ローコスト|建築家の設計事例

オリジナル温水床暖房ほか猫たちと楽しく暮らせる工夫も数多く取り入れました。

リフォームを考える理由は人それぞれあると思います。今回は、「長年ご両親が住み続けた住まいを自分たちのライフスタイルや好みに合わせて一新したい」というものでした。築13年という年数の割には老朽化も激しく、1階内部と階段を全面改修することになりました。

125坪の敷地に22坪程の建物・・・小さめの家の各所から、庭の眺めや、涼風、陽光が愉しめます。季節ごとの変化も感じやすいでしょう。

直線階段の昇り降り、昇り際や降り際のところで3分割や4分割に割り振られた踏面を回る場合が、リズムが変わって一番危険なところ。踏面の角度を階段全体で徐々に変えて 、始めから最後まで回るように造ると、昇り降りがとてもスムーズになって安全です。

天ぷらというシンプルな料理を引き立てるような材料選定を行った。

・真南に向けた日射取得窓
・2階北側にルーフバルコニーを設けリビングと一体的に使えるようにした
・ルーフバルコニーの目隠し板に反射した光をリビングに取り入れて北側でも明るい空間とした

この住まいのシンボルともいえる正面の格子は、軒の水平ラインに対する垂直ラインを表現すると共に、内外の視線を柔らかく遮りつつ、通す役目も持っています。この格子と敷地と道路の高低差を利用して塀の一部をカットしたことにより、公園で遊ぶ子供達の様子を住まいの中から確認できます。

予算的な制約を逆手にとり、手づくり感のあるリフォームを実現している。そして、床は無垢材を採用、アイランドキッチンには食洗機を組み込むなど快適性にも配慮している。

■今迄の堅苦しいクラブハウスのイメージを払拭し、親しみ易い雰囲気の空間とする
■既存のインテリアとマッチするようなデザインとする

この住宅は、区画整理事業により新たに形つくられた街区に建っています。
建主はもともとこの地で生活されてこられ、新しい住まいでも今までと変わらない
地域とのつながりを大事にした生活の場をのぞまれていました。

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