歯科医院|建築家の設計事例

「歯科に見えないように。」という院長先生の要望に、カフェやホテルのような雰囲気で答えました。また、完全個室の診療室という地方では珍しい落ち着けるスタイルを採用しました。

可能なかぎり収納を設けて、カルテや医療消耗品等がしっかりと収められるようにしました。診療室の全体照明は、患者様が治療する際、天井を向いてもまぶしくないようにするために、吊り下げ式の間接照明にしています。

川越の歴史の一部となった洋館建物
昭和11年竣工から歴史を積み重ねて....。

内装は当然のことながら、完成予想図(パース)、素材サンプル、原寸模型を利用して設計・工事を進めましたが、それに留まらず、内装を基調に家具、テレビなどの電化製品、医院看板ロゴ、名刺、診察券などに至まで、ご相談をいただき統一したデザインを実現出来ました。

私どもはプラス設計は誰もが知っている、あの『マクドナルドを400店舗以上設計している実績とそのコストスキル』を駆使して設計します
又、医院建築といえども商業施設です。患者さまに来院いただき、はじめてその建物は評価されます。それはデザイン然り、コスト然り、機能然りです。

敷地が、JR宇都宮駅近くの商業地域にあり、もっと大規模な計画(賃貸部分を設けるなど)とすることも考えておられましたが、必要最小限の規模とすることになり、周辺の大きな建物に囲まれながらも、敷地全体に余裕を持たせる配置計画となったことが、この環境において魅力的な建物になったように思われます。

最近の歯科医院は医院らしくないおしゃれな建物が多いですが、この歯科医院も設計に先立ち、いろんなショップ・・・歯科医院ではなく・・・をクライアントとともに見学してまわりました。
クライアントのお気に入りは某スーパーブランドショップの内装でした。

①メイン街道からのビジュアリテイーを考慮したモダンな医院らしい清潔感ある外観と、夜間も考慮したサイン計画
②街道から、わかりやすいパーキング配置

患者の立場として、歯科医院では実に様々な場所を転々とさせられると経験的に感じています。
例えば、受付→待合→歯磨きコーナー→治療室→レントゲン→治療室→待合→会計という具合です。

・予算を建物、診療機器、家具、備品に至るまで検討しバランスの取れたコスト配分となりました。
・院長の診療方針、理念を打ち合わせ、建物により具体化かしました。
・キッズコーナーを設けるなど、子供たちにも優しく安心できるクリニックにしています。

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