大森のアトリエ

築48年のSOHOビルの一室を改修し、ランドスケープアーキテクトのアトリエを計画した。計画地の近くには大森貝塚遺跡庭園という公園が整備されており、大森貝塚は日本初の学術的な発掘調査が行われたため「日本考古学発祥の地」と呼ばれている。そのような地歴のある土地で、ランドスケープのアトリエを計画するに当たって、『地層×グリーン』をコンセプトにデザインを組み立てた。
窓際に巨大な床置きエアコンが置いてあり、それを撤去してエアコンを新しくしたい。
室外機置場がないためウインドウエアコンとする必要がある。
ユニットバスとセットのトイレを通常のトイレにしたい。
室内に植物を置き、壁はグリーンカラーにしたい。書籍を置く本棚とデスクが欲しい。
窓を開けると落下の恐れがあるので対処したい。
別の戸建て住宅リノベーション物件の内覧会に参加してもらい、その仕事ぶりが評価されてご依頼いただきました。
『地層×グリーン』をコンセプトに、室内には植物が置かれることから、壁は植物との相性を考慮して、淡いグリーンの水性塗料で仕上げた。床は植物を置いたり、自由な使い方が出来るようにセルフレベリング材仕上げとし、明るく透明感のあるインテリアを目指した。シナ合板のボックスを積み上げた積層棚など、家具は地層をイメージして、積層合板で製作した。積層棚はA4ファイルボックスがぴったり納まるように寸法を決め、2種類の寸法の棚を、隙間を開けながら積み上げて構成している。デスクの天板には積層合板の上に天然素材のリノリウムを貼って仕上げた。元が古い建物のためか、窓辺には手摺がなかった。そのため、窓が開く部分については、落下防止のため、梯子状の面格子をデザインし、積層合板で製作した。災害時には窓から救助できるように、横にスライドさせて取り外し可能なディテールとした。
「美しいインテリアに仕上がり大変満足しています。来客があると皆様から褒めていただけます。積層棚やミニキッチンなど設備回りも使い勝手がとても良いです。建物は古いですが快適な空間になりました。」

地層をコンセプトに積層合板で製作したデスク天板。

落下防止の面格子も積層合板で製作した。横にスライドさせれば取り外すことができる。

地層をコンセプトにデザインした積層棚。積層合板から製作した。

積層棚詳細。

打合せスペースのテーブルも地層をコンセプトに積層合板製の天板とした。

出入口回り。

トイレも同じデザインで統一。

ミニキッチン。1口IHと電気温水器を設置。

外観夕景。暖色の照明が外部に温もりを与える。
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