●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
利用される方同士が、この施設を通して密なコミュニケーションがとれるサロンとして活用することを念頭にしています。
利用者のプライバシー・セキュリティを保ちながらも、街中のカフェのように気軽に利用しやすい、外部に開かれた印象の施設となるよう外部を設計しました。
室内空間はメリハリとリズムを意識し、豊かな空間で過ごしてもらうことを考え、利用者の身体的制限に配慮した設計にすることは当然のことながら、ホスピタリティを有するように配慮しました。
吹抜けになった円筒形ホールは談話室として利用され、屋外で過ごすことが心地よい時期にはテラスと一体に使用できるようにしています。
またホールでは季節のイベントを開催することを想定しているため、イベント参加人数が増えても2階からも催し物を鑑賞できようにしています。
浴室は独力で入浴できる利用者と機械浴槽の利用者の双方に対応しています。出入り可能な風呂庭に面し、自宅での入浴では味わえない開放感を感じられます。
2階のリハビリ室の床の模様は、歩行トレーニング時の歩行距離のガイドになっています。
2階のテラスやバルコニーは、利用者が不意に出てしまっても転落事故が絶対に起きない腰壁の高さに配慮しています。