庭が見える診療所
診療所正面
正面は真西を向き、前面は駐車場で西陽を遮るものがない。そこで省エネも配慮し開口部は小さなポツ窓として壁面にちりばめた。ポツ窓はインテリアの魅力にもなっている。入口ゲートは光る門柱。
住宅を併設するため、機能的に複雑な要望を満足し、かつ魅力的な診療所を希望。
依頼主は当初信頼する友人のインテリアデザイナーに設計を依頼したが、インテリアデザイナーは計画内容を見て、経歴と経験豊富な弊社を強く推薦してくれた。
長さ80mの敷地を有効に使い、複雑な機能的要望を満たすため、多くのケーススタディを造って計画の整理をした。最終的には住宅と診療所の2つのL字形を組み合わせ、内部と外部の調和と統合により豊かな空間を造ることを目指した。特に、診療室は庭に面する幅約9mのガラススクリーンとし、患者と医者両方に快適な空間とすることを目指した。外構植栽はアーククルー、照明はシリウスライティングデザインの協力による。
患者さんにも好評です。いろいろ自慢しています。とのこと。
待合室西側
西側のポツ窓には遮光とカラーの2種類のフィルムを組み込んだ建具が嵌められる。真夏の西陽も柔らかな色の光となりブラインドは不要である。2か所は網戸に変えて換気もできる。天井照明も壁に合わせポツ窓風に作ってある。
受付カウンター
カウンター上部に大きな照明器具を設計し吊っている。省エネのため開口部を小さくした待合室であるが、こうした照明やポツ窓のデザインで明るい空間となっている。なお、診察室の庭は待合では一部しか見えない。
北庭に面する診療室
患者は診療室に入り初めて北庭の全貌を見、北庭を見ながら治療を受ける。
庭に面しては幅約9mの全面ガラススクリーンである。北向きなので1年を通じてブラインドは不要、木々の陽の当たる面を見ることができる。
診療室のバックスペース
欄間部分はガラスで診察室全体の大きな勾配天井を遮らない。
診療室から見る北庭
幾何学的でモダンな庭。外構植栽はアーククルーという事務所の協力による。
北庭から診療室を見る
院長室
院長室は住宅の南庭を望む。
スタッフルーム
40㎝のレベル差をつくり高い方はカーペット敷き、腰掛けることも仮眠もできる。
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