旗竿地は一般的に価格が安く、大幅な価格交渉が可能です。デメリットは、四方が囲まれているため採光・通風・プライバシーの確保が難しいです。しかし、設計の工夫により解消できます。 旗竿地について舞田恵子建築設計事務所 舞田恵子さんに伺いました
最初は、クライアントからの相談からです。しかし、私が高校生卒業まで暮らしていた実家は、典型的な旗竿地に建つ2階建の木造住宅でした。よって、旗竿地の特徴を実体験より理解しています。そういった経験もあり、具体的にクライアントへの提案をさせていただくこととなりました。
メリットは、土地が安いことです。購入時大幅な価格交渉が可能です。 デメリットは、四方が囲まれているため採光・通風・プライバシーの確保が難しいです。しかし、設計の工夫により解消できます。そして、駐車が難しい場合が多いです。ただ、駐車は慣れてきます。 しかし、工事費が多少余分にかかります。大きなトラック等が敷地に入れないため、資材搬出入において、材料の小運搬が工事費に追加されることになります。クレーン車が入れない場合や隣地が借りられない場合、建方は人力のみで行うことになります。重機がない分、手間・時間がかかり、建方費用が余計にかかります。(費用に関しては、建築家や工務店に事前に確認ください)。
旗竿地のデメリットである、採光・通風・プライバシー等の問題をデザインに活かすことです。クライアントにより求めることが様々なため、間取りはヒアリングにより決めていきますが、特に気をつけている点は、開口部の位置です。隣地との関係性に注意し、開口部の位置や大きさを決めます。
法規的に、厳しい敷地でした。敷地は旗竿地の38坪、また、第一種低層住居専用地域であり、建ぺい率50%、容積率80%、その上、北側斜線がありました。クライアントの大きな要求は、「閉鎖的で明るく広々とした家」でした。また、車2台が駐車できること、ガーデニングスペースが欲しい、収納がたくさん欲しいということでした。 旗竿地に車を2台駐車できるとなると、建物の建つ場所は限られてきますが、駐車場の上部を住居として利用できればと思い、建物を浮かして敷地利用しています。 リビングに面して中庭を計画しています。中庭には柔らかい光が差し込み、リビングと同時利用することもできます。開口が大きいため、視線は通り、空間の広がりを感じることができます。中庭のまわりにぐるりと居住空間を配置しました。居住空間は、屋根の上にも続いています。 屋根の上に屋根上テラスを計画し、延床面積30坪程度の小さな住宅でも、床面積に換算されない自由な空間を獲得しました。屋根の上のため、隣人からの視線を気にすることもありません。ガーデニングにも利用でき、周辺の景色を楽しむことができます。屋根上テラスは、中庭の樹木の葉っぱが覗き、公園のような空間です。 広くない旗竿地において、クライアントからの要求キーワードから、どのような提案ができるかを模索しました。「隣地と居住空間の関係」「居住空間と中庭との関係」「屋根への連続性」を考えた住宅です。
適用距離内は、道路から発生します。43条1項ただし書きの私道から道路斜線が発生する否かは、行政の判断によります。
建物を建てる際、敷地は道路に2m以上接している必要があります。2m接道していても、敷地延長部の幅員が狭くかつ長い場合には、ワンランク上の耐火性能が要求されることがあります。旗竿地はその接道条件により、各行政の条例による規制がある場合が多いです。行政により様々な見解があります。旗竿地の土地が安いと思い、すぐに土地を購入せず、建築家と相談し土地の購入を検討することで、様々な問題を解決することができます。 また、道路ではなく私道に接している場合でも、建物を建てることが可能です。
旗竿地でのプランを何案か提示してもらい、そのプランやデザインに本当に住みたいと思われたら、具体的に進めていってください。急ぐ必要はありません。旗竿敷地の土地が安いと思い、すぐに土地を購入せず、建築家等と相談した上で、土地購入を検討してください。 また、既にお持ちの土地の場合においても、建物が新築できるか否かの問題もあります。要求事項をこと細かく建築家に伝えてください。できることできないことのヒエラルキーをつけることも建築家の仕事です。旗竿地では様々な問題が関わる場合が多いので、できる限りクライアントの気持ちをくみ取り、整理し、プランを提示してもらえる建築家をお勧めします。
住宅街に建つ、家族4人で暮らすための住宅です。「閉鎖的で明るく広々とした家」というのが大きな要望でした。敷地は、隣地に囲まれた38坪の旗竿敷地です。
建築家の方の間取りを知っておきたいです。間取り図だけ欲しいです。当然費用はお支払いします。おおよそどれ位の費用が必要でしょうか? 建築家の所在地について:建築家の所在地にはこだわらない
永楽荘の家 外観1
インテリアにこだわりのあるお施主さんでした。自身のイメージを具体的にしてもらえる建築家を探されていました。当時のはやりの北欧風デザインではなくイタリアンテイストのあるモダンデザインがお好みでした。
お話をしてお施主さんの好みのデザインについて理解していると感じていただけたのだと思います。
低層住宅地域で各種制限が厳しい地域でした。斜線制限によって屋根形状を決めました。内装の打合せはキッチン探しから始めました。お気に入りの海外製キッチンが見つかり、インテリアのイメージを話し合いながら細かな部分を決めていきました。半地下の浴室、スキップフロアーで上がっていくプラン、ご希望の開放的な階段、寝室の内観は一変してクラシカルにと打合せが進むにつれて形作られていきました。
現在、お気に入りの家具に囲まれて、住まわれています。とても気に入っていただいています。自身で塗られた塗装壁は「最初は天井はクロスでも良いかなと思ってたのですが、やはり天井まで塗り壁にして良かった」と言っていただき、お勧めしたかいがありました。僕も一手伝って塗らせていた壁は良い感じで仕上がっています。自身で購入された輸入クロス、ヘリンボーンフローリング、部屋ごとにこだわりの部分があるお家になりました。
永楽荘の家 外観2
永楽荘の家 LDK1
永楽荘の家 LDK2
永楽荘の家 LDK3
永楽荘の家 LDK4
永楽荘の家 寝室
永楽荘の家 洗面
永楽荘の家 玄関
永楽荘の家 外観3
五月丘の家 外観1
「頼んでいた設計者からイメージ通りの建物が全然出てこない」「緑と家の共存、森の中の家」「開放的なイメージ」「子供が楽しめる家」
「望んでいたでいたデザインです」といわれました
道路の向こう側に公共の建物の木々が見えるので借景とする事を考える。土地は小高い場所に位置し、開放的な開口を配する事が出来た。敷地は段差がありその敷地形状のままスキップフロアーにすることで自然の中を移動するような動線を計画しました。凹凸のある平面はあいた敷地には将来的には植栽を植えていき、木々に囲まれる予定です。特異な建物ですが木造でコストも抑えています。
決して住みやすい家ではありませんが、楽しんで住まれています。子供部屋からトップライトでベランダへ出れたり、小さな出入り口があったり遊び心は満載です。「気持ちいい家です。春は家の中から満開の桜が目の前に見えるんですよ」と言っていただきました。お好みの家具がミッドセンチュリー系でしたので全体の雰囲気はそれに合うようにデザインしましたので、家具を置いた状態がとても合っていて嬉しく思っていただきました。
五月丘の家 玄関
五月丘の家 子供室1
五月丘の家 子供室2
五月丘の家 DJコーナー
五月丘の家 LDK1
五月丘の家 LDK2
五月丘の家 浴室
五月丘の家 外観2
五月丘の家 外観3
目神山の家 外観1
1)変形崖地で、理想の住宅が出来るか?2)コストが合うか?3)体育館のような大きな部屋がほしい
最初にイメージ通りの家でした」と言っていただきました。「あたしの頭の中みたんちゃうか、、」みたいに笑いながら言ってられました。このデザインは万人受けする物ではないので少し迷いましたが、私自身が強く感じたデザインなので「N0」と言われたのであればしかたがないと思い提出しました。このようなに、ぴったりと合う場合、とても仕事も楽しできました。
このHPで紹介していただいたお施主さんです。大開口の眺望重視の斜面地の住宅です。この土地は岩盤で固く、造成するには多額のコストが必要となりますので、あえて崖のまま利用する事でコストダウンをしました。敷地を出来るだけいじらないで基礎及び地盤の金額を落とす。構造は鉄骨造とし大空間を実現させる。眼下に広がる景色をパノラマとしてみせるこのようなプランを提出させていただいたところ、大変喜んでいただき、契約いたしました。
テレビ番組「住人十色」にも取り上げていただき、その中でも楽しんで住まわれている状況が伝わってきました。現実には天井も高く、大きな開口は住みにくい建物です。しかし、最初からその事は覚悟されていました。住みにくい事を楽しむだけの「住宅力」のあるお施主さんです。一番うれしいのがお子さんに「この家が一番すき」と言ってもらえてる事です。薪ストーブの薪も夏場に近所の方に木を分けてもらったり、薪割りをしたりと大変な作業も楽しまれています。当初は奥様が主導でしたが竣工後の庭作りは旦那さんが主導で進まれており、たまにお伺いするたびに、着々と出来ていくガーデニングにも驚かされます。
目神山の家 外観2
目神山の家 内観1
目神山の家 内観2
目神山の家 内観3
目神山の家 浴室
依頼したい仕事 新築戸建建設予定地 愛知県豊橋市土地 海の近く150坪、街中150坪どちらか一方に建設予定予算 外装設計料含めて2500万程度家族構成 夫婦2人 子供3人 希望 アンティーク家具が合うような、シックな色を使った落ち着いた雰囲気。住めば住むほど味わい深くなるような京都の長屋。風が通る気持ちのいい空間、縁側もほしい。必要以上に解放感がなくてもいいし、モダンすぎるのも苦手。
■府中の家いよいよラストスパート■鴻巣の家最終形のパースをアップ■上新田の家イメージムービー公開中
子供部屋リフォームの案の作成を依頼したいと思っています。 現在15坪足らずの三階建ての持ち家を持っています。三階二部屋中、1部屋が夫婦の寝室で、もう1部屋が子供部屋です。我が家は、子沢山で子供が7人います。 子供部屋をロフトベッドなどを利用して、三区に分け、小学生、保育園組男4 人。女1人。年の離れた長男1人。として利用しています。大家族な為、経済的にも余裕なく今まで自分たちで手を施し、DIYしてきました。 今回、子供部屋の男4人が使っている場所(4畳足らず)のロフトベッド2つをの けて、寝室として使うロフトを作ろうかと考えています。ただ、なんせ、狭い部屋で他二人も分けて使っているため合計6人(将来的には 7人)が使うには、今どんなアレンジをしたらいいのか全く案が出てこず困って います。 大変失礼な質問なのですが、自分たちの手で子供部屋をプチリフォームし、コス トをかけずにやりたいと考えていますが、子供部屋リフォームの案など考えても らえたりするのでしょうか?また、そういった間取り設計?のみの費用等、どれ ぐらいかかるのでしょうか? 長文すいません。大家族で費用も乏しく、ホントに困っています。
私が住宅をつくり続けながら、ずっと心の奥で目指していたのは・・・。
人々が目をみはり、誰もが話題にせずにはいられない「特別なもの」
ではなく、気張りもしないし、委縮もしない。
無理もしないし、無駄もしない。
それでいてまっすぐに背筋の通った「普通のもの」。
そして、用を満たすという観点や、美しさという視点からも、
過不足なくほどよくバランスの取れた「ちょうどいいもの」。
建築家 中村好文
僕は住宅造りは、設計者と建築主の共同作業だと思っています。
設計者のコンセプトや自己主張によって作り上げられた「作品」では
なく、設計者と建築主の共同作業によって、自然発生的に形作られた
ものが理想だと思います。
理路整然としすぎた住宅は時に「冷たさ」を感じます。
斬新さや独創的な発想も時には必要ですが、
気張りのない自然体で暮らせる、少し上質な「普通の家」が
「ちょうどいい」と思います。
西側外観
光溢れる空間と書斎の有るプランを希望された住宅です
家作りに役立つ情報をお送りします。ぜひご登録ください。
契約した建築家名・事務所名を教えて下さい 株式会社 佐野修建築設計事務所 佐野 修 ...
このサービスを利用する前は不慣れな地域での数社の設計事務所を探すのは至難の業でした。 このサービスを利用する前に不安だったことは *...
直接ご連絡いただき、更に具体的で分かりやすい解答に、ご提案感謝致します。事前に考え期待していた内容以上の対応にありがたいです。もっと言わしていただければ、...