自然素材|建築家の設計事例

外周には京都らしい趣のある高塀を張り巡らせ、外界を完全にクローズした静かで広々とした住環境を持っていた。建物を含めた敷地一体は、もはや街に定着し、通りの美観を形成する佇まいである。そのため、増築部分の外観は出来るだけ既存の建物を表に立てるよう、ある程度引きを持たせた計画としている。

周辺環境との調和、そして課題であった明るさとプライバシー保護の両立のため、
中庭や吹抜の配置、勾配天井の大空間、植栽の配置の検討を重ねました。
随所に使用したタイルは柔らかな質感のものを組み合わせ、温かく豊かな表情を加えています。

建て替え前の住まいに習い、田の字型に和室が配置された四つ間の生活を踏襲する事、構造材の再利用、木製建具の再利用と言った設計条件を受け、食機能及び設備機能を付加した結果生まれた住まいです。

この住宅は、夫婦と1人の子供の為に設計されました。

コストの面と使い方を考えて廊下のないシンプルなプラン

古民家は土壁でできていてそれだけでも元祖自然派住宅。しかし、土壁の古民家はとても寒いので外側に断熱層をつくり、また屋根裏にもたんまり断熱材を仕込みました。2階を若夫婦の家族室として見晴らしと住まいやすさを重視して計画に取り組みました。

自然食を提供するにはどんな空間がよいか、店員の数が少なくてもオペレーションし易い厨房の形状など提案。完成後のメンテナンスにもすぐ駆けつけるような体制をとっています。

具体的な要望は少なく、土地探しからだったので予算的な調整に苦心しました。
ひとつ希望があったのは、銅を使ってほしいというものでした。銅を小波に加工して屋根と壁
に使いました。

コンパクト、機能性、素材、こだわりをシンプルに繋げた住宅

間仕切りを極力動かさず、一部、開口を設けつつキッチンの向きをかえることで、生活動線も変えた。

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