フレミングハウス
敷地の高低差を移用して、スキップフロアーとして、中二階は屋根形状に合わせた片持ちトラスから細い鉄筋棒で床を吊り下げました。
もっと自由に何気なく、細い柱と梁が木造のように軽やかで、優しく、そして鉄骨造の強靭性を兼ね備えた建物の計画です。
交通量が多い前面道路に面しているため、敷地前面の1階フロアーレベルは住環境としてはあまり適しません。しかし非日常的なパーティー等のスペースの他、日常的には駐車場や駐輪場など使い方は様々です。
そこで、庭を含めた敷地全体の有効活用を考え、柱の無いピロティーがあったら、もっと建物は庭を含めた敷地全体と一体化すると考えました。そして、あえて建物の中心となるLDKを配置することによって、各プライベートスペースが敷地の奥の落ち着いたところに配置できます。
そのために、LDKスペース(5m×5.5m)は騒音や排気ガス、プライバシー確保のため、スキップフロアーで前面道路より2500mm程度高くし、その床を、建物小屋組み内に組まれたトラスから細い吊材(40mm程度)によって床を吊り下げることにより、ピロティーから柱を完全に取り除いています。柱のないピロティーは視覚的な区切りを消し去るため、建物と庭は、一体化します。そして、スキップフロアーの室内は、階層的つながりが強く、建物全体の一体感のある楽しい住宅として、敷地全体に広がっていきます。
現しの細い鉄骨は黒く塗られた木製のカーテンボックスとコーディネートしました。
スキップフロアーの内部は各階のつながりがよく、内部空間の一体感が感じられます。
現された細い構造体は住宅の内部空間に馴染み鉄骨造であることを感じさせません。
フレミングハウス 和室
二間続きの和室は施主のご両親の寝室となっていますが、客間としてフレキシブルに活用されています。
フレミングハウス 玄関
ガラスに囲まれた玄関は一日中明るくお客様を迎えてくれます。
建築家に設計を依頼するメリット・デメリット
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