むく板|建築家の設計事例

平屋でありながらも、屋根勾配を利用した吹抜け空間を持ち、ガラス欄間で仕切って視線の抜けを確保するなど、小さいけれども広がりのあるお住いです。

2世帯住宅になります。
子世帯のご主人は、新装開店のお店などには近寄れないほどの化学物質過敏症。防腐材や接着材などを極力使用せず、塗料も安全なものを選定して建築されています。壁、天井には「押入ボード」を採用しました。

 南側に住宅が隣接して建つ敷地で住宅の依頼を受けました。

一階床組みを省略し、コンクリート床とする事で一階階高は2.7mを確保しています。
西にひらけた開口は日除けを外に設置できるようにフックを配置しています。

強風や砂埃、御夫婦ともに花粉症であることから、あまり窓を開ける生活ではないことが予想された。そこで、建物の断熱と気密性を高めた上で、第1種の機械換気方式(全館空調方式)を採用することにしました。

はじまりはインターネットからの問い合わせでした。
土地探しから一緒にさせていただきました。
奥様のご両親と一緒に暮らす2世帯住宅になります。キッチン、ダイニング、浴室の水回りは1ヶ所で、リビングは2ヶ所あります。まさにサザエさんのような仲良し家族です。

床面積26坪とけして大きくない住宅ですが、視線の抜けを意識し、面積以上に広く感じられる空間となりました。
仕上げ材については、外部は左官仕上げ(そとん壁)と板張り、内部も床が無垢フローリング、壁が漆喰塗り、天井が板張りと自然素材を使っています。

残したい部屋葉は、そのままに、居間、食堂、キッチン、水回りの動線をは極力短くし、不要な部分は、減築し、普段の生活の場は、南北に風が通るようにした。2階の寝室は、縁側を残した板の間にして、明るすぎず、落ち着いた部屋に。

たくさんの暮らしが楽しくなるようなご希望(土間の応接件リビング・暖炉・眺めの良い和室・民家の大きな梁を使いたい・2世帯住宅・趣味で買った骨董の欄間を使う等)たくさんのご希望がありましたが、ごく自然に普通に納まっているような家に見えるような家づくりを考えていきました。

建物の状態を耐震診断し、適切な構造補強と断熱補強、間仕切りの変更を含むスケルトンリノベーションで進めました。窓は内側に二重サッシを設け、壁には珪藻土クロス、天井はスプルスの羽目板、ガラスモザイクタイルやガラスブロックなど、様々な彩のある素材を使用しながら、文字通り大改造を施しました。

ページ

むく板|建築家の設計事例 を購読