定年後に一人で住まう家の建て替え。今後の生活を想定した「便利」を散りばめた設計
全て国産材を利用した高台に建つ住宅です。
山の窪地の見渡す限りの広い茶畑の中に建つ住宅です。緩やかな周囲の傾斜に合わせ、南側の庇を長く突き出した建物は広く広がる浅くて低い勾配のシルエットで構成しています。
無垢材の感触が心地良い、ローコスト住宅です。
奈良県天川村の木を使用。天川村へ同行して、伐採祈願祭を行い、実際に木を伐採体験してもらった。もちろん、その木は使われている。
当たり前に恒久的につづく “ 呼吸 ” という言葉に、ひとの出入りの要として、そして音や匂い、季節や時間のうつろいや風通しの良さ、など、感覚に作用することを土間空間からつくり、
老後に備えてご自宅に隣接した敷地に、終の棲家(ついのすみか)となる「離れ」を造りたいというご依頼でした。これから年齢を重ねていくご夫婦の生活を支えるコンパクトな平面、 定年後の新しい生活に活力を与え、ゆったりと呼吸できるような空間を目指しました。
球磨杉を生産する地元の関係者と、球磨杉をプロデュースしているSSDプロジェクトと協議しながら設計しました。
建物内部は、自然素材を使いながらできるだけシンプルに、そしてすっきりと。陰を意識し、明るいだけではない照明の「灯り」に、夜の室内には安らぎの空気が流れます。
道幅2mほどの路地空間の雰囲気をこわさないよう、屋根のかけ方や、全体の寸法、色彩に配慮しています。
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