自然素材|建築家の設計事例

各部屋とダイニングルームを隔てている壁を取り壊し、水廻り部分の拡張に伴い玄関、廊下脇の壁は位置を移動しました。天井面のボードも全面剥がし、天井高を上げています。

カルチャースクール併用という特殊な用途との併用住宅を限られた予算の中でうまくコスト配分し実現すること。遊び心のある自然素材を効果的に取り入れること。

◇森の樹木を残すために、木々の隙間に埋め込むように建物を配置しました。
◇全方位の眺望を叶えるために、円に近い六角形の平面計画としました。
◇森の自然の魅力を満喫できる、開放的で森と一体化した建物となりました。

玄関を入るとすぐに土間のリビング。土足のまま違和感なく入ることが出来ます。そこには要望のあった薪ストーブを設置し、背後の壁はご夫婦の要望で大谷石を張りました。リビングには大きな窓から明るい日差しを取り込み、夜空の星やお月様まで楽しめます。

密集地の3階建のため、明かり床を設けて下階まで光が届くようにしました。
2階リビングに小上がりを設けるため、1階の階高を押さえて2階を高くしています。

床・柱・梁は柿渋ペイントで古色を付けました。

改修前は、典型的な昔ながらの間取りの住宅で、南に面した日当たりの良い部屋は来客用のスペースとされており、北に面した暗くて寒い部屋が家族用に使われていました。

木造密集地の一角、トタンの外壁で断熱も入って居らず、また、家族の生活にも合っていない家でした。
少しでも広がりの感じられるように視線を外へずらしたり、光を取り込んだり、玄関も段差はあるが、乗り越えられるようなプランニングとしています。

外壁に英国製のサンドテックスという塗装を採用したことで他にはないきめ細やかな美しいテクスチャーの外壁が出来上がった!

外壁は吹き付けと外張りによる二重断熱、床下暖房、断熱サッシと断熱扉。
幾重にも重ねた断熱性能で、デザインと開放性、居住性の並立を実現した家。

「夫婦で住む明るくて小さな家を建てて欲しい」というのが一番のご希望でした。広い(16帖)のリビングを中心に生活する平面計画にし、寝室、予備室、水回り、収納をコンパクトに配置しました。全体の天井をやめて、小屋組みをそのまま表すことで、平屋だけれど大きな吹き抜け空間を作ることができました。

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