こちら。
とある家の玄関土間です。
ビックリするほど明るくて、とても心地いい空間だったりします。
正面にあるハイサイド窓から、昼間は青空が見えるんですよね。
その光景がとてもきれいなんですけど。。
それ以上に、このハイサイド窓からの光が、とても効果的なのに
ビックリしますね。
玄関の土間部分が、こんな風に奥に伸びてるのって、
昔の町家だったり、民家で見られる土間みたいで面白いです。
敢えて正面に収納等を設置せず、壁と窓だけにしたのは、
潔くて、それがこの見え方を実現してくれていますね。
そうそう。
もう一点面白いのは、いわゆる玄関ホール。
玄関入って、靴を脱いで、リビングなんかへ入っていく前の空間。
つなぎの空間で、廊下のような役割でしょうか。
こちらの家では、ホールという空間はなくて、
画像の右側に見えている45cmほど奥行のフロア部分が
それに該当します。
もし、土間をここまで広くしたいという要望がなければ、
この玄関土間を半分にして、手前が玄関、奥がホール。
そんな感じだったでしょうね。
土間を優先して、ホールを究極まで削ったことで、
このユニークな玄関が実現されています。
それと、細かなところなんですけど、二つポイントがあります。
一つは、床のタイル。
わざと、正方形だけでなく、長方形を混ぜていますが、
手前から奥への目地をしっかりと通しているので、
自然と奥へと視線が抜けていきます。
そうなんです。
より、奥行感を出すために、この張り方をしています。
それともう一点。
タイル脇の白玉砂利ですね。
玉砂利のスペースをつくること自体も珍しいのですが、
それが細くして、奥まで伸ばしてることも、奥行感の演出に役立ってます。
ちょっとしたことなんですけど、この二点の効果で、
奥行感→広がり→開放感のある玄関土間を実現してるんです。
少し比較の意味で、玄関土間ではないのですが。。