立式プール他備品のストックヤードを屋上に設けました。